風は強くなったが、暖かな陽気が持続してる午後三時過ぎに家を出て、中野へ急行。すぐさま『中野ブロードウェイ』に至り、階段を四階まで折り返しつつ駆け上がり、「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)に飛び込み、昨日買おうかどうか迷った本を、馬鹿を承知でやはり買うことにする。講談社 世界の怪談6「怪奇雨男《ミステリー編》/都筑道夫訳」を5500円で購入する。くくぅ、買っちまった…昨日ヤフオクでちょっと闘ってしまい、散財したばかりだと言うのに……。まぁいい。この珍しい本がこの値段で買えるのなら御の字である。ちょっとページに緩いところがあり、この本にしては安めの値段設定だったわけだが、その部分を確認すると、これは簡単に修理出来る!とたちまち確信したのである。珍しいはずなのに、この本が何冊もある日下三蔵氏邸で見かけてから、いつしか憧れの本になっていたのだ。都筑訳の、『その子を殺すな/ウールリッチ』『赤い絹の肩かけ/ルブラン』『死者を待つまど/サキ』『待っていた脅迫者/ビーストン』『怪奇雨男/カー』『恐怖の地下牢/ポー』六作を収録している。生頼範義のカバーイラストが強烈だが(表4には何故か顳顬にリボルバーを突きつけられたテリー・サバラスが描かれている)、ルブランの挿絵を伊坂芳太良が担当していて嬉しい。よっしゃ、直して早速読み始めるぞ!と意気込みつつ、通路を中野駅方面に向かいつつ、何気なく細い脇通路に視線を注ぐと、おぉ!なんと「古書ワタナベ」(2008/08/28参照)が営業中ではないか!

これは珍しい!と驚き喜び、SF本とミステリ本に囲まれた狭く小さな空間に、ズイッと身を浸す。本の山の向こうの店主は、スースーと居眠り中である。「西部古書会館」の催事では、時々棚を見させてもらっているのだが、お店に入るのは実に七年ぶりくらいかもしれない(その時のレポートが2016/06/05『すべてのズボンに穴が開いていた』なのだが、この時に入ったのも久しぶりで、まったく同じこと書いている…)。初版で元パラ白帯付きの創元推理文庫「技師は数字を愛しすぎた/ポワロ&ナルスジャック」を見つけ、店主にそっと声をかけて起床してもらい、800円で購入する。

本日のブロードウェイ収穫である。
posted by tokusan at 18:07|
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古本屋消息
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日野店1店だけになってしまう事になるとは・・・