2024年03月17日

3/17昨日のトークと今日のお別れ。

昨日は午前十時前の神保町に姿を現わし、「東京古書会館」(2010/03/10参照)前にて、昨晩すでに上京していた古本乙女(母)カラサキ・アユミ氏と合流。久しぶりの再開を喜び合いつつ、午前十時になると同時に、地下の『趣味展』二日目に突入し、出会ったばかりなのに直ぐさま別れ、ともに古本修羅となり会場内を熱く徘徊する。今日のカラサキ氏の様子を、午後のトークのために時折観察しておこうと、十分おきくらいにその姿を捜すと(ちなみに氏は野菜集合擬人絵のアルチンボルド柄の服を着ていたので、発見率は百パーセントであった)、最初は数冊の本を手にし、新たな本を立ち止まってじっくり吟味しているだけであったが、次見た時にはすでにカゴが腕に下げられ、その中には大判本や大判雑誌がドサドサと…た、旅先なのに迷いのない買いっぷりだ…さすがは古本蒐集家(今回北九州のフリーペーパー「雲のうえ」にカラサキ氏の子育てと暮しと家族が紹介されており、氏の肩書きが“古本蒐集家”となっていたのである)!と大いに感心する。こちらはおよそ五十分で、東宝シナリオ名作集「七人の侍/黒沢明、橋本忍、小国英雄、脚本」雄文堂「行脚しらべ 奇蹟ものがたり/物集高見」(函ナシ)桃源書房「犬狼都市/澁澤龍彦」新潮社「ペインティング・ナイフの肖像/河野典生」前田文庫2「幽靈/江戸川亂歩」を計1950円で購入する。「幽靈」は「紅谷書店」(2015/11/13参照)の棚から300円で見つけたが、背が半壊している…だが、これなら直せる!噫々、これは一刻も早く修繕したい!午後のトークなどすっ飛ばして、家に帰って修復したい!などと不届きな思いに囚われながら出入口でカラサキ氏と後から登場した編集者さんと合流し、地下から脱出する。ちなみにカラサキ氏の荷物は、大きなキャラメル包みがすでに二つ……。その後は一旦七階トーク会場の控え室に荷物を置き、神保町に飛び出す。「@ワンダーJG」(2023/06/20参照)を軽く撫でた後、カレー昼食を摂り、一瞬神保町を散策する。するとカラサキ氏は古書会館までたった500mほどの距離なのに、「澤口書店 巖松堂ビル店」(2014/04/12参照)の割引くじに引っ掛かり、「小宮山書店ガレージセール」(2013/07/12参照)の三冊五百円に引っ掛かり、その少しの距離が遠い遠い……。しかしどうにか会館にまたもたどり着き、またも古本を机の上に積み上げている。そして午後二時からトークスタート。
0316_talk.jpg
五十名の観客を前に、古本愛を迸らせまくるカラサキ氏を笑って眺めていたら、あっという間に二時間が経過してしまう。ご観覧の皆様、日本古書籍商業協同組合のみなさま、そしてカラサキ・アユミさま、おつかれさまでした。打ち上げは近くのビストロにて、その時に同席した「股旅堂」さん(2018/10/01参照)や「徳尾書店」さんに、「ぜひ倉庫をツアーさせてください」とお願いしておく(「股旅堂」さんは 二度目となるのだが、また是非見てみたいのである)。実現すれば嬉しいのだが…。午後八時過ぎに解散し、皆と別れ千鳥足で九段下まで向かい、東西線→総武線で帰宅する。家では酔っぱらいながら「幽靈」の修復作業。どうにかちゃんと安心して読めるように仕上げる。
7samurai_yurei.jpg
修復に成功した「幽靈」と、よくぞ二日目なのに残ってくれてましたと讃えたい、800円の「七人の侍」。

そして本日はトーク観覧に来ていただき打ち上げにも参加してくれた南陀楼綾繁氏に教えられて驚いた、今日で閉店してしまう西荻窪「忘日舎」(2015/09/28参照)に駆け付ける。滑り込みセーフ。様々な事情が重なり、閉店と言うことになってしまったが、忘日舎さんには、ただただありがとうございましたとお伝えしたい。すでに片付けの始まっている小さな空間を一回りし、冬至書房 近代文藝復刻叢書「感情T 第1・2・3号」を500円で購入し、「また何処かで会いましょう」と言葉を交わす。
0317_boujitsusya.jpg
一抹の寂しさを感じつつ「古書音羽館」(2009/06/04参照)に至ると、店頭右端の木製ラックで、講談社 少年少女世界探偵小説全集11「赤いリスの秘密/クイーン 亀山龍樹訳」と出会ったので、大いに心慰められ、500円で購入する。
akai_risu_no_himitsu.jpg
posted by tokusan at 15:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トークショー、たいへん楽しく拝見させてもらいました。九州の古本屋について、まるで地元の古本屋であるかのように会話できる古ツアさん、さすがでした。
かつて幼い子どもを連れて古本屋をまわっていた身としては、カラサキさんの話に「まさに、まさに」とうなずきながら、「でも、まだまだこれからだよ」と思ってしまったのでした。
Posted by よしだ まさし at 2024年03月17日 18:27
お越しいただきありがとうございました。カラサキさんの魅力が爆発した二時間でしたね。そしてよしださんもお子様連れで古本屋巡りを!…さ、さすがです。
Posted by 古ツア at 2024年03月18日 17:55
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック