2024年05月15日

5/15古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸【第三十七章】

すでに昨日のことである。午前七時、コンビニで素早く新古本箱の値段表をコピーしたり、ヤフオクの代金を払ったりしてから、やって来た盛林堂号に拾ってもらう。後部座席に滑り込み、ハンドルを握る「盛林堂書房」(2012/01/06参照)小野氏と助手席のフミさんに挨拶し、西荻窪の店舗を経由し、いざ日下三蔵氏邸書庫片付け手伝いに出発する。珍しく海沿いのルートを採り、車中では私がたまたまテレビで観たアニメ映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』に端を発し、オリジナルアニメ製作についての論考を熱く交わす。およそ二時間後に日下邸着。本日の最初のミッションは前回の宣言通り、まずは物置3のアニメ&マンガムック&雑誌の選別&減量である。
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と言うわけで早速作業スタート。小野氏が物置からダカダカ大判本&雑誌を運び出し、それを私が納戸の窓から受け取り日下氏に手渡す。日下氏がそれを保存用と手放すものに選別して行く。その作業は、恐ろしいほど順調に進む……何故なら日下氏の選別が超スピーディーだからである。
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表紙の絵柄と記事内容を見ただけで、逡巡することなく仕分けて行く様は、いつものミステリ系単行本&文庫本を厳重に吟味する姿からは、想像できないほどの判断力なのである。おかげであっという間に四百冊弱が物置3から消えることになった。だが当然残す本も大量に積み上がっているので、これは物置に戻さねばならない。と言うわけでフォーメーションをぐるんと入れ替え、小野氏が手放す本の整理を進めつつ戻す本を納戸から運び出し、それを私が中継し、物置に日下氏が使い勝手良く詰め込んで行く形をとる。これも戻すだけなので大変にスピーディーに進んで行く。途中日下氏が「ダメだ、もう考えるのはやめよう」と呟き収納優先に切り換えたので、「そして日下三蔵は考えるのをやめた」と言うと、即座に「カーズですね」と日下氏が嬉しそうに反応する(荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険 第二部』参照)…マンガ・アニメネタには(もちろんミステリ&SFネタにも)、打てば響く鼓のように反応するのは、氏の特殊能力のひとつである。そしてその作業が終わるや否や、物置1の新しめのミステリSF単行本を、バケツリレー形式で物置3に移動させる。
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これもたちまち終りを告げ、作業開始一時間半での素晴らしい進捗状況を三人で喜び合う。だが昼食に出るにはまだ早いので、本邸書庫からもはや必要としない文庫本を百八十冊ほど出し、午前中だけで本日の放出本六百冊弱を捻出するのに成功する。正午前だが駅までに出て、いつもの美味しいお寿司昼食を摂った後、今度はマンション書庫に移動する。こちらでのミッションは、CD部屋ドア前の単行本山の選別、さらにCD部屋奥の単行本山の選別、そこから玄関廊下に開いたCD部屋の扉を取り外し、カラーボックス設置場所を確保すると言うものである…最後の項目はもはや完全に古本屋さんの仕事ではないのは確実である…。そんな疑問が頭に浮かびつつも、だが身体はキビキビ動いて行く。単行本を選別し、手放す本を結束し、場所を空ける。奥でも床と棚の整理整頓を進め、本がもっとキレイに収納出来るよう工夫して行く。
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そして難関のドアは、小野氏が電気ドリルで蝶番を外し、取り外しに無事成功!おぉ、新たな収納スペースが今、ここに誕生した。
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だがこの外したドアを何処に置くか…色々場所を探してみると、CD部屋のDVD棚の通路上に持ち上げ渡してしまうのが、一番場所を取らないのでは、と結論が出る。三人で力を合わせ、狭い通路にドアを通し、棚の上にエイヤッと持ち上げ、狭い隙間にズズッと滑り込ませる。ドアが電灯下に来てしまうため、多少部屋が暗くなってしまうが、これは致し方ない処置である。このマンション書庫では、とにかく本を収納することが最優先されるのである。
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そんなことをやっていたら、時刻はたちまち午後五時に、整理して出て来た一軍クラスの本をまとめ、本邸書庫へと舞い戻る。持ち帰った本をダブっていないか棚と照合し、ない場合は棚に収めて行く(この時、日下氏は同じ本が見当たらないと「あぁっ、なんでないんだ。基本図書なのに!」と落胆するのだが、結局マンションにあった本も日下氏の本なのだから、基本図書はちゃんと持っているということになるのだが…)。そしてそのダブり本確認途中に、城昌幸の仙花紙本「なりひら藤吉捕物帳」がトリプっているはずなので確認してみると日下氏がゴソゴソやっていると、「すいません、「なりひら藤吉」はなかったんですが、代わりにこれが…」と四冊の仙花紙本「隠密なだれ/城昌幸」(共和出版社)が出て来たので呆れてしまう。そんな風にようやく一日の作業が終り、劇的な作業進捗を三人+日下氏のご両親と言祝ぎながら、本日の労い品である、貸本類やおススメのノベルスなどをいただく(もちろんさっきのクアドラってた「隠密なだれ」も)。今回も大変におつかれさまでした!
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posted by tokusan at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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