などと喜びながら、早速盛林堂号・日下号連れ立ってマンション書庫へ移動。すでに購入してある十本のカラーボックスを組み立て、脱衣場に設置するというミッションに取りかかる。
脱衣場を空にする前に記念撮影する日下氏&小野氏。
カラーボックス組立は玄関で小野氏が担当。その玄関奥壁には、前回ドアを取り外した部分にすでにカラーボックスが圧迫感無く収まっていた。
着々と整理整頓が進行する日下邸書庫に、栄光あれ!そしてこちらは、組み立てたカラーボックスを脱衣所に入れるためには、壁際にビッシリと天井まで積み上がった漫画雑誌を空いているスペースに逃がさねばならない。日下氏が雑誌壁を切り崩して選別後、それを私が、台所・リビング奥・和室にちょこちょこ高麗鼠のように運び込み、タワーを形成する作業を進めて行く。この作業は順調に進捗し、午前十一時半には作業終了となる。ひとまずお疲れさまでした。
昼食までにはまだ少し時間があるので、続いて台所からリビングにかけて溜まっている文庫本・A5版型本を玄関に運んで選別、さらに仕分け用同人誌をずいぶん減った和室同人誌山の上にさらに積み重ねるという作業に従事。これを一時間ほどこなしたら、すっかりエネルギー消耗してしまったので、駅前に寿司昼食に出る。潮風薫る街は、もはや夏である。滋味溢れるエネルギーを補充し、しばしの休息を貪った我々は、再びマンション書庫に舞い戻り、仕分け用本が積み上がってしまった玄関部分を整理しつつ、書庫内各所を見回り(本当にすべての場所にアクセス出来る動線が確保されているのは、素晴らしいことである)、今後のさらなる作業工程を大まかに思案する。その後、本邸に二本のカラーボックスを運び込み、本邸裏庭の一番奥にある古い物置から、二本のすでに長年の本の重みで破損してしまったカラーボックスを運び出し、新カラーボックスと入れ替える。
別に日下氏が通路奥に謝罪しているわけではなく、壊れたカラーボックスを運び出すために本を移動させているところ。
ぬわっ、昔のカラーボックスの何と軽いことよ。この弱さでは、耐用年数が短いのも当然である。この日は非常にスムーズにミッションが進行したので、時間に大幅に余裕を持たせながら、一応の作業集終了となる。後は放出本を結束したり、次回の整理を納戸のカラーボックス搬入に焦点を絞り、計画を立案したりする。それにしても、こちら本邸書庫も、日下氏が隙を見て細かな整理作業を進めているので、棚の景色等、前回と変わっているところも多い。一軍書庫の整理進捗は目覚ましく、より尖鋭化されているので、見るのがとても楽しいのである。この島田一男の棚!「仮面天使」が並んでいるなんて……。
とうっとりしていると、日下氏が大量の本を棚から引き出し抱え出す。「どうしたんですか?」「今日は横溝本を出します」「えええええっ!?」「もうかなり出来ることはやって本を作ったので、必要な本以外は思い切って出します!」「えええええええっ!?!?!?!?」。日下氏の断捨離モード、恐るべし!もちろん小野さんは大興奮。仕事に使ったテキスト重視主義な本が多いので、美本は少ないのだが、それでも五十冊近くの横溝正史が大量に放出された。少年物・仙花紙本・時代物……くぅ、すげえ。そして何とその中から、傷んでいて裸本だが、いつか読みたくて読みたくてしょうがなかった、ポプラ社「まぼろし曲馬団/横溝正史」をいただけることに。やった!これは嬉しい。もう早く家に飛んで帰って、修理したいほどに嬉しい!と大喜びする。
その他にもサンコミック「スパイダーマン/ストーリー・平井和正 漫画・池上遼一」全8巻などもいただき。半日の重労働を労われる。夜はこれまたいつものように焼肉でエネルギーを補充し、日下邸書庫片付け十年の越し方について、しみじみ三人で語り合ったりする…こんなことを話すということは、いよいよあのかつて魔窟とまで呼ばれた書庫の片付けが、終りに近付いて来ているのを暗示させる。だがそれでも、まだまだまだ作業は続くのである。本日も大変にお疲れさまでした。


また カラーボックスは 100を超えているのではないか と推定 日下氏の次の仕事が楽しみです