そんなことはさておき、本邸書庫奥のコミック棚に動きアリ。必要ない古いコミックスを運び出し、そこには端整な桑田次郎・細野不二彦・諸星大二郎・星野之宣棚が出現していたのである。うむうむ、これは楽しい作業進展であるな。
とまぁこんな風に、日下氏が楽しい作業を日々進めるようにするために、本日我々が進める作業は、納戸へのカラーボックス組み立て&設置(十一本)、翻訳ミステリの断捨離作業である。小野氏がもはや大工さんと化し、スマホで音楽を流しながらカラーボックスの組み立てに専念している間、日下氏と私は不要な翻訳ミステリの選別と運び出しを行う。日下氏が書庫の翻訳ゾーンから、不要な本を五冊ずつ抜き出し、冊数を確認しながら手渡すものを、階段に積み上げて行く。
日下氏は結構思い切りながらも、ニコニコと楽しそうである。ぬぉぉう!柳香書院の「樽」や戦中のクロフツ「連絡船の秘密」が出た!断捨離、華麗に進行中!
…結局単行本&文庫本合わせ、合計二百十冊を出すことに成功する。お見事な選別っぷりでありました、納戸でもカラーボックスがすべて完成し、早速中央に十一本を組み合わせ設置し、納戸にあった本、物置から新たに運び込んだ雑誌を納めて行くと、数十分前に出来上がったばかりの棚は、まるで数年前からそこにあったような光景に……だが色々飲み込んでくれたので、周囲にスペースが生まれたのは、大きなアドバンテージである。これでまた、細かな作業がスムーズに進展して行くことであろう。
ここで昼食に出ることにするが、午後のマンション作業に備え、小野氏のひそみに倣い、熱中症対策のために家電量販店に日下氏と私の首掛け扇風機を買いに寄る。マンション書庫はエアコン設備がないので、いくらか室内は外より涼しいとは言え、三人の男性が作業をしていれば、熱が籠るのは必至である。と言うわけで、私にも一台支給される……使ってみると、首周りと顔だけが涼しくなり、なんだか変な感じ…だが確かにないよりはマシである。そして昼食後にマンション書庫へ。こちらでは台所付近の文庫を仕分け、必要な本・仕事に使う本・不要な本に仕分け、所定の一に積み上げる作業に入る。それが済んだら、リビング壁棚前を空け、コミックの作家別整頓に突入する。
やはり今後は、スペースを空けて有効活用し、棚の最終形態に近付けて行く、細かい作業が増えて行くのだろう。地味だが神経がすり減るお仕事である。これを三時間ほど進め、いつものようにへとへとになりながら本日の作業終了となる。暑い中おつかれさまでした。ちなみに日下氏は首掛け扇風機がだいぶ気に入ったようで、家族に見せびらかし、焼肉屋にも付けたまま入ろうとしていました。そして本日の過酷な作業の労いとして、首掛け扇風機はもとより、和田慎二の忍者ものコミックスや、春陽堂探偵双書「偽眼のマドンナ・電気風呂の怪死事件/渡辺啓介・海野十三」をいただく。嬉しいです!

