…あぁ、あの「境南堂」の看板文字の一部でも、『建築のカケラ』みたいにとっておきたかったなぁ……。そんな風に肩を落とし、ちょっと南にテクテク歩いて「プリシアター・ポストシアター」(2015/01/03参照)へ。タイミング良く開いていてくれて感謝である。文藝春秋「日本のいちばん長い日 運命の八月十五日/大宅壮一編」富士新書「マンガ芸術論/石子順造」を計440円で購入する、顔見知りの店主にお店が開いているお礼を伝えると、「こっち来てウチが開いてないと困っちゃうよね。またどうぞ!」と笑顔でお店を送り出される。さて、ここまで来て武蔵境駅に行くのはもったいないので、一生懸命西に歩き続け、新小金井の「尾花屋」(2017/06/15参照)も訪れる。学研ジュニアチャンピオンコース「絵とき入門 まんがかき方名コーチ/飯塚よし照」(カバーナシ)角川文庫「骸骨の黒穂」「狂人は笑う」「空を飛ぶパラソル」すべて夢野久作を、計900円で購入する。うむ、やはり来た甲斐があったなと思いつつ表に出ると、あぁっ!隣の店舗の一部に尾花屋の棚が侵食している!と今さら気付いて大いに驚く。
ビニール&網カーテンに守られた小さなスペースに、岩波文庫・ちくま文庫・新書・単行本が並べられているのであった。そんな発展する尾花屋を見届け、トボトボ北に歩き続け、東小金井から電車に乗る。そして三鷹駅手前の電車庫にさしかかったので、そう言えば跨線橋はどうなっただろうか?と気になり車窓に目を凝らすと、あぁっ!まだ残っている!南側の1/3がすでに撤去されているが、まだ北側はその形を充分に保っているじゃないか!と確認する。
そして本日の拾い物は、やはりこの二冊。「骸骨の黒穂(がいこつのくろんぼ)」はこのタイトルではもう出せないし、昭和42年刊の「マンガ芸術論」が300円とはラッキーであった。題字レタリングは赤瀬川原平である。

