シトシト雨に祟られて、高井戸と八幡山の中間に午後一時過ぎに流れ着いたので、高井戸への谷を下って、雨の吉祥寺に繰り出す。最初は「よみた屋」(2014/08/29参照)に姿を現し、雨除けのビニールでガードされた見難い店頭棚を、時に表面の水滴を拭き取りながら確認して行く。講談社の「少年少女世界文学全集」がズラッと並んでいたので、目玉クリップを外してビニールを捲り、一冊取り出す。「フランス篇(5)青い鳥 ばらいろ島 首なしうま」である。お目当てはポール・ベルナの少年探偵小説「首なしうま」。110円で購入する。続いて「古本センター」(2017/03_06参照)へ。処分品棚からタララララッとたちまち四冊を抜き出してしまう。黒色戦線社「金子ふみ子獄中手記 何が私をかうさせたか 増補決定版」東西企画「浅草の玩具の魂 ガンタマ/神谷僚一 イラスト谷岡ヤスジ」荒地出版社「宝を探せ トーマス・ヘルム」壹誠社「足で見た南米 どんな人が南米へ移住できるか/大塚謙四郎」を計390円で購入する。「足で見た南米」は昭和三十年刊の南米移住指南書である。後見返しに古い「小宮山書店」の古書店ラベルアリ。関東折り込みの南米地図が、わかりやすく素朴でプリティーで、懐かしい印刷の感触にも感激してしまう。

さらに「一日」(2017/08/11参照)のガレージで実務教育出版「昭和かわら版 32ジャンルで見る世相の流れ/上野昴志監修」を110円で購入し、さらにさらに「百年」(2008/09/25参照)で21世紀ブックス「おもちゃの作り方/石川球太」を550円で購入する。ふぅ、雨なのにわりと買ったな。
※お知らせ
来る5月18(日)に、「断捨離血風録」&「古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸」同時発売&本の雑誌50周年を記念して、ミステリ評論家・日下三蔵氏とトークさせていただきます。もちろん話題は、“魔窟”とまで呼ばれたあの書庫について。スペシャルゲスト、S堂のO氏も登場しますので、ぜひともみなさま遊びに来て下さい!
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posted by tokusan at 17:47|
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