2025年07月27日

7/27俺の黒猫亭をスペシャルに。

昨日はおよそ二週間突っ走って来た『探偵作家・大阪圭吉展』の千秋楽!終わってしまうのは寂しいが、“始めあるものは必ず終わりあり”ということで、灼熱の街路から逃げるようにして「東京古書会館」(2010/03/10参照)に飛び込み、二階への階段を踏み鳴らしながら“盛林堂・イレギュラーズ・エクストラ”となる。そしてすでに受付にて仕事を始めていた「盛林堂書房」(2012/01/06参照)小野氏に挨拶し、席を温める間もなく、まだ会場に人がいないのを良いことに、地下ホールの『和洋会』二日目を覗きに行く。素早く一周し、桃源社「変てこな葬列/土屋隆夫」偕成社「南蛮魔術/野村胡堂」を計五百円で購入して二階会場に戻ると、うわっ!いつの間にか多くの観覧者が……さすが最終日!と驚き喜ぶ。ここから午後五時の閉館時間まで、ほぼ観覧者は途切れることなく、YOUCHAN製作のグッズは売れ続け(直筆ドローイングは追加も含めて完売!)、図録も初日&二日目に続く売れ行きとなり、そしてまたもや探偵小説作家の子孫も訪れ、過去の大阪圭吉という作家が現代に起こした影響に、改めて感心する。それにしても、あの二時間ほどかけて展示物ひとつひとつを熱心に観ながら、楽しく語り合うカップルはスゴかった……。お昼ご飯休憩時には、「田村書店」(2010/12/21参照)店頭ワゴンからマガジンハウス「CATS IN WADALAND/和田誠」INFAS BOOKS「エレガンス中毒/野宮真貴・篠崎真紀・湯山玲子」(野宮真貴献呈サイン入り)を計千円で購入。そして受付勤務中にずっと続けて来た『元本で「海底諜報局」を読もう!』であるが、観覧者のあまりの多さに結局読み切ることが出来ず(観覧者がいる時は読んではいけないという自主ルールのため)、午後五時を迎えていよいよ撤収作業開始!となった時に、小野氏とYOUCHANさんに『それは読み切らないとダメだぁ〜』と声を合わせて説諭されたので、お言葉に甘えて残り四ページを読み切らせてもらう。ちょっと海野十三チックだったけど、面白かった!というわけで、心置きなく撤収作業に邁進する。ガラスケースの鍵をすべて外し、キャプションを取り去り、雑誌を袋に詰め、書簡類を元の封筒に戻して行く。小野氏は原稿類の綴りを戻したり、届いた時の状態の復元作業に勤しみ、YOUCHANさんはグッズ売場の撤収や貴重な絵画の梱包作業に従事する。そしてそれらを最後に丁寧に箱詰めし、午後八時前に作業終了。…これですべてが終わった。大阪圭吉よ、ありがとう!と二週間分の感謝を込めて、ダンボール箱に美しく収まった展示物たちに挨拶する。その後は神保町のお魚料理屋さんに移動し、三人でささやかながら楽しい打ち上げに突入。大阪圭吉展を開いた意義や、その与えた影響や、反省点などについて熱く考察したり、横溝正史について熱心に語り合ったりする……とここで、思いついたことがある。現在私は、古本屋さんで三百円で購入した令和6年刊の角川文庫「100分で楽しむ名作小説 黒猫亭事件/横溝正史」を持ち歩いて読んでいる。「黒猫亭事件」と言えば、黒猫が表紙絵の旧角川文庫版は、角川文庫初版白背「八つ墓村」に続く高値となっている。常々欲しいと思っているが、なかなか手が出せないのが現状である。だが今目の前には、横溝正史が大好きのイラストレーターYOUCHANさん(マイフェイバリット・ヨコミゾは「病院坂の首縊りの家」とのこと)がいるではないか!このチャンスを存分に生かし、俺のこの黒猫亭をスペシャルな一冊にしてもらえばよいではないかっ!と思いついてしまったので、アルコールの勢いも借りて、厚かましくYOUCHANさんに扉に絵を所望する。しかも「黒猫を抱いた金田一でお願いします!」と注文付きで。YOUCHANさんは「えぇ〜〜っ」と身悶えしながらも、優しく俺の黒猫亭をスペシャルにしてくれたのであった。あぁっ、黒猫も可愛いが、金田一も可愛い!ありがとうございます!そして、こんな機会を与えてくれた大阪圭吉に、改めて感謝を!
kuroneko_youchan.jpg
posted by tokusan at 05:42| Comment(4) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
古ツア様 2週間の長丁場 お疲れ様でした たくさんの経験をされ しかも500冊としばりもあって 一日3冊の古本も同時に秋に向けての購入もあって 灼熱の夏はあっと言う前に終わりそうですね 素晴らしい展示会はこのように店じまいして終わるのだ と また 最後の 黒猫は ご褒美でした
Posted by おいもさん at 2025年07月27日 07:10
2週間本当にお疲れさまでした。この黒猫亭はほんとうに正しいスペシャル化だったのかという疑問が拭えませんが、まぁいっかー。ともあれ元本『海底諜報局』の読了、まことにおめでとうございました!
Posted by YOUCHAN at 2025年07月27日 15:59
おいもさん様。二週間あっという間で楽しかったです(キャッシュレス決済以外…)。引き続き独り古本フェアに向けて、闘って行きます!
Posted by 古ツア at 2025年07月28日 16:58
YOUCHAN様。おつかれさまでした。そして色々ありがとうございました!俺の「黒猫亭殺人事件」、完全にスペシャル化してますよ!もう嬉しくて一気に読了してしまいました……そして、『ピストルを突き付けられた金田一』をリクエストすれば良かったかなぁなどと思ったりして。いや、黒猫が可愛いから、これでいいんだ!
Posted by 古ツア at 2025年07月28日 17:02
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