朝、布団の上で春陽文庫「婦人警官捕物帖/城昌幸」を読了する。期待に違わぬ良質で洒落た、軽ミステリ短篇集であった。後半の数話、主人公の婦人警官は掏摸係なのに、掏摸に関係なく警察官として事件に巻込まれるパターンもあり。その暖かで爽快な読後感と読了してしまった寂しさを胸に秘め、午前九時半過ぎに雨の中家を出る。傘を差しかけ向かうのは、「西部古書会館」(2008/07/27参照)の『第9回 Vintage Book Lab』二日目である。ガレージに入ると同時にサッシ扉が開かれ、「開場しま〜〜す」となり、数人の熱心な古本修羅たちが会場に吸い込まれて行く……一通りガレージを見てから、こちらも館内へ。棚には多くブランクが生まれているが、補充も少しは行われているようである。昨日見かけなかった本がチラホラ……そういう本を中心に懸命に探索を進めて行く。京北書房「倫敦から来た男/ジョルジュ・シメノン」春陽堂「科學探偵/小酒井不木」(函付き三版)新潮社「斜陽/太宰治」(三刷)岩谷書店「愛誦探偵小説集 上巻/江戸川亂歩編」彰国社 建築写真文庫19「階段」(カバーナシ)を計2300円で購入する。建築写真文庫の「階段」が嬉しい!何たって中の写真は、すべて千差万別多種多様の階段だらけなのだ!今は亡き『リーダーズダイジェスト東京支社』の階段も!

これは個人邸と第二鉄鋼会館。
そして精算をしていると、ススッと近寄る人影が……ワインの飲み過ぎでグロッキー気味の盛林堂・小野氏であった。「ゲラです」と紙束を渡される。進行中のとある冊子の再校であるが、「小野さん、なんでこんなの持って来てるの?俺、会場にこないかも知れなかったじゃん!」と聞くと、眼をギロリと光らせ「いや、必ず来ると思ってました」と返答……いやまぁ、事実その通りなのだが。
posted by tokusan at 12:24|
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