それにしても天気予報にはなかった雨模様だったのに、お客さんがひっきりなしに訪れるのも、嬉しい誤算であった。そしてすっかり暗くなった午後五時半過ぎに、強くなって来た雨を区切りにして、一気に閉店作業に突入する。いや、どうにか無事にまつり初日を乗り切り、安心しました。在ワゴン中、手空きのタイミングを見計らって、「東京古書会館」で入手した無料冊子「古本屋ツアー・イン・ジャパンの総決算 十四年分」にサインを求められたみなさま、ありがとうございました!ちなみに古書会館一階受付には、こんなポップが設置されていますので、お気軽に冊子を所望していただければ嬉しい限りです。
そして今日の古本収穫としては、忙し過ぎてあまり出歩く暇が無かったので、盛林堂ワゴンにて売れ残っていた、あまとりあ社「妖異サスペンス 怪異愛靈教/飯田豊吉」雄山閣出版「真夜中に唄う島/朝山蜻一」を計三千円で購入する……安過ぎるっす。だから嬉しいっす……。
そんな収穫を、ハードな一日の終りに手に入れたのだが、実は開店前にすでに素晴らし過ぎる古本を入手していたので、雨も暗算もウキウキ乗り越えられたことをここに告白しておく。その古本とは、古本神・森英俊氏とのトレード本である。最近入手し、すでに読了した宮下幻一郎「なりひら天狗」が、実は原稿を書くための氏の探求本であり、どうしても入手しなければならない一冊だったのである。そこで氏からトレードを提案されたリストの中に、憧れの本である竹中英太郎装幀の尖端社「黄水仙事件/エドガ・ウォレス作」が含まれていたので、ある一冊と迷いながらも一位指名。函ナシで背も表紙も色褪せているが、そこは稀少な「黄水仙事件」なのである。正に“蝦で鯛を釣る”と言った感じで、無事にトレード成立となる。そしてそこにさらに、トレードリストにあった波屋書房「辯護士町の怪事件/J・S・フレッチャー」(カバーなし)がどうしても読みたかったので、適価で譲っていただけないかと氏に打診すると、何と「また何か必要なる本を見つけたら、その本とトレードと言うことで」と前代未聞の無期限前払いトレードということになり、我が手に落ちることとなった。バンザイっ!だが、森氏の必要とする本を見つけると言うのは、実は相当なプレッシャーなのである……、み、見つかるかなぁ……。
というわけで、明日も『神田古本まつり』にワゴンの売り子として駆け付ける予定。空模様がかなり怪しいですが、可能な限り開店する予定ではありますので、神保町でお会い出来たら嬉しいです! ※すみません。本日土曜日は、雨のためにワゴンを開けないことになりました。残念です……。

