「第65回神田古本まつり」八日目(実質六日目)である。今日はちょっとだけゆっくり目の出勤なので、午前九時半に家を出て、午前十時半前に水道橋駅で下車する。古本屋さんと古本ワゴンに立ち寄りながら、徐々に仕事場である盛林堂ワゴンに接近して行く。その間に、『神保町交差点』の「みわ書房」(2010/08/03参照)のワゴンで、大日本雄辯會講談社「風雲将棋谷/角田喜久雄」(昭和十五年四版。当時の地方の文士講演会に角田が赴いた時、地元民がその姿を見て「将棋谷が来た。将棋谷が来た」とざわめくエピソード、大好き!)桃源社「赤い影の男/島田一男」を計700円で購入する。さらに「けやき書店」(2013/02/07参照)ワゴンにて、春秋社「祖国を脱れて」河出新書「神の地は汚された」(カバーナシ)新潮社「私じゃ前科者である」(カバーナシ)以上三冊橘外男、小学館「少女の友 昭和33年9月号附録 花の歳時記/選・蔵原信伸二郎」を計800円で購入する。「祖国を脱れて」は函の背が抜けていて残念だが、三百円なら万々歳である。そんなものたちを買って盛林堂ワゴンに到達し、ただちに“盛林堂・イレギュラーズ・エクストラ”に変身し、すぐさま古書会館に向かう店主・小野氏と交代し、暗算地獄と意外に嬉しいほど多かった、「古本屋ツアー・イン・ジャパンの総決算」サインに従事する。だが、空模様はずっと怪しい……いつ古本の大敵、雨粒が落ちて来てもおかしくない状況である。古本を売りながら、サインをしながら、暗い空を見上げて、雨の予兆に神経を尖らせる。午後二時に小野氏が戻って来たが、やはり当然、いつ雨が降って来るのか気になって仕方ない状況に陥っている。なのですでにワゴンを、いつでも店仕舞いしてブルーシートで包めるよう、着々と準備を進めているのだ。そして午後三時、やはり雨は落ちて来てしまった。とここから、驚異的なスピードで店仕舞いし、たちまちワゴンにブルーシートを掛け、夜に酷くなる雨風に備え、ブルーシートを笑っちゃうほど緊縛する……ハァハァ……これならどんな雨が降っても大丈夫!

そう確信し、本日は早めの午後三時半過ぎに解散となる。おつかれさまでした。明日は朝にはすっかり雨が上がっているはずなので、午前十時から精勤します。そして傘を差しての帰りがけ、裏路地の「羊頭書房」(2014/05/02参照)に寄り道し、春陽文庫「宙に浮く首/大下宇陀児」を800円で購入する。昭和二十九年七版の帯付きで、何と後見返しに古〜い「盛林堂書房」の古書店ラベルが貼付けられている。これは奇縁!最後に阿佐ヶ谷にて「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)にフラリ。東京創元社「夕潮/日影丈吉」広論社「探偵怪奇小説選集 悪魔祈祷書/夢野久作」を計660円で購入し帰宅する。

このあたりが、今日のうれしいところ。
posted by tokusan at 18:55|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
追記
|

|