2025年11月04日

11/4昨日と今日の古本売・買。

昨日は「第65回神田古本まつり」の最終日。午前九時に盛林堂・イレギュラーズ・エクストラに変身しつつ盛林堂ワゴン前に到着すると、すでに店主・小野氏とフミさんが準備に勤しみ、ワゴン上木棚の半分は、見事黒っぽい古書に埋め尽くされていた……あぁ。戦前が、昭和初期が、大正が、明治が、日本近代文学の薫り濃厚に、九つの木箱にみっちり収まっている……たくさん買いたいが、ぐっと我慢だ。
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そう涙を飲んでワゴン裏に回り、エプロンとヤッケを装着して開店準備に取りかかる。やがてその準備も終り、シートを剥がして開店準備に入る。改めて歩道に立ち、古書棚にうっとり……すると帳場から小野さんが「小山さん、もう十時過ぎてるよ」と顔を出した。イカンイカン、すっかり魂を奪われていた……。祝日の月曜日の人波は昨日より緩やかだった。そして昨日より気温が低く、木枯らし一号が吹いてしまったので、強い風に古本を袋に入れるのを邪魔され、隙あらばもぎった値札やお札を飛ばそうとするので、油断のならない精算時間が連続した。目玉の古書は、最初こそ動きが鈍かったが(小野氏は古書の動きにやきもき。「売れないなぁ。もう下げようかなぁ」とせっかちに結果を求めることしきり。その度に「大丈夫、売れるから。良い本安く並んでるから。我慢我慢」と励ます羽目に)、午後になってコンスタントに売れ始め、小村雪岱研究家でデザイナーの真田幸治氏が吟味を重ね大量購入したりと、入れ替えた甲斐のある結果を生み出す。よかったよかった。そんな風に古本を売り続けて売り続けて午後五時。無事にまつり終了となる。だがここから、怒濤の撤収タイムに突入。小野氏が既に回したレンタカーハイエースに、解体した木箱を積み込み、什器類&備品を積み込み、古書会館から駆け付けたフミさんも手伝い、ワゴン平台の文庫本を素早く結束。そしてそれをも車に運び込み、最後にワゴン二台を丁寧に折り畳み、作業終了となる。
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おぉ、四十分で撤収準備完了!早々に神保町を離脱し、都内の渋滞を下道で切り抜け西荻窪へ。荷物をすべて事務所倉庫に下ろし、お店に戻って事務作業をこなした後にレンタカーを返却し、無事のまつり終了を祝ってもつ焼き屋で軽く打ち上げる。十一日間おつかれさまでした!古本お買い上げのみなさま、立ち寄って越え乎を掛けて下さったみなさま、サインを求めに来てくれたみなさま、本当にありがとうございました。そんな楽しい激務を無事に駆け抜けた褒美の古本ボーナスとして、小野氏から売れ残った本の中から、三笠書房「黒いハンカチ/小沼丹」を支給される。やった!ニシ・アヅマのささやかな活躍を、オリジナル本で読めるぞ!と大いに喜び、夜は楽しく更けて行く。
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今日は午後に吉祥寺に出たついでに古本屋さんの店先を覗く。「古本センター」(2017/03/06参照)で徳間書店「向田邦子・映画の手帖 二十代の編集後記より」を150円で購入した後、「よみた屋」(2014/08/29参照)へ。店頭棚で東京創元社 世界推理小説全集36「ナイン・テイラーズ/ドロシー・セイヤーズ 平井呈一訳」新潮社アニメブック「赤毛のアン.3/演出・高畑勲 場面設定・宮崎駿」国際情報社「ことり」四冊を掴んで店内に進み、入口横の50均文庫棚を注視する。するとホームズの古い文庫がやたらと多い。角川文庫と創元推理文庫だが、書皮が掛かったままのものもある。そのうちの一冊の書皮の色味にちょっとした既視感を覚えたので、試しに引き出してみる。中身は創元推理文庫「恐怖の谷/コナン・ドイル」であるが、この青い書皮はやはり!古い創元推理文庫の、文庫分類マークをあしらったオリジナル書皮が掛かっているのだ!かつて沖縄で発見した書皮と同じものであるが(原書房「古本屋ツアー・イン・ジャパン」の『古本屋ツアー・イン・ナハ』p326〜327参照)、裏表紙には異なる書店名『渋谷書店』と印刷されている。うむぅ、幾つかのお店ごとに作られたものであったか。前所有者が書き込んだ本のタイトルが、ちょい残念であるが、貴重なものを発見出来た嬉しさに、古本心が高揚する。前述の本とともに、計715円で購入する。
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続いて中野の『しまちゅう』に買物に行ったついでに、『中野ブロードウェイ』四階の「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)に立ち寄る。するとミステリSF通路で、早川書房「私だけが知っている/徳川夢声編」が1800円で売られているのに出くわし、安い!と胸に抱きしめる。浪速書房「殺す者と殺される者/大藪春彦」(貸本仕様)学研6年生文庫シリーズ2「復しゅうの血文字/原作=コナン・ドイル 文=加納一朗」を計2750円で購入する。
posted by tokusan at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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