午前九時過ぎに家を出て、鷺ノ宮駅から西武新宿線に乗る。目的は今日が初日の「116回 彩の国 所沢古本まつり」(2010/06/02参照)である。午前十時に所沢駅着。駅東口の大階段を下りると、おや?ロータリー対岸の『くすのきホール』入口に、十人ほどの列が出来ているではないか……おかしいな?午前十時は過ぎているのに、まだ開場していないのか?と怪しみつつも、ま、どうせすぐに開場になるだろうと列の最後尾に着くと、どうもまだまだ開く気配がない。……しまった!開場は午前十一時だったのである。図らずとも、先頭集団である古本猛者の列に紛れ込んでしまったわけである。そして底冷えが酷い中、一時間弱待ち続ける。気付けば、後の古本猛者&修羅の列は、黒く長く駅方面に延びていた。ようやく午前十一時になり開場を迎える。すっかり身体を冷やしてしまったので、救われる思いでエントランス内へ。そのままの勢いで一階売場はスルーし、二基目のエレベーターに乗り込み、いつでも広大な『くすのきホール』に吐き出される……おぉっ!会場が広過ぎるので、十人や二十人入っても、まだ誰もいない状況に等しい!などと驚きながら、それでも先客の手薄な右側の古本島から見て行くことにする。なるべく丁寧に見ながらも、足早に巡って行く。次第に会場は当然の如く混み始めて行く。そんな感じで全部を見終わるのに、およそ一時間半を要してしまった。ふぅ、と奇妙な達成感を味わいながら精算の列に並び、創元推理文庫「リュパンの告白/モーリス・ルブラン」(再版色背)中央公論社「戰争とは何だ! 世界怪奇實話全集 第三巻/牧逸馬」實業之日本社「日本少年」昭和十一年十二月號附録「武侠小説 少年剣士/高桑義生」作品社「女類学入門/田中小実昌」日本科学協会「林髞 木々高太郎先生追悼集」ワニの豆本「空中を跳び、水上を走る これが忍術だ 秘伝のすべて/藤本正行」を計3680円で購入する。なかなかよろしい収穫じゃありませんか!と喜び疲労し、会場を後にする。まつりは12/9まで。

昭和七年刊の「戰争とは何だ!」、「これが忍術だ」、「林髞 木々高太郎先生追悼集」が嬉しい。木々追悼集には、松本清張・横溝正史・中島河太郎・大河内常平らの寄稿や弔辞とともに、探偵小説作家関連の写真も多く掲載されている。
その後は所沢から西武新宿線上りに乗り込み、新井薬師前駅にて下車。トボトボ寒い中を南に歩き続け、『早稲田通り』から『中野ブロードウェイ』に潜入する。そして四階の「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)にて、先日所持している巻がわからず購入を見送った一冊が、まだ無事に棚に残っているのを発見してホッとし、素早くレジで精算する。カバーナシの春陽堂書店「人形佐七捕物帳 第四巻/横溝正史」を2200円で購入する。昭和十六年刊の、一番最初の『人形佐七』単行本が、函ナシなのでこの値段。家にあったのは一・二・三巻だったので、四巻が棚に並んでくれたのは嬉しい限りである。これで残すは五巻のみ……今のところ全部カバーナシだけれども。

右端が今回購入の四巻である。
posted by tokusan at 16:56|
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