(ちなみに現在の移動中の読書は、創元推理文庫「毒殺魔/ディクスン・カー」である。まだ全然途中なのだが、既に途方もなく面白い。コケティッシュな少女と結婚することになった劇作家が、ある男から彼女の秘密の過去を教えられる。彼女の前夫や恋人三人は、青酸を使い、自殺に見せかけ殺されたと言う。つまり彼女は毒殺魔なのだと。しかも実年齢は四十一歳なのだと。現場の状況は密室で完全に自殺なのだが、他殺だとしても、その方法がどうしてもわからない。なのでその男は、毒殺方法をどうしてもこの目で見てみたいと言うので、囮になってくれと劇作家に依頼する……何だ、この先が気になって気になってしょうがないミステリは)。三十分後、買取交渉が無事に成立するとともに。テープを売ったお金で古本を買う。ハヤカワ文庫NV「激突!/リチャード・マシスン」を、買取品大量持ち込みサービス価格の500円で(『激突!』は六十ページ弱の短篇で、スチーブン・スピルバーグ監督の出世作であるTV映画『激突!』の原作である。脚本は原作者であるリチャード・マシスンが手掛けている。日本語吹替え版で、穂積隆信が主人公を演じたのだが、粘着質な「ちぃっくしょぉ〜〜〜〜ぅ、あのやろぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜」という心の中の超絶恨み節が忘れられない……)。バサラさんには一年間、漫画やらビデオやらを持ち込み色々お世話になりました(もちろんたくさん古本も購入)。来年もまたよろしくお願いいたします。さらに「よみた屋」(2014/08/29参照)で函ナシのダヴィッド社「悲しみよ こんにちは/フランソワーズ・サガン 安東次男訳」を110円で購入し、さらに帰り着いた阿佐ヶ谷の「千章堂書店」(2009/12/29参照)で講談社ノベルス「火蛾/古泉誠十」を百円で購入して帰宅する。
本日は午後六時前に西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)を訪れ、まずは「フォニャルフ」に補充。その後帳場に向かい、新刊の盛林堂ミステリアス文庫「怪奇冒険探偵小説 魔尖塔/三津木春影」と、超久々のRe-ClaM別冊「完全不在証明/クリストファー・セント・ジョン・スプリッグ」を受け取る。ともにカバーデザインを担当。「魔尖塔」は大正時代の三津木オリジナル少年少女創作探偵小説集の復刊。「完全不在証明」はドロシー・L・セイヤーズも絶賛した、夭折の作家によるユーモア探偵小説である。期せずして二冊とも、なかなかポップな仕上がりとなった。うむ、可愛い。
などと満足しながら、小説刊行社「捜査本部 通り魔/長谷川公之」小学館「女学生の友」9月号付録「長編推理小説 その日を待っている/宮敏彦」を計2500円で購入する。「その日を待っている」は表紙絵の女性が強制的にグラサンを掛けさせられてしまっているので、500円であった。

