「古城の秘密」は状態が良いので嬉しい。奥付には作者の検印紙が貼られておらず、代わりに『見本』のハンコが捺されている。
2026年01月01日
1/1古本初めに追加する。
2026年になりました。今年も何とぞよろしくお願いいたします。さて、現在私は宣言通りにテレビも観ずに鷲尾三郎漬け……とは言っても当然そんなに早くは読めないので、まだ一冊目である。古い順から読み始めることにして、まずは昭和三十三年五月刊の「地獄の罠」からスタート。強盗殺人の冤罪を受け罷免された派出所警察官が、処分保留で釈放後、真犯人を徒手空拳で孤独に追いかけ、暗黒街を「不思議の国のアリス」よろしく彷徨い、結果として彼の通った後に巻込まれた人々の死体が累々と積み上がって行く、ハードボイルドスリラーである。同じ昭和三十三年に日活で『拳銃無頼帖シリーズ』の野口博志監督によって映画化され、主演は長門裕之が務めている。それを知っていたので、脳内の主人公イメージは長門裕之になってしまった……。そんな読書を続けながら、お雑煮を食べ、お屠蘇を二杯三杯ときこし召した後、お正月からやっぱり古本を買うぞ!と外出。阿佐ヶ谷から電車で二駅移動して、『中野ブロードウェイ』四階の「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)へ。ほろ酔い気分で通路を進み、『今年もたぶんたくさんお世話になります』と心中で新年の挨拶を店舗にしながら、古本棚に目を凝らす。河出新書「女豹の博士/橘外男」早川書房「女刑事の死/ロス・トーマス」福音館のペーパーバック絵本「ピッキーとポッキー/ぶん・あらしやまこうざぶろう え・あんざいみずまる」(1976年初版)を計1980円で購入する。よっしゃ!買ったぞ!古本初め無事終了!と一仕事終えた感じで帰路に着こうとしたが、そうだ。児童文学棚裏の古書棚もちゃんと見ておくか、と思いつき、奥の茶色い棚の前へ。端から順繰りに目を凝らして行くと、ふぅむ、廣島圖書株式會社 銀の鈴文庫 傳記・創作集14「古城の秘密/城昌幸」があるじゃないか!と驚き値段を確認してみると、6500円……つまり税込で7150円か……とても読みたいがどうしようか……いや、今日はお正月だ。ご祝儀だ。買ってしまおう!景気付けの散財だ!と酒精の霧が立ち籠めた頭脳で愚かに即断し、スパッと追加購入する。やはり私は、今年も古本を買わずにはいられないようです。

「古城の秘密」は状態が良いので嬉しい。奥付には作者の検印紙が貼られておらず、代わりに『見本』のハンコが捺されている。
「古城の秘密」は状態が良いので嬉しい。奥付には作者の検印紙が貼られておらず、代わりに『見本』のハンコが捺されている。
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