午前九時半に家を出て、ツラツラ歩いて高円寺へ。今日は三月並に暖かくなるとニュースで伝えていたが、まだその気配はなく、日影など冷蔵庫のようである。「西部古書会館」(2008/07/27参照)に到着し、午前十時ぴったりなので、ちょうど「西部古書展書心会」一日目がスタートしたところで、ガレージいっぱいの古本修羅がたちまち館内へ吸い込まれていく……今日は神保町で『書窓展』があるから、人出は少なめかと思っていたのだが……。混み合う通路をスルスル進みながら、棚を厳しくチェック。滞館時間二十分で、学研ジュニアチャンピオンコース「推理クイズ あなたは名探偵/藤原宰太郎・桜井康生」河出書房新社 世界新文学双書「路上/ジャック・ケルーアック 福田実訳」新潮社「野獣死すべし 復讐篇/大藪春彦」を計900円で購入する。うむ、いい感じだ。さて、このまま『書窓展』に行きたいところだが、吉祥寺で早い時間の打ち合わせがあるのでそちらに急行する。打ち合わせ終了後、「古本センター」(2017/03/06参照)にブラリと立ち寄ると、入って正面の棚脇新入荷棚に、一冊の函入り本が挿さっているのが目に留まる。東京創元社の二百部限定「鴉白書/渡辺啓助」ではないか。背に張られた値段シールには5500円とある……安い!外函は無く、白い夫婦函の状態である。函をカパッと開けると、くぉっ!渡辺啓助の袋入り鴉の肉筆画。当然本体は署名入りなのである。一瞬どうしようかと迷うが、なんのなんの!これを買わずば、探偵小説好きの名折れ!と思い切って購入してしまう……あぁ、やってしまった。これ、「古本センター」でで一番高い買い物だな。でもこの上なく嬉しいぞ!

鴉の肉筆画は『帰郷』と題されている。本は総革張りで天金。番号は第20番である。渡辺東さんの装幀は抑制が効いており、この上なく優雅である。
そんな大物を抱えて家に帰り、休む暇なく古本ダンボールを持ち出し、郵便局で大阪に発送する。「梅田蔦屋書店」の古書棚に、もうすぐ珍しい良書珍書駄書がたっぷり並ぶと思うので、梅田にお出かけの際は、どうかチェックを怠り無く。
posted by tokusan at 14:25|
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