宮城県から、ひょいと手の届くような位置にある街へと向かう。新幹線ホームから一望出来る西側の街は、低い山に挟まれて西へと広がって行く。やはりここまで来ると、空気は冷たく少し肌を刺すようで、ホームで立ち食い蕎麦を食べていると、たちまち外気が蕎麦の熱を奪い取ってしまう。大きな西側ロータリーに出ると、まず目に入るのは『大槻三賢人像』。学者三人の胸像が、三方を向いて同じ台座に据えられており、まるでキングギドラ的異形!その胸像の後ろにある『駅前公共地下道』を潜って、西にある『一関駅前交差点』に出る。そこから直線に延びる『大町通り』をひたすら北へ。ハラハラと赤い葉を落とす紅葉が街路樹で、通り沿いの商店は店を開けてはいるが、人通りは少ない静かな北国の光景。スクエアな街路に、八百屋の店先に並べられたリンゴの香りが流れ出している。『大町銀座交差点』『大町交差点』と通り過ぎ、街の外れへと近付いて行く。岩手銀行の名に、遠くまで来てしまったことを実感。するとその先、右手のコンビニ横に目的の古本屋さんを発見。この『虔十』の名を持つお店は、神保町の「虔十書林」(2010/01/27参照)に続いて二店目である!もちろんつながりは無いと思うが、こちらは宮澤賢治のお膝元“イーハートーヴ”のお店なのである!店頭は駐車場になっており、そこに『古本』の立看板。軒には黒い店名看板が掛かり、その下には催事用の木箱が古本を収納したまま積み上がっている…店頭箱と言うわけでは無さそうだな…。サッシの扉を開けて中に入ると、高らかに防犯ブザーのようなドアチャイムが鳴り響き、奥にいた先客二人がこちらを振り返った。ドアを閉めてチャイムが鳴り止むと、たちまち店内は元通り。適度な大きさの店舗は、通路に箱や本が積みあがって乱雑気味。左右両壁に頭くらいまでの本棚、真ん中にも同様な高さの背中合わせの棚が二本、入口左横には平台のような塊があり、雑誌箱を載せている。店の奥は横長な棚で仕切られた帳場があるのだが、棚の影に隠れているので、まったく見ることが出来ない。先客二人は、その棚の前の本の山を物色しており、時折姿の見えない店主と言葉を交わしている。右の壁棚は歴史から始まり、日本文学・復刻本・全集類・古典文学・美術・音楽と続き、奥に郷土・宮澤賢治・石川啄木を備えている。おぉ!これぞ東北のお店の醍醐味!奥の仕切り棚にはそのままの勢いで東北本が続き、歴史・文化・文学・民話・地理・風俗・ビジュアル本など、多岐に渡って集められている。通路棚には岩波文庫・中公文庫・新書・古い新書(角川新書!)・落語文庫・幻想文学・探偵小説・博物学・ジャズ・海外幻想文学。棚脇には書道関連の並ぶ小さな棚がある。真ん中の通路は、右に戦争・推理小説文庫・ノベルス・ティーンズ文庫・サンリオ文庫・海外文学文庫・大江健三郎・オカルト。面白いところでは、映画雑誌や学習雑誌の文庫サイズ附録が並んでいたりする。左には時代劇文庫・官能文庫・自然・動植物。左端の通路が一番乱雑で進入し難く、右に日本純文学文庫・小学校教科書類、左に新書・文庫・ノベルス・音楽・映画などが収まっている。足元には観光地図の類いや、古いチラシなどの紙物・大判本・「暮らしの手帖」・古い児童科学雑誌・文庫本・単行本が溢れ返っている。棚にはブランクもあったりするが、古い本も良く目に付き全体的には見応えあり。東北本・音楽関連が充実している。値段は基本安めだが、いい本にはしっかり値。奥では先客二人が買い物を終え、店主と別の古本屋さんについて話している。「あそこの角のお店は閉めちゃったの?」「あー、奥さんが一応継いでるらしいんだけど、基本的には閉めちゃってる。でも中には本がそのままあるから、頼まれたら開けたりするらしいよ」「そうか〜。あそこは『気仙大工』の本とか、研究熱心だったんだけどなぁ…」(方言交じりの会話なのだが、再現不可能なので標準語で悪しからず…)。むぅ〜気になる話だなぁ。この二人は店を出て車で立ち去ったので、もしかしたらそのお店に向かったのかもしれない…何か市場のおっちゃんみたいな二人だったが、古本バイタリティがあったなぁ〜。私はと言えば、せっかくの岩手なので宮澤賢治本を購入することにする。棚の向こうに声を掛けると、ダウンを着込んだ店主が、ムッスリ小さな声で精算…店主の格好を見て改めて気付いたのだが、お店の中は寒かった。外に出ると、今までとあまり変わらぬ外気温。さっきは射していなかった日が、店頭に降り注ぎ始めた。光の中を良く見ると、キラキラの天気雨。光と雨を注がれながら駅まで戻り、電車を待ちながら、文鎮やペン立てや板ハガキと化した、宮澤賢治の姿を眺める。食指の動くものはひとつもナシ…あぁ、さんたまりや!日本書院「宮澤賢治歌集/森荘己池編」角川写真文庫「東京文学散歩 山の手篇」を購入。2010年11月28日
11/28岩手・一ノ関 虔十書店
宮城県から、ひょいと手の届くような位置にある街へと向かう。新幹線ホームから一望出来る西側の街は、低い山に挟まれて西へと広がって行く。やはりここまで来ると、空気は冷たく少し肌を刺すようで、ホームで立ち食い蕎麦を食べていると、たちまち外気が蕎麦の熱を奪い取ってしまう。大きな西側ロータリーに出ると、まず目に入るのは『大槻三賢人像』。学者三人の胸像が、三方を向いて同じ台座に据えられており、まるでキングギドラ的異形!その胸像の後ろにある『駅前公共地下道』を潜って、西にある『一関駅前交差点』に出る。そこから直線に延びる『大町通り』をひたすら北へ。ハラハラと赤い葉を落とす紅葉が街路樹で、通り沿いの商店は店を開けてはいるが、人通りは少ない静かな北国の光景。スクエアな街路に、八百屋の店先に並べられたリンゴの香りが流れ出している。『大町銀座交差点』『大町交差点』と通り過ぎ、街の外れへと近付いて行く。岩手銀行の名に、遠くまで来てしまったことを実感。するとその先、右手のコンビニ横に目的の古本屋さんを発見。この『虔十』の名を持つお店は、神保町の「虔十書林」(2010/01/27参照)に続いて二店目である!もちろんつながりは無いと思うが、こちらは宮澤賢治のお膝元“イーハートーヴ”のお店なのである!店頭は駐車場になっており、そこに『古本』の立看板。軒には黒い店名看板が掛かり、その下には催事用の木箱が古本を収納したまま積み上がっている…店頭箱と言うわけでは無さそうだな…。サッシの扉を開けて中に入ると、高らかに防犯ブザーのようなドアチャイムが鳴り響き、奥にいた先客二人がこちらを振り返った。ドアを閉めてチャイムが鳴り止むと、たちまち店内は元通り。適度な大きさの店舗は、通路に箱や本が積みあがって乱雑気味。左右両壁に頭くらいまでの本棚、真ん中にも同様な高さの背中合わせの棚が二本、入口左横には平台のような塊があり、雑誌箱を載せている。店の奥は横長な棚で仕切られた帳場があるのだが、棚の影に隠れているので、まったく見ることが出来ない。先客二人は、その棚の前の本の山を物色しており、時折姿の見えない店主と言葉を交わしている。右の壁棚は歴史から始まり、日本文学・復刻本・全集類・古典文学・美術・音楽と続き、奥に郷土・宮澤賢治・石川啄木を備えている。おぉ!これぞ東北のお店の醍醐味!奥の仕切り棚にはそのままの勢いで東北本が続き、歴史・文化・文学・民話・地理・風俗・ビジュアル本など、多岐に渡って集められている。通路棚には岩波文庫・中公文庫・新書・古い新書(角川新書!)・落語文庫・幻想文学・探偵小説・博物学・ジャズ・海外幻想文学。棚脇には書道関連の並ぶ小さな棚がある。真ん中の通路は、右に戦争・推理小説文庫・ノベルス・ティーンズ文庫・サンリオ文庫・海外文学文庫・大江健三郎・オカルト。面白いところでは、映画雑誌や学習雑誌の文庫サイズ附録が並んでいたりする。左には時代劇文庫・官能文庫・自然・動植物。左端の通路が一番乱雑で進入し難く、右に日本純文学文庫・小学校教科書類、左に新書・文庫・ノベルス・音楽・映画などが収まっている。足元には観光地図の類いや、古いチラシなどの紙物・大判本・「暮らしの手帖」・古い児童科学雑誌・文庫本・単行本が溢れ返っている。棚にはブランクもあったりするが、古い本も良く目に付き全体的には見応えあり。東北本・音楽関連が充実している。値段は基本安めだが、いい本にはしっかり値。奥では先客二人が買い物を終え、店主と別の古本屋さんについて話している。「あそこの角のお店は閉めちゃったの?」「あー、奥さんが一応継いでるらしいんだけど、基本的には閉めちゃってる。でも中には本がそのままあるから、頼まれたら開けたりするらしいよ」「そうか〜。あそこは『気仙大工』の本とか、研究熱心だったんだけどなぁ…」(方言交じりの会話なのだが、再現不可能なので標準語で悪しからず…)。むぅ〜気になる話だなぁ。この二人は店を出て車で立ち去ったので、もしかしたらそのお店に向かったのかもしれない…何か市場のおっちゃんみたいな二人だったが、古本バイタリティがあったなぁ〜。私はと言えば、せっかくの岩手なので宮澤賢治本を購入することにする。棚の向こうに声を掛けると、ダウンを着込んだ店主が、ムッスリ小さな声で精算…店主の格好を見て改めて気付いたのだが、お店の中は寒かった。外に出ると、今までとあまり変わらぬ外気温。さっきは射していなかった日が、店頭に降り注ぎ始めた。光の中を良く見ると、キラキラの天気雨。光と雨を注がれながら駅まで戻り、電車を待ちながら、文鎮やペン立てや板ハガキと化した、宮澤賢治の姿を眺める。食指の動くものはひとつもナシ…あぁ、さんたまりや!日本書院「宮澤賢治歌集/森荘己池編」角川写真文庫「東京文学散歩 山の手篇」を購入。2010年11月14日
11/13宮城・仙台 尚古堂書店
仕事にて、早朝出・深夜戻り・車移動の日帰り強行軍で仙台へ。行楽客や事故見物渋滞に巻き込まれながら、どうにか六時間で到着。スケジュールを確認した後、間隙を縫う…いやグイッと広げて、さり気なく仕事場から脱出!駅西口から延びる『青葉通り』をひたすら西へ。『大町交差点』を通過して、『桜ヶ丘公園』南端に沿った坂道に入ると、今までの都会の景色から一変した、公園と街路樹の紅葉で情緒溢れるエリア。広瀬川までもう一息の坂下に着き、素敵な木造のクリーニング屋前を通り過ぎると、バス停の前に古本屋ビルがそびえていた。歩道奥に駐車場を備えた三階建で、左に店頭を抱え込むような巨大な店名看板があり、二階窓下にも同様の大型看板。ここは、あの巨大古書店「萬葉堂書店」の系列店なのである…時間があまり無い今の私にとっては、かなり厳しい難敵なのである!扉を開けて店内へ。予想通り装飾性を排した、倉庫の如きひたすら古本の詰まった空間である。入口左横に本に囲まれた帳場があり、金田一秀穂のような学問の香り漂う店員さんが店番中。斜め上に置かれた巨大ブラウン管の防犯モニターが、マルチ画面で店内の様子を映し出しており、80年代SFのアナログ的光景…おぉ、ありし日のテクノロジー。壁棚はスチール棚で覆われ、フロアには手前に短めの背中合わせの棚が二本、奥に長めの棚が二本置かれている。左奥隅には、棚で造られた短めの行き止まり通路が一本。そして左壁入口側に階段への出入口がある。二階と地下一階は、ほぼ一階と同じ構造。三階だけが面積半分のフロアに、辞書や洋書が並ぶカタチとなっている。窓からの景色は公園を上から見下ろせて、中々に美しい。それでは多少急ぎ足だが、一階よりツアースタート。右端第一通路は、壁際に文庫・単行本・趣味・児童文学・スポーツ・エッセイ・タレント・実用が並び、向かいは哲学・思想、そして大量の新書の壁が続いて行く。通路には乱雑に箱が置かれ、様々なジャンルの本が足場を少なくしている。第二通路は新入荷本・美術・幻想・コミック・ちくま文庫、そして大量の岩波文庫と絶版文庫がズラズラズラ。奥壁にも海外SF&ミステリ文庫の絶版が、改造文庫・旺文社文庫・文庫揃いと共に並んでいる。左端通路は、言語・資格・コミック・50均文庫棚となっている。奥の袋小路には、コミック文庫・岩波ジュニア新書・ブルーバックス・ペーパーバックなど。階段横にはロッカーが設置されており、ここにカバン類を収め店内を回遊するルールとなっている。私はカバンは持っていなかったが、すでに本を手にしていたので「これは持って行っても大丈夫なんですか?」「大丈夫ですよぉ〜」と確認を取る。そのままホコリっぽく薄暗い階段で二階へ。店員さんもお客さんもおらず、恐ろしく静かな空間…ここはどうやら硬めな本が多いらしいな。左端通路には、経済・白水社・晶文社・法律・民俗学・歴史・古代史。真ん中は、宗教・郷土資料・世界・民族学・風土・考古学。右端通路に、日本文学・文学評論・書物&出版関連・詩歌・海外文学・遺跡資料&論文となっている。文学以外は箱入り本が中心である。三階は前述通り。地下一階は、左手前が行き止まり通路となっており、科学・建築・気象・天文・地学が集められている。そしてフロア手前側には、学術本・政治・社会・犯罪・コンピュータ・文学単行本が収まり、右壁に美術・映画・お茶・文化。フロアの奥には大量の文庫本が勢揃いしている。やはり蔵書量多し!古い本も多し!この短時間では棚の隅々までチェック出来るわけもなく、非常に口惜しい!本は玉石混合だが、いい本はしっかりと目に入って来る。値段は普通〜ちょい高。しっかり値の本が多いが、ちゃんと掘り出せばスキのある本も見つかる予感!帳場で精算中に「萬葉堂」情報をチラシでチェック。現在「鈎取店」「泉店」(2008/10/27参照)、そして「尚古堂」があり、愛子と言う所にあった「開成堂書店」は閉店してしまったらしい。ツアー出来ず終いとは誠に残念である。そして「鈎取店」は、いつの日か必ず対決せねばなるまい…今まで見た二店を、遥かに凌ぐ蔵書量らしいのだが…。日本鉱物趣味の会出版部「日本化石図譜/鹿間時夫」岩波新書「追われゆく坑夫たち/上野英信」三笠新書「読書雑記/正宗白鳥」を購入。2010年11月06日
11/6山形・山形 香澄堂書店
福島を出ると新幹線は一旦西に向かい、もはやそのポテンシャルを発揮することなく山間をゆっくり進んで行く。やがて山形盆地に突入し、ようやっと滑り込んだホームは、北端にしか出入口が無い板橋駅のような構造。在来線への連絡通路を抜け、東口から外へ。気温は東京とそう変わらないようだが、日が陰ると急激に冷え込むのが恐ろしい。ガラスに覆われた駅舎から空中歩廊を渡り、駅の東で南北に延びる『すずらん通り』へ出る。低層の商店ビルが連なる、整備された通りを北へ。大きな公園の『山形城跡』は駅の西側にあるので、こちら側は断片的なモニュメントを目にするのみ…。400mほど進むと大きな交差点がひとつ。そこもそのまま貫き、『公園通り』と名前の変わった通りをさらに北へ。左に『NHK山形』を眺め、『木の実町』と言う可愛い名の街の端をくすぐりながら、三つめの信号に至る。目に入るのは、表に噴水を備えた『最上義光歴史館』…そのまま視線を右に移すと、交差点横に建つ赤い四階建ビルの一階から、『古本』の二文字!遥々来た思いを喜びに変換し、スッキリとしている店頭に立つ。軒には麗雅宋体の店名看板、歩道に少し飛び出した同書体の『古本』の看板、店頭台は無く前面は暗緑色をフレームとしたガラス張り。左には大きなパリの市街図と観葉植物の緑、右は様々な催事ポスターと店内の様子がチラリ。真ん中の扉から中に入ると、まずは奥で横に座っている店主と視線がバチリ!…若い頃のおとなしめな宮崎駿と言った風情である。入口右にある明るいスペースは100均コーナーとなっており、右壁に向かって“U”字型に腰高の棚が組まれ、歴史ムック・山形本・単行本・文庫本・ハヤカワポケミス・新書・「マンハント」・「EQMM」などが並んでいる。絶版&品切れが多く見応えあり!私はすっかり夢中になって、床に這い蹲り棚をチェックしまくり。奥は薄暗く壁際は本棚、フロア右側には手前と奥に一本ずつ縦に棚が置かれ、左側は横向きに置かれた棚が奥に向かって五本連続している。右奥にテーブルに囲まれた広めな帳場。奥行きが意外にあるお店で、棚が林立しているためか多少迷宮的な様相を見せている。棚には整理整頓が行き届き、非常にビシッとした店内になっている。100均スペース横に時代劇文庫が一列並び、右壁には絶版漫画・探偵小説・鮎川哲也・岩波文庫・岩波現代文庫・同時代ライブラリー・東洋文庫・全集類・性愛・中国・近代史・資料本・探偵&推理小説・江戸川乱歩・推理アンソロジー・朝日ソノラマ文庫…むむ、濃いな。濃く偏っているな。向かいには講談社学術&文芸文庫・セレクト日本文学文庫(SF&推理多し。そして東郷隆の定吉七番シリーズまでも!)・福武文庫・春陽文庫・集英社文庫。その裏側も中公文庫・ちくま文庫・教養文庫など、出版社別文庫が続いて行く…一瞬たりとも気が抜けない緊迫した棚造りが連続!帳場下には教養文庫の探偵小説やロマン文庫など。左側ゾーンにいそいそと移動。まず入口横にはムックや図録の棚があり、手前から、第一通路棚表には山形関連文学本…うぉっ!ちゃんと阿部和重「シンセミア」が並んでる!こう言うのは嬉しいなぁ。裏はセレクト日本文学。第二通路表は引き続き日本文学(SF&幻想含有)、裏は日本語・編集・書物・古本・詩集となっている。第三通路棚表はテレビ・映画・音楽・芸能・美術・演劇・落語で、裏は食・科学。第四通路棚はすべて海外文学で、第五通路棚は、創元SF&推理文庫・海外ミステリ&SF文庫がズラッと詰まっている。左の壁際は様々な形の棚が続き、山形関連本・山形研究資料&論文類・歴史・民俗学・思想・ビジュアル本。そして左奥角周辺に集まる、ノベルス・新書・ハヤカワポケミス・ポケSF・サンリオ文庫・「面白半分」・ミステリ雑誌・SF雑誌・ハヤカワノヴェルス・ハヤカワ文庫…ここの眺めは大変素晴らしいことになってます!よくもまぁこんなに山形に集まっているものである!と言うわけで、ホントに遥々来た甲斐があったいいお店!各所に探偵・推理・SFの含有率が多く、「@ワンダー」「古書ワタナベ」「羊頭書房」「富士鷹屋」「山羊ブックス」と通じるものあり!しかしここは安めなのがさらに嬉しい!どの本を開いても『安いじゃないか!』と思えるグッドな値付けがされているのだ。私は一発でこのお店の虜となりました。ホクホクしながら帳場にて精算。うぁっ!横のテーブルに高城高のミニエッセイ集(新刊)を発見!これも買わなければっ、と慌てて計算に入れてもらう。そして目に付いた名刺もいただこうと「それ、いただいてもよろしですか?」と聞くと「あぁ、どうぞ…どちらからいらしたんですか?」「あ、東京から…」「東京!?ご旅行ですか?」「まぁ、ちょっと立ち寄る機会があったもので…(とてもこのお店だけを訪ねて山形に来ましたなんて言えません!)」「そうですかぁ。またもし来られることがあれば、ぜひお寄りください」「判りました…あの、いいお店ですね」「えっ、あっ、ありがとうございます…」…はにかむおっさんが二人…何とも不気味な光景ではあるが、楽しい山形の古本の煌きであった。さて、もう引き上げなければ。山形市内にはもう一軒古本屋さんがあるはずなので、またいずれ。文春ネスコ「日本プラモデル興亡史/井田博」ケイブンシャ「なんたってポテトリアン/竹内義和」文春文庫「異人館周辺/陳舜臣」講談社文庫「彼女の夕暮れの街/常盤新平」荒蝦夷「X橋付近から/高城高」を購入。2010年09月09日
9/9福島・いわきで初電話二店+幻影一店!
スケジュールとはままならぬものである。本来なら仕事でビッチリだったはずの今日が、ポッカリと穴を開けてしまった…。やるせなさよりも“これはチャンス!?”の気持ちが大きくなり、ちょっとだけ迷った末に遠くへ!北へ!ナナメ北へ!早起き気味に、上野始発の電車に乗り込めば、もう後ろめたさはホームに置き去り。目指すは『いわき』!私がこの都市を初めて知ったのは、小学校低学年の時に読んだ漫画「ドカベン」によってである。確か凄いフォークを投げるピッチャーが『いわき高校』にいて……『ひたち』を過ぎると緑が異様に暗くなり、列車は未知なる都市に向かって走り続ける。果たしてどんな古本屋さんが待ち構えているのだろうか…?
●いわき「野木書店」
最初に駅近くのお店に行ってみるが、まだ開いていない。時刻は12時過ぎ。早過ぎたのだろうか。仕方なく南東にある「古書じゃんがら」に向かうが、お店は何処にも見当たらない。駅方面へと引き返し、再び先ほどのお店へ…開いてない。現在時刻は13時。貼紙によると営業時間は『12時〜17時・水曜定休』となっている。また後ほどしつこく立ち寄ることに決め、南西のお店へ向かう。駅から南口を出て『駅前大通り』を南下。やがてぶつかる『国道6号』をひたすら西へ。一キロほど進んで新川を越え、道なりにまだ進んで行くと、左手に現れる分かれ道。その脇の古い家屋に古本屋さんの看板がっ!…しかしカーテンは閉じられ看板はボロボロ…窓の端に雑誌の束が見えているが、ちょっと営業している感じではない。しかしどれだけ格好良いお店なんだ!店内に入り、本棚を眺める幻影を創り出しながら、勇者をカメラに収めてさらに先へ…。
●いわき「共立前書店」
さらに先にあるはずのお店を求め、道なりに南西へ進んで行く。この時、嫌な予感が頭をチラリ。さっきのお店には結局入れず、この先のお店も無かったとすると、今日の行程はすべて空振りに…そうなったら次の手をまったく考えていない!この街には結構お店があるから大丈夫だろう、と気楽に考えていたが(いつものことなのだが)私が愚かであった。やはり古本屋を侮るべからず!…とかなんとか頭をいっぱいにしながら一キロ強をさらに進む。すると『御厩一丁目交差点』を過ぎた所で、右手の大きな駐車場前に『古本』と書かれた立看板が目に飛び込んで来たっ!おぉ、ある!あるじゃないですか!対岸から白いお店を眺めると、店内は暗いが隣のドアが開いており、本の中にオヤジさんの後姿が見えている。『何とかなりそうだな』と道路を横断して、早速店内に入り込む。横長の小さな薄暗い店内で、目に入るのはコミックとアダルトばかり…オヤジさんのいるスペースとは、左の帳場でつながっているようだ。壁は一面本棚、フロアには横向きに背の低いラックと、奥には背中合わせの棚が一本置かれている。手前のラックや帳場周りには、すべてアダルト雑誌。右壁と背中合わせの棚はすべてコミックで、あらゆる隙間に丁寧に本が詰められている。奥の通路に行くと、奥壁と左壁に古本があるのを確認。文庫・ノベルス・ハードカバーが、ミステリ&アクション&バイオレンス&時代劇な並びを見せる。大人の漫画週刊誌のようなお店である。欲望&願望中心主義な棚造りが、国道沿いに毒々しい花を咲かせている。値段は安め。何とか一冊選んで帳場奥のオヤジさんに声を掛ける。カンカン帽に甚平姿の弱気な勝新太郎的風貌。本の値段を確認して即座に20円引き。「このままでいいよな」と裸の本をそのままヌッ。もちろんです!講談社文庫「名探偵に名前はいらない/関川夏央」を購入。
●いわき「平読書クラブ」
本日三度目のお店の前。サッシにまたもや手を掛けるがビクともせず、店内は暗いまま…やはりダメだったか。今にも開きそうなんだけどなぁ。まぁどうにか一軒ツアー出来たんで、形にはなるじゃないか…いやしかし、私は『いわき』に関川夏央の文庫を買いに来た訳ではないのだっ!爽やかな風が吹き抜ける店頭で、身体をグルグルひっくり返して悩み続ける。このままではイカン!とケータイを取り出し、意を決してお店の番号をプッシュ!…やれることは全部やろう…。十回ほどのコールの後、「ハイ、読書クラブです」女の人だ。「あの〜ちょっとお伺いしたいことがありまして…」「ハイ」「今日はお店はお休みなんでしょうか?」「どういったご用件ですか?」不審の声音。「いえ、今お店の前に来てるんですが、営業時間なのに開いてないな〜と思いまして」「あらあら、そうなんですか。じゃあ今開けますね。ちょっとお待ち下さい」…や、やった〜ぁっ!わざわざ開けてもらえるなんてっ!とジリジリしながら店頭でその時を待つ。しばらくすると、引戸の向こうにご婦人がにこやかに現れ、「お待たせしました。どうぞ。年取ると開けなくなっちゃってね」と気さくに言葉を掛けてくれる。「失礼します」と通路に入った瞬間、奥から灰と白斑の雑種犬がよたよたと飛び出し、「わんわん!」と吠え始めた。「ハナちゃん、いいの。吠えないの」との制止を無視し、吠えながらさらにジリジリ。屈んで鼻面に手をゆっくりと差し出すと、吠えながらも匂いをクンクン。一通り嗅いだところで満足し、奥の帳場に座ったご婦人の横に寝転んだ。店内は古めかしく少し雑然としている。壁は一面木製造り付け本棚で、真ん中に背中合わせの木製棚が三本。奥にカウンターと言うか、番台的な低めの木製畳敷き帳場がある。左奥に二階への階段と、小さな小部屋的スペース。ご婦人はドラマを見始め、時折掛かってきた注文の電話に受け答えをしている。最初に入った右から二番目通路は、右側に古いものを交え文庫と新書が並んで行く。左は本が横積みされており、並びはカオスのどうやらネット販売対応棚。右端の通路は行き止まりとなっており、左に文学評論・詩集・歌集。奥と右壁には、いわき・郡山・福島・東北の本がビッシリ並び(地方出版ふくしま文庫あり)、帳場近くには民俗学と柳田国男。テレビを見ているご婦人と、寝転んでいるが眼がギョロつくハナちゃんのいる帳場前を、ソ〜ッと通って第三通路へ。右は横積みネット販売対応棚、左は日本文学と文学評論中心の並び。左端通路は、右に美術・美術図録・作品集。左壁は宗教・書・陶芸・骨董・美術が並び、奥の小部屋まで日本文学・文学評論・風俗・社会・資料などが渾然一体となって続いて行く。古い本や箱入り本が多く、文学・東北・美術に強いお店である。お願いして開けていただいた状況なので、あまり腰を据えられずゆっくり見ることが出来なかったのが残念。電話によるお客さんとの会話では、店主さんは80代、奥さんは70代とのこと。本への情熱はしっかりと持ち続けているが、やはり体力が…と言うようなことを話されていた。非常に教養度の高いお店なので、いわきの本文化維持のためには、まだまだ奮闘していただきたい!最近では『日本の古本屋』で販売も始めたらしく、そのためかどうかは判らないが、値段は結構しっかりな普通〜高めとなっている。本を手にご婦人に声を掛けると「うわっ!びっくりした。今テレビがコワイシーンだったからさぁ」とお茶目過ぎる発言。お店を開けてもらったお礼を言い、ハナちゃんにも別れを告げ、最後に目録をいただき辞去。う〜ん、達成感が心地良い。ミリオン・ブックス「動物随筆 猫の裁判/内田亨」築地書館「昆虫放談/小山内龍」を購入。
一時はどうなるかと思った“いわき行”だが、一本の電話が道を切り開いたことが、本当に嬉しかった。「読書クラブ」に感謝。こちらは雲に日が隠れて、途端に肌寒い秋。東京からは200キロ。サラッとした風に吹かれて、人気の少ない街路を進んで行くと、視界の隅をオニヤンマが過ぎる、直線の鋭い軌跡。
●いわき「野木書店」最初に駅近くのお店に行ってみるが、まだ開いていない。時刻は12時過ぎ。早過ぎたのだろうか。仕方なく南東にある「古書じゃんがら」に向かうが、お店は何処にも見当たらない。駅方面へと引き返し、再び先ほどのお店へ…開いてない。現在時刻は13時。貼紙によると営業時間は『12時〜17時・水曜定休』となっている。また後ほどしつこく立ち寄ることに決め、南西のお店へ向かう。駅から南口を出て『駅前大通り』を南下。やがてぶつかる『国道6号』をひたすら西へ。一キロほど進んで新川を越え、道なりにまだ進んで行くと、左手に現れる分かれ道。その脇の古い家屋に古本屋さんの看板がっ!…しかしカーテンは閉じられ看板はボロボロ…窓の端に雑誌の束が見えているが、ちょっと営業している感じではない。しかしどれだけ格好良いお店なんだ!店内に入り、本棚を眺める幻影を創り出しながら、勇者をカメラに収めてさらに先へ…。
●いわき「共立前書店」さらに先にあるはずのお店を求め、道なりに南西へ進んで行く。この時、嫌な予感が頭をチラリ。さっきのお店には結局入れず、この先のお店も無かったとすると、今日の行程はすべて空振りに…そうなったら次の手をまったく考えていない!この街には結構お店があるから大丈夫だろう、と気楽に考えていたが(いつものことなのだが)私が愚かであった。やはり古本屋を侮るべからず!…とかなんとか頭をいっぱいにしながら一キロ強をさらに進む。すると『御厩一丁目交差点』を過ぎた所で、右手の大きな駐車場前に『古本』と書かれた立看板が目に飛び込んで来たっ!おぉ、ある!あるじゃないですか!対岸から白いお店を眺めると、店内は暗いが隣のドアが開いており、本の中にオヤジさんの後姿が見えている。『何とかなりそうだな』と道路を横断して、早速店内に入り込む。横長の小さな薄暗い店内で、目に入るのはコミックとアダルトばかり…オヤジさんのいるスペースとは、左の帳場でつながっているようだ。壁は一面本棚、フロアには横向きに背の低いラックと、奥には背中合わせの棚が一本置かれている。手前のラックや帳場周りには、すべてアダルト雑誌。右壁と背中合わせの棚はすべてコミックで、あらゆる隙間に丁寧に本が詰められている。奥の通路に行くと、奥壁と左壁に古本があるのを確認。文庫・ノベルス・ハードカバーが、ミステリ&アクション&バイオレンス&時代劇な並びを見せる。大人の漫画週刊誌のようなお店である。欲望&願望中心主義な棚造りが、国道沿いに毒々しい花を咲かせている。値段は安め。何とか一冊選んで帳場奥のオヤジさんに声を掛ける。カンカン帽に甚平姿の弱気な勝新太郎的風貌。本の値段を確認して即座に20円引き。「このままでいいよな」と裸の本をそのままヌッ。もちろんです!講談社文庫「名探偵に名前はいらない/関川夏央」を購入。
●いわき「平読書クラブ」本日三度目のお店の前。サッシにまたもや手を掛けるがビクともせず、店内は暗いまま…やはりダメだったか。今にも開きそうなんだけどなぁ。まぁどうにか一軒ツアー出来たんで、形にはなるじゃないか…いやしかし、私は『いわき』に関川夏央の文庫を買いに来た訳ではないのだっ!爽やかな風が吹き抜ける店頭で、身体をグルグルひっくり返して悩み続ける。このままではイカン!とケータイを取り出し、意を決してお店の番号をプッシュ!…やれることは全部やろう…。十回ほどのコールの後、「ハイ、読書クラブです」女の人だ。「あの〜ちょっとお伺いしたいことがありまして…」「ハイ」「今日はお店はお休みなんでしょうか?」「どういったご用件ですか?」不審の声音。「いえ、今お店の前に来てるんですが、営業時間なのに開いてないな〜と思いまして」「あらあら、そうなんですか。じゃあ今開けますね。ちょっとお待ち下さい」…や、やった〜ぁっ!わざわざ開けてもらえるなんてっ!とジリジリしながら店頭でその時を待つ。しばらくすると、引戸の向こうにご婦人がにこやかに現れ、「お待たせしました。どうぞ。年取ると開けなくなっちゃってね」と気さくに言葉を掛けてくれる。「失礼します」と通路に入った瞬間、奥から灰と白斑の雑種犬がよたよたと飛び出し、「わんわん!」と吠え始めた。「ハナちゃん、いいの。吠えないの」との制止を無視し、吠えながらさらにジリジリ。屈んで鼻面に手をゆっくりと差し出すと、吠えながらも匂いをクンクン。一通り嗅いだところで満足し、奥の帳場に座ったご婦人の横に寝転んだ。店内は古めかしく少し雑然としている。壁は一面木製造り付け本棚で、真ん中に背中合わせの木製棚が三本。奥にカウンターと言うか、番台的な低めの木製畳敷き帳場がある。左奥に二階への階段と、小さな小部屋的スペース。ご婦人はドラマを見始め、時折掛かってきた注文の電話に受け答えをしている。最初に入った右から二番目通路は、右側に古いものを交え文庫と新書が並んで行く。左は本が横積みされており、並びはカオスのどうやらネット販売対応棚。右端の通路は行き止まりとなっており、左に文学評論・詩集・歌集。奥と右壁には、いわき・郡山・福島・東北の本がビッシリ並び(地方出版ふくしま文庫あり)、帳場近くには民俗学と柳田国男。テレビを見ているご婦人と、寝転んでいるが眼がギョロつくハナちゃんのいる帳場前を、ソ〜ッと通って第三通路へ。右は横積みネット販売対応棚、左は日本文学と文学評論中心の並び。左端通路は、右に美術・美術図録・作品集。左壁は宗教・書・陶芸・骨董・美術が並び、奥の小部屋まで日本文学・文学評論・風俗・社会・資料などが渾然一体となって続いて行く。古い本や箱入り本が多く、文学・東北・美術に強いお店である。お願いして開けていただいた状況なので、あまり腰を据えられずゆっくり見ることが出来なかったのが残念。電話によるお客さんとの会話では、店主さんは80代、奥さんは70代とのこと。本への情熱はしっかりと持ち続けているが、やはり体力が…と言うようなことを話されていた。非常に教養度の高いお店なので、いわきの本文化維持のためには、まだまだ奮闘していただきたい!最近では『日本の古本屋』で販売も始めたらしく、そのためかどうかは判らないが、値段は結構しっかりな普通〜高めとなっている。本を手にご婦人に声を掛けると「うわっ!びっくりした。今テレビがコワイシーンだったからさぁ」とお茶目過ぎる発言。お店を開けてもらったお礼を言い、ハナちゃんにも別れを告げ、最後に目録をいただき辞去。う〜ん、達成感が心地良い。ミリオン・ブックス「動物随筆 猫の裁判/内田亨」築地書館「昆虫放談/小山内龍」を購入。
一時はどうなるかと思った“いわき行”だが、一本の電話が道を切り開いたことが、本当に嬉しかった。「読書クラブ」に感謝。こちらは雲に日が隠れて、途端に肌寒い秋。東京からは200キロ。サラッとした風に吹かれて、人気の少ない街路を進んで行くと、視界の隅をオニヤンマが過ぎる、直線の鋭い軌跡。
2010年05月30日
5/30福島・郡山は音楽都市三店!
大宮から東北新幹線に乗り込み北へ。進むほどに、曇り空を切り裂くように晴れ間が現れてくる。目指す郡山は仕事で何度も訪れているのだが、忙しくて古本屋に足を運ぶことが叶わなかった苦渋の土地なのだ。なので自主ツアーを敢行する運びとなりました。それにしても新幹線は速い…。
●郡山「徳本堂」
まずは西口巨大ロータリーから『フロンティア通り』を南に向かうと、「古書てんとうふ駅前店」…シャッターが閉まっておりどうも営業していない感じ。残念に思いながら駅前に戻り、ロータリーから西にのびる巨大商店街の『駅前大通り』を進む。ここには、ピアノ型ベンチやリコーダー吹き口の椅子(変)など、音楽をモチーフにした公共物が並んでいる。何でも郡山は『音楽都市宣言』なるものをしているらしい…。そのまま西へテクテク歩き続けると、交差点の近くに「古書ふみくら」…むぁっ!閉まってる。何だか嫌なパターンだなぁ、とすぐの交差点を南に曲がり、『昭和通り(国道4号)』をちょろっと進む。するとすぐの左手雑居ビル二階に、ターゲットであるお店を発見。『しかしやっているのだろうか…』疑心暗鬼になりながらもビルの下に駆け寄ると、窓ガラスと看板に『ギター/CD/本』の文字…これはおかしなことになってるぞ!と右側二階への階段へ。『本ギター』と書かれた入口を潜り階段を上がると、『ピンポ〜ンピンポ〜ン』と赤外線センサーでチャイムが鳴り響く。二階の踊り場に立ったところで、左の開け放し扉の店内に、横分け・グレージャケット・色違いスラックスの共産圏スタイル店主が現れ「いらっしゃい」と声を掛ける。こちらも一礼して、ドア脇の100円棚を眺める。すると突然店内から音楽が流れ始める。聞いたことのない80年代的女性ボーカル…店番の始まりである。店内は右半分に壁棚と背中合わせの棚が二本あり、こちらはもちろん古本屋なのだが、左奥の窓際通路には多数の新品&中古ギターが、スタンドに立てられズラッと並んでいる。完全なるギター屋さんである。もはや合っているのか間違っているのか、私には判断不能!右壁から奥壁に向かって、日本文学文庫(上段にちょっと古い100均文庫)・雑学文庫・海外文学文庫・ノベルス・新書・バンドスコア・女流作家単行本と並ぶ。入口左横にはジュブナイル&ティーンズ文庫棚。右側の背中合わせの棚には、エッセイ・日本文学・社会・実用・福島関連・辞書・全集が収まり、左側はコミック・音楽CD・ゲームソフト(SFCやセガサターンあり)となっている。何とも形容しがたい不思議なお店である。古本屋は街のお店的で、それほどこだわりは感じられないが、かと言って放置されているわけでもなく、手入れはしっかりとされている。値段は安め。入口側左奥の帳場で、改めて見ると平田満似の店主に本を手渡しながら「一緒にギターを売ってるなんて面白いですね」と聞いてみた。するとプチッとBGMをオフにして「四年ぐらい前からギターを置き始めてね。そしたらこんな風になっちゃった」「あ、元々は古本屋さんなんですね」「そう。元は古本とゲームを売ってたんだけどね。今は三階でスタジオもやってるんだよ」。音楽都市の面目躍如な古本屋さんであった。小学館「伊能忠敬測量隊/渡辺一郎」を購入。
●郡山「古書 てんとうふ 池ノ台本店」
『昭和通り』をさらに南へ。人影の少ない大通りをしばらく進み、『文化通り』にぶつかったらそこを西へ。市民文化センター越えると坂道が始まり、右手の坂上には庭園風だが、子供が多く遊びまわる『麓山公園』。その向かいに手強そうなお店がそびえていた。レンガ造りのビルである。二階もお店のようである。その二階の窓にはズラリと並ぶ、こけしの後姿…。入口階段に巧みに飛び出した100均棚を眺めてから、大きく開いた敵の顎に飛び込んで行く!おぉ、やはり複雑な広い店内…半ば絶望しながら、ジャンルの取りこぼしを少なくしようと神経を集中する。入口正面に弧を描く帳場があり、左には二階への階段。帳場周りは棚で固められている。フロアは右側奥に向かって続いており、窓際・壁際は共に棚、手前に縦に背中合わせの棚が一本と“L”字に組まれた棚。奥には横向きに背中合わせの棚が三本続き、棚脇にも小さな棚が設置されている。店内には丸眼鏡の壮年店主と若者店員がひとり。二人ともとても忙しく働いている。帳場周りには、書・骨董・美術関連が集まり、これは左奥壁棚の美術図録&作品集まで連続して行く。窓際には陶器や古道具と共に趣味の本。フロア手前棚左側には、児童文学・絵本・新書・海外探偵文学・海外文学文庫・辞書。雑学&教養文庫が並び。右のL字棚には岩波文庫・日本純文学文庫・講談社学術&文芸文庫・ちくま文庫、裏側に戦争・占いなど。右の壁際は、社会・歴史・古代史・宗教・思想・哲学と続く。奥の横向き棚一本目は、日本文学文庫・写真・武術・音楽。二本目はアイドル系写真集・古雑誌・スポーツ・茶・料理・古典文学。三本目は海外文学・探偵&伝奇&幻想小説・詩集・文学評論となっている。奥の壁棚には圧巻のセレクト日本文学がズラリ。先に帳場で精算を済ませながら「二階も見せてもらっていいですか?」と聞くと「どうぞどうぞ、ぜひご覧になって下さい」とにこやかに返答。お言葉に甘えて、音楽CDと階段に詰まれた全集を眺めて二階へ。壁には様々な古地図たち。そして上がるとそこはすでに通路と化している。民俗学・山岳・地学・地理・農業。通路の左奥は、福島・郡山・東北関連の資料がギッシリ。明るい窓際に近寄ると、こちらは戦争関連や和本がドッサリひしめいていた。う〜む、いいお店である。美術と日本文学の充実が目立ち、蔵書量も古い本も多い。ジャンル分けはここに明記したものより、実際はもっと細やかである。値段は文庫は定価の半額、他の本もお手頃な値付けとなっている。それにしてもお店の二人は、果てしなく忙しそうだ。私は『あ〜たくさん棚見たぞ!』と満腹状態で、顎から外へと逃れ出る…。現代企画室「随筆 志賀先生の台所/福田蘭堂」宝文館「現代児童文学辞典/川端康成・小川未明編」を購入。
●郡山「古書 てんとうふ アネックス」
そしてお店を出ると、何と坂をちょっとだけ上がった隣の建物一階にも古本屋さんが!しかも看板には「てんとうふ」の名前…これは一体?『アネックス』はどうやらこの建物の名前で、隣には『サロン・ド・恵子』と言う美容室。店頭には四つの100均箱、窓ガラスには『小説・文庫・ハーレクイン・映画・絶版漫画・同人誌・オカルト…』などと硬い筆跡で書かれた貼紙…本店と取扱品目が違うってことか?薄暗い店内に入ると先客が通路でうごめいている。右側に帳場があり、フロア手前はほとんどがハーレクイン・絶版漫画・コミックによって埋められている。左奥に進むと、壁棚に日本文学が新しめを中心に並んでいる。奥には戦争や文学評論。奥の横向き背中合わせの棚には、映画・動植物・自然・児童文学・日本文学文庫・海外文学文庫・時代劇文庫が収まっている。奥壁には歴史・オカルト・宗教・民俗学・美術・郡山関連・ハヤカワポケミスなどなど。やはり本店とは異なる棚造りで、ちょっとリサイクル古書店的である。しかし新しい本だけではなく、時折古い本も出現している。…駅前店があの状態で、本店横にこのお店…?精算ついでに、帳場に立つ仙台四郎のような福々しい男性店員に、駅前店について聞いてみた。すると「ああ〜駅前店はですね、あの場所を閉めてですね、こっちに移って来たのがこのお店なんですよ」とのこと。なるほど、色々あるのですな。しかし!このお店はもうあなたがいる限り大丈夫でしょう!二店で郡山の知を、これからもよろしくお願いします!新潮文庫「神楽坂ホン書き旅館/黒川鍾信」を購入。
滞在時間・二時間半で東京へとんぼ返り。福島には、福島・会津若松・いわきなどなど行くべき都市がまだまだたくさん続く。が、がんばって一都市ずつ訪れて行こう。それにしても私の行動は燃費が悪い。遠い所に来たからには、一日に何軒も回ってバンバンレポートしたいものだが、ブログの性質上中々そのように効率を上げられないのが現状…。ふぅ、焦らずジワジワ進みます。
●郡山「徳本堂」まずは西口巨大ロータリーから『フロンティア通り』を南に向かうと、「古書てんとうふ駅前店」…シャッターが閉まっておりどうも営業していない感じ。残念に思いながら駅前に戻り、ロータリーから西にのびる巨大商店街の『駅前大通り』を進む。ここには、ピアノ型ベンチやリコーダー吹き口の椅子(変)など、音楽をモチーフにした公共物が並んでいる。何でも郡山は『音楽都市宣言』なるものをしているらしい…。そのまま西へテクテク歩き続けると、交差点の近くに「古書ふみくら」…むぁっ!閉まってる。何だか嫌なパターンだなぁ、とすぐの交差点を南に曲がり、『昭和通り(国道4号)』をちょろっと進む。するとすぐの左手雑居ビル二階に、ターゲットであるお店を発見。『しかしやっているのだろうか…』疑心暗鬼になりながらもビルの下に駆け寄ると、窓ガラスと看板に『ギター/CD/本』の文字…これはおかしなことになってるぞ!と右側二階への階段へ。『本ギター』と書かれた入口を潜り階段を上がると、『ピンポ〜ンピンポ〜ン』と赤外線センサーでチャイムが鳴り響く。二階の踊り場に立ったところで、左の開け放し扉の店内に、横分け・グレージャケット・色違いスラックスの共産圏スタイル店主が現れ「いらっしゃい」と声を掛ける。こちらも一礼して、ドア脇の100円棚を眺める。すると突然店内から音楽が流れ始める。聞いたことのない80年代的女性ボーカル…店番の始まりである。店内は右半分に壁棚と背中合わせの棚が二本あり、こちらはもちろん古本屋なのだが、左奥の窓際通路には多数の新品&中古ギターが、スタンドに立てられズラッと並んでいる。完全なるギター屋さんである。もはや合っているのか間違っているのか、私には判断不能!右壁から奥壁に向かって、日本文学文庫(上段にちょっと古い100均文庫)・雑学文庫・海外文学文庫・ノベルス・新書・バンドスコア・女流作家単行本と並ぶ。入口左横にはジュブナイル&ティーンズ文庫棚。右側の背中合わせの棚には、エッセイ・日本文学・社会・実用・福島関連・辞書・全集が収まり、左側はコミック・音楽CD・ゲームソフト(SFCやセガサターンあり)となっている。何とも形容しがたい不思議なお店である。古本屋は街のお店的で、それほどこだわりは感じられないが、かと言って放置されているわけでもなく、手入れはしっかりとされている。値段は安め。入口側左奥の帳場で、改めて見ると平田満似の店主に本を手渡しながら「一緒にギターを売ってるなんて面白いですね」と聞いてみた。するとプチッとBGMをオフにして「四年ぐらい前からギターを置き始めてね。そしたらこんな風になっちゃった」「あ、元々は古本屋さんなんですね」「そう。元は古本とゲームを売ってたんだけどね。今は三階でスタジオもやってるんだよ」。音楽都市の面目躍如な古本屋さんであった。小学館「伊能忠敬測量隊/渡辺一郎」を購入。
●郡山「古書 てんとうふ 池ノ台本店」『昭和通り』をさらに南へ。人影の少ない大通りをしばらく進み、『文化通り』にぶつかったらそこを西へ。市民文化センター越えると坂道が始まり、右手の坂上には庭園風だが、子供が多く遊びまわる『麓山公園』。その向かいに手強そうなお店がそびえていた。レンガ造りのビルである。二階もお店のようである。その二階の窓にはズラリと並ぶ、こけしの後姿…。入口階段に巧みに飛び出した100均棚を眺めてから、大きく開いた敵の顎に飛び込んで行く!おぉ、やはり複雑な広い店内…半ば絶望しながら、ジャンルの取りこぼしを少なくしようと神経を集中する。入口正面に弧を描く帳場があり、左には二階への階段。帳場周りは棚で固められている。フロアは右側奥に向かって続いており、窓際・壁際は共に棚、手前に縦に背中合わせの棚が一本と“L”字に組まれた棚。奥には横向きに背中合わせの棚が三本続き、棚脇にも小さな棚が設置されている。店内には丸眼鏡の壮年店主と若者店員がひとり。二人ともとても忙しく働いている。帳場周りには、書・骨董・美術関連が集まり、これは左奥壁棚の美術図録&作品集まで連続して行く。窓際には陶器や古道具と共に趣味の本。フロア手前棚左側には、児童文学・絵本・新書・海外探偵文学・海外文学文庫・辞書。雑学&教養文庫が並び。右のL字棚には岩波文庫・日本純文学文庫・講談社学術&文芸文庫・ちくま文庫、裏側に戦争・占いなど。右の壁際は、社会・歴史・古代史・宗教・思想・哲学と続く。奥の横向き棚一本目は、日本文学文庫・写真・武術・音楽。二本目はアイドル系写真集・古雑誌・スポーツ・茶・料理・古典文学。三本目は海外文学・探偵&伝奇&幻想小説・詩集・文学評論となっている。奥の壁棚には圧巻のセレクト日本文学がズラリ。先に帳場で精算を済ませながら「二階も見せてもらっていいですか?」と聞くと「どうぞどうぞ、ぜひご覧になって下さい」とにこやかに返答。お言葉に甘えて、音楽CDと階段に詰まれた全集を眺めて二階へ。壁には様々な古地図たち。そして上がるとそこはすでに通路と化している。民俗学・山岳・地学・地理・農業。通路の左奥は、福島・郡山・東北関連の資料がギッシリ。明るい窓際に近寄ると、こちらは戦争関連や和本がドッサリひしめいていた。う〜む、いいお店である。美術と日本文学の充実が目立ち、蔵書量も古い本も多い。ジャンル分けはここに明記したものより、実際はもっと細やかである。値段は文庫は定価の半額、他の本もお手頃な値付けとなっている。それにしてもお店の二人は、果てしなく忙しそうだ。私は『あ〜たくさん棚見たぞ!』と満腹状態で、顎から外へと逃れ出る…。現代企画室「随筆 志賀先生の台所/福田蘭堂」宝文館「現代児童文学辞典/川端康成・小川未明編」を購入。
●郡山「古書 てんとうふ アネックス」そしてお店を出ると、何と坂をちょっとだけ上がった隣の建物一階にも古本屋さんが!しかも看板には「てんとうふ」の名前…これは一体?『アネックス』はどうやらこの建物の名前で、隣には『サロン・ド・恵子』と言う美容室。店頭には四つの100均箱、窓ガラスには『小説・文庫・ハーレクイン・映画・絶版漫画・同人誌・オカルト…』などと硬い筆跡で書かれた貼紙…本店と取扱品目が違うってことか?薄暗い店内に入ると先客が通路でうごめいている。右側に帳場があり、フロア手前はほとんどがハーレクイン・絶版漫画・コミックによって埋められている。左奥に進むと、壁棚に日本文学が新しめを中心に並んでいる。奥には戦争や文学評論。奥の横向き背中合わせの棚には、映画・動植物・自然・児童文学・日本文学文庫・海外文学文庫・時代劇文庫が収まっている。奥壁には歴史・オカルト・宗教・民俗学・美術・郡山関連・ハヤカワポケミスなどなど。やはり本店とは異なる棚造りで、ちょっとリサイクル古書店的である。しかし新しい本だけではなく、時折古い本も出現している。…駅前店があの状態で、本店横にこのお店…?精算ついでに、帳場に立つ仙台四郎のような福々しい男性店員に、駅前店について聞いてみた。すると「ああ〜駅前店はですね、あの場所を閉めてですね、こっちに移って来たのがこのお店なんですよ」とのこと。なるほど、色々あるのですな。しかし!このお店はもうあなたがいる限り大丈夫でしょう!二店で郡山の知を、これからもよろしくお願いします!新潮文庫「神楽坂ホン書き旅館/黒川鍾信」を購入。
滞在時間・二時間半で東京へとんぼ返り。福島には、福島・会津若松・いわきなどなど行くべき都市がまだまだたくさん続く。が、がんばって一都市ずつ訪れて行こう。それにしても私の行動は燃費が悪い。遠い所に来たからには、一日に何軒も回ってバンバンレポートしたいものだが、ブログの性質上中々そのように効率を上げられないのが現状…。ふぅ、焦らずジワジワ進みます。
2009年10月03日
10/2宮城・仙台で土砂降られながら二店!
またまた仕事でやって来ました仙台。雨が追いかけて来たかのように、激しく降り始める。土砂降りの仙台…すでに銀杏の香りが漂う仙台…。秋の日の雨の古本屋は、何だか切なく侘しく街角にたたずんでいました。
●仙台「古本とビデオ あずみの書房」
駅東口から北へ進む。するとやがて突き当たる『仙塩街道』と言う名の『国道45号』(仙台から塩釜へと通じているのか?)。それを東に進むと『小田原一丁目』交差点横にお店を見つけることが出来る。お店の側面外壁には、黄色いビニール看板と小さい直方体の看板。正面には白い店名看板…アピール力に溢れたお店である。その下には、ドリンク自販機・立看板・幟、そしてプランターに植えられた植物たち。入口は少し奥まっており、街に馴染んだ定食屋かクリーニング屋のようである。傘立てが無いので、立看板に立て掛けて自動ドアから中へ。…誰もいない…と思っていると、奥からご婦人が「ハイハイ」と言う感じで髪を直しながら出て来た…ベタ過ぎて土曜ワイド劇場のワンシーンを見ているよう…。そして入口左横のレジに入り、テレビを付けてスタンバイ。店内は縦に細長く、左右の壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が二本置かれ、通路は狭めとなっている。右の棚脇に児童文学・新書・教養系文庫の並ぶ棚。入口右横には中公文庫と辞書が並ぶ。右端の通路はほとんどがアダルトで、棚下段にコミック揃いが混ざり込んでいる。その奥には低めのノベルス棚あり。真ん中の通路は両側ともコミックで埋められ、左奥の棚脇に海外文学文庫が収まっている。左端の通路は、日本文学・エッセイ・ノンフィクション・タレント本・経済・歴史・日本文学文庫・100均ハーレクインが並び、ティーンズ文庫がちょっと揃った小さな棚も置かれている。完全なる街の古本屋さんである。計算など何も無い、ピュアな街の古本屋さんなのである。マニアックではない一般的な古本が中心で、値段は普通。レジの奥さんが「またお越し下さい」の丁寧な言葉と共に、袋の中に『水に流せるポケットティッシュ』を入れてくれた…古本屋さんにも色んなサービスがあるものです。岩波書店同時代ライブラリー「明治の東京計画/藤森照信」ハヤカワ文庫「もっとも危険なゲーム/ギャビン・ライアル」を購入。
●仙台「サトウ書店」
駅西口『駅前通』をひたすら北へ。やがてぶつかる『定禅寺通』。西へ進めば「火星の庭」にたどり着くが、ここは涙を飲んで東の細くなる道へと進む。「誠文堂シールド」と言うお店を探しているのだが、一向に見当たらない…。ついには別の通りに突き抜けてしまった。見逃したのか?と自分を責めつつ辺りを見回すと、信号のちょっと南側に古本屋らしき姿が!やった、発見!と駆け寄ると、これが何と全く別なお店。しかし出会ってしまったからにはこれも運命!勝手に『ここであったが百年目』となった。軒看板は無く、やけに二階が重たく大きな感じ。何も書かれていない青い庇の下には、右に文庫三冊200円棚と一冊100円ノベルス&単行本棚。日に焼けて状態は良くないが、ハヤカワポケミスや古い講談社児童文学全集などが入り込んでいたりする。このお店も傘立てが無いので、壁に立て掛けて店内へ。入った途端に左のレジの店主が大きな目でギロリ。狭い正方形な店内に流れているのは、テレビの女子刑務所番組…。壁はぐるりと本棚、真ん中に背中合わせの棚が三本、左端通路は袋小路となっている。入口右横に、歴史・戦争・実用が少量並び、右端の通路は18禁のアダルトコーナー。二番目三番目の通路は共にコミック(50円コミック、180円コミック・三冊買うと一冊プレゼント棚あり)がギッシリ。店奥の棚は右から、日本文学・社会・大判ビジュアル本・ハーレクイン・海外文学文庫・ティーンズ文庫・BLノベルス。左奥の袋小路に、日本文学文庫・時代劇文庫・コミック文庫・絶版漫画が収まっている。70〜80年代のコミックが多く、特徴的である。それ以外は至って街の古本屋さんとなっております。文庫は定価の半額。店主の大きな目は猛禽類のように鋭いが、ちょっと低めな声でしっかりと接客してくれます。中公文庫「江戸柳生と尾張柳生/童門冬二」を購入。
そしてこの日驚いたのが、「本にゃら堂」が無いっ!テナント募集になっている!移転か?閉店か?…好きだったのになぁ、あの薄暗い雰囲気。そして「ぼおぶら屋古書店」は相変わらず扉を堅く閉ざしたままであった。
●仙台「古本とビデオ あずみの書房」駅東口から北へ進む。するとやがて突き当たる『仙塩街道』と言う名の『国道45号』(仙台から塩釜へと通じているのか?)。それを東に進むと『小田原一丁目』交差点横にお店を見つけることが出来る。お店の側面外壁には、黄色いビニール看板と小さい直方体の看板。正面には白い店名看板…アピール力に溢れたお店である。その下には、ドリンク自販機・立看板・幟、そしてプランターに植えられた植物たち。入口は少し奥まっており、街に馴染んだ定食屋かクリーニング屋のようである。傘立てが無いので、立看板に立て掛けて自動ドアから中へ。…誰もいない…と思っていると、奥からご婦人が「ハイハイ」と言う感じで髪を直しながら出て来た…ベタ過ぎて土曜ワイド劇場のワンシーンを見ているよう…。そして入口左横のレジに入り、テレビを付けてスタンバイ。店内は縦に細長く、左右の壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が二本置かれ、通路は狭めとなっている。右の棚脇に児童文学・新書・教養系文庫の並ぶ棚。入口右横には中公文庫と辞書が並ぶ。右端の通路はほとんどがアダルトで、棚下段にコミック揃いが混ざり込んでいる。その奥には低めのノベルス棚あり。真ん中の通路は両側ともコミックで埋められ、左奥の棚脇に海外文学文庫が収まっている。左端の通路は、日本文学・エッセイ・ノンフィクション・タレント本・経済・歴史・日本文学文庫・100均ハーレクインが並び、ティーンズ文庫がちょっと揃った小さな棚も置かれている。完全なる街の古本屋さんである。計算など何も無い、ピュアな街の古本屋さんなのである。マニアックではない一般的な古本が中心で、値段は普通。レジの奥さんが「またお越し下さい」の丁寧な言葉と共に、袋の中に『水に流せるポケットティッシュ』を入れてくれた…古本屋さんにも色んなサービスがあるものです。岩波書店同時代ライブラリー「明治の東京計画/藤森照信」ハヤカワ文庫「もっとも危険なゲーム/ギャビン・ライアル」を購入。
●仙台「サトウ書店」駅西口『駅前通』をひたすら北へ。やがてぶつかる『定禅寺通』。西へ進めば「火星の庭」にたどり着くが、ここは涙を飲んで東の細くなる道へと進む。「誠文堂シールド」と言うお店を探しているのだが、一向に見当たらない…。ついには別の通りに突き抜けてしまった。見逃したのか?と自分を責めつつ辺りを見回すと、信号のちょっと南側に古本屋らしき姿が!やった、発見!と駆け寄ると、これが何と全く別なお店。しかし出会ってしまったからにはこれも運命!勝手に『ここであったが百年目』となった。軒看板は無く、やけに二階が重たく大きな感じ。何も書かれていない青い庇の下には、右に文庫三冊200円棚と一冊100円ノベルス&単行本棚。日に焼けて状態は良くないが、ハヤカワポケミスや古い講談社児童文学全集などが入り込んでいたりする。このお店も傘立てが無いので、壁に立て掛けて店内へ。入った途端に左のレジの店主が大きな目でギロリ。狭い正方形な店内に流れているのは、テレビの女子刑務所番組…。壁はぐるりと本棚、真ん中に背中合わせの棚が三本、左端通路は袋小路となっている。入口右横に、歴史・戦争・実用が少量並び、右端の通路は18禁のアダルトコーナー。二番目三番目の通路は共にコミック(50円コミック、180円コミック・三冊買うと一冊プレゼント棚あり)がギッシリ。店奥の棚は右から、日本文学・社会・大判ビジュアル本・ハーレクイン・海外文学文庫・ティーンズ文庫・BLノベルス。左奥の袋小路に、日本文学文庫・時代劇文庫・コミック文庫・絶版漫画が収まっている。70〜80年代のコミックが多く、特徴的である。それ以外は至って街の古本屋さんとなっております。文庫は定価の半額。店主の大きな目は猛禽類のように鋭いが、ちょっと低めな声でしっかりと接客してくれます。中公文庫「江戸柳生と尾張柳生/童門冬二」を購入。
そしてこの日驚いたのが、「本にゃら堂」が無いっ!テナント募集になっている!移転か?閉店か?…好きだったのになぁ、あの薄暗い雰囲気。そして「ぼおぶら屋古書店」は相変わらず扉を堅く閉ざしたままであった。
2009年02月02日
2/1岩手・盛岡で凍結雪上行軍三店!
空は晴れ渡っているが、凍った路面は容赦無く牙を剥き、予想以上に疲労を招く。そして寒さも本当に厳しい!タクシーに乗りたい誘惑に駆られながら、おかしなスタイルの自己流雪道走法で移動して行く…。
●盛岡「浅沼古書店」
上盛岡駅の南、盛岡税務署近くの交差点脇にある。時刻は午前十一時、果たして開いているのか…と近付いて行くと、店前の雪を蹴っているおじさんが一人。店主だろうか…。店に近付き覗き込むと、明かりは点けられているようだ。思い切って店脇に立っているそのおじさんに「よろしいですか?」と声をかけると「あっ、どうぞ」と即返答。やはり店主だったか、と引き戸を開けて中へ。おおおぉっ!これはすごい!視界はすべて本と本棚で埋められ、天井も低く中々の圧迫感…薄暗くそして、さ、寒い…室内なのに吐く息は真っ白…開店したばかりらしいから仕方ないか。壁際はすべて本棚、奥は少し狭くなっているようだ。手前には背中合わせの棚が二本置かれ、一番右の通路は袋小路になっている。奥には右に帳場と、狭いスペースに背中合わせの棚が一本。棚は本の重みのせいだろうか、所々歪み傾いでいる。奥は天井もナナメになっており、期せずして表現主義的な古本屋になっているのが楽しくもある。何だか諸星大二郎の漫画にでも出てきそうだ…。店主は私を放置して開店準備に余念が無い。いつの間にかエプロンを着け、店頭棚を出し、今現在は雪かき中。手前真ん中の通路右側の棚は、ムックの横にセレクト文庫棚。質のいい本が作家ごと・ジャンルごと・出版社ごとにまとめられている。絶版文庫も多数。向かいには棚を歪ませながらの映画・音楽本。一番右の通路には、通路棚に海外文学文庫、向かいの壁際には、哲学・思想・科学・生物・数学・化学・戦争、通路入口横に原敬を中心とした近代史が。左端の通路には、入口横に詩歌・俳句、そのまま壁際に同ジャンルでつながり、文学評論・日本文学・海外文学と続いている。向かいには雑本や最近の日本文学、その横には図録や美術雑誌が並ぶ。その脇には小さな棚があり、石川啄木・宮澤賢治を中心とした岩手棚。その向かいにも小さな棚があり、柳田国男・原敬を中心とした岩手本が収まる。奥の狭い左側通路には、ここも岩手本・地方史・郷土史・岩手資料本が並んでいる。向かいには歴史や江戸がズラリ。帳場のある右側の通路もまた極細で、通路棚には東洋文庫・辞書・全集本などが。向かいの棚には、洋書・見所たっぷりの戦前&戦中の紀行・随筆・文学本。この棚を見ている時に、ラジオから流れてきた古い昭和歌謡…今は一体何年だ?などと思いつつも、その時代だったら目の前の本は新しくなきゃ駄目だろ、と多少興奮しながらこんがらがる思い。ちなみに各通路には横積みされた本が大量に唸ってます。古い本多し!質のよい本多し!欲しい本多し!そして本が安い!息は白く手はかじかむが、今ここにいることがとにかく嬉しい!地元本の豊富さも土地ならではで喜ばしい!何とか三冊をセレクトするが、店主は未だ外で雪かき中。戸を引き開けて半身を乗り出し、三冊の本を誇らしく上に掲げ「すいませ〜ん」と大声を出す。駐車場の店主は、ハッと振り向き「あっ、すいません」と駆け寄り本を受け取る。素早く値段を計算しながら、別々のルートで帳場へたどり着いた。精算を済ませて外に出ると、さっきは無かった店頭棚が。そこは先ほど店主が雪を蹴飛ばしていたあたり。北国の古本屋さんも大変である。駸々堂「喰へる雑草/織田一磨」新潮社「古都ひとり/岡部伊都子」盛岡観光協会「賢治と歩く盛岡」を購入。
●盛岡「TUMI」
上盛岡から上の橋に向かう途中、本町通一丁目で見つけたお店。生憎開店はしていなかったが、喫茶店と古本屋の複合店舗らしい。決して流行の古本カフェではあらず。ガラス戸から中を覗き込むと、カウンター席の背後に本棚が設置され、ムックや最近の小説などが並んでいる。看板を見ると、レコード・ビデオ・古銭・切手・古物なども扱っているらしい。しかし店の外壁には『売家・1680万円』の貼紙が…かと言って閉店してるわけでもなさそうだが……。
●盛岡「東光書店」
駅東方面、中津川に架かる上の橋のたもとにある。長屋風の店舗だが、佇まいが歴史を感じさせる。年季の入った木材、二階の飾り窓の格好良さ、本をモチーフにした黄色と水色の看板。そして扉の上に掛けられた表札から、店名の由来が店主の名前からだと言うことが判明する。右側に、田中冬二が中津川について書いた直筆の文章が飾られたショウウィンドウとスコップ。下の黄色い看板には『最新中古書籍』と言う何だか矛盾したキャッチフレーズ。渋い引き戸の両側に、安売り本棚と文庫の入ったミニダンボール。中に入ると暖かさが優しく出迎えてくれる。外観にも劣らない古めかしい内装。高い天井の板張り木目が美しい。壁は天井までの棚、奥には帳場があり今は女性が座っている。右には平台と小さな箱が組み合わされて通路棚が作られている。左はしっかりとした背中合わせの棚。店内のあちらこちらに、小さな手作り箱や棚が置かれ、さながら店内は一箱古本市状態!右の平台には文庫本が並び、その後ろの棚に江戸川乱歩がメインの推理・探偵とポケミスが収まる。後半部分には美術と工芸の本が。右の壁棚には、入口横のウィンドウ裏に純文学文庫、高い壁棚には時代小説・文庫・日本文学・詩歌が並び、文学と詩歌は古さと量で充実の棚。奥には古典と石川啄木・宮澤賢治の棚。浅沼古書店と同じく、啄木本の方が種類も豊富。その下には「アララギ」が綺麗に積まれている。帳場横と下には美術&啄木本。あれ?いつの間にか座ってる人が店主らしきご老人に代わっている。真ん中通路の左側は歴史棚。下には真紅の山手樹一郎全集。細かい箱が重ねられ、狭くなった入口横をすり抜けて左通路へ。箱には文庫や新書が収まっており、そのまま壁際は戦争・近代史へ。ここにも原敬の本が多く見られる。下には岩波の赤&青が少量並ぶ。その奥は岩手本がドッサリ。向かいには、新書・将棋・囲碁・哲学・心理学・語学が並ぶ。本はすごく安いと言うわけではないが、普通ならもっと高値でもいい本が、高くなり過ぎず(と言うか安い…)売られているのが非常に嬉しい。精算する時に、千円札と五千円札を知らずに間違えて渡すと、「あ、これ五千円」と優しく返して頂きました。恐縮です。蜘蛛出版社「永田助太郎詩集」を購入。
お店には大満足だったが、仕事前に疲れきってしまったことに反省…。やはり北国をなめてはイカンですな。つれづれ書房が開いていれば、長距離移動することもなかったのだが…。いや、もはや言うまい。おかげでいい古本に出会えたのだから!
●盛岡「浅沼古書店」上盛岡駅の南、盛岡税務署近くの交差点脇にある。時刻は午前十一時、果たして開いているのか…と近付いて行くと、店前の雪を蹴っているおじさんが一人。店主だろうか…。店に近付き覗き込むと、明かりは点けられているようだ。思い切って店脇に立っているそのおじさんに「よろしいですか?」と声をかけると「あっ、どうぞ」と即返答。やはり店主だったか、と引き戸を開けて中へ。おおおぉっ!これはすごい!視界はすべて本と本棚で埋められ、天井も低く中々の圧迫感…薄暗くそして、さ、寒い…室内なのに吐く息は真っ白…開店したばかりらしいから仕方ないか。壁際はすべて本棚、奥は少し狭くなっているようだ。手前には背中合わせの棚が二本置かれ、一番右の通路は袋小路になっている。奥には右に帳場と、狭いスペースに背中合わせの棚が一本。棚は本の重みのせいだろうか、所々歪み傾いでいる。奥は天井もナナメになっており、期せずして表現主義的な古本屋になっているのが楽しくもある。何だか諸星大二郎の漫画にでも出てきそうだ…。店主は私を放置して開店準備に余念が無い。いつの間にかエプロンを着け、店頭棚を出し、今現在は雪かき中。手前真ん中の通路右側の棚は、ムックの横にセレクト文庫棚。質のいい本が作家ごと・ジャンルごと・出版社ごとにまとめられている。絶版文庫も多数。向かいには棚を歪ませながらの映画・音楽本。一番右の通路には、通路棚に海外文学文庫、向かいの壁際には、哲学・思想・科学・生物・数学・化学・戦争、通路入口横に原敬を中心とした近代史が。左端の通路には、入口横に詩歌・俳句、そのまま壁際に同ジャンルでつながり、文学評論・日本文学・海外文学と続いている。向かいには雑本や最近の日本文学、その横には図録や美術雑誌が並ぶ。その脇には小さな棚があり、石川啄木・宮澤賢治を中心とした岩手棚。その向かいにも小さな棚があり、柳田国男・原敬を中心とした岩手本が収まる。奥の狭い左側通路には、ここも岩手本・地方史・郷土史・岩手資料本が並んでいる。向かいには歴史や江戸がズラリ。帳場のある右側の通路もまた極細で、通路棚には東洋文庫・辞書・全集本などが。向かいの棚には、洋書・見所たっぷりの戦前&戦中の紀行・随筆・文学本。この棚を見ている時に、ラジオから流れてきた古い昭和歌謡…今は一体何年だ?などと思いつつも、その時代だったら目の前の本は新しくなきゃ駄目だろ、と多少興奮しながらこんがらがる思い。ちなみに各通路には横積みされた本が大量に唸ってます。古い本多し!質のよい本多し!欲しい本多し!そして本が安い!息は白く手はかじかむが、今ここにいることがとにかく嬉しい!地元本の豊富さも土地ならではで喜ばしい!何とか三冊をセレクトするが、店主は未だ外で雪かき中。戸を引き開けて半身を乗り出し、三冊の本を誇らしく上に掲げ「すいませ〜ん」と大声を出す。駐車場の店主は、ハッと振り向き「あっ、すいません」と駆け寄り本を受け取る。素早く値段を計算しながら、別々のルートで帳場へたどり着いた。精算を済ませて外に出ると、さっきは無かった店頭棚が。そこは先ほど店主が雪を蹴飛ばしていたあたり。北国の古本屋さんも大変である。駸々堂「喰へる雑草/織田一磨」新潮社「古都ひとり/岡部伊都子」盛岡観光協会「賢治と歩く盛岡」を購入。
●盛岡「TUMI」上盛岡から上の橋に向かう途中、本町通一丁目で見つけたお店。生憎開店はしていなかったが、喫茶店と古本屋の複合店舗らしい。決して流行の古本カフェではあらず。ガラス戸から中を覗き込むと、カウンター席の背後に本棚が設置され、ムックや最近の小説などが並んでいる。看板を見ると、レコード・ビデオ・古銭・切手・古物なども扱っているらしい。しかし店の外壁には『売家・1680万円』の貼紙が…かと言って閉店してるわけでもなさそうだが……。
●盛岡「東光書店」駅東方面、中津川に架かる上の橋のたもとにある。長屋風の店舗だが、佇まいが歴史を感じさせる。年季の入った木材、二階の飾り窓の格好良さ、本をモチーフにした黄色と水色の看板。そして扉の上に掛けられた表札から、店名の由来が店主の名前からだと言うことが判明する。右側に、田中冬二が中津川について書いた直筆の文章が飾られたショウウィンドウとスコップ。下の黄色い看板には『最新中古書籍』と言う何だか矛盾したキャッチフレーズ。渋い引き戸の両側に、安売り本棚と文庫の入ったミニダンボール。中に入ると暖かさが優しく出迎えてくれる。外観にも劣らない古めかしい内装。高い天井の板張り木目が美しい。壁は天井までの棚、奥には帳場があり今は女性が座っている。右には平台と小さな箱が組み合わされて通路棚が作られている。左はしっかりとした背中合わせの棚。店内のあちらこちらに、小さな手作り箱や棚が置かれ、さながら店内は一箱古本市状態!右の平台には文庫本が並び、その後ろの棚に江戸川乱歩がメインの推理・探偵とポケミスが収まる。後半部分には美術と工芸の本が。右の壁棚には、入口横のウィンドウ裏に純文学文庫、高い壁棚には時代小説・文庫・日本文学・詩歌が並び、文学と詩歌は古さと量で充実の棚。奥には古典と石川啄木・宮澤賢治の棚。浅沼古書店と同じく、啄木本の方が種類も豊富。その下には「アララギ」が綺麗に積まれている。帳場横と下には美術&啄木本。あれ?いつの間にか座ってる人が店主らしきご老人に代わっている。真ん中通路の左側は歴史棚。下には真紅の山手樹一郎全集。細かい箱が重ねられ、狭くなった入口横をすり抜けて左通路へ。箱には文庫や新書が収まっており、そのまま壁際は戦争・近代史へ。ここにも原敬の本が多く見られる。下には岩波の赤&青が少量並ぶ。その奥は岩手本がドッサリ。向かいには、新書・将棋・囲碁・哲学・心理学・語学が並ぶ。本はすごく安いと言うわけではないが、普通ならもっと高値でもいい本が、高くなり過ぎず(と言うか安い…)売られているのが非常に嬉しい。精算する時に、千円札と五千円札を知らずに間違えて渡すと、「あ、これ五千円」と優しく返して頂きました。恐縮です。蜘蛛出版社「永田助太郎詩集」を購入。
お店には大満足だったが、仕事前に疲れきってしまったことに反省…。やはり北国をなめてはイカンですな。つれづれ書房が開いていれば、長距離移動することもなかったのだが…。いや、もはや言うまい。おかげでいい古本に出会えたのだから!
2009年01月31日
1/31秋田・秋田 古ほんや 板澤書房
駅から1キロほど西、旭川を越えた横町通り沿いにある。狭い通りに激しく行き交う車、さらに狭い歩道には所々雪がかき集められ、ダッシュしにくいことこの上ない。店頭にはもちろん台など無く、雪対策なのか、鉄柵とスコップ・脚立などが。壁は小さい黒タイルに覆われ、お風呂場的な雰囲気。左にショウウィンドウがあり、分厚い町史や県史とともに福禄寿(?)の木像が飾られている。中に入ると暖かさに感謝!天井は高く通路は広め。棚もよく整理されていて見やすい。目の前には真ん中の通路。両壁は本棚、左に背中合わせの棚が一本、右側は真ん中の通路には平台、裏は通常の棚になっている。まずは真ん中の通路に進む。右は絶版漫画の小さな棚を抜けると、予想外の平台が広がる。安めの文庫や雑誌・ビジュアル本などが置かれている。この平台は店頭台の役目も果たしているようだ。いわば『店内店頭台』!台の奥は崖のようになり、写真集やイラスト集が段々に飾られている。向かいの棚上方には全集類がズラリ。その下には、時代小説・日本文学・ミステリ・探偵小説・幻想文学・性愛本が収まる。通路には足元にも細かく棚が設置され、上のジャンルに即した本が入っている。ただしとても見にくい。一旦通路を引き返し右側へ。途中“コ”の字に組まれた棚には、揃いのシリーズ本がまとめられ並んでいる。洗面台の横に通路が続く。壁際は文学プレミア本の収まるガラスケースから始まり、宗教・自然・生物・戦争の終わりにまたもやガラスケースがあり、昔の地図や教科書類がディスプレイ。奥側の壁には、美術・美術大判本が。通路棚には文庫がズラーリ。この通路は裏の『本の崖』に明かりが遮られているようで、何だか薄暗く倉庫気分。新しめの本が多めだが、奥に古めの文庫や、古い文庫サイズの小判単行本が集まっている。藤田敏八が面長でなくなった印象の店主が、どっかと座るレジ横を通り左通路へ。ここは茶色度高し。レジ横には秋田郷土史や地方史がドッサリ。そのまま歴史・国文学・哲学・政治・社会・海外文学と続き、入口付近には大量のポケミス溜まり。通路棚は、詩歌・俳句・文学評論・映画・音楽・芸能・エッセイという並び。下の平台は横一列に新書。古い本が多く棚に見応えがある。値段はピンキリで、意外な安値から当然な高値まで。それにしても北国の古本屋は入った瞬間にホッとする。暑いさなかにクーラーの効いた店内に入るより、極寒の屋外から暖かな本だらけの空間に入る時の方が幸せなのだ。しかし今回、他にも北西方面の古本屋を探したのだが、まったく見つけることが出来なかった。途方に暮れると途端に身体は冷え切り、今にも風邪をひいてしまいそうな気分に…。そして雪道は走りにくい!踵でダスダスと雪を踏み締め、しっかり接地しないと怖くて走れない…よって体力をいたずらに消耗し、疲労困憊するのだった…。三一新書「新宿物語/伊東聖子」を購入。2008年12月06日
12/6宮城・仙台 書本&cafe magellan
最近ちょっと仕事の多い仙台にまたやって来ました。その仕事の合間に目指すのは、仙台駅の北西。定禅寺通を西に進み、晩翠通を北へ。すると仙台法務合同庁舎近くに『古本とコーヒーあります』の立看板。広めの路地を覗き込むと、ビルの谷間に古本屋!おぉ〜う、いいシチュエーション!ちょっと歯医者と言うか、診療所的雰囲気。窓の中にはたくさんの人影が見える…賑わってるようです。路地を進みお店に近付くと、店頭には入口左に単行本の詰まった本棚が一本、右に回転式書架と塊のような低い本棚、低い平台には文庫本がピッチリ収まっている。値段は100〜500円。外はかなり冷え込んでおり、ガラス窓が結露し始めている。ナナメの入口を開け暖かい店内へ。そう広くはないが、右がカフェスペースとなり、左側に本棚が集中している。コーヒーの香りが漂う非常に賑やかな空間。本を見ている人は二人。他にはカウンターに熱く詩について語る男女、隅のテーブルで一人読書する中年男性、窓際には楽しげに会話する老人二人。ちなみに中も住宅街の歯医者さんみたいです。左壁際の本棚からツアー開始。文庫・単行本・新書と入り混じった日本純文学の棚からスタート。ここは新旧作家が意外な組み合わせで並んだりしている。そこから、海外文学・文学評論・言語学・精神科学・心理学・哲学・思想・宗教・民俗学となっており、角を曲がって奥に、社会・写真・音楽。喫茶カウンター厨房出入口の両脇に、映画と建築の棚が一本ずつ置かれている。右側カウンターの上にも、横一列に本が並べられ、出版&本の本ジャンルが占めている。しかしカウンター席で男女が熱くインテリな会話を繰り広げているため、あまり近付くことは出来なかった。カウンターの左脇には美術の棚が二本置かれ、その裏には、マンガ・サブカル・児童書・絵本・食・ファッション・職人などの本が並んでいる。所々の足元にも小箱が置いてあり、文庫・新書・図録・雑誌などが入っている。本はそれほど多くはなく硬めの本が中心だが、店主の目が光りまくり存分にセレクトされてる模様。その店主は、古本屋と言うよりは優しげな喫茶店のマスターというイメージ。海峡と言うよりは、港というイメージのお店。航海家というよりは、地元人というイメージの店主でした。ケイブンシャ文庫「シネ・ブラボー/山田宏一」講談社文庫「文壇ものしり帖/巌谷大四」を購入。2008年10月27日
10/26宮城・仙台 萬葉堂書店 泉店
八乙女駅から仙台バイパス方面へ。そのバイパスを北上すると、東北大学方面へ向かう交差点に発見できる…遠い…。通りから目にするお店の外観は、まるで工場か倉庫。どう見てもプレハブ造りなのである。店頭には広めの駐車場と三本の本棚。すべて一冊50円で、単行本がズラッと収まっている。店の横にも括られた本がたくさん置かれているが、未整理か廃棄処分なのだろう。入口サッシの扉にはたくさんの貼紙。『カバン等の手荷物はロッカーへ』…カバンは持ってない。『小・中・高生のみの入店はお断り』…大人でよかった。『買受は午後6時まで』…売る予定はないな。というわけで安心して店内へ。右に安売り文庫とレジスペース。目の前には何本かの棚が横に並んでいる。最初に目に入るのは大量の児童文学。大きく採られたガラス窓から明かりが入り、何だか村役場にでも来た感じ。しかしこれは期待出来そうだな…などと思いつつ、ふと左に目をやると物凄い奥行きがっ!そこには大量の本棚が!仕事の都合上、短時間しか滞在出来ないのと、あまりの量の多さに心がポキッと折れました…。しかしそれとは裏腹にメラメラと燃え上がる古本魂!…結果、ひたすら焦る破目に陥り、棚を集中して見ることが出来ず、あっちへウロウロこっちへウロウロ…もう古本屋の中でもダッシュ!もちろん初の経験でした。よもや古本屋内で走ることが出来るとは…。壁はすべて棚で覆われ、店内にも大小取り混ぜ20本以上の本棚。現代日本文学の棚は、作家名の50音順。その作家名が書かれた大きなプレートが、棚からビョンビョン跳び出しており、通路の端から見ると中々壮観である。とにかく、文庫もマンガ(絶版マンガラックあり)も雑誌もラノベも単行本も新書も全集本も学術書も、とてつもないことになっている。民俗学の民話のコーナーに、土方与志の「なすの夜ばなし」(回顧録である)が並んでいるのはご愛嬌。取りあえず全部見なければ、との思いで二階にもチャレンジ。二階は従業員に無断で立ち入ってはいけないらしい。「すいません、二階を見たいんですけど」「ハイどうぞ〜」と小さな声が返って来る。ドキドキしながら階段を昇る。二階は下ほど広くはなく、階段を中心として回廊のようになっている。しかもここには店内地図あり。外国文学・日本近代文学・詩歌・古典・岩波文庫・HPB・新書・宗教・郷土史・哲学・政治・図書館学などの古い本が目白押し!うぉぉ!フルホンズハイ!もはやタイムリミットが来ているのだが、棚から目を離すことが出来ない。床をギシギシミシミシ踏み鳴らしながら、古本回廊をグルグルと廻り続ける。一角には何故か応接セットが置かれ、その横にはプレミア本の収まる巨大なガラスケース。和本や資料価値の高い古書がディスプレイされている。文庫はよく見ると、岩波以外の絶版文庫も多く並ぶ……しかしここでタイムオーバー。棚から体を無理やり引き離し階下のレジへ。精算を素早く済ませると、表に飛び出し猛ダッシュ!あぁ…もっと時間があれば。本を胸に抱きながら、喉をゼイゼイ鳴らしながら、山の上の仕事場へと戻りました。萬葉堂の他店もいずれ行ってみせるぞ!青蛙房「映画と谷崎/千葉伸夫」岩波文庫「時代閉塞の現状 食うべき詩/石川啄木」を購入。2008年09月30日
9/29宮城・仙台 近接三店+1?
四ヶ月ぶりの杜の都仙台。仕事の合間の45分という短い時間で、ダッシュツアー決行!あまりにも急ぎ過ぎたので、いつもより詳細さに欠ける内容ですが、ご容赦頂きたい。それにしても三店が近接しているのが救いだった…。
●仙台「古本専門店 熊谷書店」
仙台駅西側、サンモール一番町を南に抜けたところにある。他の二店も同じ通りに並んでおり、ここは一番奥に位置する。入口の両脇には、まるで忍者のように壁にへばりついた均一棚。店内は壁一面が本棚。真ん中には、背中合わせの細い棚が前後に一本ずつ置かれており、“日”の字型の通路を作り出している。あまりゴチャゴチャしていない見やすい店内。左の壁には、ノベルス・戦記・文学・郷土史・辞書、右の壁には時代劇文庫や学術書・美術本が並んでいる。真ん中の棚には、文庫・新書・海外文学・絶版文庫などが。よく見ると珍しいものもあるが、印象は普通の古本屋かなぁ…と思っていると、天井から下がる一枚の案内板『地下の売り場もご覧になって下さい』と書いてある。むむ!時間は無いが意地でも覗かねばっ!外に出ると店の右に地下への階段が見える。そこを降り切ると、目の前に『本、本、本!』という貼紙。左の店内へ入ると「いらっしゃいませ」の声。おおぉっ!この棚の配置はっ!…練馬・一信堂以来の『パノプティコン』形式!この複雑に入り組んだ店内でサバイバルゲームを開催すれば、大盛り上がりすることは確実!棚には古い本も多く、日本文学・近代文学・歴史・社会・文化・詩歌・児童文学・鉄道・芸能・ポケミス・コミック・教科書などが、これでもかっ…という感じで並んでいる。あぁ…もっと時間があれば……。もっとゆっくり棚から棚へ…。
●仙台「昭文堂書店」
熊谷書店の右にあるお店。その明るい店内から見えるのは、一見ガチガチに硬い本の揺るがぬ牙城!しかし中へ足を踏み入れると、意外な本達が足元にあり、フッと肩の力が抜けるよう。壁を覆う棚はすべて学術書・研究書・資料本などガッチガチ。…だが棚の足元には半額の文庫本・ハーレクイン・新書・岩波文庫・少女漫画。雑本などが、上の棚と同様キレイにキッチリブロックの如く固まっている。真ん中の背中合わせの棚にも、最近の日本文学・海外文学・幻想文学などが並び、壁際とのギャップがこれまた楽しい棚となっている。一段高いレジでは店主が魔法瓶から珈琲を注ぎ、一息ついている。あぁ、いつの間にか外が宵闇に…。
●仙台「本にゃら堂」
仙台古本通りの一番手前にあるお店。間口も狭いが、お店の中もそのままで、何とも可愛らしい印象。サッシを開けて中へ入ろうすると、びくともしない。『休み?』と思いドキッとしながらも、左のサッシに手をかけるとカラリと開いた。薄暗い照明と木の本棚。ちょっとキレイでリフォームした感はあるが、決して元々ある古い雰囲気を壊してはいない。細い店内、両側の壁は本棚。入口付近より少し奥まった所に背中合わせの本棚があるため、入った瞬間は余裕のスペース。それほど狭苦しく感じない。しかし通路に入ると途端に狭くなり、棚の下を見るには一苦労。壁には歴史本や時代劇、東北モノの本も多い。旅先でこう言うご当地本を見られるのは、旅情をかき立てられ実に楽しいものである。文庫本も時代劇・歴史小説が多く、店としても力を入れているようだ。他にも、美術・古本の本などが良いセレクトで並んでいる。どこの棚もムダ無く、血の通った本が並んでいるようだ。しかも安い!本を手にして奥のレジへ。レジ周りの雰囲気が、またちょっと違った感じ。古い大漢和辞典が棚に収まっていたり、店主の頭の上に巨大なセピア色の写真が掛かっていたりするのだ。ハンチングを被った老人が、古本屋の前で古本を手にしている写真。よほど店主にとって大事な人なのだろう。あ!『本にゃら堂』という店名も非常に気になります。しかしそろそろタイムリミット。そのまま静かに引き上げました。ちょっと急いだら引き戸に指を思いっきり挟んでしまった…。指をさすりながら、すっかり暗くなった空を見上げる…東北はもうすっかり秋の気配。講談社文庫「柳生刺客状/隆慶一郎」を購入。
この一角に近い所にある『ぼおぶらや古書』は中々開いていないことで有名なお店。もしや、と期待して足を伸ばしてみたが、やはり扉は固く閉ざされていた。かと言って閉店している気配もなさそう。この後はアーケードをひたすらダッシュ。仕事場へと戻りました。
●仙台「古本専門店 熊谷書店」仙台駅西側、サンモール一番町を南に抜けたところにある。他の二店も同じ通りに並んでおり、ここは一番奥に位置する。入口の両脇には、まるで忍者のように壁にへばりついた均一棚。店内は壁一面が本棚。真ん中には、背中合わせの細い棚が前後に一本ずつ置かれており、“日”の字型の通路を作り出している。あまりゴチャゴチャしていない見やすい店内。左の壁には、ノベルス・戦記・文学・郷土史・辞書、右の壁には時代劇文庫や学術書・美術本が並んでいる。真ん中の棚には、文庫・新書・海外文学・絶版文庫などが。よく見ると珍しいものもあるが、印象は普通の古本屋かなぁ…と思っていると、天井から下がる一枚の案内板『地下の売り場もご覧になって下さい』と書いてある。むむ!時間は無いが意地でも覗かねばっ!外に出ると店の右に地下への階段が見える。そこを降り切ると、目の前に『本、本、本!』という貼紙。左の店内へ入ると「いらっしゃいませ」の声。おおぉっ!この棚の配置はっ!…練馬・一信堂以来の『パノプティコン』形式!この複雑に入り組んだ店内でサバイバルゲームを開催すれば、大盛り上がりすることは確実!棚には古い本も多く、日本文学・近代文学・歴史・社会・文化・詩歌・児童文学・鉄道・芸能・ポケミス・コミック・教科書などが、これでもかっ…という感じで並んでいる。あぁ…もっと時間があれば……。もっとゆっくり棚から棚へ…。
●仙台「昭文堂書店」熊谷書店の右にあるお店。その明るい店内から見えるのは、一見ガチガチに硬い本の揺るがぬ牙城!しかし中へ足を踏み入れると、意外な本達が足元にあり、フッと肩の力が抜けるよう。壁を覆う棚はすべて学術書・研究書・資料本などガッチガチ。…だが棚の足元には半額の文庫本・ハーレクイン・新書・岩波文庫・少女漫画。雑本などが、上の棚と同様キレイにキッチリブロックの如く固まっている。真ん中の背中合わせの棚にも、最近の日本文学・海外文学・幻想文学などが並び、壁際とのギャップがこれまた楽しい棚となっている。一段高いレジでは店主が魔法瓶から珈琲を注ぎ、一息ついている。あぁ、いつの間にか外が宵闇に…。
●仙台「本にゃら堂」仙台古本通りの一番手前にあるお店。間口も狭いが、お店の中もそのままで、何とも可愛らしい印象。サッシを開けて中へ入ろうすると、びくともしない。『休み?』と思いドキッとしながらも、左のサッシに手をかけるとカラリと開いた。薄暗い照明と木の本棚。ちょっとキレイでリフォームした感はあるが、決して元々ある古い雰囲気を壊してはいない。細い店内、両側の壁は本棚。入口付近より少し奥まった所に背中合わせの本棚があるため、入った瞬間は余裕のスペース。それほど狭苦しく感じない。しかし通路に入ると途端に狭くなり、棚の下を見るには一苦労。壁には歴史本や時代劇、東北モノの本も多い。旅先でこう言うご当地本を見られるのは、旅情をかき立てられ実に楽しいものである。文庫本も時代劇・歴史小説が多く、店としても力を入れているようだ。他にも、美術・古本の本などが良いセレクトで並んでいる。どこの棚もムダ無く、血の通った本が並んでいるようだ。しかも安い!本を手にして奥のレジへ。レジ周りの雰囲気が、またちょっと違った感じ。古い大漢和辞典が棚に収まっていたり、店主の頭の上に巨大なセピア色の写真が掛かっていたりするのだ。ハンチングを被った老人が、古本屋の前で古本を手にしている写真。よほど店主にとって大事な人なのだろう。あ!『本にゃら堂』という店名も非常に気になります。しかしそろそろタイムリミット。そのまま静かに引き上げました。ちょっと急いだら引き戸に指を思いっきり挟んでしまった…。指をさすりながら、すっかり暗くなった空を見上げる…東北はもうすっかり秋の気配。講談社文庫「柳生刺客状/隆慶一郎」を購入。
この一角に近い所にある『ぼおぶらや古書』は中々開いていないことで有名なお店。もしや、と期待して足を伸ばしてみたが、やはり扉は固く閉ざされていた。かと言って閉店している気配もなさそう。この後はアーケードをひたすらダッシュ。仕事場へと戻りました。
2008年06月22日
6/21岩手・盛岡 キリン書房
岩手公園前にある長屋風商店(ビルは新築)の中に入っている。入り口から足を踏み入れると、まずは文庫が詰まった高い棚が目の前に。棚の高さは二メートル強。最上段の棚を見るには中々骨がおれる。壁際の棚は趣味・歴史・ノンフィクション・社会・風俗などが混ぜこぜに並べられているが、侮れない雰囲気がにじみ出ている。レジがある奥の方には、戦記や漫画などが。左側の通路に廻ると、文庫棚の裏面は新書とすべてミステリーの文庫で埋め尽くされている。基本は新し目の本だが、上から下まで眺めると圧巻である。壁際には文学、そしてショウウィンドウがあり、貴重な郷土史の古書が納められている。その中には何故か手塚治虫の「ロストワールド」も。このお店は実は三階建て。しかし二階以上は手荷物等を持って上がれないので、レジ横のロッカー(鍵は壊れている)に預けると階段を上がれる仕組み。二階は古書率がアップ。岩波文庫や絶版の文庫がまとめられている。郷土史が充実しており、石川啄木・宮澤賢治の本も多い。ちなみに二階に人はいません。三階に行くにはアルミ製の扉を静かに開けて閉め(必須なのです)事務所然とした階段を上がる。するとそこにはさらにさらに古書率がアップしたフロアが。文学・美術が充実。永井荷風の「罹災日録(断腸亭日乗からの抜粋をまとめた本)」が二冊あったりする。しかし一冊は表紙が天地逆になってます(でも値段は同じ)。この階には窓際に人がおり、パソコンを操作中。はっきり言っていい古本屋!!店主の思想や趣味などではなく、掘り出し物の予感をビシビシ感じさせてくれる棚がたまりません。かと言って乱雑と言うわけではなく、しっかりスジが通っている、作為を感じさせない控えめなお店なのがたまりません。角川文庫「春風夏雨/岡潔」、鹿島出版会「近代建築ガイドブック[関東編]/東京建築探偵団」、新潮文庫「天国はまだ遠く/瀬尾まいこ」を購入。2008年05月26日
5/24宮城・仙台「火星の庭」
霧に包まれた仙台。肌寒い中、駅から徒歩で10分ほどの場所にある(私はダッシュで5分)。全面ガラス張りの古本カフェ。店の半分がカフェ、入り口側がコの字に並べた棚が六つほど続く古本スペース。全体的におしゃれである。何か苦手である。カフェではお客さんが二組ほど談笑中。よく見ると古本+カフェって何かスゴイです。滞在時間が15分しかないので、棚をナナメ読み。美術・児童・文学・絶版漫画・文庫…サブカル色が強く、店主の個性が色濃く出ている棚揃え。高いものは高いですね。楡出版・河合隼雄の「子供の本を読む」を購入。ちなみに席でコーヒーを飲みながら古本を読むのも可能なよう。あぁ、おしゃれな人が次々と来店してくる…。
