2013年10月14日

10/14福岡・黒崎 古本センター 珍竹林 黒崎店

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朝から九州自動車道で九州を縦断して、四時間で北九州市の黒崎に到着。駅の北側には港湾工場街が広がり、南側はパリのように放射状に道が広がる繁華街である。縦道はアーケード商店街や幹線道路だが、横道には果てしなく飲食店と風俗店が連なっている。街全体は妙な気怠い熱気に包まれており、どことなくアナーキーな雰囲気を醸し出している…。ホテルにチェックインすると、ぬぬ!道路を挟んだビルの一階に古本屋さんの姿があった!駅南口の空中広場に出たら南西に向かい、地上に下りて『国道3号』の南側歩道を西へ。すると直ぐに『黒崎バスセンター停留所』の向こうに、『閉店』『半額』『続行』『消費税払えません』などの文字が踊る、古本屋さんの店頭が見えて来る。立看板には印刷したチラシが貼られ『北九州B級古書店No1の広さと在庫 珍竹林閉店セール開始!!』と大書されている。まずは21年間買い集めた在庫の半減を目指すとのこと…非常に堅実な閉店への第一歩である。白い日除けの下の外棚には、本が縦横にギュウギュウに詰まり、足下にはポスター・下駄・ボタン・お椀・陶器・ガチャポンなどが箱に詰められ売られている…街と同様にアナーキーな雰囲気。本は一冊50円三冊100円だが、全品半額はここにも適用されている。入って直ぐは、文学復刻本・地図・歴史小説・廉価コミック・安売り古書、それに竹内栖鳳の掛軸(40万円!つまりはこれが20万円に?)などが並ぶ通路だが、奥にはすでに広く複雑そうなフロアが見えてしまっている…こいつは手強そうだ!通路を進み切ると空間が広がり、目の前には横向きにご婦人のいる帳場が展開している。通路の裏側には三本のコミック通路があり、右奥には横向きに児童文学・絵本・ゲーム攻略本・絶版漫画の並ぶ行き止まり通路。よっ!探していたポプラ社の「黒い魔女」を発見。値は千円とちゃんと付けられているが、それでも安い。そしてこれが半額!と、物質感のある子供用ハードカバーを鷲掴みにする。レジ前の古道具島を擦り抜け、奥の通路群を見渡すと、通路幅は均等ではないが、八本の通路を確認する。その多さに一瞬心が折れそうになるが、すぐに心の態勢を立て直し、果敢に立ち向かう!一番右の通路二本は独立した“U”字型で、児童文学との仕切り棚と共に、大量の古書コーナーを形成している。郷土史・文学・風俗・実用・技術・ガイド・歴史…ビニールに入った茶褐色の本が、割とカオスに微笑みかけて来る。読み難い背文字を見落としてなるものかと、大興奮しながら棚にべったりと張り付く。続いての二本の通路は極狭で、人が擦れ違うのはほぼ不可能である。カオスに雑本的に、ここ二十年ほどの人文・文学・社会・エッセイ・ノベルス・政治など、オールジャンル的に並んでいるが、郷土史・歴史・ビジネス・コンピュータ・戦争・詩歌句などは大きくまとめられている。五本目の通路は、右に美術図録や作品集・芸術全般を揃え、左にハーレクイン・趣味・スポーツ・山岳・園芸。六本目は右に海外文学文庫・映画・選書・新書を集め、左に岩波文庫・女流作家文庫を揃え、棚下には大量の着物が並んで行く(もちろんこれも半額である)。ちなみにどの通路にも、足下に本や古道具・紙物が置かれている。七番目は右に官能文庫と日本文学文庫、左に戦争文庫・多作家文庫・時代劇文庫と続き、そのまま奥壁の時代劇文庫続き・辞書・動物&ペット・実用・宗教と流れて行く。左端通路は、古道具・写真集&アダルトの行き止まりとなっており、お子様の出入りは禁止されている。それなりの広さの店内に、本をたくさん詰め込んだお店で、通路に入り込んで行く楽しみと、探す楽しみに満ちているので、時間経過はとても早い。いずれ迎える閉店は残念だが、半額セールはとにかく嬉しいものである!ポプラ社「黒い魔女/江戸川乱歩」秋田書店「死を呼ぶ犬/シムノン原作 藤原宰太郎訳」利根屋書店「綺堂探偵集巻一 狸尼/岡本綺堂」(蔵書印あり)新潮文庫「真鍋博のプラネタリウム/真鍋博 星新一」を購入。半額で1350円也。もう一店ある「引野店」にも、閉店前にどうにか駆け付けたいものである。
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2013年10月13日

10/13鹿児島・天文館通 秋の天文館フェスタ古本市

久々に仕事で九州へ。しかしその手段は、1300kmを一日で走破する車移動…。午前八時に機材車の端に詰め込まれ、途中休憩は三回だけのストイックな走りで、十七時間。午前一時にどうにか真っ暗な鹿児島に到着し、ビジネスホテルでバキバキになった身体を休める。

明けて本日、色々始まる前に古本屋に行ってしまおうと、コソコソとホテルから脱出。黒い火山灰が微かに積もる歩道を踏み締め、鹿児島中央駅へとまずは向かう。鹿児島の古本屋さんは、日曜を定休にしているところがほとんどである。しかしちょっと離れた所にある「つばめ文庫」は日曜も営業してくれているのだ。駅前から南国バスに乗り込み、西の低山地帯へ入り込んで行く。山に住宅が張り付き広がる、ちょっと横浜・根岸辺りに似た風景が展開して行く。およそ十五分の、急坂のバス停で下車する。そしてたどり着いた所は、ちょっと古びた、住宅団地内のささやかなショッピングモール。おっ、右翼一番手前に古本屋さんが!…しかし何か様子がおかしい…活気が無い…。サッシ扉に近付き、アッ!と叫び声を小さく上げてしまう。窓には小さな貼紙があり、『本日、天文館での催事のため、店舗は休業いたしております』!…う、うぅ、今にも入れそうな店内が、目の前に広がっていると言うのに…。
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諦めトボトボ引き返し、急坂のバス停ベンチに腰を下ろし、斜めになりながら対応を検討する。…やはり、その催事に向かうしか手は無いだろう。と言うわけで、目指すは有名なアーケード街『天文館』にある手芸のお店となった。

来たばかりの道を巻き戻すように引き返し、途中もしや開いているかもしれない!と期待していた「廣文館」がやっぱり閉まっているの確認してから、電停の『天文館通』前から、大きな『天文館本通り』を北上。アーケードの十字路では、中国楽器の演奏や牛の乳搾り体験などが行われており、多くの人が詰めかけている。そんな催事を横目にしながら、手芸『まきの』前に到着するが…あれ?何も出ていない…これはどうゆうことだ?お店の中を見てみるが、女子が多数詰めかけている手芸のお店で、古本の気配は何処にも感じられない…おかしい。そしてヤバい!ここで古本を見つけられなければ、末代までの恥となる!焦って賑わう通路を小走りして、店先やイベントブースを覗き込んで行く。焦る、非常に焦る!しかし虱潰しに、本通り・脇道共に駆け回った結果、『にぎわい通り』の『にぎわい通り大学』と言うコミュニティスペースのような所で、古本を売っているのを無事発見した…ふぅ、本当に見つかって良かった…。
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店頭には小さな棚と箱、それに50均文庫台が四つ並び、ウィンドウ前に本棚が二本。何故か野球帽を被った少年が「いらっしゃいませぇ〜」と販売している。文庫には古い角川と集英社が多いので、思わず真剣に見入ってしまう。集英社文庫「笑い地獄/後藤明生」角川文庫「犬神博士/夢野久作」を購入。少年にお金を渡すと、本の間にポロリと落としてしまう。「あぁっ、す、すいません」と突然帽子を脱いで可愛く謝罪。君は小津映画に出て来る子供か!と、心の中で軽く突っ込んでおく。横には絵本や実用ムック、背後の棚には鹿児島&薩摩本・古い文庫・文学復刻本などが並んでいる。店内に進むと様々な物が売られているが、奥の方に古本が売られているのを確認。やはり理由は判らないが、古本市の販売場所が急遽このお店に移動になったようだ。長テーブル四本と、それぞれに箱を利用し古本を並べており、「古書リゼット」「あづさ書店」(先ほどバスの車窓から、シャッターが閉まっているの確認)「ブックノーツ」、そして「つばめ文庫」が参加している。あぁ、どれも未踏のお店ばかりじゃないか…古本に出会えたのは嬉しいが、とってもモヤモヤする状況…次に鹿児島に来る時は、日曜は絶対に避けることにしよう…。実用・新書・100均文庫が並び、古い文学本・「それいゆ」などがチラホラするが、薩摩郷土本が一番多く充実。「つばめ文庫」で集英社文庫「無芸大食大睡眠/阿佐田哲也」を購入。本を受け取りながら、『今度来た時は、お店を開けておいて下さい!』と「つばめ文庫」さんに微弱なテレパシーを送っておく。
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2011年11月27日

11/27福岡・小倉 古書城田

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小倉駅で途中下車して、『新幹線口』から北側の外へ。ちょっと高めの空中広場が広がっているが、すぐに西端の屋外エスカレーターで地上へ降り立つ。そこから送迎バス乗り場とホテルに挟まれた道を北に向かい、ホテル沿いの裏道を西へ。すると道が西南に折れ曲がり始める所に、『古本』の幟がはためいているのを確認する…しかも店名の入ったオリジナル幟ではないか!駅近くが嬉しいお店をじっくり眺めると、二階窓下に『古書』の文字が大きい看板文字があり、『TEL』の“T”の文字が剥落している。一階部分は少しだけ道路から奥まり、左半分がピロティ状で、右半分がレンガに覆われた店舗となっている。むっ!?扉には『ネコを出さないで下さい!』とある、猫が車に脅かされているイラストが描かれた張紙!このお店には猫がいるのだな!ワクワクしながら店内へ。そこは整理整頓の行き届いた、すっきりセンスの良い縦長の空間。両壁際に本棚、入口左横に小さな棚、窓際に平台、真ん中に入口向き本棚&可動式本棚、ちょっと低めの背中合わせの棚があり、奥の打ちっ放しコンクリ壁前にガラスケースと帳場がある。室内はちょっと寒く、帳場には風邪気味な女性が座っている…ヒドくならないようご注意を。左側通路には、ゆっくり本を吟味するため用か、ベンチも置かれている。この時点では猫の姿はまだ見当たらず…。入口右横は文庫が並ぶ店内100均平台で、右壁の最初は…これは棚貸しスペースなのか…一本の棚に大量の茶色い日本近代文学本が収まり「古書アモルフ」「槐樹苑」の二つの名が掲げられている。その奥は日本文学・本&古本&出版・囲碁・詩歌句・日本近代文学評論・民藝・工芸・建築・美術・書・美術図録となっている。向かいは、入口前に絵本・児童文学。可動式本棚に日本近代文学プレミア本・坂口安吾・新書・詩・随筆などが収まり、続いて大量の九州関連本!文学・歴史・紀行・産業・炭坑・自然・文化など、多岐に渡るジャンルで構成されている。その奥には歴史・仏教。左側通路は、入口横の雑貨も置かれた棚に、九州所縁&九州題材作家本。壁棚に、日本文学文庫・中公文庫・ちくま文庫・岩波文庫・講談社学術&文芸文庫・作歌別文庫・海外文学・幻想文学・種村季弘・澁澤龍彦・須永朝彦・哲学・思想。向かいに時代劇文庫・サブカルムック・映画・音楽・テレビ・植草甚一・探偵&推理小説・幻想文学・オカルトが並ぶ。各ジャンルは縦に続きながらも、横にも流れる感じで並んで行く。ガラスケースでは、非売品の誰かの蔵書が公開中。列記したジャンルを、清く正しく深く集めているお店で、硬軟取り混ぜた『正統派』古書店である。特に九州関連は見ていて楽しい。九州の玄関口にこのお店があるのは、駅近くの立地条件に続き、喜ぶべきことであろう。値段は普通+隙無しの予感。ハヤカワ文庫「ニューロマンサー/ウィリアム・ギブスン」集英社文庫「ぼくの憂き世風呂/田村隆一」を購入。ついに最後まで、猫には会えず終い…誠に残念である。
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11/27大分・別府 べっぷ一箱古本市

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明けて日曜日。カプセルホテルでベニヤの小空間に閉じ込められ、暗鬱な未来世界をたっぷりと疑似体験した夜を越え、早々にチェックアウトして早朝の別府の街を彷徨う。街の裏道・まだ開店していない店舗・港で、数え切れぬほどの猫に出会う。ここは物理的に『猫町』である!と確信し、清々しい気分で午前十時から始まる、県内初の一箱古本市へ乗り込む。各箱は、主に『駅前通り』から南に延びるアーケード商店街に出店しているとのこと。『ソルパセオ銀座商店街』『やよい商店街』、それに歴史ある竹瓦温泉前にある大正時代建設の木造アーケード『竹瓦小路』に、およそ三十箱が分布している。昨日の昼間に歩いた時は、何処も閑散としていたのでどうなることかと思っていたが、開始と同時にお店を覗き込んで行く人が多いのに驚く。これは、午後はもっと賑やかになりそうな予感…。大正の薄暗がりの眠った飲み屋街に、まずは足を運ぶ。南陀楼氏の「古本けものみち」で角川文庫「死の診断 ビアス怪奇短編集/A・ビアス」を購入し、ここで別れのご挨拶をする。続いてあみだくじのようにカクカクと北上して、各アーケードを抜けながら、90歳の元新聞記者が身辺整理(!!!)のために出店した「百円文庫」で文春文庫「幻島記/白石一郎」を購入する。これは別府湾にあった瓜生島のお話。同時に志茂田景樹のハードバイオレンス「幻の瓜生島」も薦められるが、そちらは丁重にお断りする。いつまでもお元気で。その後は「本の闇鍋」にて角川スニーカー文庫「アクアリウムの夜/稲生平太郎」を、「こぜにや」で文春文庫「長い旅の途上/星野道夫」を購入する。皆、看板やディスプレイ方法が洗練されており、本の扱いも丁寧。表現派と不用本並べ派は、半々の割合。今後も開催されて行けば、出店者もイベント自体も研ぎすまされて行く可能性を感じる。最後に別の場所で小冊子を出張販売している、「ガケ書房」山下氏にご挨拶。我ながら珍しく、いずれツアーで伺うことを予告してしまう。駅に向かいながら、別府にさよなら。往きと同じ『ソニック号』に乗り込み、一路小倉を目指す。
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11/26大分・別府で温泉街を行ったり来たり三店!

まだ夜の明けない黄緑色の空の東京を発ち、五時間でようやく九州に上陸して、小倉着。ここから日豊本線の特急『ソニック号』に乗り換えて、静かな海沿いの平野を、車体をやけに揺らしながらひた走る。初めて見る車窓には、急峻さの無い直線と丸みで構成された、なだらかな景色が続いて行く。およそ一時間半で、右手に壮大な山が近付いたら別府である。一箱古本市の創始者、南陀楼綾繁氏に呼び寄せられての九州なのである。まさか、こんな所に来てしまうとはっ!

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●別府「SPICA」
『東口海岸方面』に出ると、奇抜過ぎる『別府観光の父 油屋照八』像の立つロータリー。そのロータリーの南側から街へと抜け出し、半分が石畳の道を踏み締め、鉄道高架を1ブロック右に見ながらひたすら南へ。『亀の井ホテル』脇を通り過ぎ、さらに観光地らしさが希薄になった古い住宅街を『流川通り』『秋葉通り』と通り過ぎ、かなり歩いて『永石通り』。ファミリーマートを目標にツラツラ東に歩いて行くと、路上に「SPICA」の立看板を出した、二軒分の横長なお店にたどり着く。軒の『高野京華堂』の看板文字が、あまりにも堂々としているが…しかしガラスの向こうを覗くと、しっかりとしたお洒落でシックな雑貨屋さんである。早速中に滑り込み、古本を追い求めて内部を探る。素敵な影絵のようなモビールやセンスの良い雑貨&文具が襲い掛かるが、古本の影はまだ見えない。奥のカウンターにスックと立つ、ちょっとやせた東浩紀風男性と可憐な女性の視線を気にしながら、くびれた細い通路を通って左側の部屋へ。こちらは大物な家具類の空間。入ってすぐ左側を見ると、おぉ!古本棚を発見!七×四の割と大きな棚だが、ひとつのブロックがスリットのように細長い。雑貨・文具・パリ・料理・海外文学・暮らし・アート・ファッション・岡本太郎・写真・音楽・みうらじゅん・エッセイ・ガイド・児童文学…お洒落な空間にマッチした、確固たる棚造り!そこには女子文化の可憐な花が咲いている。値段は普通。大和書房「本・子ども・絵本/中川李枝子」を購入する。

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●別府「大野書店」
一旦駅前に戻って『駅前通り』を東に向かい、『国道10号』の『北浜バス停』で、大分空港からやって来た南陀楼氏と落ち合う。昼食を共にして『国道10号』を北上。通天閣に似ている別府タワーを仰ぎ見たりしながら、400mほどで行き当たる『富士見通り』を西へ。やった!北側の歩道際に、オレンジの日除けと均一棚が見えて来た!間口の広い堂々たる古本屋さんで、店頭には左から50〜100円均一ノベルス&文庫棚・100均単行本ワゴン・200均単行本ワゴン・100均コミックワゴン・雑誌ラックと、ゾロゾロ並んでいる。ワゴンは棚と同材の木製で、単行本の上には日焼け防止のためか、フワリと優しく布が掛けられている。店内は、左右の壁棚と背中合わせの棚三本で構成され、都合四本の通路が出来ている。奥に本の山の一部となった帳場があり、ジャンパー姿の年老いた歌舞伎役者のような、唇が赤く艶かしい老店主が座っている。南陀楼氏はすでに左翼の『50〜100均』あやふや棚に張り付いている。私は右端通路からお店に進入。壁棚はコミックから始まり、社会・ノンフィクション・戦争・自然、そして帳場横の壁棚に大分歴史&郷土本。通路棚はすべてコミックで埋まっている。第二通路、右側にはコミック・実用・映画・音楽・新書・選書・別府本と並び、左側に俳句・城・歴史・アダルト雑誌。第三通路は、右側に雑誌・ムック・美術・骨董・焼物で、左側はすべて時代劇文庫&歴史小説。左端通路は、壁際に日本文学文庫・日本文学・日本近代文学・岩波文庫・古代史・考古学と続き、帳場横に民俗学。通路棚はこちらにも、文庫・海外文学文庫・ハーレクイン・奥の最下段にまたもや100均文庫となっている。棚の流れは多少淀み、ホコリを被っている本も多いが、由緒正しき昔ながらの古本屋さんである。値段は意外としっかりめ。文庫を一冊手にして、買おうかどうか迷っていた『別府観光の父 油屋熊八』の本を買う決心をして、通路を二本右に戻る。あれ?さっきまでここにあったのに…無いっ!と言うことは、南陀楼氏に先を越されたと言うことかっ!臍を噛みながら彼の後に並んで精算。別府の温泉を考える会「別府温泉入門案内/井上香都羅」角川文庫「気分はビートルズ/浅井愼平」を購入。

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●別府「TOM」
南陀楼氏と別れた夕方。お昼過ぎに訪れて、閉まっていた古本屋さんを再訪。やったあ、開いてるぞ!場所は先ほど駅から「SPICA」に向かう途中の『秋葉通り』の信号脇である。白い住宅兼店舗で、軒には大きな看板が架かっている。中に入ると通路が極狭な店内。中央通路から、奥で左右の通路に入り込める形。右に一本、左に二本の構成である。真ん中通路は、入り口側にコミック、奥側にラノベ・一般文庫・新書が集まっている。奥に進むと左側にある帳場が見え、奥壁的な文庫・ラノベ棚を見ながら右側通路に進むと、通路棚はコミックで、壁棚に小説・エッセイの単行本が何となく並んでいる。左側から二番目の通路はコミックばかりで、左端通路はコミック・ラノベ・アダルト・ティーンズ文庫・一般文庫がバラバラに肩を寄せ合っている。決して珍しくはない、街の片隅のご近所のための古本屋さんである。値段はかなり安め。帳場には負け続けの羽生善治のような店主が店番中。新潮文庫「一輪/佐伯一麦」朝日新聞社「大人のお洒落/石津謙介」を購入。

どうにか三店を巡り、夜は南陀楼氏×ガケ書房・山下賢二氏のトークに後半から参加させていただく。小冊子や書店関連の真面目な話が多い中、私のみチャランポランな古本&古本話を展開する。果たしてあれでよかったのだろうか…お相手いただいたお二人に感謝!会場にお越しの皆様、大変失礼いたしました&ありがとうございました!
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2009年03月16日

3/15福岡・九ヶ月前の続き二店!

福岡の気温は10度。昨日の広島同様意外な寒さ。スケジュールが変更になったので、取りあえず手元の仕事を素早く済ませ、いそいそと街へ。そして去年、扉の前で断念したあの店に!


bandwagon.jpg●赤坂「BANDWAGON」
赤坂交差点から『明治通り』と『昭和通り』をつなぐ『大正通り』を南下。右に見えて来る『SUNNY』地下の飲食街へ入り、曲がりくねった通路を奥へ奥へと進んで行くとお店にたどり着く。ここは前回時間が無くて、ツアーを断念したお店なのである。九ヶ月越しの思いが、今実を結ぶのだ!店頭には安売りビデオの入ったダンボール。覗き込もうとすると、ドアが開き店主と鉢合わせ。ビデオの整理を始めた店主に「よろしいですか?」と声をかけると「どうぞどうぞ」と気さくな返答。ドアを引き、通路から薄暗い店内へ…ここは地下。しかしだからと言って暗過ぎる!あぁ、本が御禁制になったら、文字通り地下に潜った店はこんな感じなんだろうな…と勝手に妄想を暴走させてくれるこの雰囲気がたまりません。店内はさほど広くは無く、ほぼ正方形。左にレジ、壁はグルリとスチール棚や本棚、真ん中に横積みされた本の山と背中合わせの棚が一本。そして通路にあふれ出す本入りのダンボール…THE・雑然です。右の通路に進み、真ん中の棚を見る。そこには探偵・推理・文学の文庫がズラリ。絶版文庫が多くいい感じ。向かいのスチール棚にはLPレコードや大判の本が収まっている。その横には、ジャーナリズム・歴史・オカルトなどのジャンル。続いて海外文学文庫・岩波文庫、角を曲がりSFや探偵小説を含んだ日本文学・海外文学・サブカル・スポーツと連なっている。棚の下に大きな女性の肖像画が置かれている。どうやら版画のようだが、箱のラベルを見ると『五月みどり』と書かれている!おぉ〜かまきり夫人の作品かぁ…何でここに置かれることになったんだろう?買って帰ったらちょっと面白いな…だけどこんなの小脇に抱えて仕事場に戻るわけにはいかない……とあっさりあきらめ次の棚へ。左壁はレジ前まで、映画と音楽で埋まっている。向かいには、絶版漫画・特撮児童書・ミステリー文庫・ハヤカワポケミス・世界大ロマン・タレント&アイドル本が並ぶ。奥の棚には『ブックオフで値切る根性の無い奴は値切るな!』『本を投げるような奴は来るな!』などと書かれた紙が…ご近所の『痛快洞』さん同様、その思いは激烈です!そこかしこに積み上がるダンボールにも、気になる本が詰め込まれている…見てると本当にキリが無いぞと思っていると、後から来た常連さんらしき人は積まれた本からダンボールの中まですべてチェックしていた…ス、スゴイ!まるで宝の山のようなお店。すべてが探す喜びに満ち溢れてます。その棚のラインナップも上質!古い本多し!サブカルやタレント本の70〜80'が充実!そして何よりも安い!福岡にお寄りの際は、前述の痛快洞と二店で浮世離れの古本まみれになることをおススメします。白川書院「浪人街/天明餓鬼草紙/竹中労」を購入。


genyudo.jpg●薬院「幻邑堂」
改札を出て大通りを左方向へ。するとセブンイレブンの向かい、ビルの一階にお店が見える。外観からしてちょっと手強そうな店構え。まず入口が二ヶ所ある、そして店舗の形が変則的…取りあえず左側にある二台のワゴンに近寄る。単行本や文庫が多少乱雑に並び、食指の動く本は発見出来ない。左の扉から中へ。右奥レジに座るおばあさんが、本から顔を上げ「いらっしゃい」……目の前に広がるのは、予想通りの迷宮のような店内。おまけに奥行きがスゴイことになっている。この左入口近くの、ガラス窓と棚に挟まれた細い通路は何だ!?一瞬心が折れそうになるのを、右にあるちくま&中公文庫棚を見て気合を入れ直す!よしっ!通りの入口から入ったとすると右にレジ、左に文庫棚が二本、右壁は奥まで本棚、手前に背中合わせの棚が二本、中央に短めの背中合わせの棚が二本、奥の左に行き止まりの通路が一本、右には奥まで続く通路…。手前左の棚は極細通路に、歌舞伎・能・全集、裏には登山・囲碁・将棋・短歌・俳句・岩波文庫・岩波新書と続く。この棚の手前には岩波文庫を満載した回転式ラックもあり、一度手を掛けて回すと自重で回り続けたりしている。右の棚脇に辞書、その後ろ左側に世界の文学・推理・SF・詩、右側に日本文学・文学評論・国文学が並んでいる。右の壁際には、映画と大量の美術が収まっており、続いて中公新書・戦争関連の棚となっている。中央の二本の棚には、幻想文学・現代思想・戦後思想・現代評論・中国史など。左奥の通路は行き止まりとなっているが、最奥が窓状に開きさらに奥のスペースが見えている。ここには、宗教・哲学・言語学・民俗学・世界史と硬めな並び。右通路は、歴史・考古学・建築・数学・科学・県史とこちらも硬め。最奥の壁際には、出版・編集・古本・埴谷雄高全集などが。そしてこのスペース左奥では一心不乱にパソコンで作業をしている人が…このお店、物理的に奥深すぎる!とにかく本も棚も多い。古い本も当然多数。値付けはジャストな感じかと。…うぅ、ちょっと本棚疲れな気分…。本を買ったら後で気付いたのだが、BANDWAGONで買った本と同じ出版社の本でした。と言うわけで白川書院「映画 この心のときめき/山田宏一」を購入。

すっきりとしました!さらにいいお店だったので、より爽快な気分!ちなみにBANDWAGONと痛快洞の中間地点にある『徘徊堂』も元気に健在でした。よかったぁ〜。
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2008年12月22日

12/21熊本・土砂降りの中二店!

熊本の朝は土砂降りだった。ホテルから古本屋へはかなりの距離。まぁアーケードにたどり着けば、しのげるだろうとそこまでダッシュ。ところが長いアーケードの半分が工事中。足場から雨が流れ落ちるブレードランナー的商店街をまたもやダッシュで通り過ぎる。ようやっとアーケードにたどり着くと、屋根を叩く激しい雨音、車のタイヤが水を弾く音、そして突然の雷鳴!…この季節に、と思ったら路面電車の行き交う音……古本屋はまだ遠い…。


jyobundo.jpg●熊本「舒文堂河島書店」
繁華街のアーケード・上通りを北上し、アーケードが終わり並木坂通りに入ると、すぐ右手にある。入口は奥まっており、その手前には大量の特価ラックや本棚がひしめいている。右側には金メタリックの厳しい店名プレート。左側の壁にあるライトを見上げると、そばに何かがへばりついている。おぉ!ヤモリの彫刻。身をS字にくねらせ、明かりに接近中のその姿は、まるでつげ義春の『やもり』(高松で買った本にその場面が掲載されていた。シンクロニシティ!?)。屋根の下に入ると特価本・100円文庫・新書・雑誌・美術書。文庫には、これが100円?と言うものがさりげなく並んでいる。このスペースだけで、もうちょっとした古本屋。ショウウィンドウの中には宮本武蔵の画幅まで!入口横には巨大な木彫りのフクロウと、『29日まで20%OFF』の貼紙が!やった!胸を躍らせながら店内へ。右側にレジがあり、二人の女性が「いらっしゃいませ」。店内は静かで天井が高く、背の高い本棚が山脈のようにそびえている。壁はすべて本棚で覆われ、真ん中に背中合わせの棚が三列、真ん中以外は手前と奥に一本ずつ置かれ、中央に通り抜け出来る通路が確保されている。三列それぞれ入口側の脇に、細長い棚が設置されている。真ん中の奥には、畳敷きの台が置かれ、その奥には薄暗い部屋が見えている。レジ前、左の棚から見てみると、『趣味』と言う大枠で括られた棚で、映画・相撲・落語・料理・写真・お茶・山岳・自然科学などが詰まっている。とても面白く目が離せない。手を伸ばすことも多くなり、非常に時間を食べられてしまう恐るべき棚なのだ。レジ側には全集と海外文学が並ぶ。床にも全集の島があり、その上に文庫などが重ねられている。通路棚の脇には三本の文庫棚がそびえる。右から日本文学、海外文学&エッセイ、学術文庫というラインナップ。ここも全部に目を通さないと気が済まない棚作り。さっきから奥とレジを店主と若者が行き来している。全員何だか知識の泉な会話…そして色んなことがしっかりしていて働き者。朝10時からちゃんと開いてるのもスゴイ!全体的に自然な規則正しさと、規律が感じられるお店なのです。一番左端の通路には、伝記・美術・宗教・哲学・教育・社会科学・民俗学が並び、多くは箱に収まった厳格な姿である。二番目の通路は、古代史・詩歌・俳句が並ぶ。三番目の通路はすべて郷土の本。左には長崎・福岡など九州各地方、右には熊本郷土誌がドッサリ並ぶ。当然地方出版社のものが多く、出版社名を見てるだけでも結構楽しめる。店の最奥は薄暗く、ショウケースがぐるりと巡らされ、古典籍や掛け軸などが美術館のように収められている。傍らでは先ほどの若者が、たくさんのフクロウの置物に囲まれパソコン操作。そして一番右の通路は文学スペース。通路棚は中国文学と古典、そして壁際の、近代文学評論・近代文学・郷土文学の充実っぷりに目を瞠る。地元に所縁のある作家には特に力が入れられている。夏目漱石・小泉八雲・寺田寅彦・徳永直・上林嘵…正にこれはその地方ならではの醍醐味。通路の終わりにはガラスケースが設置され、日本文学のプレミア本が古色泰然とした姿で収められている。古い本がとにかく多い。そして全体的には硬めなのだが、硬めながらも優しく微笑みかけてくれる本が混ざっているのが、棚をいい感じに緩めてくれている。そのせいか、むやみな敷居の高さはなく、ちょっと居心地がよかったりする。店内のそこかしこには、扁額や絵画・版画などが飾られ、知の空間に彩りを添えている。ここは何度来ても新しい発見があり、踏み込めば踏み込むほど奥が広がって行く、懐の深〜いお店なのでした。新潮文庫「コンビニエンス物語/泉麻人・いとうせいこう」ちくま文庫「犯罪百話 昭和篇/小沢信男編」を購入。


amanoya.jpg●熊本「古書籍 天野屋書店」
並木坂通りをさらに進むと左手に発見出来る。雨のため店頭ワゴンにはブルーシートが掛けられている。店の横には『二割引三十日まで』の貼紙…おぉここもか!と喜び勇んで店内へ。目の前には先客が一人。文庫棚の前にしゃがみ込み、何やら難しい顔で棚を物色中。その脇にはすでに数冊の本の山…真剣勝負なのですね。その文庫棚から見始める。並びはバラバラな所もあるが、目を惹く本がチラホラ。先ほどのオジサンは三番目の棚前から、テコでも動きそうにないので、取りあえず右の棚に移動。掛け軸の掛かったショウウィンドウ横に、300円・200円・100円均一の単行本。後ろの通路棚には海外文学。その裏には新書が詰まっている。お、オジサンが移動した。すかさず再び文庫棚前に立つ。岩波文庫の隣りには多ジャンルな棚。映画・芝居・音楽・世相・山岳などの本が並び、その横には辞書類が。ここからそのまま半島のように棚が飛び出し、弧を描いてレジ横へとつながって行く。右側の壁は均一棚の後ろに行き止まり通路的空間があり、海外文学評論・日本文学評論・俳句・詩歌と並び、その横のレジ正面には、小説と郷土文学が並ぶ。オジサンは今度はこの棚の前に陣取り、動く気配ナシ。仕方なく次へ進むと、そこは郷土史・九州地方の本。さらに横は思想・経済・教育・歴史・美術と続く。奥の壁際には図録と画集。その横には二階へのエレベーターと全集類の山。レジ横には二階への階段があり、見上げると階上は真っ暗。断れば見せてくれるのだろうが、今日は時間がないのでスルー。ちなみにこの階段には、カゴに入れられた写真や絵葉書が多数段々に並んでいる。先ほどのお店より規模は小さいが、その分シェイプされた棚はシンプルでも重みがある。しっかりとお店の特色が滲み出しているので、侮るわけにはまったくいかない。そしてこのお店、店名に何故か見覚えが…と記憶の引き出しを引っかきまわしてみると、以前ネットでここから本を購入したのを思い出した。う〜ん、全国巡っているとこんなことも。知らないのに知っている…文通の相手と対面したような微妙で不思議なニュアンス。でも何だか密やかな嬉しさがこみ上げてくる。ちくま文庫「東京百話 地の巻/種村季弘編」を購入。

二軒とも営業開始時間は午前10時。土砂降りでもキッチリ開店しているのには感動!そして二軒とも嬉しい二割引!そして二軒とも本を買うと、通常の書皮の半分くらいの紙を、のり巻きみたいに巻いて包装してくれる!ビバ・熊本!
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2008年06月29日

6/29福岡三店+1?

熱帯気候のような福岡・天神〜赤坂をダッシュ。今回は時間もかなりタイトでした。


irie.jpg●福岡「入江書店」
角地に建つ入口が二つあるお店。中はU字型の通路になっており、それぞれがドアに繋がっている。店の左側はガラスのショウウィンドウ。入口周りには安売りワゴンと105円ハードカバーの高い棚が。左から中に足を踏み入れるとそこも高い棚が両脇に並ぶ。こちらはハードカバーが中心。本の分類はあげつらうのが大変なほど、細かく細かく分かれている。文学・歴史・哲学・思想・宗教・美術・芸能・郷土史・古代史・評論・文庫…などと書き出してもまだ大雑把。その細かさは、例えば普通はまとめて置かれがちな新書が、しっかりとジャンル分けされ、それぞれのジャンルエリアに収められているほど。レジ前まで行くと左に伸びる通路が。入ってみると、そこはショウウィンドウの中。棚には大判の本や全集などが。一面はもちろんガラスなので、通りを歩く人とバッチリ目が合うので少々気恥ずかしい。と言うことは店内の通路は実際はWのカタチと言う事になるだろう。


tuukai.jpg●福岡「古書痛快洞」
たった二台を停める事が出来るコインパーキングの奥にある。ここは気軽に店内に入ると、恐ろしい物を見る事になる…。扉を開けると出迎えるのは、棚横の貼り紙。そこには「当店はブックオフ感覚の人には不向きなので入る必要はありません」「ひまつぶしにふらふら入らんでくれ!」「若者向きの本は置きません」などの丁寧なのか不躾なのか分からない過激な文字が。軽い緊張感を伴いながら、棚に目をやる。全体的に古い本が多く、店内の色味も匂いも独特。右側の棚は文学・ノンフィクション・風俗・歴史など。その対面の棚には戦前の児童書や漫画関係の本。奥には古いグラフ誌などが什器に面差しになっている。通路にはとても古い雑誌類が平積みに。真ん中の通路は映画関係が充実。左側の通路は文庫やミステリーが中心。ミステリーはレジに向かうほど古く古くなっていく。スゴイのはレジ横の少年・少女誌やその付録。どっさりとあり「冷やかしには見せません」の文字が…。店主は和風な前掛けを着け、本をひたすら読みふけっている。棚と同様に只者ではない雰囲気である。謎の圧迫感とは裏腹に、値段は安めで嬉しい。秋田書店「マンガ家入門/石森章太郎」を購入。


haikai.jpg●福岡「古本徘徊堂」
大通りに面したビル一階の長屋風商店のうちの一つ。最近出来たようで看板含め新しい。他の店と続きのショウウィンドウがいい雰囲気。外には安めの文庫とハードカバーが少し。中に入ると明るい店内は正方形。一角を店主が占めているが、本と本棚に隠れ頭頂部が見えるのみ。買う時は一体どうするのか。入口以外の壁は棚。真ん中にシャレた二段の台があり、雑誌などが置いてある。文庫・漫画・グラフ誌・雑誌・児童書・芸能・文学・文庫。若そうな店主の好みが反映されており、こんな本屋にしたかったんだ!と言う主張が棚から滲み出ている。全体的にはサブカル寄りと言える。と、ここで一人のおじさんが息せき切って駆け込んで来た。「あれあるか?あれ。岩田専太郎の。これいくらつけてる?」。店主「○○○」と答えると「そうかぁ〜…」「どうしたんですか?」。どうやら二人は顔馴染みのよう。「いやぁ〜…注文で受けちゃってさ。一冊しかないからさ」「ちゃんと断ればいいじゃないですか」「いや………そしたらここで買う!」。話の推移からすると、この人も古本屋。と言うことは近所にもう一軒あるのか?「いやぁ、店とネットを一人でやるのは、訳分からんわぁ〜」と嘆きながら油を売ってます。と、突然「あとウチに電話掛けてくれ!」「え?何で?」「クロネコヤマトが電話が通じないって言ってんだ」………がんばれ徘徊堂!!

店を出て近所をうろつくが古本屋らしきものは見当たらず。タイムリミットが近づいているので、仕方なく戻ろうとしていると、横断歩道の向こうに先ほどの面白古本屋店主が。何とその隣は間違いではなければ、痛快洞の店主!?さりげなく二人の行動を目で追うと、ビルの地下へと入って行く。そこに慌てて駆け込んでみると、地下飲食街の奥、地下駐車場の横に古本屋を発見!!何だか紀田順一郎の小説のようで、ちょっと楽しい。しかし今回はここでタイムリミット。臍を噛みつつダッシュで仕事場まで戻りました。あの店は次の機会にぜひ。
posted by tokusan at 23:41| Comment(4) | TrackBack(0) | 九州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする