2020年12月01日

12/1風太郎と「星の王子さま」。

昨日今日と大真面目にお仕事し、厄介な案件も含めて片付け、スッキリして十二月を迎える。午後に古本を一抱え携え、まずは高円寺にテクテク向かい、「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)に顔を出す。21世紀ブックス「昆虫おもしろブック/矢島稔・松本零士」ミリオン出版「196Xレトロ大百科」を計300円で購入する。そして駅に直行し、中央線に乗り込み続いて西荻窪へ。「盛林堂書房」(2012/01/06参照)で『フォニャルフ』にストストストンと補充しつつ、岩崎書店 ドイル冒険・探偵名作全集12「名探偵ホームズ 最後の活躍/大石真訳」(函ナシ、貸本仕様)文春文庫「建築探偵術入門/東京建築探偵団」(文春文庫ビジュアル版の新装版。三十年の時を経て書き下ろされた『復刊にあたってあとがきのあとがき(藤森照信)』のために購入)岩波書店「星の王子さま/サン=テグジュペリ作」(昭和三十九年第八刷)を計300円で購入する。「星の王子さま」の函にある当時の値段は600円か…もしかしたら上手くいくかもしれない…と、ひとつの企みを胸にお店を出て、最後にフラフラと「en=gawa」(2014/12/04参照)に足を向けてしまう。店頭ワゴンに大量の絵葉書類が出ているのに目を付け漁っていると、戦時中の軍事&兵器色強めな「ヨイコ ヌリエ」という粗悪な紙の塗り絵を掘り出してしまう。うむ、これはスゴい。そのヘナヘナな塗り絵を手にして店内に進み、右側ゾーンに二本屹立している回転百均本棚もしっかりと検分…やけに山田風太郎本が多いな。そう感じつつ文藝春秋「警視庁草紙(上)/山田風太郎」(帯付き)をまずは手にしてみると、ウヒャぅっ!宛名はマジックで消してあるが、献呈署名本であった。こ、これはぜひとも買わなければならぬ!と、下巻も手にし(こちらに署名はナシ。そして他の風太郎本も一応チェックしてみるが、そちらにも署名ナシ)奥のゾーンで計500円で購入する。
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嬉しいな、嬉しいな、ルルルルル…。

家に帰り、ひとつの企みを実行に移す。秘蔵してある岩波書店「星の王子さま」(函ナシ、第一刷)を取り出す。奥付の値段を見ると『六〇〇円』とある。やった!函から八刷の本を抜き出し(八刷の「星の王子さま」よ、スマン…)、初版本を函に収納する。おぉ、「星の王子さま」昭和三十七年初第一刷が、これで完品になったぞ!ばんざ〜い!
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2020年11月29日

11/29見知らぬ古い団地に既視感を覚える。

本日は国領の南、多摩川近くに広がる馴染みのない街・染地というところに流れ着く。そこには、街全体がほぼ団地の『多摩川団地』という、古い五階建ての巨大な豆腐的矩体が連続して居並ぶ空間が、整然と広がっていた…だが馴染みは本当にないはずなのに、ここには何故だか既視感を覚えてしまう…何故だ?
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と激しく気になったので、家に帰ってから調べてみると、空想特撮番組『ウルトラマン』第26・27話『怪獣殿下(登場怪獣:ゴモラ)』『ウルトラセブン』第9話『アンドロイド0指令(登場宇宙人:チブル星人』に登場するロケ地であった。おぉ、期せずして特撮の聖地にたどり着いてしまったということか。ほとんどリノベーションされずに、昭和四十年代の雰囲気そのままに現存しているので、腦の奥底に淀んでいたテレビ画面の記憶を揺り起こしたのであろう。当時のコンクリ製前衛的フォルムの滑り台が、団地の間に数多く造られた公園に残っているのも、とても印象的であった。そんな嬉しい体験をした後は、京王線で仙川まで移動して「文紀堂書店」(2015/03/31参照)を見に行く。サンケイノベルス「ムツ・ゴーロの怪事件/畑正憲」(装幀が村上勉とは!)岩崎書店 あたらしいSF童話13「てんぐのめんの宇宙人/白木茂・作 馬場のぼる・絵」(馬場のぼるの絵は震えるほどプリティーである)を計400円で購入すると、店主さんがビニールカーテンの向こうから「本を見ていて寒くなかったですか?」と気遣ってくれた。新型コロナ感染予防のために、扉を開け放ち通気を良くしているからである。感謝しながら「いや、まだこのくらいなら大丈夫ですよ」と返答する。寒いお店と言って思い出すのは、今年六月に閉店してしまった調布の「古書 円居」(2009/03/02参照)である。冬に行っても、いつでも扉全開。外気温と変わらぬ店内で本を見ていると、身体の芯まで冷えてしまうのであった…そう言えば盛岡の「浅沼古書店」(2009/02/02参照)も、手がかじかむほど寒かった思い出が…ブルブル。
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2020年11月27日

11/27最後は東健而のホームズ!

昨日は夕方に吉祥寺の北に流れ着いたので、「一日」(2017/08/11参照)で人類文化社「Vampires 血の黙示録/吉田八岑」を330円で購入し、「よみた屋」(2014/08/29参照)で角川mini文庫「金田一耕助ファイル 女怪 八つ墓村次の事件/横溝正史」三一新署「ゲリラ戦争/E・チェ・ゲバラ」SONY「商品のしおり」(恐らく1980年前後のソニーオーディオ系電化製品のパンフ。商品写真が豊富に掲載された全80ページ。トリニトロンテレビとか、ポケッタブルラジオとか、トランシーバーとか、デジタル時計とか、世界最小のカセットコーダーとか、当時のソニーがその独創性を遺憾なく発揮し、さらに小型化に長けているのが良くわかる一冊である)を計330円で購入する。「女怪」は87mm×112mmの小型本なので、別の二冊を買った後、帰り際の何気なく店頭新書棚に目をやると、最初は気付かなかったのに、 本と本の奥に入り込んでいるのを発見してしまう。こんなのを見つけてしまったのなら仕方ない。照れながらもう一度買いに行ったのであった。
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そして家に帰り、「梅田蔦屋書店」の古書コンシェルジュさんと色々やり取りする。十月末に古書売場にレイアウト変更があり、店内に分散していた読み物系の古書が一ヶ所に見やすく固められたそうである。現在古ツア棚二本と、「ジグソーハウス」さん(2016/06/11参照)の棚三本が通路を挟んで向かい合ってるとのこと。送られて来たコンシェルジュさん撮影の写真を見ると、なんという分不相応な立派なことに…この厳かな場の雰囲気に負けぬよう、良い本&面白い本&下らない本&見捨てられた本を送り続けな
ければイカンな…。
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右側の二本が古ツア棚とのこと…改めて見るとスゲェ量だな…。

そして今日は仕事の合間にちょっと西荻窪へ。まずは「古書音羽館」(2009/06/04参照)で新潮社「闇の中の子供/小松左京」「私は前科者である/橘外男」共同音楽出版社「黒いカナリヤ 野坂昭如の世界」を計900円で購入し、今回も何か面白いに本に出くわすだろうかと『女子大通り』の閉店セール中の「花鳥風月」(2020/11/01参照)へ。ところが、定休日でも営業時間外でもないのに開いていない…どうしたんだろう。まさかもう閉店したわけじゃないだろうな…しばらくスクリーンカーテンの下りたガラス扉を、うむむむと眺めてしまうが、そんなことをしていても開くわけがないのである。仕方ない、また見に来ることにしよう。だが、フツフツと煮えたぎった古本心が、このままではとても治まらぬ!こうなったら、昨日気になり、買うべきだった本を買いに、吉祥寺「よみた屋」まで行くしかない!そう決めて吉祥寺に向けてテクテク歩き出す。およそ二十分ほどでたどり着き、店頭をサラッと眺めてから手指消毒して、奥の児童文学棚に一直線。目的の本を抜き出し、1100円で購入する。盛光社 長編創作シリーズ「ほろびた国の旅/三木卓・著 赤羽末吉・え」(昭和四十四年再版。箱・帯付き)。名作として知られる、三木が満州に住んでいた体験を生かした、タイムスリップ旅行記である(とは言ってもゴリゴリのSFではなく、特急あじあを舞台にしたヒューマンドラマの色合いが濃い)。これがこの値段は、どう考えても安いはず!昨日買わなかった俺は、バカだった…今日の俺、良くやったぞ。
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そんな風に己を褒めそやしながら、続いて「古本センター」(2013/07/01参照)で立風書房「異形の白昼 現代恐怖小説集/筒井康隆編」を150円で購入し、古本買いに拍車が掛かって来たので、さらに荻窪に移動する。「竹中書店」(2009/01/23参照)で創土社「サキ選集/中村能三訳」人文書院「十二神將變/塚本邦雄」を計400円で購入し、リュックをかなり重くしながら「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)へ。すみません、今日も来てしまいました…と心の中で多少恐縮しつつ、先日目を付けておいた、ごっそり空いていた新書サイズ棚の隣りの棚を見に行く。すると、おっ!やっぱり古めの新書サイズ本や文庫本がドバッと並べられているではないか。これは楽しい、楽しいぞ!と目を滑らせて行くと、一冊のビニールに包まれた濃紺の疑似革装の文庫サイズ本が気になってしまう。取り出しみると、ありゃ、これシャーロック・ホームズだ。昭和十年刊の平凡社「シャーロック・ホームズ5 或るグロテスク/コナン・ドイル作 東健而譯」である。同じ平凡社のホームズ本で、乱歩や三上於菟吉が訳した紙装の本(黄色いビニ装もあり。どちらも表現主義的な図案が表紙に描かれている)は良く見るのだが、これは見たことないなぁ。しかも東健而がホームズを訳しているのも知らなかった。そんな未知の本との出会いを喜び、沖積舎「覆刻 オフェリア殺し/小栗虫太郎」とともに計1210円で購入する。あぁ、たくさん色んなお店で古本を買ってしまった…幸せだ…。
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2020年11月25日

11/25今日も収穫収穫。

本日は午後五時前に南荻窪に漂着したので、ズラズラとすでに暗い街路を伝って、明るい荻窪駅南口に出る。そして何だか最近短いスパンで立ち寄ってしまっている「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)へ。すみません、今日も参上してしまいました…そんな風に少し小さくなりながら、流し気味で棚を見つつも、小さな変化を上手く目の端に捉え、創元推理文庫「すねた娘/E・S・ガードナー」(再版、白帯付き)萬字屋書店「明治大正文学書目(文学を主とする明治大正文献在庫書誌) 」(昭和三十三年刊。「春と修羅」の宮沢賢治校正本が八千円!今の三万五千円くらいか……鬼安いっ!注文したいっ!!))教養文庫「推理小説ノート/中島河太郎」日本小説文庫「續風流線/泉鏡花」創元選書「ポオ詩集/エドガア・アラン・ポオ 日夏耿之介譯」を計1430円で購入する。いや、今日も収穫収穫、特に日夏譯の「ポオ詩集」が330円とは!と喜びを胸にそのまま歩いて帰宅する。そして午後七時前、家のチャイムが鳴る…ドアを開けると立っていたのは郵便屋さんである。おぉ、久しぶりのヤフオク落札品が届いたようだ。バリバリとボール紙の封筒をひっちゃぶくと、河野成光館 世界探偵傑作叢書2「緯度殺人事件/ルーフアス・キング作 田島滋三譯」が、我が手に無事に収まった。ライバルナシの1500円で落札。黒白書房版を、装幀も紙型もそのままに昭和十三年に出版したものである。黒白書房版との違いは、紙が柔柔であること。そのため、長い年月を経ると、背が三日月のように反り返ってしまうのである。もちろんこの本も例外ではない。だが、柔柔だろうが反り返っていようが、当時の本で当時のお話を読めるのは幸せなことだ。郵便屋さん、こんな夜に届けてくれて、ありがとう!
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本日の嬉しい二冊である。
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2020年11月24日

11/24横溝映画二連続!

昨晩はCSの『ミステリーチャンネル』で、横溝正史の「本陣殺人事件」を原作としたモノクロ映画『三本指の男』(東映、1947年公開)と、同じく横溝原作の『吸血蛾』(東宝、1956年公開)を連続観賞してしまう。『三本指の男』は松田定次監督で、時代劇の大御所・片岡千恵蔵が金田一耕助を演じている。GHQによるチャンバラ禁止令のため、現代劇に活路を見出し、すでに多羅尾伴内を演じていた千恵蔵。その演技は頼もしく軽妙で、なかなか金田一役にマッチしている。メガネ姿の助手・原節子や(劇中このメガネがキラキラと反射しまくる。また、寝ている時もメガネを掛けているお茶目っぷり。そしてメガネを取ると実は美人と言う設定。この時代に、すでに恋愛漫画の王道パターンのひとつが、発露していたのか!)老けメイクで刀自を演じる杉村春子との競演はレアである。また原作が出てからすぐの映画化とあって、『これが「本陣殺人事件」の時代と世界か…』と、フィルムに映り込んだ景色や風俗に特別な感慨を覚えてしまう。密室トリックを実験で暴くシーンも、まるで『ピタゴラスイッチ』のようにスリリングなメカニカルアクションとなっていたので、大きな拍手を贈りたい。これはぜひとも千恵蔵金田一の続編となる『獄門島』も観てみたいものである(千恵蔵金田一は六作まで)。『吸血蛾』は怪談映画の巨匠・中川信夫監督で、池部良主演の、ほとんど乱歩通俗作品風スリラーモノクロ映画であった。この時代ギリギリの、わりとエロと虐殺の嵐。だが、中川信夫のスタイリッシュな画造りが全体を覆っているので、そこはかとなく高尚さが漂う。最後の方はほとんどキャロル・リード『第三の男』…。なおこの二作に続き、高倉健が流とした金田一を演じる『悪魔の手鞠唄』(ニュー東映、1961年公開)も放映されたが、そちらについては2015/4/22の記事を参照していただきたい(メガネのエロ秘書の元は、千恵蔵版金田一の原節子なのか…?。
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これは神保町シアターで2015年に開催された『横溝正史と謎解き映画の快楽』の二つ折りチラシ中面の映画紹介。残念ながら『三本の指』は載っていなかった。

そして本日は朝から精鋭の古本をダンボールに詰め込み、大阪に発送する。いつもより少し早めの補充であるが、いつものように良い本・面白い本・見かけない本・くだらない本を油断なくセレクトしたので、数日後の大阪ルクアイーレ9F「梅田蔦屋書店」の古書棚にぜひご注目を!古本箱を郵便局から送り出したその足で、テクテク高円寺に足を延ばす。「DORAMA高円寺庚申通り店」で書籍情報社「不思議の国のアリス・オリジナル/LEWIS CARROLL」を110円で購入し、続いて「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)へ。神奈川文学振興会「神奈川近代文学館開館記念 近代文学100年と神奈川展」を300円で購入すると、店主の粟生田さんが「ウチで働いてたコがお店開いたんですよぉ。ぜひ行って上げて下さい」と言うので「昨日もう行ってきましたよ」と答えると「うわぁ〜、ありがとうございますぅ〜!」とマスク越しに満面の笑み。おぉ、麗しき師弟愛よ!というわけで、古本屋好きな方々は、高円寺で「古書サンカクヤマ」を見てから武蔵小金井「古書みすみ」(2020/11/23参照)を訪れると、何かビビビと来る可能性アリ。さらに時間に余裕のある方は、「サンカクヤマ」の師匠である吉祥寺「よみた屋」も訪ねれば、なかなか奥深い古本屋さんの血脈を感じることが出来るかも。
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2020年11月22日

11/22今日もまた荻窪で古本を。

午後三時に高井戸東に流れ着いたので、『環八』を長々と伝って荻窪に出て、『よし、古本を買って行くぞ!』と気合いを入れて、まずは「竹陽書房」(2008/08/23参照)へ。店頭台に古い絵本が出されているのを目ざとく見つけたので、すぐさま確保して店内へ進む。おぉ、河出の文学ムックが激安であるな、と小さく喜び河出書房新社「柳田国男 民俗学の創始者」講談社のディズニー絵本「ハイアワサのくま退治」講談社の絵本「動物画集(4)」ひかりのくに「声のえほん どうよう3集」を計600円で購入する。続いて裏道で荻窪の街を斜めに貫き「竹中書店」(2009/01/23参照)へ。筑摩書房「連弾/塚本邦雄」Thames&Hudson「OPEN HERE/PAUL MIJKSENAAR」を計400円で購入する。そして最後に、もはや毎度お馴染みの「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)に突撃する。軽〜く流しながらも、店頭・文庫棚・児童書ゾーンで計三冊を掴み出す。時事通信社「クマと人間の闘いの記録 熊・クマ・羆/林克己」教養文庫「ミステリー入門 理論と実際/メアリー・F・ロデル 長沼弘毅訳」偕成社 世界推理科学名作全集3「名探偵ホームズ 四つの署名/ドイル作・久米元一訳」を計990円で購入する。うぅむ、荻窪はつい四日前に来たばかりだったのに、楽しく愉快に買物が出来てしまったなぁ…。
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やはりワルツでかろうじて千円以内で買えたこの三冊が、古本心に滋味ある満足感を齎す。「ミステリー入門」には、1972年の新聞記事の切り抜き『ハンス・S・サッテスン編 密室殺人傑作選『密室ものの多様性、探偵の魅力』/文・常磐新平』が挟まっていた。
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古本は、長い年月を乗り越えて来た本体ばかりでなく、時に過去から思わぬ贈物を届けてくれることがある…。
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2020年11月21日

11/21久々の盛林堂・イレギュラーズで遠出する。

昨日は久々の『盛林堂・イレギュラーズ』として、大量の古本運搬に従事する。午前六時に、自宅近くで「盛林堂書房」(2012/01/06参照)小野氏がハンドルを握るワゴン車・キャラバンにピックアップしてもらい、払暁の朝焼けの中を西荻窪を経由して(ついでだと小野氏の奥さまも超早朝出勤…)、調布から中央高速道に乗り込む。目指すは片道240kmの長野県・伊那市である。東京から神奈川の山間を抜け、山梨の盆地を走り抜け、
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山を越えて長野に入ると、いつの間にか雨が降り始めてしまった。車中では古本屋&古本の話、大洗での買取の話、アニメ・車・映画・コロナの話などを始終くっちゃべりながら、時間をすっ飛ばして行く。途中、白く煙る諏訪湖を見下ろしながら蕎麦休憩をとった後、天竜川を越えたり寄り添ったり、飯田線の踏切を渡ったりしながら、午前十時半に現地に到着する。ここもまた、残念ながら雨である。それ以外はほぼスケジュール通りに進んでおり、ほどなくして依頼者も到着してくれた。仕事現場は豪奢な二階建て一軒家で、門から玄関までのアプローチは、大きな飛石がテンポ良く敷かれている…これでは台車は使えぬな…というわけで、門横のガレージ前に横付けしたワゴン車まで、ピストン作業で本を運び詰めて行くしかないことが決定する。なるべく本を濡らさぬよう、素早く行わなければならない。屋内を案内され、離れの物置におよそ二十の同サイズのダンボール箱、母屋の縁側に十五ほどの大小様々のダンボール箱&紙袋、それに二階の一室に据えられた天井までの本棚に二重に並べられた単行本・新書ノベルス・文庫本を確認する。ちなみにそのほとんどが、八十年代〜現代のミステリ関連本である。さぁ、モタモタグズグズしていられない。早速小野氏が二階の本の結束に取りかかり、こちらはひたすら単気筒ピストン作業でダンボール箱をワゴン車に運び込み、荷物室内に詰めて行く作業に取りかかる。まずは物置のダンボール箱をひとつずつ…これなら多少雨に濡れても大丈夫だ…とは言え、時折強くなる雨は、すぐさま全身をびしょ濡れにし、頭から滴り落ちる雨水が目の中に入り込み、視界を滲ませるほどである。素早く…適確に…と物置から紅葉が美しく散る庭を経由して玄関横に出て、アプローチを通って門を抜けてワゴン車へ。
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これをひたすら何度も繰り返す。箱を二つ抱えたいのはやまやまなのだが、生憎物置の出入口は高く、自然石的踏石を利用しなければ出入りが難しいのだ。雨と泥でその石と庭の通り道が滑る危険性があるので、無理は禁物である。何個かをワゴン車に運び込んだら。それを室内に丁寧に隙間なく積み上げて行く…およそ三十分でこちらは作業終了。続いて縁側のダンボールたちを玄関先まで移動させ、そこからワゴン車へ移す作業に入る。こちらには一部大きなダンボールに雑誌や文庫本を詰めた箱が存在したので、『うぎぃ』『へあっ』『とりゃ』『むんっ』などの奇声を上げて己を鼓舞し、筋肉の限界をどうにかこうにか乗り越える。こちらも三十分ほどで作業終了。間髪入れず、二階で結束の終わった本束を玄関先に下ろす作業に入る。全部でおよそ三十本ほどであるが、この家が豪奢なので、階段は角川映画で観た豪邸のように広くて段差が浅くて運び易いし、玄関も広大なので本のプール場所に一切困らないのがスゴいところである。おかげで作業は休む暇なくスムーズに進んで行く。やがてそれらもすべてワゴン車に詰め込み、結局二時間弱ですべての作業を終えることが出来た…素晴らしい。
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だが、なぜ今雨が止むんだ!と雲間から見え始めた太陽に恨み節をぶつけながら、ちょっとの時間お世話になった伊那を後にする。帰り道はなんだかんだで再び雨に祟られながら、またも諏訪湖で休憩をとり、お蕎麦付きの山賊丼でエネルギー補給する。その後はひたすら三千冊弱を積んだ重い車を小野氏が慎重に転がし、美しい夕焼けを見ながら午後五時半前に東京に帰着する。西荻窪で素早くドカドカ荷物を下ろし、荻窪でレンタカーを返却し、再び西荻窪に戻ったのは午後六時十五分…すべてがスムーズに、そして美しくスケジュール通りに進んだ、遠距離買取であった。

そして本日は朝に起き上がると、やはり身体に筋肉痛と疲労がまとわりついている。ゴロゴロゴロゴロ自堕落に過ごしたいところだが、午後にエイヤッ!と家を飛び出し、吉祥寺に出て「よみた屋」(2014/08/29参照)の店頭に縋り付くと、朝日新聞社「ロンドン-東京五万キロ 国産車ドライブ記/辻豊・土崎一」を見つけて喜ぶ。以前同じ「よみた屋」でカバーナシで表紙の取れたものを入手していたが(2019/10/10参照),こちらは完品。110円で購入する。その後は取材を巧みに済ませた後、東松原まで流れ着き「古書瀧堂」(2014/05/01参照)へ。青林堂「対話録 現代マンガ悲歌」(カバーナシ)を500円で購入する。冒頭の水木しげると鶴見俊輔の対談で、水木先生がが創元社『世界恐怖小説全集』を参考に貸本漫画を描いていたと告白しているのにワクワクする。最後に阿佐ヶ谷で「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に立ち寄り、緑地社「抽象/難波田龍起」(カバーナシ)を110円で購入し、帰宅する。
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2020年11月19日

11/19一九三五年のドイツの絵本。

とても十一月とは思えぬ、麗らかな陽気の一日。風は強いが、まだまだ俄然暖かい午後五時前に家を出て、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ。「フォニャルフ」棚に新鮮な古本をスパスパ補充する。そして11/22より発売となる、表紙デザインを担当した「Re-Clam Vol.5」を受け取る。何と今号の特集は、クラシックミステリとしては意外とも言える『特集:ロス・マクドナルド巡礼』!いや、とてもいいですよ。ギリギリの尖ったエッジを、攻めてるじゃないですか…と頁を開くと、ギョエッ!冒頭が法月倫太郎の特別寄稿『フェアプレイの向こう側』…なななななな、なんなんだ、この同人誌は…。
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編集さんからは「早川のロス・マクドナルドに合わせて、イメージは黒なんかどうですか」と言われていたのだが、『やはりここは拳による暴力によって吹き出す鼻血だ!』と我を通し、こんな色にしてしまいました。「盛林堂」店頭から100円で購入したプラトン社「貞操/菊池寛」(ちゃんと函付き。これが100円とはっ!)とともに記念撮影。

お店を出た後は、当然の如く閉店セール中の「花鳥風月」(2020/11/01参照)へ足を向ける。おっ、珍しいことに今日は店内にお客さんがゼロ。店主夫妻がひたすら棚出しに精を出している。というわけでじっくりゆっくり、色々補充されている店内を独り占めして、左端手前通路の棚から、古いドイツの学習絵本を見つけ出し、1500円で購入する。この絵本、1935年の出版で、ナチスが国内をほぼ掌握したころのものである。だからナチス色が物凄く色濃い。冒頭には子供たちから花束を受け取るヒトラーのモノクロ写真が掲げられ、少年少女を中心としたベルリンの街の日常の描写とともに、親衛隊やヒトラーユーントなどのイラストも多く掲載されている。そして見返しには古書店ラベルらしきものが…遠い戦前のベルリンから、遥々海を越え流れて来て、コロナ禍渦巻く二十一世紀の西荻窪にこの本がある不思議さよ。
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2020年11月18日

11/18荻窪で子供の本ばかり買う。

昨晩何気なく『なんでも鑑定団』を見ていたら、突然古本屋さんの店内が登場した…これは……白楽の「Tweed Books」(2015/07/10参照)だ!と気づいた瞬間、帳場から田中栞さんが出現!どうやら番組のワンコーナー『幻の逸品買います』で、豆本を探書するらしい。相変わらず豆本&古本に人生を賭けているなぁ、と大いに感心する。

そして本日は午後三時過ぎに富士見ヶ丘の北にある宮前に流れ着いてしまったので、スタスタ歩いて荻窪まで出る。西側から古本屋さんを伝って行くが、最初に本を買ったのは「藍書店」(2018/12/24参照)。店頭棚の写真集や風俗世相ムックや図録に混じって、華やかな児童本が挿さっているのが目に留まる。講談社テレビマガジンデラックス12「新訂増補決定版 全ウルトラ戦士超百科」(ウルトラマンから豪州のウルトラマングレートまでを網羅)講談社のテレビ絵本494「ひょっこりひょうたん島 ふしぎなひょうたんじま」がともに100円。リアルタイム物ではなく、両方とも1991年の出版である。それでももはや三十年前の出版物…ということになるのか。「ひょっこりひょうたん島」は、表紙に『NHK衛星スペシャル』と小さくあるので、リメイク版放送に合わせて出したものだろうか?日本経済新聞社「SHIN TAKAMATSU:ARCHITECT」とともに計550円で購入する。いきなりリュックをずっしり重くしながら、次は「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30)…すっかり通い詰めてしまっているが、訪れる度に買う物が見つかるんだからしょうがない。それは今日も同じである。帳場正面第一通路のミステリ壁棚から、ポプラ社文庫「魔女のかくれ家/ディクスン・カー作 真崎義博文」あかね書房「らせん階段のなぞ/マリー・ラインハート作 中尾明訳」を計550円で購入する。はたと気付けば買ったのは、ほぼ子供用の本ばかり…古本屋ツアー・イン・ジャパン、五十三才の秋である。
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四冊並べるととても派手。特に上の二冊は登場キャラクターがスゴい数になってしまっている…総勢二十体か…。
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2020年11月17日

11/17犬映画二連続!

昨晩は、BSで黒澤明『野良犬』(新東宝、1949年公開)、CSで伊藤俊也『犬神の悪霊(たたり)』(東映、1977年公開)と、立て続けに犬に関わる映画を観てしまう。『野良犬』は何度観ても新鮮なスリリングさを味わえる名作。延々と東京の街と闇市を歩き回る長過ぎるシーンが愛おしくてたまらない(新人刑事を演じる三船敏郎の目のクローズアップと街の雑踏が透過合成されるシーンは、まるで後年のスコセッシ『タクシードライバー』の街を自主パトロールするシーンみたいだ)。ラスト近くの駅の待合室での大慌て緊急推理も、切羽詰まった感マックス!ちなみにこの映画は、ジョルジュ・シムノンの小説観を土台にしたとの説あり。そして『犬神の悪霊)』は大和田伸也主演の、ジェットコースター怪奇映画。角川『犬神家の一族』ヒットに便乗して作られた土着的世界を舞台にした怪作である。ひょんなことから祠を壊したり、犬を轢いたりしたことから発動する犬神の祟りが、寒村に来たウラン鉱脈採掘会社と村全体を恐怖と暴動の坩堝に叩き込んで行く…印象に残ったシーンは、街に現れる大量のシェパード犬(かわいい)、女の子の背後から現れ隠れる実体感たっぷりの背後霊、屋敷内を疾駆する呪いの花嫁衣装の打掛、そして理不尽な大悲劇に支配された大和田伸也の虚無の表情。驚愕のラストシーンはポーのアレだな…。

そして本日も午前中にちょっと外出し、西武新宿線に乗って東村山の「なごやか文庫」(2020/04/07参照)を見に行く。新しめの本が並ぶ明るい店内をウロウロ。右壁棚下部と中央棚棚脇と右壁奥に、古書(昭和四十〜五十年代函入り本多し)や古めの文庫コーナーが出現している。それにフロアの真ん中に四つの十均箱も。いつも通り古い本に惹かれてしまうこちらとしては、ここら辺りが好みである。吟味して四冊を掴み、帳場には人がいない無人タイムなので、お店ゾーンから一旦出て事務室の窓口にて精算する。NESCO「美空ひばりの芸術」ほるぷ出版「飛行船艇国/天沼春樹」講談社「黒い樹海/松本清張」(初版)中央公論社「影の車/松本清張」(帯付き)を計220円で購入する。帰りに東村山駅東口ロータリーで立ち止まり、志村けんが名誉市民になったのを記念して植樹された、少し色づき始めた『志村けんの木』を眺める。建立予定の銅像もここに建つのだろうか…。
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さらに夕方、阿佐ヶ谷駅頭で綺想社の新刊、綺想紙漿雜誌爆譯叢書のクラーク・アシュトン・スミス短篇集三巻目「深淵に棲むもの」を受け取る。これでこの翻訳叢書も六冊目!気持ち悪い色使い継続中!内容は色使いに相応しいクトゥルー寄りの楽しいお話盛りだくさん!全編単行本未収録!さぁ、まだまだ未知の暗黒世界を追いかける方々は、「盛林堂書房」の店頭&通販サイトか、「中野まんだらけ海馬」での販売をお楽しみに。二十一日より発売予定。
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叢書にだいぶボリュームが出てきたので、新刊+既刊五冊を並べると、とても良い景色だ…。
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2020年11月16日

11/16神保町パトロール+α。

本日は午前十時過ぎの神保町パトロールから一日をスタートさせる。御茶ノ水駅から街に入り、店頭台を伝って行くと、何故か多くの古本好きな人たちに話しかけられる…ウフフフ、きっと今日はそういう日なのだろうな。まぁ古本を買いに来て袖刷り合いまくるのは、この街ならではの出来事&楽しみとも言える。おや、「奥村カルタ店」が店頭に棚を出し、何故か近刊の創元推理文庫を安売りしている…洋書の「小川図書」(2014/04/02参照)店内がもぬけの殻に!と驚いたら、11/30まで店内改装中の貼紙が…神保町にもちょいちょい小さな変化は起こっているのだな。そんな風に感じつつ、「高山本店」(2014/01/27参照)店頭放置ワゴンで、中央公論社「僕の日本拝見/大宅壮一」宇宙塵「SF同人誌 宇宙塵175 1974NO.2」を計500円で購入する。そして「三茶書房」(2010/10/26参照)の店頭ワゴンに目を落としていると、トドメに「古書いろどり」(2015/12/12参照)彩古氏に「お久しぶりです!」と話しかけていただく。久闊を叙しながら「今、お店は入れます?」と聞くと、「入れません」(無論本が一杯で…)と即答。「だけど、古書会館で販売がある時は、入口付近のスペースを使って色々並べてますよ」とのことであった。古本勇者たちよ、「東京古書会館」で会館展のある時は、ぜひ「古書いろどり」にもチャレンジを!

一旦家に戻り、昼食を摂ってから高円寺へフラフラ出かける。「古書サンカクヤマ」82015/02/02参照)で東京都写真美術館「永遠の蒸気機関車 くろがねの勇者たち」角川文庫「人間腸詰/夢野久作」を計350円で購入し、さらに駅南側の「大石書店」(2010/03/08参照)で北九州市立文学館文庫12「伊馬春部作品集」を200円で購入する。伊馬は、太宰治や檀一雄と親交の深かった、ラジオドラマ&新宿ムーランルージュ脚本家である。『北九州市立文学館』、良い仕事をされてますな。
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見た目は地味だが満足行く買物、ともに二百円である。
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2020年11月15日

11/15今日も順調に古本を。

本日は午後三時に吉祥寺に流れ着いたので、コロナ禍拡大の不穏な雰囲気など何処吹く風の、秋の日曜日を楽しむ人々に紛れ込み、まずは「古本センター」(2013/07/01参照9へ。処分品棚と、その脇に積み上がる処分品古本タワーを精査し、“超芸術トマソン”外伝とも言える名著、日之出出版「タモリ倶楽部 東京トワイライトゾーン/久住昌之/滝本淳助」を80円で購入する。続いて「よみた屋」(2014/08/29参照)では角川小説新書「片隅の迷路/開高健」を110円で購入。『徳島ラジオ商殺し』を題材にした、開高唯一の新聞連載小説である。さて、今日の吉祥寺はこんなところか…とある程度満足し、総武線に乗って荻窪へ。臨時休業明けの「竹中書店」(2009/01/23参照)を急襲し、カザン「復刻版 やなせメルヘン名作集/やなせたかし」(月刊「食生活」に連載された『やなせメルヘン』の初期作品を誌面覆刻したもの)求龍堂「パリの版画工房 思い出に刻まれた芸術家たち/F・ムルロ」を計400円で購入する。さらにある程度満足し、強くなり始めた風と、早くも暗くなり始める中を、急ぎ足で阿佐ヶ谷に戻り「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に立ち寄る。やはり〆は探偵小説関連を!と奇妙に意気込み、徳間書店「横溝正史の世界/横溝正史」を、帳場で勇ましく古本束を結束中の奥さまから1580円で購入する。よっしゃ。今日も馴染み深いお店を気楽に巡り、楽しく順調に古本が買えて、とても嬉しいぞ!
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2020年11月14日

11/14最終的に国分寺で唱和十五年の瀧口修造を。

本日は午後四時キッカリに深大寺辺りに流れ着く。武蔵境駅に進路を採って進んで行くと、おっ!「プリシアター・ポストシアター」(2015/01/03参照)が開いているじゃないか。中に入って帽子の庇を上げ、帳場の店主にご挨拶する。「おっ!いらっしゃいませ。ここ最近空振ってたみたいだけど、今日は開けてますよ」とニヤリ。ネスレ文庫「クリスピー物語/鈴木光司・大石圭・北野勇作・小林泰三・牧野修・森山東」(ネスレのノベルティ本らしいが、どうしてSF&ホラー色の強い作家がこんなに…)講談社文庫「考えろ完太!/木島始」学研M文庫「澁澤さん家で午後五時にお茶を/種村季弘」を計813円で購入する。続いて急いで駅に到達し、中央線に飛び乗り国分寺へ向かう。実は先ほど古本神・岡崎武志氏より電話が入り、旧「まどそら堂」(2013/05/13参照)で「まどそら堂」(2015/06/08参照)が(ややこしい…)百均古本市を開いていると言うのだ。すっかり夕闇の国分寺南口の坂を駆け下り、『国分寺街道』に曲がり込み、懐かしのバス停前のお店にたどり着く。
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すると氏のタレコミ通りに、小さな三角形の店内の中には、久々に古本がたくさん並んでいる。この市は9日から始まり、最終日は明日15日とのこと。先客の若者たちの間にに割り込み、ワクワク本を吟味する。結果、光風出版「明治バンカラ快人伝/横田順彌」沖積舎「小栗虫太郎ワンダーランド」偕成社 ジュニア博物館17「ロボットの世界/牧野賢司」(これが一番の収穫!)を選び、計三百円で購入する。すっかり満足しながら、車のテールランプが目前を至近で流れて行く表に出る。せっかく国分寺に来たのだから「古本 雲波」(2017/02/03参照)の様子も見て行くか…と線路下を潜って坂を上ってお店にたどり着くと、シャッターが下ろされ、コロナ禍のためにしばらく休業とのお知らせが。誠に寂しいが、この状況では仕方あるまい…営業再開したら見に来ることにしよう。そう考え、駅方面に戻りつつ「七七舎」(2019/05/06参照)にも寄り道する。すると古書が目立つ店頭棚に、東京アトリエ社の西洋美術文庫が何冊か出されているのに気付く。丁寧に一冊ずつ繰って行くと、やった!瀧口修造著の「ミロ」を掘り出すのに成功する。「ダリ」に続き、「ミロ」も書いているとは知らなかった!と戦慄きつつ百円で購入する。おぉ、岡崎氏に導かれ、慌てて国分寺に駆け付けて、本当に良かった。
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昭和十四年刊の「ダリ」と十五年刊の「ミロ」が揃い踏み。「ダリ」は今は亡き鎌倉の「books moblo」の閉店セール(2019/06/30参照)で1750円で購入したものである。
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2020年11月13日

11/13久々の古本市へ。

午前中のうちに家を出る。最初は神保町パトロールに向かおうと思ったのだが、高円寺「西部古書会館」で『BOOK&A』が開催されているので、徒歩で進路を東に採り始める。ここ数日、コロナ情勢が厳しさを増している感があるので(まぁ政府の相変わらずの無策っぷりと、適当な感染者数発表のさじ加減がなされている節があるので、パンデミック当初から状況はそれほど変わっていないと思うのだが…)、もしかしたらこの先また、人が集まる古本市的なのは、開催が厳しくなるのかもしれない。それなら今のうちに見ておくか…そんな風に思ったのである。トコトコ歩き続けて、すでに開場している会館にたどり着くと、二日目とあって人影は疎らである。入口で荷物を預け、体温を測定した後、手指を消毒して入館。歴史や山岳が多い印象の棚を見て回る。途中、政治的メッセージをマスクに表示した古本神・塩山芳明氏に声をかけられる。今日は神保町の古書展がお休みなので、こちらまで出張って来られたとのこと。すでに籠には古雑誌の山が…さ、さすがです。ところがこちらは、あまり手に本が馴染まず、結局一周して、新潮文庫「浮沈・來訪者/永井荷風」(元パラ、昭和二十六年初版。『來訪者』は荷風の側から見た、猪場毅と平井呈一をモデルにしたお話)自由書館「ゼロの暗殺者/若山冨三郎」(若山冨三郎は、あの俳優・若山冨三郎である。『本格時代推理小説』とのことらしいが…やはりトミーは勝新より奇天烈だなぁ…)を計700円で購入する。この市は明日十四日まで開かれている。
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そのまま駅まで出て、総武線に飛び乗り荻窪へ。油断ならない「竹中書店」(2009/01/23参照)を見に行ってみると、この時間はもう開いているはずなのにシャッターが下ろされ、何やら札が…13・14と臨時休業か。残念。すかさず「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)に回り込む。至近の中華そば屋の美味しそうな匂いが侵入し、ブッダブランドのクールなラップが流れる店内を、粗めながらも少々じっくり見て回る。パンリサーチ「日本SFの祖 快男児 押川春浪/横田順彌・會津信吾」寶塚少女歌劇團「寶塚少女歌劇団脚本集 昭和拾年六月 第百七拾四號」日本推理作家協会「推理小説研究9 特集・復刻ブームの周辺 昭和四十六年五月」を計1320円で購入する。
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2020年11月11日

11/11「本の雑誌」創刊45周年&450号!

一日をバタバタと忙しく過ごし、夕方暗くなり始めてから外出。西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に姿を現す。帳場左に新たに出現した少年探偵小説棚にため息を漏らし、出来立てホヤホヤのデザインを担当した新刊、盛林堂ミステリアス文庫「ベガーナ・コレクション第4巻 過ぎ去りし不幸/ダンセイニ卿著・稲垣浩訳」Re-ClaM事務局「Re-ClaM eX vol.2」(今回はH・C・ベイリーとE・D・ホックの短篇翻訳!)である。初売りは恐らく今月開催される文学フリマとなるので、盛林堂での店売りや通販もまだちょっと先なので、気になる方は頭の片隅に書き込んでおいていただければ。そして再び少年探偵小説棚の前にしゃがみ込み、う〜んう〜んと悩みまくって、一番安かった、講談社「少年少女世界探偵小説全集 動く人形のなぞ/カー 江戸川乱歩訳」(カバーカラーコピー。本文に影響はないが下部に欠けあり)を千円で購入する。その後は今日も閉店セール中の「花鳥風月」に吸い込まれ、如山堂書店「不二山/小島烏水」(五版で補修あり。だが腐っても明治の烏水本は素敵だな!)を1500円で購入する。
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そして本日、厚めの「本の雑誌 年の瀬どんでん号 特集45周年&450号記念号」が届く。ダブル“4”“5”、おめでとうございます。何と間には黒い特製栞が!ありがとうございます。連載『毎日でも通いたい古本屋さん』では、今日も行って来た、日頃からお世話になりまくっている探偵小説古本の雄「盛林堂書房」をバレバレに取材。しかも今回は裏技を発動し、色々困らせておりますので、その顛末はぜひ本屋さんにてお確かめ下さい。それに加えて、特集記事の『本の雑誌事件簿』にも寄稿しております。出張取材で取材先の人々に同姓同名の声優と間違われ続けたり、別の出張ではホテルが三人部屋だったり、しかもちょっと外出して午後八時ごろに帰ってきたら、おじさん二人組が早々と小学生のように寝ていたりとか色々事件はありましたが、一番の事件はコレ!題して『座談会軟禁事件』…憧れの古本神たちと拘束された、あの夏の終わりの長い長い時間……連載とあわせてお楽しみいただければ幸いです。
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2020年11月09日

11/9吉祥寺経由「花鳥風月」行き。

午後に外出し、吉祥寺で所用をこなす。その後、当然の如く古本屋巡りに精を出す。「よみた屋」(2014/08/29参照)では平凡出版「雪の記憶/冨島健夫」を110円で購入する。レジにはバイト募集の貼紙がしてあるのだが、『古本の山との格闘です』の嘘偽りのないキャッチが無条件で秀逸である。その激しい格闘を経て、我々の手に読みたい古本が回って来るのだ。毎日ありがとうございます!と頭を垂れながらお店を後にする。「古本センター」(2013/07/01参照)では西武美術館/読売新聞社「生誕100周年記念 智恵子紙繪展」弥生美術館「夢二と大正ロマンの画家たち 弥生美術館」を計160円で購入する。…「バサラブックス」(2015/03/28参照)は今日はお休みか…とすぐさま「一日」(2017/08/11参照)へ。ガレージでテーブル一杯に広がる映画パンフの山を漁りながら、『最近のパンフは大型&重過ぎるな』と実感し、インターナショナル・プロモーション「ジャン・ギャバンメグレ警視シリーズ『サン・フィアクル殺人事件』『パリ連続殺人事件』」を見つけたので、これはぜひとも購入しなければと確保する。だが、パンフは三冊110円で、必ず三冊単位で購入しなければならぬ縛りがある…後二冊、後二冊何かを見つけなければ…と焦ってチョイスしたのは、「Mr.BOOインベーダー作戦」とマックイーンの「ハンター」であった…いや、メグレのパンフが買えれば、それでいいんだ…と110円で購入する。
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うむ、どうにも奇天烈な景色…。

そしてそのまま西荻窪まで、青空は見えているが陽の射さない冷たい空気の中をツラツラ歩き続け、絶賛閉店セール中の「花鳥風月」(2009/04/28参照)へ。一週間前に見たばかりだが、だいぶ補充されている棚を楽しみまくり、福音館書店《こどものとも》傑作集60「やっぱりおおかみ/ささきまき さく・え」BANTAN BOOKS「THE FANTASTIC ART OF FRANK FRAZETTA」を計750円で購入する。フランク・フラゼッタの洋書画集は、コナンシリーズ・ターザンシリーズ・火星シリーズで活躍した画家の作品集である。それにしても、店内にはまだまだ欲しい本がたくさん見当たるので、これはまた買いに来なければなるまいな……しばらく西荻通いが続きそうな予感が、背中を走る。
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2020年11月07日

11/7竹から竹へ。

本日は午後に千歳烏山の北に流れ着くが、駅方面に出て「イカシェ天国」(2008/09/23参照)の様子を見に行くのは、ちょっと距離があって億劫なので(しかもまた閉まっていたら目もあてられない…)、『甲州街道』を東に伝い、芦花公園まで足を延ばしてバスに飛び乗り、荻窪へとガタゴト向かう。なかなかの渋滞を乗り越え、駅終点のひとつ前のバス停で降車し、ちょっと久しぶりの「竹陽書房」(2008/08/23参照)に姿を現す。店頭台を見て、店内で単行本棚をさらにつぶさに見てみるが、今のところめぼしい本は見つからない…まぁこういう時も…おやや?通路文庫棚下段の図録ゾーンに視線を落とすと、古そうな絵本が紛れ込んでいるじゃないか。手にしてみると、講談社インターナショナルテレビ絵本「宇宙家族1 金の星探検/ハナ=バーバラプロダクション 文/久米元一」であった。いわゆる『宇宙家族ジェットソン』の、昭和39年刊のアニメ風絵本である。鉛筆書きの値段を見ると800円だったので、即座に購入する。
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久米元一はこんなノベライズもしていたのか…。

続いて「竹中書店」(2009/01/23参照)に向かうと、遠目でも店頭台に新たな本が補充されているのに気付く。期待しながら台に近づくと、まずは名人木工職人の作品写真集「ジロー木工50年/林二郎」(献呈署名入り。謹呈小冊子「おもだか」付属)を確保。魂を込めて彫刻し組み立てた、戸棚や椅子やチェストやスプーンやテーブルやダイニングセットやタンスやワゴンや菓子器などが満載の、物欲をそそる一冊である。さらに光芸出版「めし茶碗愛好/料治熊太」(署名入り)を見つけたので、計400円で購入する。“竹”から“竹”へと渡り、ともに面白い本が買えたので、大満足の連携であった。「イカシェ天国」の消息確認は、またいつの日か…。
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2020年11月06日

11/6「わらいねこ」からMUTTONIへ。

昨日は世田谷線沿いの住宅街・赤堤に流れ着いてしまったので、ブラブラユラユラ歩いて明大前まで出て、踏切際の「七月堂古書部」(2018/01/13参照)に立ち寄る。棚を見るうちに、物凄く欲しい冊子を見つけてしまうが、値段が値段だったので、暫くの間迷うことにする…まぁ、しばらくは売れないだろう。替わりに奢霸都館のアール・デコ文学双書「イット/エリン・グリン 松本恵子訳」を千円で購入し、思いをたっぷり気になる本に残しながら、お店を後にする。

そして本日は午後に中野で所用をこなした後に、『早稲田通り』まで出て「古本案内処」(2015/08/23参照)を覗く。すると入ってすぐの中央通路児童文学ゾーンで、理論社「わらいねこ/今江祥智 絵=和田誠」を発見する。オリジナルの初版は1964年刊で、これは1971年刊の愛蔵版である。『お正月・クリスマス プレゼントの本』とある銀帯が付いて300円なので、喜んで購入する。和田誠のたくさんの挿絵が素晴らし過ぎる上に、巻末の今江祥智と和田自身の時代劇的似顔絵(物語が時代物だからであろう)がとにかく傑作である。箱入り児童文学の硬さと重さを楽しみながら、そのまま『早稲田通り』を伝って高円寺へ。「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)店頭にたどり着く。先日七十年代「少年マガジン」の中に混ざっていた、いがらしみきおの「ギャグマガジン」が残っていたら買おうと思っていたが、その影はすでに店頭から消えていた…まぁしょうがないか。とあまり意気消沈せずに棚を眺め回していると、世田谷文学館「ムットーニのからくり書物」が500円で売られているを発見する。うぅむ、これは買わなければ!と店内に飛び込み精算。すると店主の粟生田さんが「これ、お買い得でしょう。今何故かウチ、これがたくさん入って来ちゃってるんです。余らせていてもしょうがないから、『ええぃ!安い値段で出しちゃえ!』って並べたんですよぉ〜」と教えてくれた。思い切っていただきありがとうございます!おかげで家で、ムットーニの『猫町』が楽しめます!
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2020年11月04日

11/4「創元推理コーナー」付き創元推理文庫(SF)!

本日は下北沢と池ノ上の間に流れ着いたので、下北沢の谷に下り、先日見たばかりの「ほん吉」(2008/06/01参照)を訪う。今日は何か面白いものが買えるだろうか…と、いつもと同じようなことを思いながら、店頭棚をギロリギロリ。すると百均文庫棚に、アンテナに引っ掛かる一冊…ビニールカバーの掛かった創元推理文庫「火星のプリンセス/E・R・バローズ」である。これはもしや…と引き出すと、睨んだ通り「創元推理コーナー」付きの特殊な文庫本であった。実は以前もここで、同じバローズの、同仕様の「創元推理コーナー」付き「金星の海賊」を買ったことがあったのである(詳細は「本の雑誌」連載『毎日でも通いたい古本屋さん』の第十回「ほん吉」編を参照)。この二冊目の発見により、やはり「創元推理コーナー」は、文庫にビニールカバーを掛け、そこに小冊子を挟み込むことで頒布していたのが確実となる。帯には、『007号の痛快さと風太郎忍法帖のおもしろさをSFの世界で再現した波瀾万丈の宇宙活劇』という、他作に乗っかりまくりのキャッチの下に『ファン必携の別冊付録「創元推理コーナー」SF特集号(A6 32頁)を添付。』とある。さらに文庫の間には、『SF愛読者カード係行き』ハガキと『レンズマンシリーズ』の折り込み8頁広告(「創元推理コーナー」の広告も掲載。「SF特集号」は火星シリーズ第1巻に添付、「SF特集号その2」はレンズマンシリーズ第1巻に添付とある。その2の『海外SFアンケート集 手塚治虫他』が面白そう…)が挟まっていた。五十四年前に発売された、そのままの姿なのである。これでスリップがあったら完全なる完品になるのだが…そんな贅沢なことを思いながらウハウハと110円で購入する。
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阿佐ヶ谷に戻り「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)にも立ち寄る。山王書房「世界の秘密結社/黒沼健・編」創元社「泉鏡花作品集 第三巻(『風流線・續風流線』) 解説・日夏耿之介」を計220円で購入する。
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2020年11月03日

11/3吉祥寺で予想外の龍膽寺雄を!

朝から必死に原稿書き。ひたすら文字と格闘し続け、何とか形になった午後に、一抱えの古本を携え外出する。まずは吉祥寺にて、「古本センター」(2013/07/01参照)でスタジオ・ノーヴァ「人形劇の映像 スタジオ・ノーヴァ35年記念誌」を50円で購入する。人形劇団プークから独立したスタジオが手掛けて来た、人形劇映像(人形劇・ドラマ・CM・タレント人形、etcetc....)の歴史をまとめた一冊である。こりゃぁ面白いのが買えたなと、気を良くして次の「よみた屋」(2014/08/29参照)へ。中央公論社「世界推理小説名作選 ビロードの爪/ガードナー」福音館書店「かがくのとも77号 ねびえ/毛利子来ぶん 堀内誠一え」イヴニング・スター社「総合風刺雑誌 VAN VOL.1 NO4」を計330円で購入する。「VAN」には探偵小説「侠盗ルパン 怪寫真/Mルブラン作 保篠龍緒譯」が載っているのだ。そしてそのまま「よみた屋」前から『井の頭通り』を東進し、街の外れのギャラリー『shell 102』で開催中のイラストレーターYOUCHANさんの個展『本を巡る冒険』最終日に滑り込む。数々のSF・ファンタジー・ミステリーの表紙を飾った、色のついた夢のような透明感あるイラストが、それぞれの個性的な世界を、深く鮮やかに紙の上に定着させている…。そして、「盛林堂書房」の古本コーナーも特設されている。もはや最終日なので、完全に『兵どもが夢の跡』状態かと思っていたら、くぅおぅ!裸本だが、欲しくて読みたかった新潮社「かげろふの建築師/龍膽寺雄」が挿さってるじゃないですか!こんなところで、予想外に出会ってしまった!値段を見ると嬉しい嬉しい800円だったので、迷うことなく即座に購入する。来て良かった!
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その後は西荻窪までテクテク歩いて、件の「盛林堂書房」へ。意外に本が売れていた「フォニャルフ」にドカドカと補充し(補充したばかりの大阪古書棚に続き、こちらも何とぞよろしくお願いいたします!)、店主・小野氏と仕事の話をしたり、最近仕入れた大量の少年探偵小説を触らせてもらったり、最新刊の盛林堂ミステリアス文庫「村に医者あり(「ここに家郷あり」改題)/大坂圭吉」をいただいたりする。「村に医者あり」は新聞に連載された、大坂圭吉にしては異色の長編風俗小説で、装幀は、先ほど個展を観て来たばかりのYOUCHANさんである。
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