ところで昨日買った、徳間書店「電子ゲーム大図鑑」であるが、良く見たらちょっと変わり者であるゲーム付き計算機まで網羅していた。そのひとつに、カシオ計算機の『ベースボールゲーム』というのがあるのだが、実はこれを持っていることを思い出した。買ったのは今から四十年以上前の高校生の頃であるが、何年か前にずっと忘れていたのを実家帰省の折りに見つけ、サルベージして来ていたのだ。これ、何と今でもちゃんと作動する。三種の球種とボール速度を調整する守備ターンと、それを打ち込む攻撃ターンで楽しむ単純なゲームであるが、やっぱり今の派手なゲームにはない不思議な味があるねぇ。
2025年12月12日
12/12四十年以上前の電子ゲーム。
強く冷たい風が吹き荒れている、十二月の朝である。午前のうちに古本を買っておこうと、阿佐ヶ谷で用事を片付けた後、トボトボと氷のように冷たい陽の当たらぬ高架下を伝って高円寺へ。「西部古書会館」(2008/10/27参照)で昨日から始まっていた「BOOK&A」二日目に臨む。「魚山堂書店」&「新日本書籍」の古書、「ノペリ書店」のコミック、「雲雀洞」(2018/10/02参照)の文庫本が突出した空間である。ウロウロと一周二周し、博文館「ポケット 大正九年一月一日」(口絵が欠けているが、探偵奇談『椰子の實/岡本綺堂』探偵實話『村醫者/霜村朽葉』長崎奇聞『幽靈井戸/松家』探偵奇聞『入室嚴禁/板子菖村』探偵小説『玩具屋/叶九隻』などが載っていて興味深い)KKベストセラーズ「探偵作家クラブ賞受賞作集 死人実験」中公コミック・スーリ・アニメ版「ルパン三世4 十三代五エ衛門登場/原作モンキー・パンチ」東京創元社 世界恐怖小説全集1「吸血鬼カーミラ/S・レファニュ 平井呈一訳」を計1650円で購入する。一冊ペンディングしていたものをやはり買おうと戻ったら、その時にはすでになかった……やはり気に入った、もしくは気になった本は、その場ですぐに買うべきですな。
ところで昨日買った、徳間書店「電子ゲーム大図鑑」であるが、良く見たらちょっと変わり者であるゲーム付き計算機まで網羅していた。そのひとつに、カシオ計算機の『ベースボールゲーム』というのがあるのだが、実はこれを持っていることを思い出した。買ったのは今から四十年以上前の高校生の頃であるが、何年か前にずっと忘れていたのを実家帰省の折りに見つけ、サルベージして来ていたのだ。これ、何と今でもちゃんと作動する。三種の球種とボール速度を調整する守備ターンと、それを打ち込む攻撃ターンで楽しむ単純なゲームであるが、やっぱり今の派手なゲームにはない不思議な味があるねぇ。
ところで昨日買った、徳間書店「電子ゲーム大図鑑」であるが、良く見たらちょっと変わり者であるゲーム付き計算機まで網羅していた。そのひとつに、カシオ計算機の『ベースボールゲーム』というのがあるのだが、実はこれを持っていることを思い出した。買ったのは今から四十年以上前の高校生の頃であるが、何年か前にずっと忘れていたのを実家帰省の折りに見つけ、サルベージして来ていたのだ。これ、何と今でもちゃんと作動する。三種の球種とボール速度を調整する守備ターンと、それを打ち込む攻撃ターンで楽しむ単純なゲームであるが、やっぱり今の派手なゲームにはない不思議な味があるねぇ。
2025年12月11日
12/11「竹中書店」でまたもやシナリオ選集を。
曇り空が続く午前十一時半に上荻の善福寺川沿いに流れ着いたので、その川沿いに荻窪駅方面に近付き、やがて離脱して駅南口商店街の「竹中書店」(2009/01/23参照)へ。すると店頭では、独り言を呟き続けるオジさんが、何冊もの二百円本を積み重ねている。くぅ、負けてなるものか!と意味なく意気込んでしまうが、残念ながら店頭二百均台では何も見つけられなかったので、最近お気に入りの店内文箱にすべてを賭ける。すると東宝シナリオ選集「太平洋の翼」を発見する、昭和38年の総天然色戦争映画であるが、これは特撮の神様・円谷英二の腕が存分に奮われた作品なのである、その証拠に、扉には監督や脚本と並び、“特技監督・円谷英二”と記されているのである。

よっしゃ!と小さく喜び、原美術館/美術出版社「YOKOO TADANORI/FREE SOUL WEEk」とともに計1500円で購入する。さらに「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)に立ち寄り、講談社X文庫「身勝手なヒロイン あたしのエイリアン/津原やすみ」集英社文庫コバルトシリーズ「校内暴力事件簿 リーゼント・ブギ/南英男」を計220円で購入してから帰宅する。そして夕方、再び外出して高円寺にて打ち合わせ……と真面目に仕事をしているフリをしながら、ついつい相手に乗せられて、少々アルコールを嗜んでしまう。その帰り道の「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)で、ちょっと酔っ払って気が大きくなっていたので、前から目をつけていた徳間書店 テレビランドわんぱっく47「電子ゲーム大図鑑」を3000円で購入してしまう……しまった…でも、読みたかったんだ!あぁ。あの子供時代に、欲しくても欲しくても、プレイしたくてもプレイしたくても、高過ぎてまったく手が出なかったLSIゲームが(家の近くの地元デパートスーパー『ユニー』や『忠実屋』のオモチャ売場のガラスケースを、どれほど穴が開くほど凝視したことか……)盛りだくさん。
よっしゃ!と小さく喜び、原美術館/美術出版社「YOKOO TADANORI/FREE SOUL WEEk」とともに計1500円で購入する。さらに「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)に立ち寄り、講談社X文庫「身勝手なヒロイン あたしのエイリアン/津原やすみ」集英社文庫コバルトシリーズ「校内暴力事件簿 リーゼント・ブギ/南英男」を計220円で購入してから帰宅する。そして夕方、再び外出して高円寺にて打ち合わせ……と真面目に仕事をしているフリをしながら、ついつい相手に乗せられて、少々アルコールを嗜んでしまう。その帰り道の「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)で、ちょっと酔っ払って気が大きくなっていたので、前から目をつけていた徳間書店 テレビランドわんぱっく47「電子ゲーム大図鑑」を3000円で購入してしまう……しまった…でも、読みたかったんだ!あぁ。あの子供時代に、欲しくても欲しくても、プレイしたくてもプレイしたくても、高過ぎてまったく手が出なかったLSIゲームが(家の近くの地元デパートスーパー『ユニー』や『忠実屋』のオモチャ売場のガラスケースを、どれほど穴が開くほど凝視したことか……)盛りだくさん。
2025年12月10日
12/10スプライトとファンタ!
午後三時に『駒場公園』前に流れ着いたので、チラッと『日本近代文学館』の勇姿を見て、さらに南に向かいつつ『日本民芸館』の粋でドメスティックな意匠を愛で、駒場東大前駅下を潜って「河野書店」(2008/09/08参照)へ。店頭古本空間を一回りし、静かな静かな店内もじっくり一巡りし、岩波文庫「黒髪他二篇/近松秋江」を300円で購入する。駅に戻って、はや薄闇が下り始めた下北沢に移動する。すると「ほん吉」(2008/06/01参照)店頭で、良質の獲物に札に出会う。Starlog Press「STARLOG photo guidebook SPECIAL EFFECTS VOL.2」は1980年刊の洋書。SF&ホラー映画特殊効果についてのビジュル本で、このVOL.2はマット画・特殊メイク・アニメ効果・メカニックを特集している。表4右下に、販売当時の「島田洋書」の¥2860値段ラベルが付いたままである。そしてもう一冊は、LPレコードサイズほどの真四角な16ページの企業パンフレットで、「東京コカ・コーラボトリング株式会社」である。恐らく昭和四十年代の出版であろうが、東京都内に散らばるコカ・コーラの工場や営業所が、カラー写真で具に紹介されている。表の商品ラインナップがたまらん(特にスプライトの缶とか、ファンタの壜のラベルとか)!と計880円で購入して帰宅する。

午後五時半に家に帰り着くと、佐川急便の『ご不在等連絡票』がポストに投げ込まれていたので、再配達をお願いする。程なくして届いたのはヤフオク落札品の、春陽堂 世界大都會尖端ジャズ文學「紐育★オン・パレード/ナット・ファーバー 北野浩譯」である。ライバルなしの300円で落札する。ふぉぉぉぉ、ちゃんとカバー付き!

※もう書店に並んでいるはずの「本の雑誌 雪だるま餅つき号」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』(ついに連載九年目に突入!)では、藤沢の事務所店「聖智文庫」に久々に突撃。良い本を買わさせてもらったのだが、それ以上にお土産に貰ったものが嬉しかったという、他愛もないお話であります。
午後五時半に家に帰り着くと、佐川急便の『ご不在等連絡票』がポストに投げ込まれていたので、再配達をお願いする。程なくして届いたのはヤフオク落札品の、春陽堂 世界大都會尖端ジャズ文學「紐育★オン・パレード/ナット・ファーバー 北野浩譯」である。ライバルなしの300円で落札する。ふぉぉぉぉ、ちゃんとカバー付き!
※もう書店に並んでいるはずの「本の雑誌 雪だるま餅つき号」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』(ついに連載九年目に突入!)では、藤沢の事務所店「聖智文庫」に久々に突撃。良い本を買わさせてもらったのだが、それ以上にお土産に貰ったものが嬉しかったという、他愛もないお話であります。
2025年12月09日
12/9ポップアート・デザイン・コミックス。
昨日は晴天下の『田無タワー』の足元を午後一時過ぎまでウロウロ……というわけで『西武柳沢駅』方面にテクテク向かい、途中の「ブックスみたか」(2023/02/08参照)で講談社文芸文庫「ロンドンの味 吉田健一未収録エッセイ/吉田健一」を300円で購入する。そして駅南口からバスに乗り吉祥寺へ。『サンロード前』バス停で下車し、すぐそこに見えている「藤井書店」(2009/07/23参照)へ。河出書房新社「澁澤龍彦玉手匣(エクラン)/澁澤龍彦 東雅夫編」を660円で購入する。続いてサンロードを抜け、吉祥寺駅を擦り抜けて南口に出て「よみた屋」(2014/08/29参照)着。情報センター出版局「藝術写真捏造博覧会/久門易」小学館 少年サンデーコミックス「猫目小僧5/楳図かずお」を計550円で購入して帰宅する。それにしても昭和五十年代の少年サンデーコミックスカバーの一部は、異常なほどポップアート的なデザインであるが、この「猫目小僧」も例外ではない。その色使いは、リキテンシュタインかウォーホルかはたまた横尾忠則かといったところ……いったいこの尖り方は誰の仕事なのだろうか?

そして本日はチマチマと家でデザイン仕事をこなして行く。だが昼食後に精選古本を携えて外出し、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ。『フォニャルフ』棚にスパスパと補充し、洋泉社 映画秘宝コレクション3「幻の怪談映画を追って/山田誠二」を500円で購入する。初期の『映画秘宝コレクション』で、杉作J太郎の「ボンクラ映画魂」と並ぶ名著である。必殺シリーズファンクラブ“とらの会”会長でもある著者が、幻の新東宝&大蔵映画の怪談映画を探し求めるルポルタージュである。大河内常平原作『九十九本目の生娘』や橘外男原作『女吸血鬼』『亡霊怪猫屋敷』『怪猫お玉が池』も当然掲載。そして家に帰ると、筑摩書房より新刊の献本が届いていた。ちくま文庫「あやかしの鼓 夢野久作ベストコレクション 夢の巻/夢野久作 日下三蔵編」である。久作の中・短篇を精選して集めた、分厚い全2巻となる内の上巻である。日下氏の考える究極の久作傑作集とのこと。ありがとうございます!
そして本日はチマチマと家でデザイン仕事をこなして行く。だが昼食後に精選古本を携えて外出し、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ。『フォニャルフ』棚にスパスパと補充し、洋泉社 映画秘宝コレクション3「幻の怪談映画を追って/山田誠二」を500円で購入する。初期の『映画秘宝コレクション』で、杉作J太郎の「ボンクラ映画魂」と並ぶ名著である。必殺シリーズファンクラブ“とらの会”会長でもある著者が、幻の新東宝&大蔵映画の怪談映画を探し求めるルポルタージュである。大河内常平原作『九十九本目の生娘』や橘外男原作『女吸血鬼』『亡霊怪猫屋敷』『怪猫お玉が池』も当然掲載。そして家に帰ると、筑摩書房より新刊の献本が届いていた。ちくま文庫「あやかしの鼓 夢野久作ベストコレクション 夢の巻/夢野久作 日下三蔵編」である。久作の中・短篇を精選して集めた、分厚い全2巻となる内の上巻である。日下氏の考える究極の久作傑作集とのこと。ありがとうございます!
2025年12月05日
12/5古本市で見覚えのある油絵を買う。
今日は午後からわりと長丁場の取材仕事があるので、日課の古本買いはスパパッと済ますことにする。というわけで、午前九時半前の遅れ気味の中央線に飛び乗り、どうにか午前十時前に御茶ノ水駅に到着する。『聖橋口』から外に出て、坂を下って『太田姫稲荷神社』にお参りして、「東京古書会館」(2010/03/10参照)のすでに開場している『書窓展』一日目に参加する。当然お客さんが多いのだが、今日は何だかアタリがツラく殺伐としているな……などと感じつつ、左奥の「あきつ書店」古書棚に集中する。どうにか争いの隙を見て三冊を手にする……ふぅ、またちょっと後で見に来よう。そして順繰りに通路を巡って行くと、「けやき書店」(2013/02/07参照)が棚下平台に木箱を置き、そこに十枚ほどの肉筆画が入っているのが目に留まる。その表になっている一枚目に、。物凄く見覚えがあるぞ!と突然大いに興奮し、バッと手にする。おぉぉぉぉぉぉ、春陽文庫「誰の屍体か/鮎川哲也」の挿画油絵ではないか!どうりで見覚えがあるはずである。値段が4400円なので、もう、これは、買おう!と即断する。気になったので他の絵も見てみると、同じ春陽文庫の島(線画なので値段は少し安め)田一男「妖精の指」の挿画や、昭和三十年代レアverの江戸川乱歩「人間椅子」「心理試験」のカバー線画があった。乱歩の二枚もかなり欲しいが、そんな散財してはイカンイカンとすぐさま己を戒め、そっと木箱に戻す。教材社「名作主水捕物集/佐々木杜太郎」忠文館「海獣/野村愛正」(裸本)原始社「戯曲集 スカートをはいたネロ 他11篇/村山知義」(函ナシ。昭和二年刊の、村山の第一戯曲集である)を計5400円で購入する。それらを持って家にとんぼ返りし、早速古本だらけの部屋に、絵を飾ってみる。あぁ、とっても素敵だ楽しいな。それにしても、とち狂って古本市で油絵を買ってしまうなんて……。

原画を見ると、カバーがトリミングされて使用されているのが良くわかる。
原画を見ると、カバーがトリミングされて使用されているのが良くわかる。
2025年12月04日
12/4もっとパトリック・クエンティンを!
そう言えば昨日、移動中や屋外で古本まつり開場を待っている間に、創元推理文庫「二人の妻をもつ男/パトリック・クェンティン」を読了したのだが、寒さや待ち時間を忘れるほど面白かった。前半…というか、後半のクライマックス直前まで、ある殺人事件に対して必要に駆られ色々策を弄する主人公の、状況が変わる度にシーソーのように揺れ動く繊細な心境が大変にアホらしいのだが、もうそのクライマックスの怒濤の畳みかけ(策を弄したのが災いし世界が逆転するような四面楚歌何度もアリ、どんでん返しアリ)には、ただただ無条件で『ブラボー』と叫び、拍手を送りたい気持ちでいっぱいになる。うぅ、パトリック・クェンティンがもっと読みたい(そう言えば「女郎ぐも」も面白かった)!まずは旧訳の「俳優パズル」が読んでみたい……などと昨日のことを思い出しながら、午前十一時過ぎに吉祥寺と西荻窪の間の住宅街に流れ着く。冬の寒さに
肩をすくめながら吉祥寺駅方面に向かい、「よみた屋」(2014/08/29参照)に立ち寄り 風媒社「実感的シナリオ講座/内藤誠 桂千穂 如月小春」を110円で購入する。そして中央線に乗り込み高円寺まで移動して、「西部古書会館」82008/10/27参照)の『赤札市』一日目に飛び込む。最奥の「新日本書籍」の古書棚にじっくり張り付き、函ナシの天佑社「美しき町 その他/佐藤春夫」を見出す。大正九年刊の全八編収録の短篇集。表題作の「美しき町」は内弟子のイナガキタルホが児童用に手を入れた『美しい町』ぐぁ存在する。元値は2200円だが、値引額の1100円で購入する。今日もこんな嬉しい古本が買えて幸せである。
肩をすくめながら吉祥寺駅方面に向かい、「よみた屋」(2014/08/29参照)に立ち寄り 風媒社「実感的シナリオ講座/内藤誠 桂千穂 如月小春」を110円で購入する。そして中央線に乗り込み高円寺まで移動して、「西部古書会館」82008/10/27参照)の『赤札市』一日目に飛び込む。最奥の「新日本書籍」の古書棚にじっくり張り付き、函ナシの天佑社「美しき町 その他/佐藤春夫」を見出す。大正九年刊の全八編収録の短篇集。表題作の「美しき町」は内弟子のイナガキタルホが児童用に手を入れた『美しい町』ぐぁ存在する。元値は2200円だが、値引額の1100円で購入する。今日もこんな嬉しい古本が買えて幸せである。
2025年12月03日
12/3正解は一・二・三巻。
午前九時過ぎに家を出て、鷺ノ宮駅から西武新宿線に乗る。目的は今日が初日の「116回 彩の国 所沢古本まつり」(2010/06/02参照)である。午前十時に所沢駅着。駅東口の大階段を下りると、おや?ロータリー対岸の『くすのきホール』入口に、十人ほどの列が出来ているではないか……おかしいな?午前十時は過ぎているのに、まだ開場していないのか?と怪しみつつも、ま、どうせすぐに開場になるだろうと列の最後尾に着くと、どうもまだまだ開く気配がない。……しまった!開場は午前十一時だったのである。図らずとも、先頭集団である古本猛者の列に紛れ込んでしまったわけである。そして底冷えが酷い中、一時間弱待ち続ける。気付けば、後の古本猛者&修羅の列は、黒く長く駅方面に延びていた。ようやく午前十一時になり開場を迎える。すっかり身体を冷やしてしまったので、救われる思いでエントランス内へ。そのままの勢いで一階売場はスルーし、二基目のエレベーターに乗り込み、いつでも広大な『くすのきホール』に吐き出される……おぉっ!会場が広過ぎるので、十人や二十人入っても、まだ誰もいない状況に等しい!などと驚きながら、それでも先客の手薄な右側の古本島から見て行くことにする。なるべく丁寧に見ながらも、足早に巡って行く。次第に会場は当然の如く混み始めて行く。そんな感じで全部を見終わるのに、およそ一時間半を要してしまった。ふぅ、と奇妙な達成感を味わいながら精算の列に並び、創元推理文庫「リュパンの告白/モーリス・ルブラン」(再版色背)中央公論社「戰争とは何だ! 世界怪奇實話全集 第三巻/牧逸馬」實業之日本社「日本少年」昭和十一年十二月號附録「武侠小説 少年剣士/高桑義生」作品社「女類学入門/田中小実昌」日本科学協会「林髞 木々高太郎先生追悼集」ワニの豆本「空中を跳び、水上を走る これが忍術だ 秘伝のすべて/藤本正行」を計3680円で購入する。なかなかよろしい収穫じゃありませんか!と喜び疲労し、会場を後にする。まつりは12/9まで。

昭和七年刊の「戰争とは何だ!」、「これが忍術だ」、「林髞 木々高太郎先生追悼集」が嬉しい。木々追悼集には、松本清張・横溝正史・中島河太郎・大河内常平らの寄稿や弔辞とともに、探偵小説作家関連の写真も多く掲載されている。
その後は所沢から西武新宿線上りに乗り込み、新井薬師前駅にて下車。トボトボ寒い中を南に歩き続け、『早稲田通り』から『中野ブロードウェイ』に潜入する。そして四階の「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)にて、先日所持している巻がわからず購入を見送った一冊が、まだ無事に棚に残っているのを発見してホッとし、素早くレジで精算する。カバーナシの春陽堂書店「人形佐七捕物帳 第四巻/横溝正史」を2200円で購入する。昭和十六年刊の、一番最初の『人形佐七』単行本が、函ナシなのでこの値段。家にあったのは一・二・三巻だったので、四巻が棚に並んでくれたのは嬉しい限りである。これで残すは五巻のみ……今のところ全部カバーナシだけれども。

右端が今回購入の四巻である。
昭和七年刊の「戰争とは何だ!」、「これが忍術だ」、「林髞 木々高太郎先生追悼集」が嬉しい。木々追悼集には、松本清張・横溝正史・中島河太郎・大河内常平らの寄稿や弔辞とともに、探偵小説作家関連の写真も多く掲載されている。
その後は所沢から西武新宿線上りに乗り込み、新井薬師前駅にて下車。トボトボ寒い中を南に歩き続け、『早稲田通り』から『中野ブロードウェイ』に潜入する。そして四階の「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)にて、先日所持している巻がわからず購入を見送った一冊が、まだ無事に棚に残っているのを発見してホッとし、素早くレジで精算する。カバーナシの春陽堂書店「人形佐七捕物帳 第四巻/横溝正史」を2200円で購入する。昭和十六年刊の、一番最初の『人形佐七』単行本が、函ナシなのでこの値段。家にあったのは一・二・三巻だったので、四巻が棚に並んでくれたのは嬉しい限りである。これで残すは五巻のみ……今のところ全部カバーナシだけれども。
右端が今回購入の四巻である。
2025年12月02日
12/2“盛林堂号第2号”誕生!
正午に“盛林堂・イレギュラーズ”となるべく、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)前に姿を現すと、ややややっ!一昨日に納車されたばかりの、ピッカピカの新車軽ワゴン“HIJET(ハイゼット)”が堂々横付けされているではないか!店主・小野氏が、今まで以上に古本屋稼業に精を出すべく、意を決して購入した新車なのである。

“盛林堂号第2号”、ここに降臨す!……長ったらしいから、これから“盛林堂2号”と呼ぶことにしよう。お店から出て来た、新車の喜びを隠せずに顔がニヤけっ放しの小野氏に、すぐさま助手席に誘われ、たっぷりと新車の匂いと感触を味わいながら、東京西方の買取現場に急行する。ちなみに盛林堂2号の古本積載量は、およそ3カーゴ分、つまり三千冊ほどであるが、実はこの量は盛林堂1号であるホンダ“ベゼル”とさほど変わらない。だが、積み下ろしのし易さや、大量の古本重量に対する耐久度は、こちらの方が遥かに上なのである。その盛林堂2号の初陣は、およそ五十本ほどの本束を運び出す予定……だが現場に到着すると、良くあるパターンの、依頼主の自主的申告量より、遥かに多い本が待ち構えていたのである(しかも重い函本多し)。マンション七階から、台車を使って運び下ろすこと十往復。結局本束百本弱の、およそ二千冊を、新車に積み込み、東京の西から東まで移動させることになったのである。午後五時過ぎに西荻窪に到着し、店番のフミさんも加わり三人で力を合わせて大量の本束を店内に運び込み、午後六時前に作業終了となる。ゼェゼェ……本日もおつかれさまでした!図書館リサイクル本の、国土社 創作こどもSF全集12「宇宙ヨット旅行/瀬川昌男・著 伊藤展安・絵」を五百円で購入し、肉体労働に疲れた身体にピシリと鞭を入れ、ヨボヨボと帰宅する。
“盛林堂号第2号”、ここに降臨す!……長ったらしいから、これから“盛林堂2号”と呼ぶことにしよう。お店から出て来た、新車の喜びを隠せずに顔がニヤけっ放しの小野氏に、すぐさま助手席に誘われ、たっぷりと新車の匂いと感触を味わいながら、東京西方の買取現場に急行する。ちなみに盛林堂2号の古本積載量は、およそ3カーゴ分、つまり三千冊ほどであるが、実はこの量は盛林堂1号であるホンダ“ベゼル”とさほど変わらない。だが、積み下ろしのし易さや、大量の古本重量に対する耐久度は、こちらの方が遥かに上なのである。その盛林堂2号の初陣は、およそ五十本ほどの本束を運び出す予定……だが現場に到着すると、良くあるパターンの、依頼主の自主的申告量より、遥かに多い本が待ち構えていたのである(しかも重い函本多し)。マンション七階から、台車を使って運び下ろすこと十往復。結局本束百本弱の、およそ二千冊を、新車に積み込み、東京の西から東まで移動させることになったのである。午後五時過ぎに西荻窪に到着し、店番のフミさんも加わり三人で力を合わせて大量の本束を店内に運び込み、午後六時前に作業終了となる。ゼェゼェ……本日もおつかれさまでした!図書館リサイクル本の、国土社 創作こどもSF全集12「宇宙ヨット旅行/瀬川昌男・著 伊藤展安・絵」を五百円で購入し、肉体労働に疲れた身体にピシリと鞭を入れ、ヨボヨボと帰宅する。
2025年12月01日
12/1持っているのは何巻と何巻と何巻だ!?
正午に暖かく紅葉以外は春のような石神井公園に流れ着いたので、駅方面への坂をノンビリ上がる。「きさらぎ文庫」(2009/01/21参照)にて、徳間書店「黄金の秘境 インカ帝国/泉靖一鑑修 泉喜美子」を300円で購入する。そして駅南口ロータリーから荻窪行きのバスに乗り、三十分弱で荻窪駅北口着。線路下の駅コンコースを通過して、「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)へ。平凡社カラー新書47「闘牛/佐伯泰英」 ケイブンシャ「パーフェクト版 全仮面ライダー大百科」を計660円で購入し、トボトボ歩いてひとまず阿佐ヶ谷に帰還する。だが家に帰るや否や腰を落ち着ける暇もなく、中野に野暮用をこなしに行く。すると当然『中野ブロードウェイ』四階の「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)に立ち寄ることに。あぁっ!バラバラに買い集めて読み進めている、とあるシリーズ物の本が三冊も入荷している!こ、これは買わなければ……だがしかし、オレは何巻と何巻と何巻を持っているんだっけ?ウムムと悩みつつ、『多分これは持ってない』というあやふやな記憶に賭けて一瞬買ってしまいそうになるが、冷静になってひとまず本を棚に戻す……いや、やっぱりちゃんと家で確かめてからにしよう。ダブらせたら、悲しく馬鹿らしいではないか……。そんな決断の代わりに、桃源社 推理小説名作文庫「落日殺人事件/山田風太郎」が、税込で4400円と相場より安めな値付に目を付けて、うまうまと購入してしまう。

スリップ付きなのが、ちょっと嬉しい。
そして『早稲田通り』をトボトボ伝って家に戻り、件のシリーズ物を確認すると、一冊は持っていないやつで、正に買おうとしていた一冊なのであった……後日再チャレンジだ!……残っていると良いのだが……。
スリップ付きなのが、ちょっと嬉しい。
そして『早稲田通り』をトボトボ伝って家に戻り、件のシリーズ物を確認すると、一冊は持っていないやつで、正に買おうとしていた一冊なのであった……後日再チャレンジだ!……残っていると良いのだが……。
2025年11月30日
11/30気づけば今年も後一か月。
朝から年末進行で〆切がいつもより早い連載の原稿書きと、別件デザイン仕事をガシガシと進める。色々カタチになって夕方、不要&読了古本をたっぷりと収めた特大ダンボールを、カートでガラゴロ引っ張って、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に持ち込む。買取成立後、店主・小野氏と十二月のイレギュラーズについてや、デザイン仕事についてあれこれ。そしていつものように古本を売ったお金で古本を買うことにして、先日見せてもらった市場落札本束の中にあった一冊を所望する。世紀社出版 世紀101シリーズ「怪獣 ウルトラマンが育てた円谷商法/円谷皐」である。聞けばお店ではトリプっており帯ナシ(後の二冊は帯付きである。従って高いのである)ということで、三千円で購入する。やった!今まで古本屋さんの棚に並んでいるのを涎を垂らしてみているだけだったが、これでようやく読めるぞ!昭和47年刊の、円谷英二の次男による(出版時は円谷プロ専務取締役)ウルトラシリーズなど、円谷プロが生み出した特撮ブームを(ただし昭和47年は、第二次怪獣ブームも終りかけている厳しい時期)、主にビジネスの面から読み解く、異色の特撮関連本なのである。そんな本を買っていたら、十一月も今日でおしまい……いよいよ今年も後一か月か……。
2025年11月29日
11/29いつもお世話になりまくりの「よみた屋」から。
午後四時前に仙川の畔に流れ着いたので、坂を上がって駅方面に向かい、まずは「文紀堂書店」(2015/03/31参照)を楽しむ。「水曜日のクルト/大井三重子」の元本が大変に気になってしまうが、今そんな散財をするわけにはいかない……とグッと我慢して、中公文庫「風眼抄/山田風太郎」少年少女講談社文庫「怪人二十面相/江戸川乱歩」を計300円で買うに留まり、お店を後にする。続いてさらに駅に近付き、裏路地の「石本書店」(2017/07/02参照)へ。東京創元社「ルピナス探偵団の憂愁/津原泰水」集英社 ジュニア版・世界のSF「なぞの宇宙物体X/キャンベル・作 内田庶・訳」「宇宙船ビーグル号の航海/ボークト・作 久米みのる・訳」を計1100円で購入し、充分に満足して仙川駅から京王線と井の頭線とすぎ丸を乗り継ぎ、すっかり暗くなった阿佐ヶ谷に帰還する。すると家には交渉のない出版社、青弓社から何かが届いていた。封筒を開けると、わっ!吉祥寺でいつもお世話になりまくっている古本屋さん「よみた屋」の社長の新著「古本屋という仕事 スローリーディング宣言!/澄田喜広」なのであった。業界でも指折りのデータ理論派の古本屋さんによる、『古本屋をやってみたい人や古本屋に興味がある人、さらに古本屋が好きな人に向けて』、四十年に渡る経験を紹介する一冊。すでに発売中なのである。
2025年11月28日
11/28午前も午後も古本を買う。
午前九時過ぎに阿佐ヶ谷駅近くで用事をこなしたので、そのまま高架下を東にゆっくり伝って高円寺まで移動し、「西部古書会館」(2008/10/27参照)の『西部古書展書心会』一日目開始時間に合わせるようにして、午前九時五十五分に会館に到着する。古本修羅が溢れ始めたガレージを最初にウロウロすると、和同出版社「私の殺した男/高木彬光」を発見する。背が外れてしまっているのでガレージ行きとなったようだが、これは簡単に直せるぞ!とニコニコ腕の中に抱え込む。程なくして開場となったので、列の後方から突入し、混んでいないところから素早く見て回る。結果二十分ほどの滞留で、「私の殺した男」とともに、音楽之友社「モダンフォークの巨星 ボブ・ディラン/サイ&バーバラ・リバコフ」大日本出版閣「刑事捜査手帖 戦慄する街/亀井八丈」矢貴書店「黒潮鬼/角田喜久雄」現代文芸社「証拠の問題/N.ブレイク」東宝株式会社パンフ「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」「イージー★ライダー」「ダウン・バイ・ロー」を計1850円で購入する。

嬉しい収穫「私の殺した男」は、昭和三十三年刊で全八編の短篇探偵小説集である。
本をチャチャッと素早く直して、午後は連載の取材に出かけるが、目標としていたお店がお休みだったので、しばし狼狽えてしまう。だがすぐに気持ちを立て直し、別なお店を秘密取材。帰りに自由が丘の「西村文生堂」(2013/09/10参照)に立ち寄ると、良い本を安く買え、大いに気を良くする。集英社 ぶ〜けコミックス「ひぐらしの森/内田善美」主婦と生活社 21世紀ブックス「遊びのガキ大将/石川球太」講談社「のらくろ喫茶店/田河水泡」を計2000円で購入する。
嬉しい収穫「私の殺した男」は、昭和三十三年刊で全八編の短篇探偵小説集である。
本をチャチャッと素早く直して、午後は連載の取材に出かけるが、目標としていたお店がお休みだったので、しばし狼狽えてしまう。だがすぐに気持ちを立て直し、別なお店を秘密取材。帰りに自由が丘の「西村文生堂」(2013/09/10参照)に立ち寄ると、良い本を安く買え、大いに気を良くする。集英社 ぶ〜けコミックス「ひぐらしの森/内田善美」主婦と生活社 21世紀ブックス「遊びのガキ大将/石川球太」講談社「のらくろ喫茶店/田河水泡」を計2000円で購入する。
2025年11月27日
11/27キャンパスを古本がゆく!
正午前に西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に到着すると、そうか今日は定休日であった。そこで入口を塞いでいる均一棚裏側から奥に向かって声を掛け、慌てて駆け付けて来たフミさんに店内に入れてもらう。そしてまずは『フォニャルフ』棚にドガガと補充する。昨日訪れた時に、「古本屋ツアー・イン・ジャパンの総決算」も払底し、稀少な創元推理文庫書皮もどなたかが買い上げてくれたので、棚がポッカリ空いてしまっていたのを確認していたのである。そんな補充をしつつ“盛林堂・イレギュラーズ”に変身し、レンタカーの軽ワゴンを店前に横付けした店主・小野氏と挨拶を交わし、フミさんも連れ立って、いざ買取へ!本日のお仕事は、某大学研究室のお片づけ第一弾で、小野氏とフミさんがひたすら本を結束し、私がそれを校舎から運び出し、さらに車に運び込むというもの……だが、この運び出しがとても難儀なのである。何故なら、とある事情により学内に車を乗り入れることが出来ず、学外の専用駐車場に停めた車まで、台車で運び込むカタチ……その距離、およそ五百メートル!しかもキャンパス内は、地面が様々なレンガや石畳で化粧されているので、台車を動かすにはかなり厳しい環境なのである。だが、それでも運び出さねばならぬのだ!と意気込んで、キャンパスの奥にある校舎の五階の研究室へ。ぬぉっ!古本が整然とドッサリ棚に並んでいるので、まるで良質な古本屋さんの棚を見る思いである。しかも大衆文学や探偵小説も並んでいるので、思わずうっとり……イカンイカン。良し運ぶぞ!と気合いを入れ、台車に結束本束を八分目くらいに載せ、学生たちがきらきら闊歩するキャンパス内を、ガタガタガタガタゴトゴトゴトゴト……あぁ、正門を出たところの超凸凹石畳がかなりの難関……などと、全身のあらゆる筋肉を駆使して、計三往復する。

晩秋なのに、かなりいい汗をかいてしまった。と、およそ三時間で作業終了し、大学から離脱。西荻窪に帰還して、お店に本を運び下ろす。ふぅ、おつかれさまでした!さらにふぅ、と番台前に落ち着き、小野氏としばしデザイン仕事や来週のイレギュラーズやあるお仕事について打ち合わせる。そして出たばかりの盛林堂ミステリアス文庫新刊「宇宙ランド2100/掘晃 北原尚彦編」をプレゼントされる。おぉ、これは掘晃×加藤直之×岩郷重力×小松左京×北原尚彦という、豪華過ぎるメンツの堀晃氏のジュニアSF小説集!……もう色んな意味で完成度が高過ぎて、どこぞの出版社の新刊にしか見えません。この文庫の目玉は、小説はもちろんなのだが、掘晃氏が協力した小松左京シナリオの『幻のSF人形アニメ』の絵コンテ掲載である。これは「小松左京全集」にも収録されていないとのこと。まだまだこの世界には、発掘して世に知らしめるべきものが、たくさん残っているんですなぁ。
晩秋なのに、かなりいい汗をかいてしまった。と、およそ三時間で作業終了し、大学から離脱。西荻窪に帰還して、お店に本を運び下ろす。ふぅ、おつかれさまでした!さらにふぅ、と番台前に落ち着き、小野氏としばしデザイン仕事や来週のイレギュラーズやあるお仕事について打ち合わせる。そして出たばかりの盛林堂ミステリアス文庫新刊「宇宙ランド2100/掘晃 北原尚彦編」をプレゼントされる。おぉ、これは掘晃×加藤直之×岩郷重力×小松左京×北原尚彦という、豪華過ぎるメンツの堀晃氏のジュニアSF小説集!……もう色んな意味で完成度が高過ぎて、どこぞの出版社の新刊にしか見えません。この文庫の目玉は、小説はもちろんなのだが、掘晃氏が協力した小松左京シナリオの『幻のSF人形アニメ』の絵コンテ掲載である。これは「小松左京全集」にも収録されていないとのこと。まだまだこの世界には、発掘して世に知らしめるべきものが、たくさん残っているんですなぁ。
2025年11月26日
11/26恐らく人生一番の掘り出し物を。
午後三時半過ぎに久我山の丘の上に流れ着いたので、すでに夕暮れ時の中をテクテクトボトボ西荻窪へ。「盛林堂書房」(2012/01/06参照)の店頭を覗き、文藝春秋新社「剣法奥義/五味康祐」を百円で購入しつつ、店番のフミさんに「明日のイレギュラーズ、よろしくお願いします」と挨拶しておく。そして総武線で荻窪に移動し、「岩森書店」(2008/08/23参照)で宝島社「VOW ゼイタクの泉」を110円で購入する。さらに「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で、早川書房「猫と車イス 思い出の仁木悦子/後藤安彦」(仁木悦子の旦那さん。歌人の二日市安による評伝である)学研ジュニアチャンピオンコース「名探偵登場/加納一朗」(カバーナシ。巻頭にモンキー・パンチのホームズ対ルパン劇画『ダイヤのビーナス』なんてものが掲載されている)を計990円で購入し、またもやテクテクトボトボすでに夜道を徒歩で阿佐ヶ谷に帰還する……とまぁ、これが本日の古本買い行動なのであるが。実はあるお店でもう一冊買っているのである。だがそれが、あまりにも掘出し物過ぎて、かなり動揺しているのである。物がとにかくグレート過ぎるので、あえてお店の名は伏すことにする。ただ、私が日常訪れる生活圏内のお店だとだけ、言っておこう。さて、その肝心のブツであるが、新書館「横尾忠則日記 一米七〇糎のブルース」(帯ナシ第七版)である。七千円で購入……値段は相場の2.5倍と言ったところであろうか。では何故そんな相場より高い本を買ったかと言うと、前の見返しに一枚の高級封筒が貼付けられているのである。そこから覗いていたのは、横尾忠自画像イラストの一部……こ、これは!とお店の中も構わず封筒から取り出し広げてみる。

わひぃっ!「一米七〇糎のブルース」の、映画のスピードポスター風販促用ポスターなのであった(確か文庫本のカバー裏にはこれが載っていたはず)。横尾のポスターと言えば、シルクスクリーンの演劇公演のポスターが人気であるが、このポスターも印刷とは言え、普通に手に入る物でない。これもまた、おいそれとは買えない稀少な一枚なのであるが、それをおいそれと買ってしまったのである。……うぅぅっ、間違いなく、今まで歩んで来た古本人生の中で、一番の掘出し物と言えよう!あっ、本扉裏には、献本籖が挟まれていた……だからポスター付きだったのか。今晩は、これをひっしと抱きしめて、眠ることにしよう。あぁ、古本屋さんには、相変わらずとてつもない夢が転がっているのであった。
わひぃっ!「一米七〇糎のブルース」の、映画のスピードポスター風販促用ポスターなのであった(確か文庫本のカバー裏にはこれが載っていたはず)。横尾のポスターと言えば、シルクスクリーンの演劇公演のポスターが人気であるが、このポスターも印刷とは言え、普通に手に入る物でない。これもまた、おいそれとは買えない稀少な一枚なのであるが、それをおいそれと買ってしまったのである。……うぅぅっ、間違いなく、今まで歩んで来た古本人生の中で、一番の掘出し物と言えよう!あっ、本扉裏には、献本籖が挟まれていた……だからポスター付きだったのか。今晩は、これをひっしと抱きしめて、眠ることにしよう。あぁ、古本屋さんには、相変わらずとてつもない夢が転がっているのであった。
2025年11月24日
11/24昭和45年はドイル・ブームだったのか!?
午後一時前に三鷹南の御殿山に流れ着いたので、フラフラと駅北口に出て「りんてん舎」(2019/03/30参照へ。報知出版社「銭形平次捕物控 有徳人殺害/野村胡堂」を110円で購入する。昭和二十二年刊の仙花紙本である。続いて『井の頭通り』をセッセと東に伝い吉祥寺へ。「一日」(2017/08/11参照)でアノニマ・スタジオ「ぼくの伯父さんの休暇/ジャン=クロード・カリエール作 ピエール・エテックス絵」を330円で購入した後、街路に充満する人々を掻き分けながら「古本センター」(2017/03/06参照)へ。偕成社 チャンピオンスポーツ教室「キャンプなんでも百科/小菅知三」練馬区立美術館「抽象彫刻の形成期 1945-1960」を計200円で購入する。「抽象彫刻の形成期」は一九八八年刊だが、練馬区立美術館は昔から尖っていたのね……。そして最後に「よみた屋」(2014/08/29参照)にたどり着くと、バラバラな感じで良い感じのものが四冊買えた。偕成社 創作こども文庫3「なんでも ぽい!/山中恒作 赤坂三好絵」日本ユナイテッド・アーチスツ映画会社「UAシネ・メイト No.2 女王陛下の007特集号」ヘラルド・エンタープライズ「情婦」(アガサ・クリスティ原作 ビリー・ワイルダー監督)パンフ復刻版、RAIKA「KENZO ENFANT COLLECTION ENFANT AUTOMNE-HIVER 1988-89」(KENZOの子供服プレタポルテの写真絵本である)を計880円で購入する。

本日はこの二冊が嬉しいところ。「UAシネ・メイト」は昭和44年刊のユナイト映画の宣伝誌。『海外リポート』というコーナーで、コナン・ドイル原作の映画が二本紹介されている。ビリー・ワイルダー監督『シャーロック・ホームズの大冒険』(名探偵対怪獣って書いてあります……)と、『ジェラールの冒険』で、『来年はドイル・ブームの年になりそうだ』と締められている。果たして昭和45年はドイル・ブームだったのか!?……昭和42年生まれの私はまだ三歳の幼児だったので、知る術もなかった……。
本日はこの二冊が嬉しいところ。「UAシネ・メイト」は昭和44年刊のユナイト映画の宣伝誌。『海外リポート』というコーナーで、コナン・ドイル原作の映画が二本紹介されている。ビリー・ワイルダー監督『シャーロック・ホームズの大冒険』(名探偵対怪獣って書いてあります……)と、『ジェラールの冒険』で、『来年はドイル・ブームの年になりそうだ』と締められている。果たして昭和45年はドイル・ブームだったのか!?……昭和42年生まれの私はまだ三歳の幼児だったので、知る術もなかった……。
2025年11月23日
11/23押入れの冒険。
昨日は午後一時に西荻北の善福寺川沿いに流れ着いたので、ユラユラと駅方面への坂を上がり、「古書音羽館」(2009/06/04参照)へ、するとお店は、街のイベントに合わせ15%引きのセール中であった。洋泉社「暴力/猟奇/名画座/友成純一」を255円で購入する。おぉ!お店では「古本屋ツアー・イン・ジャパンの総決算 十四年分」を配布してくれている。ありがとうございます!続いて高円寺に向かい、「西部古書会館」(2008/10/27参照)『中央線古書展』一日目を軽く一周する。山海堂「走れ!四輪駆動車/影山夙」を150円で購入する。“四輪駆動車”は“4WD車”のこと。4WD車の発展の歴史と性能が、多数の写真で紹介されている楽しい本である。おっ、フォルクス・ワーゲンの稀少な水陸両用車『シュビム・ワーゲン』も載っている。昭和52年刊。後で調べてみると、意外に貴重な本らしい。古本市でのこういう道の本との出会いは、本当に嬉しいね。そして本日は家に閉じこもりアレコレ。そのアレのひとつとして、押入れに潜り込んで一冊の本を捜索する……およそ一時間ガサリゴソリ……ようやく下の下のダンボール箱から発見。良かった……だが、とてつもなく疲れた。その疲労の副産物として、一冊のムック本を押入れの中から部屋に生還させる。1994年刊のぴあ株式会社 pia mooks「冒険ぴあ」である。“冒険”の解釈を大幅に広げ、秘境旅から近所の散歩までを魅力ある“冒険”として捉え、楽しむムックである。その“冒険”拡大解釈を適用すると、つまり私は、押入れを冒険して、ちょっとした宝を入手したことになるのかな……。カバーなどのアートワークは、南洋一郎の冒険小説をモチーフにした横尾忠則の作品である。良い誌面作りだなぁとパラパラ捲っていると、ライターさんがすべて女性であることに気付く。
2025年11月20日
11/20ガッポン!
正午過ぎに羽根木の住宅街に流れ着いたので、かつてこの辺りで暮らしていた中井英夫に思いを馳せながら、テクテク東に向かい、谷に下り丘に上がり下北沢に出る。開店したばかりの「ほん吉」(2008/06/01参照)店頭を眺めていると、古く赤く分厚いハードカーバー本が目に留まる……背には『新青年』の金文字……ぐぬわっぁ!博文館「新青年」の合本ではないか!スゴい本と店頭で出会ったぞ!ドキドキヂながら引き出すと、大正十三年の七月號・八月號・増刊第十號の三冊が製本され合体している。だが、ハードカバー部分が背から剥がれ、ページが抜けている部分もある模様。まぁカバーの外れは直せるし、大概の小説は通読出来るようだ。これが110円なら、迷わず買いだ!と大喜びし、講談社 HOW TO BOOKS「アフリカ困難旅行 カメラかついでサバンナを行く/羽仁進」を計220円で購入する。おっ、第十號の「探偵小説傑作集」には、ビーストンの『人間豹』が載っているではないか。

続いて「古書ビビビ」(2009/10/15参照)に向かい、瀬戸内出版「周防大島文化シリーズ2 周防大島昔話集/宮本常一編著」筑摩書房「俺様の宝石さ/浮谷東次郎 編集・松田道雄」(1972年初版)を計350円で購入する。「古書明日」(2017/01/31参照)は残念ながらシャッターが下りていたので、そのまま商店街の緩い緩い坂を上がって「CLARIS BOOKS」(2013/12/01参照)へ。すると、階段入口脇の小さな百均カゴの中で、ごま書房Pop Sesame2「マニア・カルト一生相談 ブロンソンならこう言うね/みうらじゅん・田口トモロヲ」が 陽の光の中で輝いているのを発見する。この元本も最近見かけなくなり、棚で発見したとしてもちゃんとした値段が付いていることが多い。百円なら当然買いなので、軽い新書サイズ本を胸に二階のお店に向かい、百円で購入する。
続いて「古書ビビビ」(2009/10/15参照)に向かい、瀬戸内出版「周防大島文化シリーズ2 周防大島昔話集/宮本常一編著」筑摩書房「俺様の宝石さ/浮谷東次郎 編集・松田道雄」(1972年初版)を計350円で購入する。「古書明日」(2017/01/31参照)は残念ながらシャッターが下りていたので、そのまま商店街の緩い緩い坂を上がって「CLARIS BOOKS」(2013/12/01参照)へ。すると、階段入口脇の小さな百均カゴの中で、ごま書房Pop Sesame2「マニア・カルト一生相談 ブロンソンならこう言うね/みうらじゅん・田口トモロヲ」が 陽の光の中で輝いているのを発見する。この元本も最近見かけなくなり、棚で発見したとしてもちゃんとした値段が付いていることが多い。百円なら当然買いなので、軽い新書サイズ本を胸に二階のお店に向かい、百円で購入する。
2025年11月19日
11/19「竹中書店」よ、大好きだぁ!
午後一時に桜上水の遥か南に流れ着いたので、エッチラオッチラ丘を越え、桜上水駅から京王線に乗車。明大前で井の頭線に乗り換え、雑踏の街・吉祥寺に至る。まずは「よみた屋」(2014/08/29参照)で中央公論社 自然選書「パンダ/R&D・モリス」を110円で購入した後、「古本センター」(2017/03/06参照)へ。処分品棚脇の床積み本の中から、大空ポケット文庫「ぼくらの昭和オカルト大百科 70年代オカルトブーム再考/初見健一」二見書房「続恐怖の心霊写真集 怪奇異色写真2/中岡俊哉」を計130円で購入する。「続恐怖の心霊写真集」はご他聞に漏れず子供の頃のトラウマ本であるが、もうすっかり大人だし今なら大丈夫だろうとページをパラパラ捲ってみる。大概の写真にはもう何とも感じないが、それでも何枚かの写真に改めてゾッとしてしまったので、少し自分にがっかりする。がっかりしながら総武線で荻窪に向かい、「竹中書店」(2009/01/23参照)へ。店頭二百均ワゴンで「テレビ美術 セットデザインと映像の可能性を索目て1951〜1995/橋本潔」を掴み出し、店内に持ち込み購入する。そして意気揚々と帰ろうとすると、通路棚の脇に、黒塗りの大きな文箱のようなものが置かれており、古い雑誌や小型本や紙物などが乱雑に入っている。ちょっと面白そうだなと思い、ガサゴソ探る。すると!東京限定本倶楽部 吾八叢刊壹「巴里幻想集/日夏耿之介譯」なんていうとんでもないものが出て来たではないか!青黒い函から本体を取り出すと、限定印刷190部(60部(1〜60)特漉局紙印刷、130部(61〜190)鳥ノ子紙印刷)の内の、No.56で、万年筆署名入り。それが奇跡の二千円なので、慌てて帳場に引き返し購入する。二度も応対してくれたご婦人は「日夏耿之介……こういう本、段々少なくなってきてるんですよね。良い本ですから、しっかりと包装しておきますね」とニッコリ。ありがとうございます!譯詩はシャルル・ボオドレエル、ポオル・ヹルレエヌ、マルセル・シュオブ、アロイジゥス・ベルトラン、フランソワ・ヸヨンを収録。表紙や扉の版画は、関野準一郎の自刻&自摺なのである。「竹中書店」よ、大好きだぁ!
2025年11月18日
11/18来年の蝦蟇口。
午後五時前にちょっと冬らしい寒さの戸外に飛び出し、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ。店主・小野氏のいる番台前に進み、色々打ち合わせようとすると、氏が「買ったよ!」とニコニコ。「な、何を?」と問うと、奥から出して来たのは黒い蝦蟇口型のバッグ……!?!?こ、これはもしや、新しい『古本まつり』用のお札入れ。つまりこれは、盛林堂・イレギュラーズ・エクストラとして、古本まつりの店番を務めている時に、首からお札入れの小さな薄いバッグを提げていたのだが『使い難いしチャックの開け閉めがめんどくさい』と訴えたところ、この新型の、昔の電車やバスの車掌さんが使っていたような蝦蟇口バッグの登場となったのである。……ら、来年は、これを首から提げて暗算地獄!

とまぁそんなことがありながら、あるお仕事やあるプロジェクトの共同作業や、月末の盛林堂・イレギュラーズについて打ち合わせる。するとそこに、印刷屋さんが刷り上がったばかりのクラシックミステリ評論同人誌「Re-ClaM VOL.15」がドバッと届いた。相変わらず表紙デザインを担当させていただいている。その出来立てホヤホヤの本を見て、編集三門氏や小野氏が「血の色だ…しかも乾いた血の色だ……」と呟いたのであった。
とまぁそんなことがありながら、あるお仕事やあるプロジェクトの共同作業や、月末の盛林堂・イレギュラーズについて打ち合わせる。するとそこに、印刷屋さんが刷り上がったばかりのクラシックミステリ評論同人誌「Re-ClaM VOL.15」がドバッと届いた。相変わらず表紙デザインを担当させていただいている。その出来立てホヤホヤの本を見て、編集三門氏や小野氏が「血の色だ…しかも乾いた血の色だ……」と呟いたのであった。
2025年11月17日
11/17日曜日のおかげで復調する。
昨日は体調をどうにか復活させるため、家に留まりデザイン仕事をしながら思いっきり古本と戯れる。結果、日本文芸社「小実昌のかぶりつき放浪記/田中小実昌」波屋書房「辯護士町の怪事件/J・S・フレッチャー」文藝市場社「世界魔窟小説集/梅原北明編」などを軽快に読了する。「世界魔窟小説集」は日本と上海の話がほとんどだが、ダダの血風が吹き荒れる辻潤『不協和音でarrangeされたMOZAIK』と村山知義『一九二二年』が異色過ぎて、異端を求める我が意を得たりという喜びが溢れ出てしまう。『一九二二年』はベルリンの未来派詩人を主人公にした未来派短編小説なのであった。マリネッティも出て来てもう最高!そんなものたちを楽しんだ後に新たに読み始めたのは、若林出版「ユニヴァーサル野球協会/ロバート・クーバー」……オリジナルの複雑な野球ゲームに興じる主人公の、脳内試合模様(全球団の選手にしっかりとした特性と人格と個性があり、とにかくひとりですべての選手の行動とシステムをこなして行く様が狂的で楽しい)と現実の情景が溶け合うように交錯する、異常な小説なのである……。そして本日はその昨日の休みのおかげでどうにか復調し、午後二時前に上井草に為され着いたので、当然の如くグラノーラの甘い良い匂いが幸福感を齎す「井草ワニ園」(2019/01/05参照)へ。サンリード「これはのみのぴこ/谷川俊太郎・作 和田誠・絵」(カバーナシ)スイッチ・パブリッシング Coyote MOOK「安西水丸 おもしろ美術一年生」を計950円で購入し、西武新宿線で二駅移動した鷺ノ宮駅より帰宅する。

