2018年11月17日

11/17低レベルなPOPに涙する。

朝起きてからすぐに古本モードを発動させ、部屋のあちこちにこまめに準備していた、明日の「みちくさ市」用の古本を集め寄せる。一度背を上にして並べてみて、最終的な取捨選択を行った後、クリーニング&値付を行う。というわけで午前のうちに準備完了!ふぅ、めんどうなことを早く終えるというのは、まったく気持ちが良いもんだ。
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興が乗って来たので、「青春18きっぷ古本屋への旅」販売用ダンボール箱もちまちま作成する…手書きPOPの低レベルさに涙が溢れそうになるが、これもまた一興。ご購入の方には、「岡崎武志素描集 風の穏やかな日を選んで種をまく」を持参して同席する岡崎武志氏とダブルサイン入れまくり予定!明日の天気もどうにか持ちそうだし、後はみなさまとのご対面を待ち望むだけである。それでは日曜日秋の空の下、雑司が谷でお会いいたしましょう。
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■「第44回 鬼子母神通り みちくさ市」
■11月18日(日)11:00〜16:00 雨天中止(当 日午前八時に天候による開催の
有無を決定)
■東京都豊島区雑司が谷二丁目・鬼子母神通り周辺
https://kmstreet.exblog.jp/
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2018年11月14日

11/14良い感触の神保町パトロール。

午前のうちに家を出て、日曜「みちくさ市」のための釣り銭を作り、そのまま久々の神保町パトロールに向かう。「神田古本まつり」はあっという間に半月前のことになっているのか…。水道橋駅から神保町入りするコースで、まずは「丸沼書店」(2009/12/17参照)にて戎光祥出版「忍法相伝73/山田風太郎」ちくま文庫「百鬼園戦後日記/内田百閨v「戦中派虫けら日記/山田風太郎」を計400円で購入する。なかなか素晴らしい滑り出しだ!と足を早めて本の街の中に分け入って行く。続いて「明倫館書店」(2012/04/04参照)の脇道地べた直置き古本並びから、大日本雄辯会講談社昭和二十五年「少年クラブ」四月号付録「はりこみ式世界動物アルバム」を見つけ出し、200円で購入する。さらには「田村書店」(2010/12/21参照)で百均ダンボールを漁り、講談社「アルキメデスは手を汚さない/小峰元」新潮社「作家の秘密 14人の作家とのインタビュー」養徳社「私の先生/内田百閨vを計300円で購入する。ここからちょっと裏通りに入り、「羊頭書房」(2014/05/02参照)店内で探偵小説棚を愛でた後、秋元文庫「短篇推理小説集 あまい死のにおい/加納一朗」を千円で購入。最後に「八木書店」(2013/07/24参照)の店頭プラ箱を覗くと、久々に面白そうな古書がたくさん並んでいるではないか。日本蓄音機商會「日蓄(コロムビア)三十年史」(昭和十五年刊。函ナシ)学風書院「蛙の旅 一興行者の欧米見聞記/吉岡定美」(カバーナシ)私家限定本「異国遍路 死面列伝・旅芸人始末書/宮岡謙二」(日本人海外旅行文献蒐集家が著した、客死人・留学者・外交官・旅行者・冒険者・旅芸人の記録。昭和三十四年刊)大日本雄辯會講談社昭和六年「富士」新年號附録「芝居映画 名流花形大寫眞帖」を計500円で購入する。おぉ、今日は何だか、『さすがは本の街・神保町』という感じだったぞ。帰りに中野「古本案内処」(2015/02/06参照)にも立ち寄り、創元推理文庫「夜鳥/モーリス・ルヴェル」を200円で購入する。
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収穫の写真…あっ!「丸沼書店」の三冊を入れ忘れた…。

家に戻って色々片付けてから再び外出し西荻窪。「盛林堂書房」(2012/01/06参照)の帳場脇で、「青春18きっぷ古本屋への旅」に新たにサインを入れる。嬉しいことに取扱店が増えました!やったぁ!各店にお立ち寄りの際は、ぜひお手に取ってご覧ください。
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■「青春18きっぷ古本屋への旅」岡崎武志×古本屋ツアー・イン・ジャパン著
■B6版オールカラー全128ページ
■1500円(税込)
■盛林堂書房発行

一ヶ月強の期間内に、五回だけJR全線乗り放題(特急・新幹線・急行列車・JRバスを除く)となるお得な切符「青春18きっぷ」を駆使し、古本屋を目指す旅に出る。酷暑の夏を乗り越えて生まれたのは、六十一才と五十一才の青春の尻尾をぶら下げた二人のポンコツ男が、優雅さとはかけ離れた、気ままで緩い旅路をたどる、奇妙でマニアックな古本屋紀行文集。一人旅あるいは二人旅で、古本を求め、車内読書を求め、古い建物を求め、トンカツを求め、立食いそばを求め、ボックスシートを求め、旅情を求め…。
●常磐線の旅(岡崎・古ツア編)、総武線の旅(岡崎編)、常磐線の旅2(古ツア編)、神奈川の旅(岡崎編)、真岡鐡道の旅(古ツア編)、中央本線の旅(岡崎編)、東海道線の旅(古ツア編)に加え、『高崎線の旅+61才と51才の青春18対談』を収録。

■通販→書肆盛林堂 http://seirindousyobou.cart.fc2.com/
■店頭販売→西荻窪「盛林堂書房」、八王子「古書むしくい堂」、椎名町「古書ますく堂」、京都「古書善行堂」、阿佐ヶ谷「古書コンコ堂」、明大前「七月堂書店古書部」、三鷹「水中書店」、大阪「梅田蔦谷書店」、11/18「みちくさ市」古ツアブース

※またこの本を、たくさんの場所でたくさんの方にお届けしたいと思っていますので、お取り扱いいただける古本屋さん&新刊書店さんを引き続き大募集しております。一点からでも構いません。お店に並べていただければ大変に幸いです!どうか、どうか、どうか、どうか、盛林堂までご連絡下さい。
◆問い合わせ先:盛林堂書房
メール:seirindou_syobou-1949@yahoo.co.jp
電話:03-3333-6582
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2018年11月12日

11/12そして本日の古本的行動。

昨日買った楠田匡介の雑誌復刻版「都会の怪獣」を読み進めて行くと、先日大枚はたいて手に入れた同じ楠田の少女探偵小説「赤いカナリヤ」と、登場する主人公姉弟一家と警部が、同一人であることを知る。突然知り合いに出会ったようで、こういうのはなんか嬉しくなってくる。そんな小さな喜びを胸に抱き、午前十時の『早稲田大学』大隈重信像裏にある大テントに忍び込む。今日から十七日(土)まで続く「早稲田青空古本祭」(2017/11/13参照)である。
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すでに各通路では古本修羅が精力的な活動を始めており、目ざとく見つけたお目当ての古本を抱え込んでいる。こちらは主に「古書現世」(2009/04/04参照)が出している、安値の米&世界旅行関連に注目する。色々ある中悩んだ末に、函はないがカバー付きの大阪毎日新聞社「あめりか寫真紀行/北尾鐡之助」(大正時代のアメリカの写真が満載!)をチョイス、さらに北町一郎が載っているので毎日新聞社「サンデー毎日十人集」を抜き出し、「丸三文庫」(2010/05/31参照)の安売絵本箱から見つけた福音館書店「こどものとも だむのおじさんたち/加古里子」(加古の絵本デビュー作復刻版)と合わせて、計2150円で購入する。その後は東西線で荻窪まで向かい、月曜午前十一時半の「ささま書店」定点観測に余裕で駆け付ける。店頭で「土曜に見た本、もう売れちゃったかな?」と探し回る悪い奴ほどよくWる氏と久々の邂逅を果たしながら、かもめ新書「不連続殺人事件/坂口安吾」創元推理文庫「綺譚集/津原泰水」を計216円で購入する。
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1920年代のアメリカが、良い眺めでページに残されている。

18日・日曜日の「みちくさ市」ですが、当ブースにスペシャルゲストとして岡崎武志氏が登場することになりました。「岡崎武志素描集」を携え見参するそうなので、二人の共著である「青春18きっぷ古本屋への旅」とともに、お目に留めていただければ幸いです。購入していただければ、さらに幸せであります!素敵な秋の日曜日に、どうか雨なぞ降りませんように!
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2018年11月09日

11/9帳場前で頭を抱える。

デザイン仕事を入稿したり、大阪へまたもや送り出す古本をまとめたりして、ホッと一息。気分良く古本を買いに行くことにする。ちょうど雨が上がっているお昼過ぎ、何処に行こうかと思案しながら駅に向かい、ホームで目の前に滑り込んで来た東西線に乗り込む。よし、「古書現世」(2009/04/04参照)の棚にアタックすることにしよう!と一直線に早稲田に向かい地上に出ると、雨が降り始めてしまった。小さなビニール傘を開いて『早稲田通り』を足早に進む。途中「飯島書店」(2010/04/14参照)で金の星社「怪獣の出る村/角田光男」(ヒバゴン騒動の童話)を200円で購入し、次第に強くなる雨に急かされるように「古書現世」にたどり着く。店内は来週月曜から始まる「青空古本祭」(2017/11/13参照)の準備のために、出番を待つ本たちが片側に寄せられて積み上がっている。ここでは棚の本を見ていても、奥に座る店主・向井氏に気付かれることはまずない。帳場に近付き本を差し出した時点で「あっ、古ツアさん」と言われるのが大概である。今回も、右側の古書多めの壁棚を眺めつつ奥に進んで行っても、気付かれていない。それにしても、古書が多くなってとても良い景色だ。特に戦前のアメリカの旅行&冒険ものがズラッと並び、思わず目移りしてしまう。見たことない本ばかりだ…その中の一冊、石川飛行士事務所「米大陸横断自動車冒険旅行/坂本正雄」(昭和二年に型フォードで、サンフランシスコからニューヨークまでを駆け抜ける冒険旅行記)が無闇に面白そうなので、これを買うことにする。帳場に差し出すと案の定「あ、古ツアさん」ということになる。4500円也を支払い、この戦前アメリカ旅行関連の本が、外交について研究していた方から買い取ったものだと教えられる。公式外交から、個人の渡航や冒険旅行の分野まで蒐集していたらしいのだ。スゲェレンジの広さだ。すると向井氏がさらに恐ろしいことを言い始めた。「あ、もっと面白いのがあったんですよ。ツイッタ―に上げたら直ぐ売れちゃったんですけど。押川春浪の仲間で、世界を自転車で旅行する…」「も、もしかしたら、中村春吉ですか!」「あ、そう。確かそんな名前だった…」「幾らつけてたんですか?」「一万ぐらいだったかな…」「ぐわわわわぁぁぁぁ〜!」と帳場前で本気で頭を抱え、項垂れてしまう…ほ、ほ、ほ、ほ、欲しかった。だが、もう売れてしまったのは仕方ない。俺は、この自動車冒険記で、ひとまず我慢することにしよう。しばらくそのまま向井氏といつものように無駄話し、強くなった雨の中を帰宅する。大阪に古本を送るのは後日にするか。
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これも嬉しいのだが、それにつけても中村春吉………あぁっ!

さて、もうすぐ来週の月曜辺りに本屋さんに並び始める「本の雑誌 カレー蕎麦ダブル号 No.426」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』では、東村山の「なごやか文庫」を取材。激安福祉系の棚に溺れています。だがそれより何より、今号では巻頭の『本棚が見たい!』に、家に本棚がないのに登場しております。以前にもこのコーナーへの取材オファーがあったのですが、「本棚がない」と伝えると流れてしまった前例がありながらの掲載なのです。だが取材されるからには、多少なりとも写真を撮り易く工夫する必要があり、横積み本だらけの仕事部屋を必死に整理整頓したり、横積み本を詰め込んでいた棚に手を加え、一部久しぶりに正式に本を立てて並べたり工夫しました。ご笑覧いただければ幸いです。ちなみに現時点で、私もどんな写真が掲載されるのか、一切知らないのです!…あぁ、コワいコワい…。

さらに11/18(日)の「鬼子母神通り みちくさ市」に参加いたします。いつものように変な古書から探偵小説類まで持って行く上に、新刊「青春18きっぷ古本屋への旅」も持って行きます。秋の空の下の古本市でお会いいたしましょう!
■「第44回 鬼子母神通り みちくさ市」
■11月18日(日)11:00〜16:00 雨天中止(当 日午前八時に天候による開催の
有無を決定)
■東京都豊島区雑司が谷二丁目・鬼子母神通り周辺
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2018年11月06日

11/6欲望のままに、あかしや乱歩と楠田匡介を!

少々の古本を携え、雨が降り始める前に西荻窪に向かう。「盛林堂書房」(2012/01/06参照)前に立つと、いまだ開店準備中。だが挨拶をして暗い通路に入り込み、「フォニャルフ」に補充を始めると、パッと頭上で灯りが点った。その途端に、右上の棚の、還暦イベント真っ盛りの本棚探偵・喜国雅彦氏の「ひとたな書房」が目に入る。うわわわっ!また江戸川乱歩の漫画本が並んでいるじゃないかっ!今回は『あかしや書房版』なのかっ!「5 天空の魔人」「7 灰色の巨人」「8 海底の魔術師」の三冊が、それぞれ一万五千円で並んでいる。もっと並べていたのだろうか…震えながら本を開いていると、帳場から店主の小野氏が近付き「ギャラ支払うから、それで三冊とも買っちゃえばいいじゃん」と、バカなことだが、思わずやってしまいそうな言葉を投げ掛けて来る。そう、今日は補充と同時に、二週間ですべてを怒濤の働きで仕上げた「青春18きっぷ古本屋への旅」と「岡崎武志素描集」のギャラをいただきに参上したのである。即座に帳場にて事務的な作業を終え、懐がボワッと暖かくなる。すると当然『あかしや乱歩』が欲しくなって来る!再び「ひとたな書房」に接近し、もはや一冊は買うことを決めながら、三冊を吟味する…よし、一番状態の良い「灰色の巨人」にしよう。そっと両手で恭しく捧げ持ち、ひとまず帳場に預けておく。これだけの行為で、古本買い気分が大いに盛り上がってしまったので、さらに盛林堂さんでも何か買って行くか!と、にわか仕込みの太っ腹状態に突入してしまう…もはや古本ゾーン状態…。普段手が出ない感じで、読みたかったもの読みたかったもの……高い物を買う時と言うのは、欲しい一冊について悩みに悩んで決めるのがほとんどなので、普通に二三千円の本を買うように、万クラスの本に目移りしている状態は、どうにも顔が上気し心が上滑りしてしまい落ちつかない。その間に、少しだけ冷静に考える…あんなに心血を注いで本を作り、その報酬としていただいたお金を、瞬時に蒸発させて良いものであろうか…あの魂を込めた時間が、たちまち古本にすり替わって良いものであろうか…いや、俺は古本好きの古本屋ツーリスト!何を畏れることがある!何を恥じることがある!と冷静だったはずの思考実験は、さらに古本心を焚き付ける結果に終わる。よし、これにする!新書サイズの附録本、楠田匡介の「赤いカナリヤ」だ!もうこんな風に心を決めなければ、一生手に入ることはないだろう!そう決めつけて、小野氏に力強く手渡す。あかしや書房「江戸川乱歩全集7 少年探偵 灰色の巨人/田中ちかお画」(カバーナシ)集英社昭和三十一年「少女ブック十月号」ふろく すずらん文庫2「長編少女探偵小説 赤いカナリヤ/楠田匡介」を計四万円で購入する…あ〜ぁ、買っちゃった。でも気持ちいいなぁ。店内で記念写真を撮ろうとすると、小野氏がショウウィンドウのくらり人形(東京創元社のマスコット猫。兎の頭巾を被っている。可愛い)の前で撮ってくれとリクエストされる。カシャリ。
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く、くらりの視線が何だか冷たい…。それにしてもこの贅沢過ぎる二冊、直ぐ読み終わってしまう漫画と付録本…後に映り込んでいる、永瀬三吾の「白眼鬼」を買った方が、良かったかなぁ。などと思いつつも、嬉しくて顔は完全にニヤニヤしてしまっているのだった。
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そしてこれは『あかしや乱歩』のポップな見返しイラスト。鈴木慶一とムーンラーダースのアルバム『火の玉ボーイ』のジャケットは、これを使用しているのだ。

とこのように、早速ギャラを散財しているので、本をやはりもっと売らねばなりません。みなさま、引き続き新刊の「青春18きっぷ古本屋への旅」をよろしくお願いいたします。購入をお迷いの方、めくるめく楽しい古本屋旅の世界が待っていますよ!また来年も岡崎武志氏と、楽しい古本屋本を出したいので、応援よろしくお願いいたします!
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■「青春18きっぷ古本屋への旅」岡崎武志×古本屋ツアー・イン・ジャパン著
■B6版オールカラー全128ページ
■1500円(税込)
■盛林堂書房発行

一ヶ月強の期間内に、五回だけJR全線乗り放題(特急・新幹線・急行列車・JRバスを除く)となるお得な切符「青春18きっぷ」を駆使し、古本屋を目指す旅に出る。酷暑の夏を乗り越えて生まれたのは、六十一才と五十一才の青春の尻尾をぶら下げた二人のポンコツ男が、優雅さとはかけ離れた、気ままで緩い旅路をたどる、奇妙でマニアックな古本屋紀行文集。一人旅あるいは二人旅で、古本を求め、車内読書を求め、古い建物を求め、トンカツを求め、立食いそばを求め、ボックスシートを求め、旅情を求め…。
●常磐線の旅(岡崎・古ツア編)、総武線の旅(岡崎編)、常磐線の旅2(古ツア編)、神奈川の旅(岡崎編)、真岡鐡道の旅(古ツア編)、中央本線の旅(岡崎編)、東海道線の旅(古ツア編)に加え、『高崎線の旅+61才と51才の青春18対談』を収録。

■通販→書肆盛林堂 http://seirindousyobou.cart.fc2.com/
■店頭販売→西荻窪「盛林堂書房」、八王子「古書むしくい堂」、椎名
町「古書ますく堂」、京都「古書善行堂」、神保町「神田古本まつり」盛林堂ブース(一誠堂書店前。11/4(日)まで)

※またこの本を、たくさんの場所でたくさんの方にお届けしたいと思っていますので、お取り扱いいただける古本屋さん&新刊書店さんを引き続き大募集しております。一点からでも構いません。お店に並べていただければ大変に幸いです!どうか、どうか、どうか、どうか、盛林堂までご連絡下さい。
◆問い合わせ先:盛林堂書房
メール:seirindou_syobou-1949@yahoo.co.jp
電話:03-3333-6582
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2018年11月05日

11/5ウララとちき

昨日は八幡山に流れ着いたので、京王線での帰路、明大前駅で途中下車し、「七月堂古書部」(2018/01/18参照)に立ち寄る。ハヤカワ文庫「猫舌男爵/皆川博子」講談社大衆文学館「深夜の市長/海野十三」を計200円で購入しつつ、店奥右側壁棚の上段に設えられた「出張 市場の古本屋ウララ」(2013/10/21参照)に注目する。店主の新刊やオススメ本などが並び、このために作られたのか、お店の様子を封じ込めたとてもプリティーな版画が飾られている。古本屋グッズも収集している古本屋ツーリストとしては、手に入れたくなる作品だが、今日のところはお店の栞をいただいただけで退散する。

明けて本日、原稿を書いたりデザインした後に、雨が降ったり晴れたりを繰り返すおかしな空模様の下、荻窪「ささま書店」(2018/08/20参照)へ向かう。蝸牛社「必携 ミステリー手帖 日本編」ハヤカワ文庫「遊星よりの昆虫軍団X/ジョン・スラデック」を計216円で購入し、阿佐ヶ谷に引き返す。すると「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)の前を通りかかると、入口右側の均一棚に、三原順の『はみだしっ子シリーズ』が並んでいるのが目に留まる…全巻揃っているのか…と巻数をたどっていると、中に大矢ちきのリボンマスコットコミックス「キャンディとチョコボンボン 大矢ちき傑作集」が一冊混ざっているのを発見する。これは!と抜き出してお店の中に駆け込み、103円で購入。ある意味物語は王道だが、絵の上手さや描き込みや画面構成がハイレベルな作家の少女漫画。うへへへ、読みたかったんだ。
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ウララの栞と大矢ちきである。
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2018年10月30日

10/30連名サイン本を追加制作する。

昨日はお昼に「ささま書店」(2018/08/20参照)に赴き、文藝春秋「贅沢の勉強/松山猛」コンノ書房「奥州げてとランカイ屋/羽黒童介」を計216円で購入し、古本的には淡白な一日を過ごす。明けて本日は松庵の住宅街に流れ着いたので、にゅるにゅると北上して西荻窪圏内に入り込み、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)にたどり着く。新刊「青春18きっぷ古本屋への旅」のサイン本が底を尽きそうなので、追加署名しに来たのである。その前に双葉文庫「前代未聞の推理小説集」七曜社「浪費の顔/田辺茂一」を200円で購入し、帳場脇にどっかり腰を下ろし、目の前に積み上がった本にサインして行く。盛林堂・若奥さまに聞くところによると(今日店主の小野氏は「神田古本まつり」に出張中なのである。市は11/4まで)、すでに先ほど岡崎武志氏も訪れ、スパパパとサインを入れていったとのこと。本を開くと確かに青鉛筆で書かれた流暢なサインが踊っている。ううむ、同じ日に真面目にサインしに来るとは、連絡は取らずともこの本の如く、オッサン二人の息はピッタリと言うことか。などと考えながら手を動かしまくる。その間に若奥さまと、今年の「神田古本まつり」は雨が降らなさそうで、良かったですね、などと話していると、実はまつり中に雨が降らないのは本当に珍しく、出展中の古本屋店主たちは『雨が降らないと、休めないじゃないか』と嘆いているそうである。無情な雨降りの日が、あのハードなまつりの、大切な休息日となっていたのか。というわけで、引き続きこの走り始めた新刊「青春18きっぷ古本屋への旅」を、よろしくお願いいたします!
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岡崎氏に比べ、相変わらず小学生の記名のようなサインで申し訳ありません……。

■「青春18きっぷ古本屋への旅」岡崎武志×古本屋ツアー・イン・ジャパン著
■B6版オールカラー全128ページ
■1500円(税込)
■盛林堂書房発行

一ヶ月強の期間内に、五回だけJR全線乗り放題(特急・新幹線・急行列車・JRバスを除く)となるお得な切符「青春18きっぷ」を駆使し、古本屋を目指す旅に出る。酷暑の夏を乗り越えて生まれたのは、六十一才と五十一才の青春の尻尾をぶら下げた二人のポンコツ男が、優雅さとはかけ離れた、気ままで緩い旅路をたどる、奇妙でマニアックな古本屋紀行文集。一人旅あるいは二人旅で、古本を求め、車内読書を求め、古い建物を求め、トンカツを求め、立食いそばを求め、ボックスシートを求め、旅情を求め…。
●常磐線の旅(岡崎・古ツア編)、総武線の旅(岡崎編)、常磐線の旅2(古ツア編)、神奈川の旅(岡崎編)、真岡鐡道の旅(古ツア編)、中央本線の旅(岡崎編)、東海道線の旅(古ツア編)に加え、『高崎線の旅+61才と51才の青春18対談』を収録。

■通販→書肆盛林堂 http://seirindousyobou.cart.fc2.com/
■店頭販売→西荻窪「盛林堂書房」、八王子「古書むしくい堂」、椎名
町「古書ますく堂」、京都「古書善行堂」、神保町「神田古本まつり」盛林堂ブース(一誠堂書店前。11/4(日)まで)

※またこの本を、たくさんの場所でたくさんの方にお届けしたいと思っていますので、お取り扱いいただける古本屋さん&新刊書店さんを引き続き大募集しております。一点からでも構いません。お店に並べていただければ大変に幸いです!どうか、どうか、どうか、どうか、盛林堂までご連絡下さい。
◆問い合わせ先:盛林堂書房
メール:seirindou_syobou-1949@yahoo.co.jp
電話:03-3333-6582
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2018年10月26日

10/26ワッショイ!神田古本まつり!

朝からめんどくさい仕事のやり取りを、気もそぞろに行い、ようやく少しだけ解放されることになり、午前九時二十分に家を出る。水道橋駅に滑り込み、学生を掻き分けて、銀杏が踏みつぶされた『白山通り』を南下する。すると『神保町交差点』では、平日金曜日の午前中なのに、すでに「第59回 神田古本まつり」の賑わいが盛大に華々しく巻き起こっていた。慌てて交差点を渡り、『靖国通り』の「一誠堂書店」前に駆け付ける。ここに「盛林堂書房」(2012/01/06参照)が出店しているので、陣中見舞い…と言うか、正直に言うと古本が欲しくて駆け付けたのだが、ワゴン前はすでに押すな押すなの大騒ぎとなっており、とても後から来た人間が入る余地がない。人垣の向こうで盛林堂・小野氏が、お客に「スゴいねぇ。安いねぇ」と言われる度に「一年前からじっくり準備して来ましたから」と、壊れたレコードのように繰り返しているのが聞こえてくる。後の方でワッシャワッシャしながら、前に出ようともがいていると、北原尚彦氏や風書房さんに声をかけられる。共にワッシャワッシャしながら、少しの隙間を見出して、棚に手を伸ばし、気になる本を検分して行く。…良い本だらけ…そして気持ちが悪くなるほど安い…手当り次第に抱え込むと大変なことになりそうなので(現に周囲には大変なことになっている古本修羅がたくさん…)、函ナシの春秋社「観光船殺人事件/ビガース」を千円で購入するに留める。おっ、ちゃんと「青春18きっぷ古本屋への旅」も面陳されているではないか。探偵小説の薫りに誘われ、盛林堂ブースにお越しの際は、この新刊もどうかひとつよろしくお願いいたします。
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※これは開始一時間後の少しだけ落ち着いたところ。

人垣から離脱したところで、背後から「小山さ〜ん」と声をかけられる。振り返ると、駐車場を古本屋にしている本棚の脇から、「一誠堂書店」(2010/03/27参照)の番頭さんが笑顔で手を振っている。「店内一割引ですから、見て行ってくださ〜い」とのこと。まつりに歩調を合わせ、一誠堂も動いているのだなと感心し、二三言葉を交わし、店内も一巡する。その後は他ワゴンを軽めに流して行く。「古書ワルツ」(2010/09/18参照)で晶文社「ぼくのニューヨーク地図ができるまで/植草甚一」を300円で購入すると、お店のお姉さんが「植草、まだたくさんあるんですよ」と言って、ワゴンの裏側に姿を消す。しばらくするとスクラップ・ブック束一本を重そうに持ち出して来た。「いやいや持ってますんで、大丈夫です」と丁重にお断りすると「あ、やっぱり。ウフフフフ」と笑われる。ありがとうございます。続いて「よみた屋」(2014/08/29参照)のワゴンで原書房「鮪に鰯 山之口貘詩集」(昭和39年版)を500円で購入した後、戦記物の仙花紙本を大量に並べた「永森書店」(2012/11/28参照)ワゴンで足を留める。偶然にもあまり興味のない戦記物+読み難い背文字の中から、輝く一冊を視線が射抜いたのである。「姿なき空襲」…これは怪しい!“姿なき”と言えば、“怪盗”や“飛行機”が組み合わされる、ミステリやSFのキーワードでもあるのだ。スッと抜き取って味わい深い表紙をめくってみると、目次扉のタイトルの上には『科學小説』とあるではないか。パラパラ本文を捲ると、上海租界を舞台にした、中国秘密結社や各国諜報機関が鎬を削る、戦意高揚通俗科学小説らしい。キーワードは“放送局”…おもしろそうじゃないか!潔く買おう。新泉社「姿なき空襲/神宮寺晃」を二千円で購入する。未知の本に出会えるのは、本当にワクワクする。そんな思いを噛み締めながら、去年の神保町ツアーに参加してくれた(2017/10/07参照)北海道からわざわざまつり初日に駆け付けた強者と出会ったり、古本神・森英俊氏に見つけられたり、「@ワンダー」(2009/01/21&2014/05/22参照)鈴木氏と立ち話したりして、充実したあっという間の一時間半を過ごす。

家に帰ると面白い物が届いていた。本の雑誌社「絶景本棚」のオンデマンド印刷版である。なんとこれが、冗談みたいに大きなサイズのA4版なのだ。おかげで本棚に何が並んでいるか、さらに良く見える良く見える(ちなみにこの本、書店流通はなく、イベント時に販売したりプレゼントしたりするとのこと)。そして帰り道もずっと気になっていた「姿なき空襲」について調べてみると、どうやらこれがとても二千円で買える代物ではないことが判明する。やった!こんな本がひっそりと転がってるとは、さすが「神田古本まつり」!ワッショイ、ワッショイ!
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2018年10月25日

10/25四冊の貫録

素晴らしい秋晴れの空の下の上連雀に流れ着いたので、まずは端正な「水中書店」(2014/01/18参照)を覗く。ついついドバッと、ちくま文庫「東京つれづれ草」「私の東京万華鏡」「東京おもひで草」「雑踏の社会学」すべて川本三郎を計400円で購入する。なかなか良い出だしである。ツラツラ歩いて吉祥寺に到達し、続いて「古本センター」(2017/03/06参照)を回遊。扶桑社文庫「昭和ミステリ秘宝 火の接吻/戸川昌子」を250円で購入する。偶然にも装画の木版は、先ほど買ったばかりのちくま文庫三冊の装画木版と同じ、森英二郎の手によるものであった。ここまで来たなら当然井の頭線の下も潜って「よみた屋」(2014/08/29参照)に顔を出す。店頭棚に前屈みのおじいさん達が鈴なりになっている光景は、なかなか他では見られない、いぶし銀の活気を『井の頭通り』に放っている。そんな彼等の背後から、白髪頭越しに棚に目を凝らして行く。するとちゃんと箱付きの早川書房 日本ミステリー・シリーズ6「翳ある墓標/鮎川哲也」が、新書サイズ故に奥まりながらも呼んでいたので、100円で購入する。

家に帰って来て相変わらず嬉しいのは、やはり「青春18きっぷ古本屋への旅」が出来ていること。パラパラと読んだり、物質感を味わったり、手触りを楽しんだりしているが、やはり今までの古本屋本シリーズと一緒に並べると、特に興奮してしまう。四年に渡り、岡崎武志氏と編著して来たおかげで、バラエティ豊かな古本屋さんへのアプローチが(古本屋写真集&古本屋地図&古本屋紀行)、奇妙な貫禄さえ醸し出し始めている。誠に幸せである。これからも古本屋さんに、様々な角度でアプローチすることを、改めてここに誓います!
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2018年10月24日

10/24「奇巌城」と大阪でも!

今日は昼過ぎに国立に漂着したので、フラフラブラブラ歩いて元「ブックスステーション門」の「飛葉堂」(2009/12/18参照)に飛び込む。先客と譲り合い擦れ違い棚を見て行くと、タイミング良く文庫棚に春陽堂少年少女文庫「怪盗ルパン(1)奇巌城/ルブラン」が挿さっているではないか。これを読んでから、昨日教授にいただいた寒川版「奇巌城」を読めばいいのだなと、324円で購入する(昨日「奇巌城」を読んでいないことを告白すると、教授と盛林堂小野氏に呆れられ、怒られる始末…まさか大人になって『ルパン読んでない』って言ったら怒られる日が来るとは、思ってもみなかった)。…えっ!.「奇巌城」って、ホームズも出て来るのか。でもルパンに出てくるホームズは、何だか旗色悪めなとこが、引っ掛かるんだよなぁ…「奇巌城」は大丈夫だろうか…でもルパンが主人公だからなぁ…やっぱり旗色悪いんだろうなぁ…。
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阿佐ヶ谷に帰ってからは、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)にユラユラユラリと入り込む。店頭からはちくま文庫「ケルトの薄明/W・B・イエイツ」を抜き取り、店内では児童文学棚からカバーナシのブッキング「クロイヌ家具店/大海赫」を抜き出し、計618円で購入する。

そう言えば大阪「梅田蔦屋書店」に古本をドバッと送り、届いたとのメールあり。近々『4thラウンジ』の古書壁コーナーにドバッと並ぶことでしょう。そして大変嬉しいことに、「青春18きっぷ古本屋への旅」も取り扱っていただけるとのことなので、こちらも近々古書に寄り添い並び始めることでしょう。西の皆様、新刊と古本を同時によろしくお願いいたします!
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2018年10月23日

10/23イレギュラーズと新刊完成!

本日は盛林堂・イレギュラーズに扮し、京都から上京されたミステリ評論家・新保博久教授のトランクルーム片付けに従事する。午後一時前から本の結束+ダンボール箱整理+本棚の整理を行い続け、なんだかようやく終わりがかろうじて見えたところに漕ぎ着ける。
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※教授、懸命に仕分けてます。
ここから先の片付け作業は、教授自身の思い切りにかかっているので、そのことを存分に教授に諭し、本日の作業を終了する。恒例の強奪品は、盛光社ジュニア・ミステリ・ブックス「ビクトリア号の殺人 夜あるく/ディクスン・カー」偕成社世界推理・科学名作全集15「怪盗ルパン 奇巌城/ルブラン」(教授より「原作とは違うラストになっていて、そこだけは訳者・寒川光太郎の完全オリジナルなんです」と力説される。ホームズ派の私としては、ルパンは全然読んでいないので、ちゃんとした訳の方を読んでから、ラストの違いに驚きたいと思います)でありました。教授、毎度ありがとうございます!
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そしてすっかり陽の落ちるのが早くなった夕暮れ。西荻窪に本を運び込んだ後、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)で一息ついていると、出来立てホヤホヤの「青春18きっぷ古本屋への旅」「岡崎武志素描集」が大量に到着する。早速一部の包装をビリビリ破き、時間を合わせてお店に来ていた岡崎武志氏とともに、サイン本を大量作成する。ご予約の方や、神保町の古本まつりでお買い上げの方たちに、まずはお届けし始める予定です。とにかくこの可愛い二冊を、みなさんよろしくお願いいたします。
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帰りに、庶民的に『日高屋』に腰を据え、岡崎氏とともに本が出来上がった喜びを盛大に打ち上げる。達成感と、『売れてくれるだろうか?』の不安感をない混ぜにしながら、それでも幸福なアルコールに酔い痴れる。

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■「青春18きっぷ古本屋への旅」岡崎武志×古本屋ツアー・イン・ジャパン著
■B6版オールカラー全128ページ
■1500円(税込)
■盛林堂書房発行

一ヶ月強の期間内に、五回だけJR全線乗り放題(特急・新幹線・急行列車・JRバスを除く)となるお得な切符「青春18きっぷ」を駆使し、古本屋を目指す旅に出る。酷暑の夏を乗り越えて生まれたのは、六十一才と五十一才の青春の尻尾をぶら下げた二人のポンコツ男が、優雅さとはかけ離れた、気ままで緩い旅路をたどる、奇妙でマニアックな紀行文集。一人旅あるいは二人旅で、古本を求め、車内読書を求め、古い建物を求め、トンカツを求め、立食いそばを求め、ボックスシートを求め、旅情を求め…。
●常磐線の旅(岡崎・古ツア編)、総武線の旅(岡崎編)、常磐線の旅2(古ツア編)、神奈川の旅(岡崎編)、真岡鐡道の旅(古ツア編)、中央本線の旅(岡崎編)、東海道線の旅(古ツア編)に加え、『高崎線の旅+61才と51才の青春18対談』を収録。

10月21日(日)より通販サイト『書肆盛林堂』にてPM5:00から予約受付開始。
http://seirindousyobou.cart.fc2.com/
10月26日(金)神田古本まつり(AM10:00〜)盛林堂ブース(一誠堂書店前)にて先行発売開始。
10月27日(土)より西荻窪・盛林堂書房にて店頭発売開始。

※またこの本を、たくさんの場所でたくさんの方にお届けしたいと思っていますので、お取り扱いいただける古本屋さん&新刊書店さんを大募集しております。一点からでも構いません。お店に並べていただければ大変に幸いです!どうか、どうか、盛林堂までご連絡下さい。
◆問い合わせ先:盛林堂書房
メール:seirindou_syobou-1949@yahoo.co.jp
電話:03-3333-6582
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2018年10月21日

10/21高円寺の大混雑と予約開始。

十月に入ってから突っ走り続けていたので、今日は久々にノンビリ過ごすことにする。朝から買ったばかりの「暗號音盤事件」に耽溺していると、いつの間にか午後三時過ぎ。ノンビリするとは言っても、やはり古本は買いに行くべきである。ノタノタ外出の準備をして、早くも夕暮れの気配が漂う街を歩いて行く。最初にたどり着いたのは阿佐ヶ谷「穂高書房」(2009/02/15参照)。お店脇の鉄扉は相変わらず開け放たれたままだが、さすがにこの涼しさでは、店主のオヤジさんも温かな洋服を着て値付をされている。店頭の安売台から文藝春秋新社「星の歳時記/石田五郎」を引っ張り出し、400円で購入する。
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そこから高架下を伝って高円寺に出るが、何だか妙に賑わっている。高架下の飲み屋も、アーケード商店街も、『ルック商店街』も、まるで祝祭日のような賑わいを見せている。熱気溢れる人波に、歩行スピードダウンを余儀なくされながら、『庚申通り』先端の「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)にどうにかたどり着く。店頭本を立ち読みする人の間から、本の背に視線を走らせて行くと、大判のディズニーアニメ絵本が並んでいるのが目に留まる。だが、そのうちの一冊が同サイズなのだが、明らかにおかしい!と引き出すと、偕成社カラー絵ばなし10「101匹の恐りゅう/北川幸比古」という“SF絵どうわ”であった。中を開くとタイムマシンもの!これは良いものに巡り会えたと、早速小脇に抱え込むと、店内から店主の粟生田さんが姿を現わし、スタタタンと補充しつつ「こんにちは」と挨拶してくれた。そして間髪入れず「アド街ヤバいです」と囁く。そう言われた時に、ハッと気付いた。そうか、今日のこの高円寺の恐るべき混雑は、昨日テレ東の『アド街ッ区天国』で高円寺が特集されたための結果なのか。店内で嬉しい「101匹の恐りゅう」とともに、高橋新吉編集の新日本時計新聞社「時計随筆集」を計600円で購入しながら、今日のお店の様子を聞いてみると、とにかく人がひっきりなしに訪れているとのこと。そう言えばランキングの一位が『商店街』だったから、隅々まで人が流れてい来ているんだなと納得する。粟生田さんは、いつもより人がとにかく多いので、何だか妙に焦ってしまっているそうである。がんばれ、サンカクヤマ!それにしても、テレビの効果、未だ恐るべし…。
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そして本日午後五時より、盛林堂書房プレゼンツの古本屋本第四弾「青春18きっぷ古本屋へ旅」の予約がスタートしました。みなさま、何とぞ、何とぞこの可愛い本を、よろしくお願いいたします!読み応えたっぷりの濃厚ながら緩い本になっていますので、ご一読いただければ幸せです!

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■「青春18きっぷ古本屋への旅」岡崎武志×古本屋ツアー・イン・ジャパン著
■B6版オールカラー全128ページ
■1500円(税込)
■盛林堂書房発行

一ヶ月強の期間内に、五回だけJR全線乗り放題(特急・新幹線・急行列車・JRバスを除く)となるお得な切符「青春18きっぷ」を駆使し、古本屋を目指す旅に出る。酷暑の夏を乗り越えて生まれたのは、六十一才と五十一才の青春の尻尾をぶら下げた二人のポンコツ男が、優雅さとはかけ離れた、気ままで緩い旅路をたどる、奇妙でマニアックな紀行文集。一人旅あるいは二人旅で、古本を求め、車内読書を求め、古い建物を求め、トンカツを求め、立食いそばを求め、ボックスシートを求め、旅情を求め…。
●常磐線の旅(岡崎・古ツア編)、総武線の旅(岡崎編)、常磐線の旅2(古ツア編)、神奈川の旅(岡崎編)、真岡鐡道の旅(古ツア編)、中央本線の旅(岡崎編)、東海道線の旅(古ツア編)に加え、『高崎線の旅+61才と51才の青春18対談』を収録。

10月21日(日)より通販サイト『書肆盛林堂』にてPM5:00から予約受付開始。
http://seirindousyobou.cart.fc2.com/
10月26日(金)神田古本まつり(AM10:00〜)盛林堂ブース(一誠堂書店前)にて先行発売開始。
10月27日(土)より西荻窪・盛林堂書房にて店頭発売開始。

※またこの本を、たくさんの場所でたくさんの方にお届けしたいと思っていますので、お取り扱いいただける古本屋さん&新刊書店さんを大募集しております。一点からでも構いません。お店に並べていただければ大変に幸いです!どうか、どうか、盛林堂までご連絡下さい。
◆問い合わせ先:盛林堂書房
メール:seirindou_syobou-1949@yahoo.co.jp
電話:03-3333-6582
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2018年10月20日

10/20水谷準のホームズ!

今日は午後に浜田山に流れ着いたので、そのまますぎ丸に乗って阿佐ヶ谷に戻ってしまう。まぁお馴染みの古本屋さんを覗きつつ帰り道をたどれば、何か古本が買えるだろう。そう簡単に考えつつ、弛緩した頭脳と焦点の合わぬ目玉を働かせ、一軒…二軒…三軒…四軒……あれれ、何も買えなかった。これは店頭ばかり見ていたせいもあるのだが、まぁこういうことは多々あるものだ。だが、手ぶらで帰ったとしても、何もあわてふためくことはない。何故なら、今日辺り、家に懲りずにヤフオクで落札した古本が届いているはずなのだ。見事予感は的中し、予想より一回り大きい菊判サイズの本が封筒から転がり出て来た。東京創元社「世界少年少女文学全集46 推理小説集」である。ライバル一人ありの落札価格は1211円であった。昭和三十年刊の、ドイルやポーなどを少年向けにリライトした、面白そうな見たことのない本だったので、勢いに任せて落札したのである。それにしても昭和三十年に、児童ものに『推理小説集』と名付けたのは、編者が木々高太郎派だったからだろうか…。そんな世迷い言はさておき、この本は買って正解であった。コナン・ドイル『六つのナポレオン』『まだらのひも』『赤毛組合』『四つの署名』が収録されているが、訳者は何と水谷準なのである。水谷が訳したルパンは知っているが、ホームズも訳していたとは、恥ずかしながら知らなかった。さらにポオ『ぬすまれた手紙』(中野好夫訳)チェスタートン『青い十字架』フリーマン『アルミの短剣』(共に西田政治訳)ルルー『黄色い部屋』(水谷訳)も収録されているが、ビーストンの『マイナス家の黄色ダイヤ』(西田訳)が入ってる!おぉ、なんという贅沢な児童推理小説集。子供気分で少しずつ読み進めて行こう。カラー口絵はちょっと松本竣介タッチのシャーロック・ホームズ像なのだが、無帽で葉巻を手にし、ダブルのスーツという、変わった出で立ち。手の甲には毛まで生えており、ちょっとジェームス・ボンドに見えなくもない。描いたのは永田力という画家で、この人実は推理小説雑誌『宝石』編集部で働きながら、絵画制作に打ち込んでいた方なのである。ということは、いわゆるスタンダードなホームズ像を知っていた確率は、かなり高いと思われる。つまりこの絵は、あえてそのイメージを崩したオリジナルなホームズ像ということだろうか。…あぁ、毎日探偵小説やら、推理小説のことばかり書き連ねていてすみません。 とにかく大好きなもので…どうか許してやって下さい…。
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これは外箱の内容紹介。
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そしてこれが問題のシャーロック・ホームズ。
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2018年10月19日

10/19「ブックオフ」であり得ない買物をする。

午後二時過ぎの池ノ上の住宅街に流れ着いたので、急坂をダラダラ下って下北沢に流れ落ちる。そして横丁の「ほん吉」(2008/06/01参照)に食らいつき、店頭棚を注視する。左側からアタックして行くと、最後の右端の棚上に置かれた箱の中から、素晴らしい小冊子を見つけ出す。狩猟界社「世界の猟銃 日本の狩猟」。表紙の書き込みと『あとがき』から推察すると、昭和三十六年に日本橋・三越で開かれた『世界の狩猟展』で販売されたガイド本らしい。猟銃の歴史や外国銃ガイドに加え、狩猟法と猟犬までも網羅。全88ページの、見ていて楽しい一冊である。やはり覗いた甲斐があったと、百円で購入する。
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そのまま電車を乗り継いで高田馬場に出て、野暮用をひとつこなす。そしてここでも坂を下って神田川を越え、「ブックオフ高田馬場北店」を偵察する。脇目も振らず、ぐんぐん奥に入り込み、最奥の古書コーナーにたどり着く。百均棚に満遍なく目を凝らしてから、続くセレクト古書に集中する。すると棚下の平台部分に、光文社乱歩少年探偵シリーズ三冊(ちゃんとカバー付き)や、糸縢りされ手作り表紙が付けられた大正オリジナルの押川春浪「海底軍艦」などがひっそり並んでいるのを発見し、血流をビュビュンと早める…これは、何かあるんじゃないか…内田百閨uノラや」か…書下ろし長編推理小説シリーズ鮎川哲也の「憎悪の化石」……ぬぬぬぬぅ、大都書房「暗號音盤事件/海野十三」かっ!で、出たっ!と焦りながら掴んでみると、どうやら裏表紙が取れてしまっているようで、値段は6110円…わりとちゃんと付けてるから、微妙だ…だが、相場はこの四倍くらいの値段なので、私が今後もその高値で手に入れることはないだろう…どうしよう、どうするべきか。買おうか、買うまいか…いや、こういうのは、ここで会ったら百年目なのだ。買ってしまおう!と勇躍レジに向かう。並んで待っていると、「こちらへどうぞ」とお兄さんに呼び掛けられ、精算する。「ろ、6110円です…」とお兄さんがちょっと引いているのが微妙に伝わって来る。そりゃそうだ、こんな古くてボロい本がこの値段だもんな。しかもここ、「ブックオフ」だもんな。生涯で、「ブックオフ」で一番高い買物を、今まさに私はしているのである。ビニールから取り出された本を確認すると、裏表紙が取れている以外は、経年劣化のまともな状態なので、まぁいいだろう。内容は昭和十七年刊の、探偵防諜SF小説集である。七十六年前の匂いを嗅ぎながら、楽しく読むことにしよう。
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2018年10月15日

10/15謎の取材

本日は午前六時半に起床し、ウォーミングアップする間もなく、部屋の片付け&化粧直しに奔走する。ある取材が午後にこの家で行われるため、絶望的な古本堆積状況をどうにかしなければならないのだ…と、午前十時半過ぎまでドタバタし、慌てて外出。阿佐ヶ谷駅で岡崎武志氏と落ち合い、本日入稿予定の「岡崎武志素描集」についての受け渡しをする。そしてすぐに氏と別れ、区役所で野暮用をひとつこなしてから、せっかくなので荻窪「ささま書店」(2018/08/20参照)まで、ぐいんと足を延ばす。マルジュ社「写真術師 上野彦馬/八幡政男」径書房「子どもの本とごちそうの話/赤木かん子」婦人画報社「きもの文様事典」を計324円で購入し、古本の入った袋を提げて入口を通り過ぎると、店頭新書棚の上に集まる薄手ビジュアル本コーナーに、背の無い中綴じ本が集まっているのに気付いてしまう。引き出してみると、JCIIフォトサロンが出している薄手の図録で、名取洋之助モノがほとんどである。これは!と色めき立ち、「名取洋之助と日本工房作品展 報道写真の夢」「桑原甲子雄展 東京原景」の二冊を持って帳場に舞い戻ると、レジのお姉さんに苦笑される。計216円で購入。そして家に戻り、午後一時前に二人の人物を迎え入れ、取材される。
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この写真は取材時の様子。いったい何の取材なのか、わかる人は分わかると思うのだが、実はアレがないのにこの取材は、どうにもおかしいのである。だから果たしてどんな記事になるのか想像もつかない…とだけ今は言っておこう。詳細はまた後日お知らせいたします。そして夜、「岡崎武志素描集」のデータ入稿を終える。「青春18きっぷ古本屋への旅」と、ピッタリ並走の同時進行だったので、本当に大変だった。よくやったな、俺!
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2018年10月14日

10/14「青春18きっぷ古本屋への旅」詳細!

先ほどまで「盛林堂書房」の帳場横に陣取り、岡崎武志氏との共著新刊「青春18きっぷ古本屋への旅」の色校に首っ引き。この期に及んでいくつか間違いが見つかったので、慌てて家に帰ってデータを直す。よっしゃぁ!作業終了!と言う訳で、嬉しい嬉しい古本屋本シリーズ第四弾の詳細が決定!
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■「青春18きっぷ古本屋への旅」岡崎武志×古本屋ツアー・イン・ジャパン著
■B6版オールカラー全128ページ
■1500円(税込)
■盛林堂書房発行

一ヶ月強の期間内に、五回だけJR全線乗り放題(特急・新幹線・急行列車・JRバスを除く)となるお得な切符「青春18きっぷ」を駆使し、古本屋を目指す旅に出る。酷暑の夏を乗り越えて生まれたのは、六十一才と五十一才の青春の尻尾をぶら下げた二人のポンコツ男が、優雅さとはかけ離れた、気ままで緩い旅路をたどる、奇妙でマニアックな紀行文集。一人旅あるいは二人旅で、古本を求め、車内読書を求め、古い建物を求め、トンカツを求め、立食いそばを求め、ボックスシートを求め、旅情を求め…。
●常磐線の旅(岡崎・古ツア編)、総武線の旅(岡崎編)、常磐線の旅2(古ツア編)、神奈川の旅(岡崎編)、真岡鐡道の旅(古ツア編)、中央本線の旅(岡崎編)、東海道線の旅(古ツア編)に加え、『高崎線の旅+61才と51才の青春18対談』を収録。

10月21日(日)より通販サイト『書肆盛林堂』にてPM5:00から予約受付開始。
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10月26日(金)神田古本まつり(AM10:00〜)盛林堂ブース(一誠堂書店前)にて先行発売開始。
10月27日(土)より西荻窪・盛林堂書房にて店頭発売開始。

※またこの本を、たくさんの場所でたくさんの方にお届けしたいと思っていますので、お取り扱いいただける古本屋さん&新刊書店さんを大募集しております。一点からでも構いません。お店に並べていただければ大変に幸いです!どうか、どうか、盛林堂までご連絡下さい。
◆問い合わせ先:盛林堂書房
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2018年10月13日

10/13夜の「九曜書房」

本日はすべてをおっ放り出して、目黒にて甥っ子の慶事に参加する。祝い事なのでザブザブに酔っぱらい、千鳥足ですっかり暗くなった午後六時過ぎに帰路に着く。乗り込んだのは地下鉄の南北線…あれ?このまま乗っていれば、大好きな「九曜書房」のある武蔵小山に着くな…そう思いついたら、帰り道の目黒駅をやり過ごし、武蔵小山駅に降り立ってしまう。こんな夜に「九曜書房」(2009/03/26参照)を訪れるのは初めてだ。果たして営業しているのだろうか…とドキドキしながら、高校グラウンド脇の細道を進んで行くと、やった!灯りが点っている。早速店内に踊り込み、五百円棚を注視する。買いたい本はたくさんあるが、目出度いことがあったので、何だか高い本を入手したい気分だ。そんな無闇な高揚感と、身体中を駆け巡り中のアルコールに背中をどやしつけられ、左側通路の古書棚に近付く。ご祝儀を出したせいで、財布の中身は雀の涙の五千円…さて、何が買えるかな…あ!読みたかった浪速書房「東京駅/佐川恒彦」が並んでいるじゃないか。帯はないが、かなりの美本であるのを確かめながら値段を見てみると、なんだか財布にジャストな四千円。よし、これに決めた!と潔く購入を決意する。物語は、詐欺師を超える詐話師という犯罪者のコンゲームらしい。ウヒヒ、読むのが楽しみだと、お店の前で記念撮影する。
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2018年10月08日

10/8昨日のイベントと今日の行動。

昨日は塩山芳明氏と賑やかな雨の実一家に挟まれ、渋谷円山町の薄暗がりにて古本を販売。連休中日&戻って来た炎暑のためか、客足は例年より少なめであった(ただしトークの開始&終了前後には賑わう。ここがチャンス!)。結局どうにか計二十六冊を売り上げるが、ほとんど隣りの古本神・塩山氏と、差しでビールを飲みながら話しまくった別の意味で楽しい五時間であった。途中初参加の「モロ古書店」から、横浜発展都市記念館「吉田初三郎 横浜市鳥瞰図 復刻版」再建社「写真・東京の今昔/監修 木村荘五・野田宇太郎」(裸本)を計1300円で購入する。さらに隣りの古本市の表棚の「にわとり文庫」(2009/07/25参照)から生活百科刊行会小山書店版「きつねの裁判/内田百閨v(函ナシ)を500円で購入。小山書店とは言っても、当然戦前の『少年少女世界文庫』ではなく、昭和三十年再版の戦後版である。だがそれでも谷中安規のカラー口絵と挿版画十六枚が嬉しい一冊である。全ページに、谷中とは別の人が描いた動物カットが配されているのが、なんとも不思議。
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帰り際には、雨の実・長女と同じパラシュート素材の緑のエコバッグを使っていることを確認し合い、ニヤリとしながらお開き。会場にお越しのみなさま、古本をお買い上げのみなさま、話しかけてくださったみなさま、そしてイベント主催のみなさま、ありがとうございました。

本日は早朝から仕事にキビキビ取りかかり、一区切りついたところで月曜日なのを思い出し、慌てて午前十一時半の「ささま書店」(2018/08/20参照)に駆け付ける。よい古本を手に入れるには、こいうルーチンも大事なのだ!と、愚かな行動を正当化し、雨仕様の店頭で目玉をグルグル動かしながら、みすず出版「精神病者の魂への道/シュヴィング」ハヤカワ文庫SF「モナリザ・オーヴァドライヴ/ウィリアム・ギブスン」を計216円で購入する。テクテクと阿佐ヶ谷まで引き返し、お店が開いたばかりなのに大変に混み合っている「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)にも立ち寄る。表のバンから店主・天野氏が結束した本を店内に運び入れている。すでに積み上がっていた本の山の上に、さらに積み上げて行くので、コンコ堂にしては過激な光景が生み出されている。「ドンドン高くなってますよ」と茶々を入れると、「ちょっとヤバいですね」と買い過ぎを認める。だがその山たちは何だか良さげなオーラを放っているので、これらがいずれ店頭に並ぶことを考えれば、本の山が高くなるくらいなんだ!これでいいのだ!と勝手に思ってしまう。出版芸術社「山田風太郎初期作品集 橘傳來記」を824円で購入。家に帰ってからは「青春18きっぷ古本屋への旅」の修正に没頭する…あぁ、早く本になれ!なれ!なれっ!
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2018年10月06日

10/6ヒイコラ準備完了。

今日は北と南で高低差のある白糸台という所に流れ着いたので、西武多摩川線で帰路に着きながら、新小金井駅で途中下車し、「尾花屋」(2017/06/15参照)に姿を現す。好ましい店頭棚を眺めていると、本を山積みにした台車を押した店主が現れ、ほんわかした笑顔を見せながら「あの、今日午後三時から、駅前の広場に出店して、絵本とかたくさん売りますので、時間があったら見に来て下さい」と声をかけられる。こちらも笑顔で会釈しながら、現在時刻は午後二時過ぎ…す、すみません。無理です!と心の中ですぐさま詫びる。アスキー出版局「モンドコンピューター」洋泉社MOOK「活字秘宝 この本は怪しい!!!」貸本マンガ史研究会「貸本マンガ史研究12」を計500円で購入する。件の駅前に戻ると、たくさんあるテントのひとつで確かに尾花屋さんが外売り準備中。さらにすみませんと心中で詫び、電車に乗って帰宅する。
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午後六時前、再び外出して三鷹の「水中書店」(2014/01/18参照)にて岡崎武志氏と待ち合わせ。一瞬、中央線古本屋新星となる男性と邂逅し、いずれ沿線に増えるであろう新たなる一店を想像する。創元推理文庫「現代詩人探偵/紅玉いづき」ちくま学芸文庫「ダダ・シュルレアリスムの時代/塚原史」を計850円で購入する。そして駅前の居酒屋に流れ込み、ビールを飲みながら「青春18きっぷ古本屋への旅」の校正ゲラを受け取り(氏は「読み応えあるなぁ」と半分自分で書いたのに、感心することしきり)。、氏の素描集の打ち合わせもする。だがそんな真面目な話は十分ほどで終了し、後は楽しく古本屋話に終始する。さて、もろもろ残り作業、頑張ります!…と宣言しながら、家に帰ってからは明日の古本フリマの準備準備。今の精一杯で、ヒイコラ準備いたしました。変な本もレア本も混ぜこぜにしてありますので、どうか、どうか明日は渋谷円山町の坂の途中でお会いいたしましょう。お待ちしております!
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2018年10月04日

10/4大好物の表現派

錯綜しまくる仕事に、主観的に一段落を付けた午後三時。息抜きにちょっと古本を買いに行くことにする。日曜の『LOFT9 BOOK FES.2018』出店分に、彩りを添えるような古本を安値で探して来よう!と、一旦雨の止んだ曇り空の下を、ブラリブラリと高円寺まで出張る。チョコチョコ何軒かで、古本小商いメガネに適うような古本を購いつつ、いつの間にやら高架下の「都丸書店」(2010/09/21参照)にたどり着く。ガード側の外壁棚下段に、大量の戦前の「中央公論」と「改造」が並んでいるではないか。大体300〜500円か…龍胆寺雄・武田麟太郎・夢野久作…目次に注意していくと、魅力ある作家名が浮かび上がるが、『お前が雑誌を買ってどうするんだ!結局いっつも持て余してるだろ!』というツッコミが心の中に入りまくるので、そっと棚に戻しておく。そうだ!そう言えば、ガード側の入口から入ったすぐ左横に、面白い古書棚があるんだっけ。そう思い出して、コンクリ土間の店内に入り込み、右側に身体をターンさせる。小さな棚だが、お店の硬さから弾かれたような、行き場のない古書たちが肩を寄せ合っている。その中の一冊の小型本を手にすると、おぉ!ドイツ表現派の戯曲!大鐙閣「表現派代表劇曲 転変/エルンスト・トラア作 黒田礼二譯」である。表現派・未来派・ダダ、だ〜い好き。大正十一年の出版で、作品中に感情表現の動きと爆発を優先する傾向を持つ『表現主義』による、社会革命劇である。口絵写真を見ると、鉄条網に絡まる四人の骸骨兵が!うぅ、文章も尖っていて、刺激的だ…二千円か…高いのか安いのか分からないが、ブームが巻き起こった当時の表現主義関連の本がこの値段で買えるのなら、俺にとっては安いもんだ!と、当初の目的そっちのけで、欲望のままに購入してしまう…さぁ、財布も突然軽くなってしまったし、さっさと帰るとするか。
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posted by tokusan at 18:13| Comment(2) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする