2025年11月21日

11/21今日もまたもや「新青年」。

デザイン仕事をスパッと片付けて、洗濯物をたっぷり干して、午前十時前に外出。暖かな陽射しに“小春日和”の四文字を頭に浮かべつつ、中央線で御茶ノ水へ。いつもにょうに学生に混じってを下って神社にお参りして、「東京古書会館」(2010/03/10参照)『趣味の古書展』一日目へ。地下への階段を下り、荷物を預けるのにちょっと待ち、緑に番号札を受け取り賑わいのホール内へ。ウラウラ巡りつつ、左奥の「扶桑書房」の人気ですでにブランクが生まれている古書棚に近寄り精査したいが、古本修羅垣が接近を拒んでいる……仕方ない他を一回りして来るか。十分後、さすがに開始一時間近く経っているので、修羅垣も薄めになっている。だが、同時に本も少なくなっている。それでも何か買えるかなと棚に接近すると、棚ではなくその下の狭い平台部分に集まる雑誌類に目が留まる。おぉっ!「新青年」が残っている!何故残っているんだ!と驚き喜びつつ、二冊を素早くセレクト。博文館「新青年 第十六巻第一號((昭和十年一月)」「新青年 第十八巻第二號(昭和十二年二月)」である。学研まんが ひみつシリーズ66「有毒動物のひみつ/監修・大野正男 漫画・木村研」とともに計3200円で購入する。昨日に続き、今日も「新青年」が買えるなんて、とても幸せである。昭和十二年二月號には小栗蟲太郎の本格中編探偵小説『地蟲』が載っている。それに連載中の横溝正史『真珠郎』の挿絵は竹中英太郎だ。
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やっぱり松野一夫の表紙がモダ〜ンで良いねぇ。

そして帰りに神保町に流れ出て、ちょっと噂で聞いた、今月末で閉店してしまうお店を、お別れするつもりで見に行ってみるが、店頭に閉店のお知らせなどはなく、何も変化は認められない。もしかしたら閉店時期が延びたのだろうか?まぁ、また見に来てみよう。
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2025年11月12日

11/12クマゴロウが秋休み中。

午後二時半に練馬春日に流れ着いたので、地下深い都営大江戸線のシートに腰を落ち着け、練馬に出る。続いて地上高架の練馬駅で西武池袋線に三分間乗り、中村橋駅着。さて、「古書クマゴロウ」(2018/03/21参照)に寄って帰るか……とお店に近付くと、おや、シャッターが下りている。がっかりしながらさらに近付き、表に取り残された畳まれた立看板に貼られた営業日カレンダーを見ると、何と10日から18日までの長〜いお休み中なのであった。秋休みか……。仕方ないのでスパッと諦め、バスの乗って帰宅する。するとポストにヤフオク落札品が届いており、無事に今日も古本を手に入れることが出来た!とウキウキ家のドアを開ける。文藝市場社「世界魔窟小説集/梅原北明編」である。2640円のライバルちょいアリで落札す。大正15年刊の、単行本形式の「文藝市場七月特大號」。書名通りの短編小説集で、大泉黒石『唐妓の死』、村松梢風『白象のような女』、長谷川伸『異人臭い髪』、村山知義『一九二二年(一つの魔窟小説)』、辻潤『不協和音でarrangeされたMOZAIK(あるいは麻痺狂患者の惡夢)』、梅原北明『鍵穴の芝居見物』など十編を収録。残念ながらカバーが一部表紙に貼り付いてしまっているが、レアな函付きなのがポイント高過ぎである。今夜はこれを早速繙き、大正時代の悪夢に溺れることにしよう。
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2025年10月29日

10/29吉祥寺でやっほい!

午後二時前に初台の谷底に流れ着くが、吉祥寺にひとつ用事があるので、エッチラオッチラ『甲州街道』まで上がり、京王線と井の頭線で吉祥寺に出る。用事を済ませるや否や「よみた屋」(2014/08/29参照)へ。すると嬉しいレア本が店頭で待ってくれていた。徳間書店「生贄/梶山季之」である。昭和42年刊の、デヴィ夫人をモデルにしたセミ・ドキュメント小説。梶山と徳間書店はデヴィ夫人に訴えられ敗訴。本は絶版となったので、今ではかなりのレア本なのである。奇妙な装幀は伊丹一三(十三)。
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やっほい!と喜びつつ、ダイヤモンド社「見ると聞くとは…★欧米ジェット周遊記★/崎川範行」アニメージュ文庫「シュナの旅/宮崎駿」とともに計275円で購入する。続いて「古書防破堤」(2020/01/22参照)で角川書店「ザ・ブーム/角川春樹・藤岡和賀・阿久悠+未来捜査局」を百円で購入した後、『中通り』で「あぷりこっとつりー」(2021/03/21参照)が消滅しているのを目撃する。そして「百年」(2008/09/25参照)への階段を上がり、講談社「定本ハナモゲラの研究/筒井康隆・山下洋輔・タモリ・赤塚不二夫・赤瀬川原平・奥成達」を1100円で購入し、さらに「MAIN TENT」(2015/03/26参照)に立ち寄ると、たまたま店前にいた店主に「今日は定休日なんです。すみません。またどうぞ」と優しく送り出される。最後に「藤井書店」(2009/07/23参照。店内の棚に『おかげさまで70周年』の小さすぎる貼紙あり)に向かい、朝日文庫「帝都復興せり!/松葉一清」宝島社文庫「VOWでやんす!/みうらじゅん」を計330円で購入し、満足して吉祥寺を後にする。

ところで、大阪「梅田蔦屋書店」で開催中の独り古本フェア『はじめてのヴィンテージブック』も、会期は後十日を残すばかり。開始時と色々変わっていますので、再チェックと買い逃し防止、よろしくお願いいたします!
https://store.tsite.jp/umeda/event/shop/49666-1332280905.html
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2025年10月28日

10/28まぁいっか。

古本神・岡崎武志氏のブログ『okatakeのブログ』で、南千住の「大島書房」(2009/03/18参照)が閉店セール中なのを知る(閉店時期は未定らしい)。これはぜひとも駆け付けなければ!と午後に『都区内パス』を760円で購入し、中央線→山手線→常磐線と乗り継ぎ、久々に南千住の駅に降り立つ。うろ覚えのルートをたどり、何となく見覚えのあることに安心し、歩道橋を渡り切ると、おぉ「大島書房」が開いている。階段を下りお店に近付くと、確かに開け放しのサッシ扉に『店内商品五割引(500円以上)50%引き』などと拙く書かれた貼紙がしてある。
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中ではエプロン姿のご婦人が、奥から出して来た本をクリーニングしながら、新聞紙を敷いた床や棚に品出し中である。よし、では最後の店内を楽しむかと、コミックとアダルトと戦争と歴史と郷土と演芸と映画が大衆的に混ざり合う店内を精査して行く。ちょっとなかなか欲しい本に突き当たらなかったが、通路棚の上に見知らぬ加納一朗の本があったので確保する。1300円か……ということは650円。そしてその近くの場所に封筒に入ったままの本や小冊子が並んでいたので、こちょこちょう漁ってみると、おっ!これも見たこともない太田螢一の小冊子を発見.400円……これは五百円以下だからこのままか。と計算し帳場のご婦人に差し出す。するとご婦人は値段を確認し、ボソッと「1700円」……えっ?正価そのままで割引されてないんだけど……?もしかしたら何か条件を満たしてなかったかな?まだセールは始まってないとか、割引されるのは大判の本だけとか……う〜む、まぁいっか。というわけで1700円を支払いお店を出る。パピルスあい「映画は光と影のタイムトラベル/加納一朗」アルファレコード「太田螢一の人外大魔境読本」を購入する。貼紙を改めて見ると、やはり500円以上の商品が50%引きとなっている……うぅ、何故だろう何故かしら。単に割り引き忘れか……まぁいっかと思いつつも、釈然としない思いを抱えながら駅に向かう。だがそんな風に割り引かれなくとも、「太田螢一の人外大魔境読本」が嬉しい!モダン怪奇派イラストレーターの太田螢一が、小栗蟲太郎に多大なる影響を受け制作した音楽アルバムの副読本である。アルバムに参加した、巻上公一・鈴木慶一・細野晴臣も寄稿している。宣伝で配布していたのか、アルバムを買うとくっ付いて来たのか不明だが、太田自身の文章とイラストもたっぷりの一冊なのである。
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帰りに高円寺で途中下車し、「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)で博文館新社「叢書新青年 久生十蘭」を500円で購入して帰宅する。
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2025年09月28日

9/28二匹と仲良くなった日。

風が強く吹き抜ける日曜日だが、午前中はデザイン仕事に従事。昼食後の午後に外出する。総武線と中央線を乗り継ぎ国立駅下車。テクテク歩き、所々にある栗畑を楽しみながら、久しぶりに古本神・岡崎武志邸を訪う。玄関を開けてニコヤカな顔を出した岡崎氏に招かれ邸内へ。たっぷり一時間以上、お互いに必要とするあることについて楽しく話し合う。実に楽しい時間であったが、その間にある奇跡が勃発。氏の家には二匹の猫(黒猫&虎猫)が飼われており、こいつらは以前会った時は非常に引っ込み思案で、なかな姿を見せないのだが(2021/12/23参照)、今回二匹とも可愛く鳴きながら姿を現し、たくさん触らせてくれる始末……おかげで話している間、ず〜〜っと猫を触り続けてしまった……岡崎さん、すみません。決して話を疎かにしていたわけではありません。ただただ、猫が可愛過ぎて……。そして岡崎氏からは、お土産にと、たましん地域文化財団「多摩のあゆみ 第199号」をいただく、何と特集が『多摩の古本屋』!「えびな書店」「徳尾書店」「佐藤書房」が寄稿している。ありがとうございます!帰りに国立駅南口の「みちくさ書店」(2021/02/28参照)に立ち寄ってみると、入居する『国立デパート』の、既存の二店舗分に加え、新たに正面店舗も「みちくさ書店」となっているではないか。どんどん『国立デパート』を侵食して行く様子は、『中野ブロードウェイ』の店舗が次々と「まんだらけ」化して行くのを彷彿とさせる(とういうか、そうなって欲しいと昔書いていたが、現実となりつつあるのは素晴らしい!)。この新たな店舗部分には、通路側に文庫本、店内に日本文学・海外文学・幻想文学・ミステリ&SF文庫・ポケミス・詩歌・多摩関連・自然・実用・暮らし・大判ムックなどを集めている。平凡社「別冊太陽 探偵・怪奇のモダニズム 竹中英太郎・松野一夫」を500円で購入する。
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2025年08月17日

8/17『A先生の本棚』。

本日は実家に日帰り帰省して、お墓参りを済ませ、山の中で美味しい鰻を食べて、午後三時にはトンボ帰りで阿佐ヶ谷に帰着する。ふぅ、さすがに慌ただしくて疲れた……と、疲労を少しでも癒すために駅北口の「千章堂書店」(2009/12/29参照)に飛び込む。実はこの間から右側通路奥で、奇妙なフェアを開催しているので、非常に気になっていたのだ。『A先生の本棚』と称し、もともとここら辺には荒俣宏の博物学関連・怪関連が並んでいたのだが、さらに荒俣宏著作が増殖し、そこに京極夏彦・水木しげる・幻想文学・オカルトが加わり、超絶パワーアップしているのだ。どうやら荒俣宏(A先生なのは言わずもがな)の著作(文庫本も含む)や旧蔵書、そしてその周辺ジャンルの本を集めたフェアらしい。荒俣宏は阿佐ヶ谷に所縁深く(よく駅や街でお見かけしたことが)、その関連で開かれているようだ。おぉ、棚上部には色紙や、映画『帝都物語』の嶋田久作扮する加藤保憲と荒俣宏のツーショット写真が飾られている!と喜びながら棚を凝視。フェアは棚下や右壁棚の一部、そしてその下の本の山の上まで侵食している……。うむむむむ、ドンピシャな好書が多いなと激しく目移りしつつ懐と相談しつつ、博文館「新青年 第七巻 第拾壹號 大正十五年九月號 ラヂオと探偵」を選び、三千円で購入する。すると店主が、蝦蟇の絵が愛らしい、荒俣宏の蔵書票をおまけに付けてくれた!ありがとうございます!まだ他にも欲しい本が目白押しなので、また何か買ってしまいそう。気をつけなければ……。
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「新青年 ラヂオと探偵」は、角田喜久雄『現場不在証明』牧逸馬『幽明』大下宇陀兒『山野先生の死』春田能為『日本の善い所惡い所』谷譲次『めきしこ女』江戸川亂歩『浅草趣味』横溝正史『探偵映画蝙蝠を観る』など、絶好調な感じの號である。
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2025年06月02日

6/2函なんて、必要ないんだぁ!

午後三時前に南阿佐ヶ谷と新高円寺の間に流れ着いたので、辛抱強く『青梅街道』を西に向かい、「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)に縋り付く。店内の様子が少しだけ変わっており、入って直ぐの右壁棚のSF&ミステリ文庫が姿を消し、一般文庫ゾーンに。そして奥に入り右に曲がり込むゾーンの一番手前通路の壁棚が、今まで新書サイズ本で埋め尽くされていたのに、新たにそこがSF&ミステリ文庫&ノベルス棚と化していたのだ。あのカオスな新書サイズ本ゾーン、いつも楽しみにしていたのに……。青林工藝社「大発掘/辰巳ヨシヒロ」広済堂・ブルーブックス「脱サラリーマン殺人事件/藤村正太」春陽文庫「サーキット殺人事件/高原弘吉」翔泳社「ウルトラマン[完全版]Part1 Part2」を計1760円で購入する。続いて「竹中書店」(2009/01/23参照)に回り込んでみると、そうか今日は定休日だったか!と今さら気付き、駅前の「岩森書店」(2008/08/23参照)へ。福音館書店 年少版こどものとも「うちのじどうしゃ/谷川俊太郎ぶん 太田大八え」を110円で購入して帰宅する。すると家のポストには、昭和初期近辺の都会の闇と欲望を満載した、「股旅堂」(2018/10/01参照)の目録「MATATABIDO 29 June,2025」が届いていた。あぁっ!「犯罪科学」の欲しいのが幾つか……でも全部一万か……。そして戯れに、昨日の記事に書いた、家にある大下宇陀兒の裸本を集めてみた(ただし戦前本に限る)……むぐぅ、この赤裸々な姿を見ていると、やはり函がちゃんと欲しくなってくるな……いや、イカン!俺は、テキスト派なんだ。読めればいいんだ!函なんて、必要ないんだぁ!
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ちなみに右から三番目は、清水昆装幀バージョンの春秋社「鐡の舌」である。
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2025年05月02日

5/2もはや『持ってけドロボー!』的七割引。

朝からデザインを一本仕上げ、午前九時過ぎにさて古本を買いに行こうと、微妙な雨模様の表に出る。「八王子古本まつり」が今日からスタートだが、この空模様だと二の足を踏んでしまう。だが神保町の催事は今日はない……ならば、蕨の「古書なごみ堂」(2010/02/12参照&2025/03/15&04/27参照)に向かうか。何故なら、昨日からついに驚異の七割引閉店セールをスタートさせているはずなのだ……七割引、もはや『持ってけドロボー!』的なセールである。というわけっで、中央線→山手線→京浜東北線と乗り継ぎ、一時間ほどで蕨に到着する。線路際のお店に到着すると、午前十時半過ぎではあるがお店はちゃんと開店している。左側のサッシ窓に『7割引』の文字が輝いている。中に入り店主に挨拶。早速各所を掘り始める……減った感じが全然しないが、文学・映画・芸能・風俗ゾーンには新たなネタがガンガン補充されているようだ。だから当然の如く楽しい。この時お客さんは他に誰もいなかったので、帳場の店主とボツボツ会話しながら、色々目移り血迷いし、一時間弱滞店。どうにか八冊にギュギュッと絞る。誠文堂 十錢文庫「映畫のABC/古川緑波」東西文明社 少年少女のための世界科学探検文庫「大ヒマラヤの征服/平井芳夫」データハウス「くろい天使 愛すべき浮浪者たちの物語/八名信夫と悪役商会」(献呈署名入り)講談社「有人島/真鍋博」近代映画12月号増刊「トニーよ!永遠に 赤木圭一郎写真集」竹村書店「山中貞雄シナリオ集(下)」(小津安二郎装幀だ)広済堂出版「有名人夫婦の秘密をのぞく ご両人登場/細野邦彦編」講談社「貼雑年譜 江戸川乱歩推理文庫特別補巻/江戸川乱歩」を計4530円で購入する。……ふぅ〜〜〜〜、やっぱり買っちまった。本当はもっともっと買いたいのだが、ぐっと我慢したのだ。なのにこの金額……うぅっ、楽しいなぁ。お店は5/6の最終日まで、今日も含めていよいよ後五日だが、また来てしまいそうで、どうにもオソロしい……。
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昭和五年刊の「映畫のABC」は探していた本。コメディアン・古川緑波が優しく映画を製作から作品まで読み解く一冊である。
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2025年04月27日

4/27蕨の「なごみ堂」はいよいよ五月六日まで。

閉店セールが始まりすでに一ヶ月強……今は五割引閉店セールを敢行中の、蕨の「古書なごみ堂」(2010/02/12参照&2025/03/15参照)の様子を見に行く。一応、往きの京浜東北線車窓に流れる店舗を視認して見ると、おぉ!ちゃんと開店している。というわけで駅からお店に駆け付け、お客さんのために脚立に上り、高い棚から本を下ろしていた店主に挨拶する。あれから売り上げは順調だそうで、お客さんが来ない日はないとのことだが(店主はいつも通っていた催事に行きたいのを我慢して毎日店を開けているのだ)、本はまだまだ棚に残っている。売れるそばから補充しているのだろうが(恐らく奥の間の壁際古本崖から、続々補充するのだろう)、以前より店頭の本が多くなった気がする。それに平台部分に置かれた密集本タワーたちの存在が、そんな印象をより濃くしているのだ。それにしても昭和的良書がまだまだそこかしこに残っているのには驚く……これは、買い過ぎに注意しなければ……。そう己を戒めながら、棚を上から下まで、果ては通路棚下の開け放たれたストックスペースの本にまで目をピカピカ光らせる。その間にもお客さんが次々と訪れ、店内はかなり賑やかな状態となる……すげぇ、「なごみ堂」がこんなに混み合う日が来るなんて。ますますなごめないじゃないか。そんな店内で必死に本を選び、結果、我慢に我慢を重ねて二冊に絞る。光文社カッパ・ノベルス ドキュメントシリーズ「トキワ荘青春日記/藤子不二雄」三芽書房「日本のサーカス/尾崎宏次」を計1500円で購入する。まだまだ欲しい本はたくさんある。そして閉店セールは5/6(火)までとのことなのである……これは、また来て、買ってしまいそうな予感が、背中を走る……。
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これは今日の大収穫。昭和33年刊の、日本のサーカスをルポする一冊なのだが、神戸の版画家・川西英のサーカス版画が多数掲載されているのである。カバーももちろん川西英。また写真は、伝説の写真家集団“ViVO”のメンバーだった丹野章が担当。以前「盛林堂書房」(2012/01/06参照)で「こんな本入ったよ」と見せてもらったことがあり、川西版画のモダンさや、当時のサーカスを活写したモノクロ写真に激しい魅力と欲望を感じ、頭の中に刻み込んでいた一冊なのである。見たことがなかったら、恐らく手にしていなかっただろう。
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2025年03月19日

3/19様々な“雨”かんむり。

……それは雨から始まり、雷・雹・霰・霙・雪と、“雨”かんむり(うかんむり)のオンパレード……そんな冷たい危難を乗り越え、午後三時半に梅ヶ丘に流れ着く。冷え切った身体をキープしたまま、下北沢に直ぐさま移動し、「ほん吉」(2008/06/01参照)店頭の古本棚で暖をとる。文藝春秋社「頭の洗濯/吉田健一」出版芸術社 ふしぎ文学館「夢の中へ/山田正紀」秋田書店 SUNDAY COMICS「鬼面帝国/山上たつひこ」を掴んで店内に進むと、おっ!入ってすぐの左側が、今まで本で塞がれていたのに、それが退かされ、いきなり左奥の通路に入れるようになっている。ちょっとしたプチ改装であるが、それでもやはり新鮮である。そしてその本の山が無くなったことにより、通路棚の下段が良く見えるようになっている……こんなところにサンリオSF文庫があったのか……むっ、「ハローサマー、グッドバイ/マイクル・ニコイ」が600円ではないか。lこれは買っておかねばと、先述の本とともに計1150円で購入する。「夢の中へ」が110円なのも嬉しいが、「ハローサマー、グッバイ」がやはり冷えた身体をポカポカ温めてくれるね。
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続いて井の頭線下りに乗って、東松原駅で途中下車して「古書瀧堂」(2014/05/01参照)へ。国書刊行会「Xに対する逮捕状/フィリップ・マクドナルド」を300円で購入し、再び井の頭線に乗り、浜田山駅ですぎ丸に乗り買え阿佐ヶ谷に無事生還する。するとポストに封筒に入った厚いゲラ束が届いていた。「古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸」の再校ゲラである。諸般の事情により、三月発売だったのが五月予定にずれ込んでいるが、作業は着々進行中である。そして明日からは、神保町で『神保町さくらみちフェスティバル春の古本まつり』がスタート!予告通りに開催四日間すべて、“盛林堂・イレギュラーズ・エクストラ”となり、『書泉グランデ』前の盛林堂ワゴンに常駐。ぜひとも古本ドッサリワンサカ買いに来て下さい。お待ちしております!
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2025年03月15日

3/15蕨の「古書 なごみ堂」が明日から閉店セールを!

花粉のために体調が恐ろしいほど低下……だが、今日は出かけねばまらぬのだ!と気合いを入れてもふらつきながら、総武線→山手線→京浜東北線と乗り継ぎ、およそ一時間で蕨に到着する。そして線路沿いの古本栽培所「古書 なごみ堂」(2010/02/12参照)へ。
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いつもならじっくり店頭ワゴンを探るのだが、体調の悪さ故すぐに店内に入り、古本山の向こうの帳場に隠れたなごみ堂さんに挨拶する。そしてここに悲しむべき事態をお知らせしよう。「なごみ堂」は五月の建物立ち退き&解体に伴い、お店を閉店することを急遽決心したのである。あぁ、この棚から古本が成長して来ているような光景を見られるのも、後二ヶ月か……。というわけで急遽なごみ堂さんから声がかかり、古本神・森英俊氏とともに閉店セールスケジュールのミーティングに赴いたわけである。だがすでになごみ堂さんの中では色々決まっているようで、閉店セールはせっかちにも明日からスタート。『三月中は店内全品30%オフ』、『四月中は店内全品50%オフ』にするとのこと。営業日は一応毎日(例外あり)で、営業時間は午前十時〜午後四時半とのことである。店内の棚には。芸能風俗関連・戦争関連・戦前紙物・絶版新書サイズ本・文学・マスコミ・サブカル・ゲテモノ・昭和関連・建築・東京・都市・児童文学など、開店から一度もブレていない濃厚マニアックな棚が展開。あまり見かけぬ本がそこかしこに顔を出しているはずなので、みなさまお誘い合わせの上お越しください!
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やがて森氏が到着し。なごみ堂さんがプリンを差し出しながら「今日は閉店セール前夜祭です。本の値段よりサービスしますので、好きなだけ掘り返して買って行って下さい」とのことであった。森氏は早速気になるところを徹底的に検分して行く……ふ、古本栽培所が、激しい力で耕されている。この人の古本に対する欲望は、本当に尋常じゃない……。こちらっはそれほど気合いを入れず、それなりにボヤッと棚を見て行く。だが棚の質が良いので、それでもたちまち四冊を選んでしまう。テレビ朝日「新幹線公安官/長谷川公之」読売新聞社「建築巨人 伊東忠太」パルコ出版「ヘンタイよいこ新聞/糸井重里責任編集」講談社「超発明/真鍋博」を、フライング30%オフの計2800円で購入する。
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うわ、森氏がすげぇ買ってる。さすが。そして体調が相変わらず優れないので、早めに失礼する。本がすべて売れることを願っているます……私もまた来て買うけど。
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2025年02月17日

2/17石神井の三店をスムーズに巡る。

午後二時前に、大泉学園と上石神井の中間の石神井台に流れ着く。というわけで、『富士街道』を東北東に向かい『石神井公園駅』に……あっ!そうか、この街道沿いには「エコキーパーズ」(2013/01/29参照)があったんだ。しかも店頭に色々な雑貨を増やしつつ、しっかりと営業中である。
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古本とコミックとDVDと雑貨が咲き乱れる小さな店内に踏み込み、古本に集中して行く。二見文庫「懐かしのヒーロー 大怪獣ゴジラ99の謎/青柳宇井郎・赤星政尚」ケイブンシャ「ウルトラマン特撮の秘密百科」「改訂増補版 全ウルトラマン特撮研究/監修◎円谷プロダクション」を計1100円で購入する。期せずして特撮関連本ばかり買ってしまった……。そんな獲物を得て、さらにテクテク歩き続け、続いて古着が店頭に蔓延る「草思堂書店」(2008/07/28参照)に吸い込まれる…この辺りの古本屋さんは、どうも多角的に営業されているようだ。ベストブック社「明智小五郎の事件簿/江戸川乱歩」を300円で購入する。そして最後に横丁の「きさらぎ文庫」(2009/01/21参照)にも立ち寄り、白水社 新しい世界の文学「コレクター(収集狂)/ジョン・ハウルズ」を300円で購入し、駅南口に出た途端、身体を持って行かれるほどの冷たい強風に耐えながら、阿佐ヶ谷行きのバスに飛び乗って帰宅する。
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2025年01月24日

1/24「空襲警報」入手後、西新井へ。

西新井の五十余年の歴史を誇る「書麓 高田書店」(2009/11/12参照。“麓”はテント看板では竹かんむりである)が、2025/01/31をもって閉店してしまうので、駆け付けることにする。だがその前に御茶ノ水に立ち寄り、例の如く坂を下って「東京古書会館」(2010/03/10参照)地下ホールの『和洋会古書展』一日目へ。次があるので、軽く見て回るだけにしよう。そう考えて、あまり見えない部分などにも執着せずに、サッサか動いて行く。するといきなり入って直ぐ左奥側の面陳ゾーンに、函ナシだが物凄くキレイな博文館 小國民文藝叢書「空襲警報/海野十三」が飾られているのを発見する。海野著作の中でも、なかなかなレア本である。『愛國防空小説』と銘打つ表題作の他に、『愛國冒險小説 豆部隊長』『愛國防諜小説 やどかりの秘密』を収録。初めて現物を見て喜び、デッドストック品のようなキレイさに驚く。高いんだろうなぁ……と決めつけて後見返しの値段札を見ると、これが驚愕の200円なのであった。か、か、か、買います!と舞い上がりながらさらに会場を巡り、平安堂書店「野良犬 放浪画家・長谷川利行/矢野文夫」栄光出版「死者の木霊/内田康夫」(帯ナシ第二刷)一陽社「魔法の國のおはなし/日本童話研究會編」とともに計千円で購入する。
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すっかりウキウキして、足取り軽く会館を出たら、『本郷通り』に出て『新御茶ノ水駅』から千代田線に乗車する。ずっと地下を走り続け、『北千住駅』で東武スカイツリーラインの各駅停車に乗り帰る。今度は高架を走り続けて『西新井駅』着。東口に出て『環七』の下を潜ると、道の向こうにすでに緑色の「高田書店」の看板が見えていた。いそいそと大きなテント看板の下に立つと、大きく開け放たれたガラス戸に『閉店のお知らせ』が貼り出され、諸般の事情により閉店することと、50年余りの利用に感謝する言葉が書かれていた。数年前から、この近辺の古本屋さんはずいぶん姿を消しているので、このお店が閉店してしまうと、街からさたに知識の潤いが枯れ、ずいぶんと寂しい思いをする人が大勢いるのだろうな、などと考えつつ、街の古本屋さんとしてはだいぶ広い店内へ。新しい本が多めだが、嬉しい安い値付の棚をじっくり眺めながら、店内を一巡する。そして目を付けたのは、中央通路棚脇にセロハン袋を画鋲で留めてあった、昭和七年刊のヒゲタ醤油「醤油の栞」である。計32ページのリーフレットであるが、多数の写真が掲載され、銚子の説明から醤油の作り方までが丁寧に紹介されている。これをこのお店最後の買物とし、300円で購入する。50年間、古本を街に送り出し、ありがとうございました。そしておつかれさまでした。
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2025年01月18日

1/18色々な『あぁっ!』。

午後三時前に武蔵境に流れ着くと、あぁっ!ずっと残っていた古本屋遺跡「境南堂書店」(2009/02/11参照)の建物が取り壊され、更地になってしまっている!
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…あぁ、あの「境南堂」の看板文字の一部でも、『建築のカケラ』みたいにとっておきたかったなぁ……。そんな風に肩を落とし、ちょっと南にテクテク歩いて「プリシアター・ポストシアター」(2015/01/03参照)へ。タイミング良く開いていてくれて感謝である。文藝春秋「日本のいちばん長い日 運命の八月十五日/大宅壮一編」富士新書「マンガ芸術論/石子順造」を計440円で購入する、顔見知りの店主にお店が開いているお礼を伝えると、「こっち来てウチが開いてないと困っちゃうよね。またどうぞ!」と笑顔でお店を送り出される。さて、ここまで来て武蔵境駅に行くのはもったいないので、一生懸命西に歩き続け、新小金井の「尾花屋」(2017/06/15参照)も訪れる。学研ジュニアチャンピオンコース「絵とき入門 まんがかき方名コーチ/飯塚よし照」(カバーナシ)角川文庫「骸骨の黒穂」「狂人は笑う」「空を飛ぶパラソル」すべて夢野久作を、計900円で購入する。うむ、やはり来た甲斐があったなと思いつつ表に出ると、あぁっ!隣の店舗の一部に尾花屋の棚が侵食している!と今さら気付いて大いに驚く。
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ビニール&網カーテンに守られた小さなスペースに、岩波文庫・ちくま文庫・新書・単行本が並べられているのであった。そんな発展する尾花屋を見届け、トボトボ北に歩き続け、東小金井から電車に乗る。そして三鷹駅手前の電車庫にさしかかったので、そう言えば跨線橋はどうなっただろうか?と気になり車窓に目を凝らすと、あぁっ!まだ残っている!南側の1/3がすでに撤去されているが、まだ北側はその形を充分に保っているじゃないか!と確認する。
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そして本日の拾い物は、やはりこの二冊。「骸骨の黒穂(がいこつのくろんぼ)」はこのタイトルではもう出せないし、昭和42年刊の「マンガ芸術論」が300円とはラッキーであった。題字レタリングは赤瀬川原平である。
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2024年12月09日

12/9吉祥寺は師走に寂しくなった。

午後一時前に西永福に流れ着いたので、取る物も取りあえず井の頭線に飛び乗って吉祥寺に急行する。昨日北原尚彦氏よりタレコミメールがあり、吉祥寺の「古本のんき」(2021/03/31参照)が12/8で突如店舗を閉店してしまったというのである。これは非常に由々しき事態である。つい11/30に訪れて古本を買った時は、そんな兆候は何処にも見られなかったのに……。「よみた屋」(2014/08/29参照)で講談社「カトマンズ・イエティ・ハウス/河野典生」を110円で購入した後、直ぐ横の駐車場を利用して道のりをショートカットし、「古本のんき」へ。…シャッターが上がっている…中に灯りが点いている……うわぁ!ドアに本当に閉店の貼紙が!
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三年八ヶ月ほどの営業期間であっただ、色々買わさせていただきました。楽しませていただきました。ここでの一番の思い出の古本は、やはり今和次郎の署名入り本であろうか(2021/06/21参照)。少し吉祥寺が寂しくなるが、のんきとは催事やネットで出会えるので、ぐっと涙を飲み込もう。そんな思いを抱えながら続いて荻窪に向かい、「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で、マガジンハウス「夢魔の館 ホーンテッド・マンション/仙波龍英 絵・丸尾末広」春陽文庫「死人に口なし/城昌幸」を計440円で購入し、いつものように歩いて阿佐ヶ谷に帰宅する。
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2024年12月01日

12/1新「かんたんむ」は事務所だった。

昼食の納豆ご飯を食べた後、〆切が急激に迫る連載の取材に出かける。だがその前に西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に向かい、逓信協会郵便文化部「郵便創業談/前島密」を百円で購入しつつ、フミさんより「Re-ClaM vol.13」を受け取る。今号は短篇ミステリアンケート特集。薄茶の表紙紙に薄いオレンジで印刷した感じが、なんだか柔らかな封筒みたいな感じになって、好ましく仕上がった。
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そして電車に乗って目的のお店に向かうと、何とコロナ感染でお休み中なのであった。…ちょっと巡り合わせが悪かったか…だがこればっかりはしょうがない。そう諦めてあてどもなく歩き始める。その途中でふと思い出したのは、「古書かんたんむ」が湯島で営業再開していると言う情報。取材とは関係ないが、ちょっと見に行ってみるか、とテクテクテクテク歩き続け、『湯島天神』脇の坂道に沿って建つ、巨大な集合住宅一階の店舗をようやく見つける……だがこりゃぁ、完全なる事務所だ。扉から店内の様子は見えるが、結束本だらけのとても営業中とは、お客が入れるとは思えぬ状況である。まぁそれがわかっただけでも良しとしておくか。仕方ないのでそのままの足で神保町に出て、休日の本の街をブラブラ歩く。若者が大変に多く、開いている古本屋さんは大変に賑わっている。そんな中を進みつつも、どうにか代わりの取材を済ませ、ホッとしてから九段下で地下鉄に乗り込み帰路に着く。
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2024年11月30日

11/30古本屋さんにサンタ。

午後二時に関町に流れ着いたので、目の前に停まった関東バスに飛び乗り、三鷹に向かう。最初はたくさんのお客さんで混み合う「りんてん舎」に飛び込むが、残念ながら今日は良い出会いはナシ。また来よう。続いて「水中書店」(2014/01/18参照)に赴くと、店頭がちょっと変わった変化を起こしていた。ムック&雑誌の店頭木箱と単行本棚二本は200〜500円に。そして文庫本棚は二百均となっており、何と百均が消滅してしまったのである。値段が上がった分、棚の質も上昇するのだろうが、これはまた思い切ったことを……そんなことを感じつつ、早速その木箱の中からコロナブックス「澁澤龍彦事典」を選び出し、400円で購入する。そしてそのまま吉祥寺まで歩き、「一日」(2017/08/11参照)で双葉社「アンデス-16人の証言 彼らは人肉で生きのびた/エンリケ・H・ロペス」を330円で購入。続いて「バサラブックス」(2015/03/28参照)で名張人外境「伊賀一筆/中相作編」を600円で購入。さらに「古本センター」(2017/03/06参照)で筑摩書房「福助さん/荒俣宏編著」を80円で購入し、さらにさらに「古本のんき」(2021/03/31参照)でハヤカワポケミス「二壜の調味料/ロード・ダンセイニ」を300円で購入してから、総武線に乗って阿佐ヶ谷に帰還する。すると駅北口アーケードの「千章堂書店」(2009/12/29参照)店頭に、送風機で立ち上がるサンタ・クロースがディスプレイされているではないか。老舗の古本屋さんにファンシーなサンタが登場……ちょっとシュールな光景であるが、粋な計らいですな。そして袋の中身は、やはり古本であって欲しい……。
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2024年10月12日

10/12不意打ちの古本買い。

午後一時半に上荻の善福寺川沿いに流れ着いたので。坂を上がって『青梅街道』に出て「古書西荻 モンガ堂」(2012/09/15参照)へ。モンガさんの無事を確認しつつ、実のない文庫本買取事件の話など聞きつつ、創思社「麻薬天国ニッポン/菅原通濟」を500円で購入する。「また来ますからね。お店続けててくださいね」とモンガさんにお願いしつつお店を後にして、『青梅街道』から西荻窪駅方面への坂を下る。すると坂の途中で、「中野書店」(2015/03/14参照)がガレージセールを開いているのに出くわす。
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これはラッキー!と、ガレージや通りに面した建物沿いにたくさん置かれた古本入りのプラケースを次々覗き込んで行く。おっ!通り側のプラケースは、『ワンコインミステリーコーナー』と名付けられ、五百円均一でミステリをズラズラと並べている…しかもかなり魅力的だ!とそこからたちまち四冊を手にしてしまう。赤い扉が開け放たれた店内に進み、精算する。店員さんが「これはみんな、五百円だったらお買い得ですよ。お客さんに喜んでいただけるような品ばかりですから」とニコニコ。学研 昭和39年中学二年コース10月号第4付録「恐怖のヨット旅行/原作R・ハギンス」ポプラ社文庫「黄金の鳥連続殺人事件 マルタの鷹/ハメット・作」大日書房「三面鏡の恐怖/木々高太郎」河出書房新社「氷柱/多岐川恭」(初版帯付き!)春陽堂「創作探偵小説選集 復刻版/探偵趣味の會編」三一書房「香山滋全集12 怪龍島」を計2200円で購入し、中野書店の袋に入れてもらう。いやぁ、不意打ちの楽しい古本買いであった。
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そして最後に「古書音羽館」(2009/06/04参照)に立ち寄り、集英社明星文庫 絵で見るスターストーリー「荒野のガンマン クリント・イーストウッド ジュリアーノ・ジェンマ ジョン・ウェイン」を300円で購入して帰宅する。
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2024年10月07日

10/7「古本市場」は1989年創業である。

午後三時過ぎ、どデカイ集合住宅が蝟集する光が丘脇の、田柄の住宅街に流れ着く。トボトボと、大江戸線の終点でもある光が丘駅に向かいながら、途中で偶然出会ったリサイクル系古書店チェーン「古本市場光が丘店」(2017/07/24参照)に、見事に吸い込まれてしまう。ゲームゾーン・古着ゾーン・トレカゾーンを無視して、左奥のかろうじて残っている古本コーナーへまっしぐら。アニメージュ文庫「アニメージュ検定【ロボット・SF編】/アニメージュ編集部編」新潮文庫「幻の殺人/佐野洋」講談社「銀河鉄道の夜/原作・宮沢賢治 影絵と文・藤城清治」を計580円で購入する。すると古本市場オリジナルTシャツを着た店員さんから、古本市場の『35周年創業祭くじ』をいただく。35周年……つまり1989年創業と言うことか。中型クラスのリサイクル系古書店が生き残るのは大変な時代に、色々商業形態を変化させつつも、残っていてくれて感謝です!と思いを込めて籤を捲ると、11/4まで有効な100円値引券であった。
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き、機会があれば使いに来ます!と心の中でひっそり宣言して、大江戸線と総武線を乗り継いで阿佐ヶ谷に帰り着く。駅前の「千章堂書店」(2009/12/29参照)で、創元推理文庫「ロンドン幽霊譚傑作集/W・コリンズ、E・ネズビット他/夏来健次編訳」を500円で購入し、すでに黄昏れつつある街中で、フラフラと家路をたどる。
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2024年10月01日

10/1次回は子供銀行券で。

朝からダンボール一箱分の、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)向きの読了&不要古本を準備し、箱をカートに括り付けてガラゴロと外出。恙無く西荻窪に到着し、二日連続でライブ観戦をしてややお疲れの店主・小野氏に査定してもらう。アレコレ話しながら、査定中の本についてレクチャーを受けたりして(これがまた勉強になるのだ)、無事に交渉成立す。ありがとうございます。そして古本を売ったお金で、早速古本を購入することにする。店頭からは、春陽堂「江戸川乱歩全集4・7・9」の三冊を掴み、店内では探偵小説棚から岩谷書店「探偵小説 獄門島/横溝正史」(カバーナシ)を抜き出し、計5300円で購入する。うむ、買った!何故か本とともに、本に挟まっていたと言う子供銀行千円券をオマケに貰う。…今度盛林堂で使ってやろう……。ついに「獄門島」が元本で読めるぞ、と喜び表に出ると、棚を凝視中の古本サンタ・磯貝氏に遭遇する。ここ最近、おとなの休日パスを使い、青森・弘前・仙台などの古本屋さんを日帰りで訪れていたとのこと。「何処かに行くというよりは、ずっと新幹線に乗っている感じ」と、古本を見ながら背中を伸ばしていた…弾丸古本屋ツアー、おつかれさまでした!
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そして家に帰ると、学芸大学の古本屋さん「SUNNY BOY BOOKS」(2013/06/03参照)から久々にメールマガジンが届いていた。それによると、店主さんは現在活動の拠点を沖縄の浜比嘉島に移し、新スペース「本と商いある日、」を運営。そして東京の「SUNNY BOY BOOKS」は、建物老朽化のため、来年の4/22に閉店することなどが書かれていた。お店が閉まるのはまだちょっと先ではあるが、ウカウカしていたらあっという間に時間が飛び去り、お別れになってしまいそう。ボチボチ見に行くことに仕様。
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