2018年02月21日

2/21売るためにも買う。

連絡待ちの仕事が時間指定の締め切りなので、ほとんど自由に動くことが出来ない。だが古本は買いたいので、午前と午後の二回に分けて、少し抜け出すことに決める。どうやら三月は古本を売る機会が多くなりそうなので、地道に補充を進めておかねばならぬのである。古本販売にあたる時、家の本だけで対応しても良いのだが(そうすれば本は減る一方だ!)、それではなんだか面白くないので、日々並びに潤いと艶を与えるためにも古本を買わねばならない。古本屋さんでない一般人としては、市などで安値で古本を仕入れられるわけではないので、普段から100均本に目を凝らしている必要がある。販売する時の割合を大雑把に説明すると、気に入っている蔵書から一割、読了済みの面白かった本から一割、読了していなくとも面白そうな本が三割、後の五割が古本市用に買い集めた本、と言った感じだろうか。もちろんこれは厳密ではなく、それぞれのゾーンに食い込み合っていたりもする。とにかく通りかかったお客さんが本の並びを見かけた瞬間に、心をときめかせて『何かありそうだぞ』と立ち止まってもらい、楽しく古本を買ってもらえれば、万々歳なのである。と言うわけで、午前中は「ささま書店」(2008/08/23参照)へ。店頭100均棚から二冊掴んで、続いて店内文庫棚を眺めていると、海外文学文庫最下段に、古い付録本が少し集まっているのを発見する。薄い手品本が面白そうなので、確保して帳場へ。文藝春秋新社「笑うとくなはれ/渋谷天外」[財]東京都文化振興会「朝香宮邸のアールデコ」世界社「昭和二十三年「富士」十一月號附録 誰でも出来る奇術手品種明し全書」を計432円で購入する。そしてお釣りを財布に入れて歩きながら、入口までの右壁棚を眺めていると、気になる一冊が目に留まる。講談社「井上ひさしコント集」である。てんぷくトリオのために書かれたコントを二十四作掲載している。値段を見れば300円なので、『ラッキーな安さだ!』と感嘆して帳場に引き返し、324円で購入して、先ほどの袋に同梱してもらう。午後には高円寺へテクテク出かける。お店のほとんどが水曜定休なのは分かっているが、「十五時の犬」(2011/11/22参照)なら開いているはずだ!と『あづま通り』に抜ける。無事に開店状態のお店に出会い、跪いて店頭棚とじっくり向き合う。その時、店内から二人の若者が飛び出し、声高に話し始めた。「俺、疲れた。今日で一番疲れた」「通れないもんな…」。どうやら店内の迷路的極狭通路に、やり込められたらしい。店頭で一冊掴み、通路に身を滑り込ませる。新保博久教授旧邸や日下三蔵氏邸を経て来た身には、もはや普通の見易い通路と化している…。広済堂「帝国ホテル ライト館の幻影 孤高の建築家 遠藤新の生涯/遠藤陶」創元推理文庫「マギル卿最後の旅/F・W・クロフツ」(初版帯ナシ)を計400円で購入する。帰り道、駅近くの雑居ビル二階にあるはずの「七星堂古書店」(2015/09/21参照)の窓を見上げると、古本と古着で作られたウッディな空間はすっかり消え去り、蛍光灯が煌煌と点灯中の現状復帰の丸裸状態であった。…閉店してしまったのであろうか。少なくとも、そこにあったお店は、残念ながら消滅してしまったようである。
shichiseidou_atochi.jpg
posted by tokusan at 19:00| Comment(1) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月14日

2/14千葉の名店「キー・ラーゴ」よ、さらば!

色々あって、古本屋ツーリストとして動きの取れぬ二日間を過ごす。本日、少しだけ動けるようになったので、早い時間に東村山に向かい、最終日となる「なごやか文庫」(2012/01/10参照)「初売り大古本市」(2012/02/15参照)の超落ち穂拾いに向かう。最終日は、古書・洋書・結束本がすべて半額となるのである。ということは、古書は100円!早速茶色い本をじっくり選んで九冊ほどつかみ、一般本一冊と合わせて計1100円で購入する。精算時にボランティアのご婦人が半額制度をど忘れしており、「2000円です」と言われる。「あの〜半額では…」と言うと、顔を途端に赤らめ「あら、そうだったわ。ごめんなさいね。そうすると幾らになるのかしら…」「1100円です」「あら、やだわぁ〜。お客さんに教えていただいちゃって。ありがとうね。古本市、今日の賛辞までやってるんで、また来て下さいね!」「えっ、また来なきゃいけないんですか!?」「そうですよ。たくさん買って下さい。買い逃すと、次回は来年ですからね!」などと会話を交わす。隣りの児童書&CD&コミック部屋では、三冊を19円で。姉妹社のサザエさんえほん「サザエさんとどうぶつえん」が70円なのは、ちょっとした拾い物である。そのまま西武国分寺線経由で西荻窪に立ち寄り、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)で「フォニャルフ」に用意して来た古本を補充する。色々打ち合わせ&古本与太話を。

そして残念なお知らせコメントが舞い込んでしまう。先週、千葉の名店のひとつに輝く大久保の「キー・ラーゴ」(2009/11/25参照)が閉店してしまったそうである。「本の雑誌」連載の『毎日でも通いたい古本屋さん』で第一回目に取り上げたほど、大好きな大好きな大好きなお店であった。店頭&店内手前部屋の古書と対峙する瞬間の、あの色褪せぬトキメキ!それがもう味わえないとなると、暗澹たる気分に囚われてしまう。これでもう、あの学生だらけの、所々化粧舗装がガタガタな長い商店街を歩くことは、二度とないであろう。いや、長いこと楽しませていただき、良い本を安く買わせていただき、誠にありがとうございました!私にとってのこのお店での最大の掘出し物は、箱ナシで昭和十九年の二刷りだが、200円の新潮社 日本童話名作選集「銀河鐵道の夜/宮澤賢治」である。古書棚に、茶色く変色したパラフィン越しの黄色い背を認めた出会いの瞬間は、賢治ファンとしてはまさに奇蹟であった。「キー・ラーゴ」よ、さらば!
key_largo.jpg
posted by tokusan at 15:00| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月09日

2/9静かに眠る「芳林文庫」

明るいうちに下井草に流れ着くが、残念なことにこの地は、七年前に「大村書店」が閉店(2011/02/27参照)してからは、寂しい寂しい古本屋不毛地帯に成り果ててしまったのである。すべてを諦め途方に暮れそうになるが、あることを思いつき、駅から南西の住宅街に足を密やかに運ぶ。古い記憶をズルズル引きずり出し、ようやく探し当てた灰色の集合住宅。その一階端にたどり着くと、おぉっ!まだある!「芳林文庫」の看板が、時の流れに薄れながらも、まだ現役のように架かっている!レアな探偵小説を扱うことと、マニアックな特集記事が話題になった目録で名を馳せた、一見さんお断りの事務所店である。およそ四年前に店主が逝去すると同時に、当然のことながらお店は閉じられてしまったのだ……だが、まだある!看板もある!
hourin_bunko18.jpg
私にとっての「芳林文庫」体験は誠に貧弱で、九年前に事務所前まで来て怖じけ付いたことがあるのと(2009/02/15参照)、神保町の「古書かんたんむ」(2011/12/31参照)で棚を見たくらいである。目録すら知らずにウダウダ過ごしていたら、熱中する時期を逸してしまっていたわけである。今頃になって目録を探して手に入れて読み込んだりしているが、逆に考えればこんなものを当時手に入れていたら、お金がいくらあっても足りなくなりそうな、“探偵小説”と言う悪魔の誘惑に膝を屈しまくっていたのではないかと…。あぁ、ガラスブロックの向こうには、棚やら箱やらの気配が感じられるが、まだ今でも、レア探偵小説を室内にたっぷりと湛えているのではないだろうか。「芳林文庫」は、看板の文字をジワジワと薄めながら、静かで安らかな眠りについている…。
posted by tokusan at 18:21| Comment(4) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月05日

2/5日本アニメーションの父!

今日は夕暮れ時に武蔵境と東小金井の間に流れ着く。目の前には、西武多摩川線のカーブを描く単線線路…これをたどって行けば、すぐ新小金井駅か…よし、開店してもはや半年経過した「尾花屋」(2017/06/15参照)に行ってみるか。そう決めてテクテクトボトボ歩き出す。見知らぬ薄暗い住宅街で、左の線路を意識して、懸命に歩を進める。だが、歩めど進めど駅は見えて来ない…こんなに遠かったけ、と新たに現れた踏切に身を乗り出し是政方面を臨むと、百メートルほど先に駅の灯りが瞬いていた。後少しだ………そうして無事にたどり着き、黄昏れた商店街を奥に入って行く。「尾花屋」はちゃんと開店中である。表の百均棚は、最初見た時と変わらず、やはり質が良い。一気に三冊つかんで、何だかトボケた音楽の流れる店内へ進む。古い児童文学や絵本があるのは楽しいなぁ、とそこにぐいっと惹き付けられ、特に左壁棚最下段に十冊ほど集まっていた、講談社の一年生文庫が気になってしまう。ボール紙を綴じた三十ページほどの絵本シリーズである。扉に絵と文の作者が表記されているので、中身より作家重視でチェックを進める。すると最後の一冊の絵を描いていたのは、政岡憲三!名作「くもとちゅうりっぷ」や「すて猫トラちゃん」を作った、『日本アニメーションの父』と呼ばれるアニメーション作家!人形を写真に撮った絵本は知っているが、こんな絵本も描いていたのか。バタ臭く独特なタッチの優しい絵柄に、しゃがんだままの五十過ぎのオッサンが、ついついうっとり見蕩れてしまう、新小金井の夕暮れ時…。講談社「こびととくつや/絵・政岡憲三 文・西山敏夫」(昭和二十八年)青土社「シネアスト 1(特集ヒッチコック)・3(特集マキノ雅裕)・6(特集喜劇の王様)」を計700円で購入し、いつの間にか出来ていたお店のスタンプカードもいただく。
masaoka_obana.jpg
映画『パンダコパンダ』に出て来るような大好きな小駅・新小金井駅前で「こびととくつや」&ショップカードを記念撮影。
posted by tokusan at 21:35| Comment(2) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月03日

2/3「竹中書店」も看板が!

暗くなり始めた夕方に、南荻窪に流れ着く。なのでそのままトボトボ歩いて、荻窪駅方面に向かう。『荻窪南口仲通り商店会』を遡っていると、やがて右手に「竹中書店」(2009/01/23参照)…だがなんだ、この違和感は…おわっ!お店の上を見上げると、あの大きな店名袖看板が、無くなってるじゃないか!
0203takenaka.jpg
「竹陽書房」看板喪失事件(2018/01/24参照)に続き、またも荻窪で喪失事件が発生!…これは真相を確かめなければ…慌てて表の300均単行本台から一冊抜き取り、扉を開けて帳場を目指す。「いらっしゃいませ」と安楽椅子に座る奥方に迎えられ、ソフトバンククリエイティブ「まぼろし商店街/串間努」を購入しながら「表の看板、無くなってますよね?」と聞いてみる。すると奥方は、鳥獣戯画書皮を掛ける手を休める事なく目をキランと輝かし「取っちゃったのよ」「えっ」「ほら、最近看板が落ちる事件が多いでしょ。それで恐くなっちゃって。ウチのは物凄く大きいから、落ちたら大変なことになっちゃうじゃない。だからね。オホホホホホホホ。そのうち小さいのを架けようと思ってるんだけど、まだめんどくさくてやってないの。オホホホホホホホ。まぁもう、看板なんてあってもなくてもいいんだけどね。オホホホホホ」…とのことであった。そう言えば、日除けの上の看板文字も、無くなってるんだな…。その後は賑わう「ささま書店」(2008/08/23参照)にも当然の如く立ち寄り、創元推理文庫「ミス・マープルと十三の謎/アガサ・クリスチィ」(白帯初版)青心社「暗黒神話体系 クトゥルー1/H・P・ラヴクラフト他」新評社「都筑道夫の世界」角川新書「アメリカの暗黒/中川五郎」河出新書「東西自慢話/京都新聞編集局編」アテネ文庫「北原白秋詩集/室生犀星編」奇想天外社「SFゴタゴタ資料大全集」などをドバッと計1188円で購入し、暗い夜道を帰路に着く。
posted by tokusan at 21:11| Comment(4) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月01日

2/1雨のユマニテ

夕方前に国立に流れ着いたのは良いのだが、予報より早く昼過ぎから降り始めた雨に祟られ、すっかり濡れ鼠。震えながら『旭通り』を駅に向かって歩いていると、当然の如く「ユマニテ書店」(2009/06/22参照)が目に入る。
yumanite_rain.jpg
慌てて犬のように胴震いをして水滴を出来るだけ振り落とし、店内に何食わぬ顔で滑り込む。奥の帳場には誰もいないのだが、すぐに奥から半纏を羽織ったふわふわパーマの奥さまが出て来られた。…暖かいかと思ったら、外よりはマシという程度の室内気温である。だが棚の古本に意識を集中して行くと、段々と夢中になり、寒さも次第に気にならなくなった。通路棚の文庫本や新書やノベルスが二重に並んでいるため、執念深く手前の本を退かして、確認して行く。かなりワクワクするが、結局何も見つからず…唯一、ジャクリーン・オナシスをストーカーのように追っかけるパパラッチの新書サイズ本に目を惹かれるが、1500円か…。右側通路から左側通路に至り、最終的に右側通路に戻って、ちくま文庫「文豪怪談傑作選・明治篇 夢魔は蠢く/東雅夫編」を抜き出し、450円で購入する。奥さまに、長崎・大浦天主堂のイラストが描かれた書皮をきっちりと掛けていただく。そして本を受け取り通路を入口に向かっていると、「あの…」と声が掛かる。「ハイ?」と振り返ると「これから雨が雪になるそうなので、どうかお気をつけて」とお辞儀をされる。慌てて答礼し、サッシ戸をバカ丁寧にソロリソロリと開けて、再び冷たい雨の下に出る。駅前では「みちくさ書店」(2009/05/06参照)にも立ち寄り、ふらんす堂「生死 永田耕衣句集」を400円で購入し、それを早速車中で繙きながら、帰路に着く。
posted by tokusan at 21:02| Comment(4) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月24日

1/24心配なので「竹陽書房」の消息を確かめに行く

昨日電車の車窓から目撃した「竹陽書房」(2017/02/19参照)の看板消失がとても気になるので、午後に荻窪に向かう。歩道脇に積み上がった雪の山を好んで歩く子供たちを追い抜き追い抜き、まずは「ささま書店」(2008/08/23参照)で新潮社「野生への旅T 知床半島/戸川幸夫」光文社文庫「牧逸馬の世界怪奇実話/島田荘司・編」を計216円で購入してから、線路の南側をテクテク西に歩いて行く。ほどなくしてお店の入っているビルに到達すると、確かに看板がない!だがお店は開いている!ひとまずホッとしながら店内に進む。中はいつもと全く変わりナシ。取りあえず棚に一通り目を凝らし、三一書房「映像の魔術師たち 恐怖幻想映画論/石崎浩一郎」「高橋邦夫遺稿集 雪柳/白戸四郎編」(500部の私家版本。結核で夭折したあるキリスト教信者の、詩・小説・短歌・童謡・書簡を編集した作品集)を計500円で購入しながら、「看板、無くなってますね?」と帳場の奥さまに問いかけてみる。すると「外しちゃったのよ。もしかしたら、潰れたと思った?」「…一瞬だけ」。横で本の仕分けを進めていた店主が「危ないからね」とポツリ。続けて奥さまが「看板がちょっとずれ始めてたのよ。もし落ちちゃったら大変でしょ。だから日曜日に取り外しちゃったの。表に台が出てれば、知ってる人は営業してるって分かるし」とのことであった。と言うわけで、夜道に輝くあの黄色い看板がなくなったのは寂しいが、それでも「竹陽書房」は今日も元気に営業中である。
chikuyou0124.jpg
荻窪の行き帰りに、歩きながら、急遽寄稿を依頼された原稿のアイデアを、グリグリと練る。どうにかなるか?どうにかなりそうだ。取りあえずは勇気とやる気を出して、書き始めてみよう…。
posted by tokusan at 15:30| Comment(4) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月03日

1/3「むしくい堂」は未だ蛹である。

昼食の雑煮を食べてから外出。明るい陽光より強い、冷たい風に吹き嬲られながら八王子にたどり着く。「佐藤書店」(2009/08/26参照)はやっているかな?と見に行くと、お正月休み中で、そのシャッターが下ろされた店先は、毎年変わらぬデュシャン『独身者の機械』みたいな、緊縛自転車&緊縛立看板で厳重にガードされていた…今年もよろしくお願いいたします。
satou18_0103.jpg
横丁に曲がり込み「まつおか書房」(2010/01/05&2016/08/29参照)を見てみるも、こちらもがっつりお正月休み中であった。(2017/03/25参照)。どちらかには入れると思っていたのに…と残念がりながら大通りを北へ向かい『甲州街道』へ出る。途切れ途切れに続く歩道アーケードの下を、強風に身を震わせながら西へ歩いて行く。すると化粧粗煉瓦に飾り立てられた、営業中の「古書むしくい堂」(2017/03/25参照)に無事たどり着く。以前訪れた時はプレオープン中だったので、今回こそは微に入り細に入り重箱の隅をつつきまくってツアーしたいのだが、昨年末の忘年会で「お店は未だ完全体とは言えません」と堂々宣言していたので、偵察を兼ねた古本買いをしに来ただけなのである。店頭で吟味の上に何冊も本を抱えているオジさんと肩を並べて二冊を抜き取り、強風から逃げるようにして店内に滑り込む。先客ありの店内には、典雅なクラシック音楽とともに、店主が集中して本をクリーニングする音が流れている。ちゃんと右壁棚が文庫本で埋め尽くされており、奥にはまだまだ小さいが古書文庫棚ゾーンも生まれている。最奥はポケミスとミステリ&SF棚になったのか。中央通路の古書棚も良い案配で、入口側の棚下には古書文庫&紙物&古雑誌の100均箱が置かれている。そこから一冊抜き取り、左壁の本&古本&文学棚に目を凝らした後、奥の鉄道・切手・音楽棚への情熱を感じ取り、帳場左横の紙物棚に至る。絵葉書・ハガキ・雑誌付録・包装紙・ラベル類・書簡・ノート・古雑誌・薄手絵本などが集まっているが、何故だか棚の半分には古本が収まってしまっている…「風の谷のナウシカ」までもが…。
mushikui_kamimono.jpg
店主と年始の挨拶を交わし、古本と紙物への集中力配分の難しさや、店頭棚を見る人のために風よけテントや照明を取付けたいことや、年末に買取がたくさんあって本の整理が追いつかないことや、本を磨いていると現実逃避的に落ち着くことや、「紙物棚をこんな風に使っていたら、きっちり造っていただいた中村さん(中村敦夫氏。古本屋内装界の安藤忠雄!)に怒られそう」などの話をうかがう。店主は色々「中途半端なんです…」と思い悩んで微速前進の毎日であるが、久々に立ち寄り、以下のような楽しい本がリーズナブルに買えるのなら、私にとってはもはや、問答無用で楽しいお店なのである。南雲堂「バートルビー 船乗りビリー・バッド/メルヴィル」双葉ポケット文庫「怪奇探偵小説集1/鮎川哲也編」積文館書店「モハン.カナヲトギ コユビタラウ/日本童謡協會編」有紀書房 ぼくたちの野球百科「プロ野球入門/金田正一」秋田書店 冒険王昭和四十六年2月号ふろく「宇宙猿人ゴリ/原作うしおそうじ」を計1210円で購入する。
posted by tokusan at 17:23| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月23日

12/23ご、「合成人間」!

昨日は東京の西、『味の素スタジアム』が間近に迫る飛田給に流れ着いたので、電車に飛び乗り調布駅まで移動し、ビルの隙間に咲き誇るアカデミックの古本花「円居」(2009/03/02参照)に立ち寄る。荘厳なオペラが流れる店内。帳場奥では店主が、寝ているのかオペラに集中しているのか分からぬポーズで椅子に腰掛けている。相変わらず冬は寒い店内をじっくりと一周し、書肆ユリイカ 双書・種まく人・6「詩の心理学/イヴオン・プラバール」を800円で購入する。

今日は今日とて静かな深大寺に流れ着き、今年初の霜柱を踏む。この足下の小さな氷の宮殿は、年を取って出会っても美しく神秘的で、小さくなった自分が、氷の柱廊に迷い込むビジョンもまた、永遠である。そんな思いに耽りながら住宅街を潜り抜けて、武蔵境駅方面を目指す。『富士見通り』に差し掛かったところで、やや!「プリシアター・ポストシアター」(2015/01/03参照)が店頭棚&ワゴンを出して、しっかりひっそり営業中ではないか!と喜び駆け寄り、冷たくなった古本たちに熱い視線を注ぐ。
pri_pos_017.jpg
そして店内に進み、右側の帳場に後横向きに座る店主に挨拶する。たちまち笑顔を綻ばせ迎えて入れてくれ、今秋に行われたスタンプラリーについて熱く語り始める。やはり、古本屋を目指して来る人、ただスタンプを捺しに来る人が訪れる体験は、大変に刺激的であったそうである。営業が不定期で、駅からも遠いこのお店は難関のひとつに数えられていたが、なんとおよそ五十人の人がスタンプを捺しに訪れたとのこと。「あの企画はヒットだよ、ヒット!」と今でも楽しそうなのである。それにしてもお店の中がとてもスッキリしている。どの通路にも、以前のように木箱や本が積み上がっておらず、スムーズに良質な棚が見られる状態になっているのだ。聞けばなんとお店に隣接する二つの部屋をを借り受け、倉庫として使用しているとのこと。「一月二月は催事もないんで、倉庫の整理でもしていますよ」とまたもや笑みを浮かべる。倉庫!見たい!ということで、次回訪れた時には倉庫をツアーさせていただくことを約束する。「プリ・ポス」さん、いつでも良い本出したり並べたりしてるもんな。倉庫にはいったいどんな本が犇めいていることやら…よし!来年ぜひとも入れてもらうぞ!と心の中で怪気炎を上げながら、岩崎書店 エスエフ世界の名作18「合成人間/ベリヤーエフ作・馬上義太郎訳・井上洋介画」を1080円で購入する。

「合成人間」は「ドウエル博士の首」を翻案した作品であるが、井上洋介の絵がもう大変なことになっているのだ。表紙は博士の生首だし、口絵は犬の首を切り落として、別の犬の身体にすげ替えているところ。児童文学なのに、あまりに直裁的な!
gouseiningen.jpg
これがそのポップなタッチではあるが、ひどく残虐な口絵である。
posted by tokusan at 18:42| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月20日

12/20夜の「あきら書房」

早く暗くなり過ぎて嫌になる夕方に、『和田掘公園』近くの成田東に流れ着く。暗闇の多い住宅街の慣れぬ道を、己の方向感覚を信じて懸命に縫い、やがて『五日市街道』と『青梅街道』を越えて、「あきら書房」(2016/03/28参照)前にたどり着く。庭もすっかり暗闇だが、嬉しいことにお店に充てられている部屋には、煌煌と明かりが灯っている。非常に情緒溢れる光景である。
akira1220.jpg
庭草を踏み分けサッシ戸に近付くと、『戸を閉めて下さい。あきら書房』の貼紙がしてあるではないか。最近閉まっていることが多く、店主のご婦人もだいぶご高齢なので、お店の去就が気になっていたのだが、ちゃんと元気に色々やっているので、ひとまず安心する。スラリと戸を開けて靴のまま上がり込み、茶褐色の光を放つ電球の下で、古本を吟味して行く。右奥の古書ゾーンで、海野十三や北村小松が戦線報告を寄稿している興亜日本社「大東亜戦争と帝國海軍」を見付け、さらに青英社「路上の宝石/松山猛」を掴んだところで、店じまいのためか、ご婦人がガラス障子を開けてお店に姿を現すと同時に、通路で蠢く私の姿を見つけて「わぁ、びっくりした!」と笑顔を見せる。驚かせてしまってすみません。なんだか長居するのも申し訳ないので、即座に精算をお願いし、相変わらずの激安価格である計100円で二冊を購入する。

そういえば先日、大阪『梅田蔦屋書店』に精鋭古本四十冊ほどを送付しました。近日中に古書コンシェルジュの手を経て、『4thラウンジ』の壁面『古ツアゾーン』に並び始めると思いますので、西の古本好きのみなさま、お近くにお寄りの際は、ぜひチェックをよろしくお願いいたします!
posted by tokusan at 19:17| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月16日

12/16「巽堂書店」店主が誰に似ているのか最後の最後に思い至る。

今日は早い時間に経堂に流れ着いたので、まずは北側の「遠藤書店」(2008/10/17参照)で新人物往来社「異国漂流奇譚集/石井研堂編」を200円で買い、南側の「大河堂書店」(2009/03/26参照)で鳩の森文庫「三四六/村野守美」を105円で購入する。そして今日・十二月十六日は「巽堂書店」最後の営業日(2017/11/27参照)ということは起きたときから分かっていたので、急ぎ渋谷に駆け付けることにする。途中下北沢での乗り換え時に、小田急線ホームで強風に帽子を飛ばされてしまう。一瞬見失った帽子を慌てて探すと、あぁっ!さらに風に煽られ、今まさに上りホームの線路際に向かって、スルスル進んでいるではないか。ホームに落としてはなるまじと、駆け寄りダイブして飛びつき(電車が来ないのは確認済み)、ホーム際で帽子を押さえつけるのに成功する。脳内セルフイメージでは、川に落ちようとする小犬を華麗に身を呈してキャッチし、際でピタリと止まる感じとなっていたが、端から見たらただのオッサンが無様に飛ばした帽子を無様に倒れ込み掴んだだけなのである…お騒がせしました。そんなことをして渋谷にたどり着き、たくさんの人を掻き分けるようにして『宮益坂』を上がり、「中村書店」(2008/07/24参照)前を通過して「巽堂書店」に到着する。わぁ!店内がお客さんでいっぱいだ!どうやら私と同じように、皆お店と店主にお別れを告げに来ているらしい。店頭の100均棚には、結構ブランクが生まれてしまっている。素早く目を凝らして一冊抜き取り、今日も変わらずバロック音楽の流れている店内に進む。そこでは、学生やご婦人や壮年の男性が、懸命に本を選んでいる真っ最中であった。店主は、いつもと変わらぬ落ち着いたスタンスで帳場に静かに腰掛けている…ひとつ違うところと言えば、本の整理や値付をしていないことだろうか。いつもはそんな場面に出くわすと、何か怒っているんじゃないかと思うほどダガンダガンと豪快な音を立て、本の整理をしていたものであった。お客さんは精算時に、丁寧に店主に言葉をかけて行く。対する店主ははにかみながら「いや、どうも」「ありがとうございます」と言葉を返して行く。常連のお客さんはたくさん本を買いつつ「これ、日持ちするやつだから」とお菓子など渡したりしている。皆が愛するお店に感謝の念を伝えているので、店内には様々な人の様々な万感の思いが満ち満ちてしまっているようだ…長時間いたら泣いてしまいそうだな。店内でも一冊選び、ゆっくりぐるりと一周すると、キリスト教や歴史関連の硬く重厚な本たちの、強い光に目を射られ、やはり私は店頭の客であり続けていたことを自覚する。春陽文庫「ただひとりの人/北条誠」法政大学出版局「思い出の作家たち/横関愛造」を帳場に差し出すと、春陽文庫はサービスしていただいたので、500円で購入する。そしてこの時、マジマジと店主の顔を眺めながら「ありがとうございます」と言いつつ、ピンと閃いてしまう。ずっと前から店主が誰かに似ているような気がしていたのだが、まったく思い当たることが出来ていなかった。だが、最後の最後に分かった!永世七冠・羽生善治に似てるんだ(もちろんおじいちゃんになった羽生善治である。そしてこれはあくまでも個人的感想である)!なんだか物凄くスッキリしたぞ!と表に出て、都会のビル街の古本屋さんの最後の姿を、うっとりと目に焼き付ける。さようなら、『宮益坂』の上の古本屋さん!
tatsumidou1216.jpg
posted by tokusan at 17:50| Comment(4) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月13日

12/13一月の古本市

今日は明日に控える難事業のために、なるべく身体を休めて風邪からの回復を図りたいのだが、その前に家を出てまずは荻窪「ささま書店」(2008/08/23参照)でお買物。CBS・ソニー出版「暗色コメディ/連城三紀彦」角川新書「スター見本市/十返肇」(文藝評論家による文壇を舞台にした小説集である)を計432円で購入する。そしてフラフラしながら西荻窪に赴き、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)で先週土曜の古本市の後始末を行いつつ、「フォニャルフ」にドバッと補充する。さらには持って来た「三等列車中の唄」(2017/11/24参照)にパラフィンを掛けてもらい、裏表紙と背がない無惨な姿の「百万の目撃者」(2017/10/07参照)の修理を、店主・小野氏にお願いする。講談社「黒い白鳥/鮎川哲也」(函ナシ)を100円で購入し、古本市で余った本をバッグに詰めて、会話もそこそこに早々と家路に着く。白昼の西荻窪をバッグを提げて歩いていると、その側面ポケットに何か紙が入っていることに気付く。抜き出してみると、それは先週の『西荻ブックマーク』後に、「古書ますく堂」(2017/07/26参照)さんから渡された、古本市のチラシであった。いつの間にか間近に迫ってしまった新年早々、「ますく堂」に神戸「トンカ書店」(「古本屋ツアー・イン・京阪神」 p170参照)と大阪「本は人生のおやつです!!」(同「京阪神」 p72参照)から大量の本が届き、店内『二人古本市』が開催されるのである。そう言えば、移転した「ますく堂」にはまだ行っていないし、あの個性が迸り過ぎている二店の古本が東京で見られるなんて、一石三鳥じゃないか!と今から大いに楽しみにする。だが…このすさまじく破壊的に稚拙なチラシはいったいなんだ!もはやアウトサイダーアート…いや、小学校低学年の教室の壁に貼られた、児童の作成した標語ポスターのようではないか…絵心・文字心・配色心がすべてゼロの三拍子!いい意味で言えばピュア過ぎる!そんな寒々しい紙面を見つめていると、「ますく堂」さんのガハハ笑いが頭の中に勝手に谺する…これを人々に臆面もなく配りまくるとは、やはり何かしらの大物なのだな、「ますく堂」。
futari_furuhonichi.jpg
posted by tokusan at 14:31| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月30日

11/30今日も古本を買い、古本を準備する。

午後までどうにか保った、小春日和の暖かさに助けられるようにして、幡ヶ谷の南に広がる西原に流れ着く。そのままズルズル南に坂道を下ると、いつの間にか谷底の代々木上原にたどり着いてしまう。駅方面にフラフラと向かうと、丸い滑り止めがある急坂の底にある「Los Papelotes」(2008/07/14参照)がもはや目の前。
los_papelotes17.jpg
結局開くことのなかった傘を入口脇に立てかけ、久々の店内へ進む。おっ、お店のマスコットである小型洋犬は、レジ横の専用ベッドで毛布に包まりうたた寝中である。上のフロアを一回りして半地下フロアに下ろうとすると、階段壁面では北園克衛ミニ特集が開催されているではないか!とても買えはしないのだが、詩誌「VOU」や神経がピンと張り詰めた詩集を手にして、紙面に並ぶ言葉や装幀から、プラスチックとレモンの匂いを幻嗅する。階下で木製床を踏み締め、端正でマニアックな棚にため息をつく。ここも値段に隙無しなので、おいそれと手は出ないのだが、それにしても各ジャンルにキモの本が清々しいほど収まっている。あぁ!インディアン関連の棚に、ちゃんとトム・ブラウン・ジュニアのトラッカー本が二冊も並んでいるなんて!と喜び嘆き、結局上階の棚にひっそりと並んでいた、霞ケ関書房「回想の永井荷風/荷風先生を偲ぶ会編著」を500円で購入する。

家に帰ってからは、些事を片付けつつ、少しずつ古本市の準備を進める。今日は居間の左側方面を掘り起こし、古本の地層を首を横にして眺めながら、『結局こんな風に積み重ねて死蔵してるんだったら、思い切って出しちゃえ!出しちゃえ!』と己にハッパをかけて、質の良い束を一本作り出す。いや、みなさんに喜んで買っていただけるのなら、決して後悔はいたしません!しないはずだ!するもんか!
hakkutsu1130.jpg
掘り起こし中の写真。左手前に見えるのは、四年前に「Mitte」(2013/06/18参照)で購入した、砂男(サンドマン)の人形である。ちなみに腹に内蔵されたボタンを押すと、『砂男のテーマ』を歌ってくれるのだが、あまりにも歌わせ過ぎて、今はウンともスンとも言わなくなってしまった…スマン、砂男。
posted by tokusan at 19:08| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月27日

11/27 83年の歴史に幕が下りる

まだ午前十時四十分の、ビルの影に覆われた冷えた『宮益坂』を、早足で上がって行く。頂上に着き、横断歩道を渡ると、「中村書店」(2008/07/24参照)はまだ開店していない。足を停めずにその前を通り過ぎ、「巽堂書店」(2008/07/24参照)に到着する。午前十時半が開店時間なのに、どうやらシャッターを開けたばかりで、表には何も出ていない。老店主が薄暗い店内の奥で、ゆっくりと開店準備を進めている。そしてドアや店頭のビル壁には、コメントタレコミ通りに『閉店のお知らせ』が何枚も貼り出されていた。『先代が開店した昭和3年から83年に渡り、お引立ていただきました巽堂書店を、平成29年12月16日をもち、閉店することとなりました』と書かれている。誠に寂しい限りである。だが、まだ今はお店が目の前にあるから良いが、閉店してしばらくしてこの前を通りかかったりすると、何気なく足を停めて店頭の古本を楽しんだことを思い出し、その寂しさはより一層深いものとなるのであろう。ここでは店頭で妙な本をちょくちょく買わせてもらっていたが、一番の思い出を挙げるならば、写真家・澤田知子の「ID400」が100均に並んでいたのに、買い逃してしまったこと…今でも時間を巻き戻して買いに行きたい、痛恨の大失敗である…。陽の当たる白タイルの店頭に立ち、そんなことなどを思い出していたが、まだまだお店は開きそうにない。そこで50mほど離れたガードレールにお尻を乗せて、文庫本を読みながら開店を待つことにする。およそ十五分後の午前十一時になって、ようやく店頭に均一棚が立ち始めた。本を閉じてお店に近づくと、老店主が三本目四本目の棚を、きっちりぴったりとセッティングしている真っ最中で、店内にはすでに先客の姿もあった。立ったりしゃがんだりを繰り返して、店頭棚に隅から隅まで目を通し、三冊をつかんで店内に進む。BGMはいつもと変わらず柔らかで雄大なバロック音楽である。閉店まで後二十日余りあるので、こちら方面に出たときは、なるべく立ち寄るよう心がけよう。朝日新聞社「国鉄監修 続・日本の鉄道」(カバーナシ)春陽文庫「花の季節/北條誠」人文書院「アンドレ・ブルトン集成1」を計500円で購入する。
tatsumidou1127.jpg
店頭にて持参した「野呂邦暢古本屋写真集」を開き、旧店舗が載ったページとともに記念撮影。

帰りは荻窪まで出て、月曜日の「ささま書店」(2008/08/23参照)詣で。白馬出版「銀座 わが街/銀芽会編」春陽堂文庫「診察簿餘白/正木不如丘」牧神社「恐怖小説史/エディス・バークヘッド」を計1050円で購入する。家に帰ってからは、仕事をしながら12/9の古本市の準備を、まずは大雑把に細々と進めて行く。
posted by tokusan at 14:08| Comment(6) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月14日

11/14阿佐ヶ谷最後の貸本屋に異変あり。

阿佐ヶ谷最後の貸本屋は、駅北口に出てアーケード商店街を通過し、『旧中杉通り』に入って「ネオ書房」(2010/02/09参照)→「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)と通過し、墓場脇の緩くカーブする緩い坂道を下ってしばらく進むと、右手に『本はレンタルで』とある年季の入った電飾看板が現れる。「ネギシ読書会 中杉通り店」(2009/08/12参照)である。その店頭は、コミックカバーのカラーコピーや、激安古本漫画に相変わらず賑やかに囲まれている。…だがしかし、その中につい最近、赤い一枚の貼紙が出現したのだ。『閉店セール開催中!12月31日に店を閉じます(予定)在庫品大処分!1冊5円から!』…長らく阿佐ヶ谷の変わらぬ景色として貢献してきたお店であるが、ついに閉店してしまうのか…。だが本が貸本とは言え、一冊5円から売られているとは聞き捨てならん!と、何も見つからなかった時の保険となる50円本を一冊つかみ、サッシ戸を開けて、コミックだらけの店内に思わず突入してしまう。店頭ではすでに一部のハードカバー本の50円セールが行われているので、店内にも確かにその類いの本があるはずなのだ。そう信じて棚も床も乱雑気味なコミックだらけの空間に視線を走らせる。ほぅ、左壁棚上段に、質の良さげなクセのある本がちゃんと並んでいる。通路に積み上がったコミック越しにつま先立ち、一冊二冊と気になる本を抜き出してみる…果たして幾らで売ってもらえるのだろうか?右側ゾーンにも行ってみるが、こちらは入口横以外すべてコミックで埋め尽くされている。絶版漫画もチラホラ混ざり込んでいるな…と気にしつつ、買う予定のなかったそのコミックも二冊手にしてしまう。そして奥の帳場に座るオヤジさんに「本は売ってもらえるんですか?」「ええ」「じゃあこれお幾らでしょうか?」と五冊を差し出す。50円本をスッと除外し、残りの四冊の背を並べて眺め、しばし沈思黙考…「みんな今ない本だからね。一冊400円でどうでしょう?」「いただきます!」と言うことで無事に交渉成立。「でも、アマゾンのマケプレとか見れば、もっと安く売ってるかもよ」と優しく諭されるが、「いえ、今ここで買いたいんです」と答える。社会思想社「聖林の王 早川雪洲」王国社「不可能からの脱出 超能力を演出したショウマン ハリー・フーディーニ/松田道弘」講談社「二つの月の記憶/岸田今日子」青林堂「薔薇と拳銃/谷弘兒」ふゅーじょんぷろだくと「少年が夜になるころ/鈴木翁二」を計1650円で購入する。本には貸本仕様のビニールが掛かっていたが、セロテープで仮留めされていただけなので、簡単にキレイに剥がれてくれて、すべて見事な古本へと転身を遂げてくれた。店頭貼紙にはその他にも『長期休業中コミックス差し上げます!無料冊数無制限!』とある。もしかしたらコミックス以外の在庫も、いずれ放出されるかもしれない。しばらく経ったら、また見に来ることにしよう。
rental_negoshi_asagaya.jpg
posted by tokusan at 21:30| Comment(2) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月04日

11/4雨の夜の復活した「十二月文庫」

突然の黒雲と強風に吹き寄せられるようにして、世田谷の若林に流れ着く。うわ、なんとちゃんと雨まで降り始めてしまった…。少しだけ濡れそぼり、打ちひしがれて世田谷線駅近くの路地に迷い込むと、すぐに明るく優しい「十二月文庫」(2014/11/12参照)の灯火が目に飛び込んで来た。
jyunigatsu_bunko17.jpg
女性店主の病没により、休業を余儀なくされていたのだが、お店を愛する有志たちの奮闘により、九月から営業を細々と再開していたのである(詳しくは「十二月文庫」のコメント欄をご覧下さい)。雨の中に立ち尽くし、しばしお店のしなやかな姿を、うっとりと凝視する。続いてビニールシートの掛けられた店頭100均を一渡り眺めてから、珈琲の香り漂う店内へ。基本スタイルはほぼ昔と変わらぬ状態だが、帳場には二人の男女がおり、「棚はそのまんま?」「ちょこちょこ手を加えてるよ。眺めてみて、感想教えて」などと会話している…おぉ、彼らが、お店を継いでくれた素晴らしい人たちなのだな!この度は、古本屋さんを受け継いでいただき、誠にありがとうございます!と心の中でお礼を絶叫する。時が経ったために、皺が寄り見難くなったパラフィン越しに本の背を必死に透視し、狭い通路に次々と入り込んで行く。やはり私の興味は、以前と変わらず左奥の文庫棚にあるようだ。一冊手にして、さらにサンリオSF文庫のい二冊を抜き出すと、値段が書かれていない。ちょっと以前から読みたかった二冊なので、安かったら買おうと思い、帳場に立つ女性に「値段のない本があるんですが…」と聞いてみると「これから値付する本なんですよ。次はいついらっしゃいます?その時までに値付けしておきますよ」とのこと。ならば仕方ない。次の訪店予定は未定だが、ひとまず値付をお願いしておく。日本小説文庫「大川端/小山内薫」を500円で購入する。何はともあれ、祝復活!

帰りは環七をトボトボたどり、世田谷代田駅から小田急線に乗り込む予定。地下への長いエスカレータを下り、ようやくホームにたどり着く…だが、何かおかしい。良く見るとホームには誰もおらず、その際はすべて柵で囲まれ、線路も封鎖されている。
setagayadaita.jpg
これは、新しい未使用の線路とホームなのか。煌々と明かりが点いているので、危うく来ない電車を待ち続けるところだった。線路の上の仮橋を渡り、さらに地下へ下ると、そこに本来のホームが存在していた。それにしても何故新旧二つのホームが上下に…。
posted by tokusan at 21:51| Comment(6) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月26日

10/26「ウサギノフクシュウ」に惜別と感謝を。

湘南新宿ラインで秋の鎌倉へ向かう。車中で昼食を摂るつもりだったが、意外な平日の混雑に萎縮し、結局鎌倉駅ホームで心地良い秋風に吹かれながらパンを齧る羽目に…。まずは東口に出て、街を調査中の黄色い帽子小学生軍団を掻き分け掻き分け『小町通り』を北進し、「藝林荘」(2013/02/17参照)へ。入ってすぐの良い眺めである右壁の文学棚に意識を集中して、欲しい本を何冊も見つけるが、いつものように値段に怖じ気づき、結局ガラスケース脇の小棚からダヴィッド選書「コクトー わが生活と詩/片岡美智訳編」を800円で購入するに留まる。横須賀線線路の西側に渡り、「游古洞」(2012/01/28参照)を眺めてから線路際の道に入る。そしてホームからも見える一軒の建物のドアを開け、二階への階段を静かに上がる。廊下奥左側の小さな古本屋さん「古書ウサギノフクシュウ」(2014/06/20参照)が、残念ながら今週一杯で営業を終了してしまうので、最後のお別れにやって来たのである。思い返せば三年前、ひょんなことから私に背中の一部を押されて始めてしまった古本屋さんなので、心境はとても複雑なのである。ドアをゆっくり丁寧に開き、小さく整然とした空間に滑り込む。奥の帳場に座るのは店主の小栗氏である。まずはじっくりと店主の色に染まったセレクト棚を眺めて行く。お店の形は以前と全く変わりはない。本は閉店セールで20%オフとなっている。黙りこくったまま店内を二周し、最後の買物に決めた一冊を手にして帳場へ。そして店主と久しぶりの挨拶を交わす。閉店について聞いてみると、一番の原因は経営の厳しさということであった。三年間、どうにか頑張って営業して来たが、現実的に色々考えた末、ここで一旦立ち止まり、古本屋の世界から身を引くことを決断したのである。「つまりは、自分が商売下手だったということです」と笑いながら、明け透けに包み隠さず話し続ける。「苦しかったけど、もちろん楽しい時間でしたし、たくさんの人にも出会えました。だから後悔はしていないんです。ただ、同じ時期にお店を始めた人でも、頑張っている人は多いので、通ってくれたお客さんには申し訳ないなぁと」と忸怩たる思いも吐露するので、聞いているこちらがぐっと切なくなって来る。そしてまだこの先は、何をするか考えていないので、ちょっとゆっくりしつつも、襲い来る現実と不安と焦燥と闘う覚悟は決めているとのこと。「まぁこの状況も、取りあえず楽しみますよ」と再び笑う。そんな風に話している間も、わかり難く入り難いこのお店に、人がフラフラ迷い込み、きれいに並んだ古本を息を詰めて眺めて行く。そんな不思議な吸引力を持つ“場”を作れるのは、ある種ひとつの才能と言えるので、今後もぜひ何処かで生かしていただきたいものである。この観光古都・鎌倉に、奇妙な名を持った小さな古本屋さんがあったことを、私は生涯忘れないであろう。ありがとう「ウサギノフクシュウ」!めるくまーる社「ウィダの総督/ブルース・チャトウィン」を20%オフの二千円で購入し、お店最後の買物とする。
usagi_no_fukusyu1026.jpg

その後は「books moblo」(2011/10/10参照)にも立ち寄り、店主と久しぶりの挨拶を交わし、あまり見かけぬ本が棚の所々に頻出するのに感心しつつ、理論社・童話プレゼント「ノコ星ノコくん/寺村輝夫・作 和田誠・絵」(函ナシ)を1800円で購入する。夕方東京に戻り、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)内「フォニャルフ」に補充を行い、旅装新書「地下鉄サム/J・S・マッカレー」(地下鉄サム好きとして探していた一冊!)を500円で購入する。

「books moblo」で買った「ノコ星ノコくん」は1965年の第一刷。物語は主人公のドッペルゲンガー的宇宙人が現れ、様々な代役をこなしてくれる『ドラえもん』SF的な展開から始まるが、途中から時間の早さの異なるパラレルワールドが登場し、無闇にSF度が高まって行く。しかし何より素晴らしいのは、アーリー和田誠のイラスト!ちょっと『スヌーピー』のシュルツを思わせるキャラが本当にプリティ!そして一ページに広がるこの町の情景!このまま創元推理文庫の表紙に使えそうなクオリティである。
nokohoshinokokun.jpg
posted by tokusan at 19:31| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月22日

10/22静かな静かな「貝の小鳥」

街の底で、降り続く雨を呪いつつも、この雨のせいで、頭の中では映画『ブレードランナー』のヴァンゲリスによるテーマ曲が♪デンドンデンドン…チャラッチャラッ…ピャァ〜ピャァ〜ラ〜ラ〜♪と狂ったようにリフレイン。私も、あの柄が蛍光灯のように光り輝く、未来の傘が欲しいものだ…そんな叶わぬ愚かな欲望を抱いて濡れそぼり、たどりついたのは夜の目白である。夜とは言っても、まだ午後六時前。もしやと思い賑やかな『目白通り』を離れて裏路地に入ると、絵本&児童文学古本屋さん「貝の小鳥」(2009/06/14参照)が待ってくれていたかのように、真っ暗な路地にただ一軒、明かりを灯していた。
kai_no_tori1022.jpg
疲れて濡れた羽根を休めるように、台風が近づこうがいつも通りの、静かな静かな落ち着いた小鳥内に入り込む。いつもは店頭にちんまりと出されている、安売ミニ棚をチェックしつつ、右側の絵本&児童文学壁棚に接近して行く。確か営業時間は午後六時まで…この刹那に、何か良い本と出会えればラッキーなのだが…。と少し焦っているところに、一冊のパラフィンに包まれた本が目に留まる。小峰書店 こみね幼年童話15「ピストルをかまえろ/作=山元護久 絵=池田龍雄」…『ようねんどうわ』とあるのに、何だ、このハードボイルドなタイトルは。まるで創元推理文庫の一冊みたいではないか。と引き抜き、パラパラとページを繰ってみる。絵は「けむりの家族です」(2017/08/14参照)と同じ池田龍雄で、作者は『ひょっこりひょうたん島』も書いていた放送作家&児童文学家である。三話オムニバス形式のようだが、拾い読みしただけでただ事でない展開が連続しているのが見て取れる。値段は1080円。これは、買わなければ!と素早く決めて帳場に差し出し精算。「ありがとうございました」の声に送られ、表に出ようとした瞬間、何故かガラス戸を開いていると勘違いし、手をその透明なガラスにぶつけてしまう…アホか…。

「ピストルをかまえろ」(昭和45年初版)は、何故かピストル(実銃でもちろん実弾が発射される)を所持している少年・たろうが、巻込まれた事件を解決するため、大人の犯罪者相手にピストル片手に活躍する、本当に『何故これが幼年童話なんだ!』と声を大にして問いたい、強烈に奇天烈な物語である。一話目は母親誘拐事件、二話目はロボット人形盗難&人間改造事件、三話目では詐欺的脅迫事件&ついに巨大怪獣まで登場してしまう。うぅ、やっぱりメーターを振り切った作品って、魅力に溢れまくってるなぁ。あの一瞬でこんな本に出会えたなんて、「貝の小鳥」さんに大感謝!ちなみにこの本、後見返しに貸出票袋を取り外した痕があり、児童本出版社『フレーベル館』の蔵書印が捺されている。
pistol_wo_kamaero.jpg
posted by tokusan at 21:10| Comment(2) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月20日

10/20古書と電子部品のお店の移転閉店セールに駆け付ける。

例え鈍い曇り空の下であろうと、雨に降り込められずに地上を歩くことが、こんなにも自由で痛快なアクションであったのかと、強く認識しながら新三河島駅近くの『尾竹橋通り』に曲がり込む。するとすぐ左手のビル一階に『古書・電子部品』の看板を架けた異色の古本屋さん「丹青通商」(2012/08/22参照)が姿を見せる。残念なことに、今日が移転のための現店舗での、最終営業日なのである。だがすぐに亀戸で新店を開店させるそうなので、ひとまずはホッと一安心。そして店長さんが在店していれば、移転閉店記念の(あるいは本を減らすための)店長値引セールが行われているらしいのだが…。移転の案内がある扉をガラリと開けて、本が相変わらず密集した店内に上がり込む。右側レジカウンターの様子をうかがうと、おっ!店長さんがしっかりと汗を流しながらお仕事中。そっと古本通路に引き返し、薄暗く狭めの縦長な空間に、次々と目を光らせて行く。電子部品ゾーン手前のミステリ通路は、特に念入りに見てしまう。あぁ!棚の上に架けられた渡し板の上では、恐怖小説全集が無造作に積み上がった雑誌の下敷きになっている!そして棚からは、大量のポケミスと創元推理文庫があふれ出してしまっている…「誰が駒鳥殺したか」の初版帯付きが5000円か…などと別れを惜しみつつ楽しみ、全棚に目を通してつかみ出したのは、2000円の批評社「新版大東京案内/今和次郎」(覆刻)であった。それをレジに差し出し、店長さんと少しお話しさせていただく。一見お店は何の準備もしていない有様だが、実はもうバックヤードの本やネット用の本や重要な電子部品は運び出してあるとのこと。後は今日お店を閉めたら、メインの撤収作業に取りかかるらしい。しかも土日の二日間で完遂予定…ええっ!この量を二日でっ?本だけじゃなく棚も凄い数ですよ!しかも雨はザンザン降るだろうし、台風も来るんですよ!しかし店長は、それでもやり遂げ、今月末には早々と新店をスタートさせる意志を、強く強く固めているのである…ががががが、がんばってください。住宅街の中に出来る半地下の新店では、電子部品は店舗には並べず、古本だけのお店になるらしい。う〜ん楽しみ。十一月あたりに落ち着いたらうかがいます!本は店長割引の千円で購入する。
tanseitsusyou1020.jpg

車中では黒白書房のシムノン「黄色い犬」を読み続け、阿佐ヶ谷駅に電車が滑り込んだ瞬間に、残り一ページを迎えてしまったので、本を持ったままホームに降り立ち、ベンチ脇に立ち尽くして読了する。メイグレの鮮やかな謎解きと、大岡裁きの如き度量の深さに、心に一陣の爽やかな風が吹き抜ける。また別府三郎の譯もよかった。『街路(まち)では、洋傘(かふもり)とレインコオトが家並に沿って動いていた』なんて少し詩的な文章が、決して物語の邪魔をせずに、ポロリポロリと絶妙のタイミングで立ち現れるのだ。ちょっと他の作品も読んでみたくなる訳者である。
posted by tokusan at 18:59| Comment(2) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月30日

9/30日曜は展示から販売へ!

昨日全精力を使い果たした展示のこけら落としをほっぽらかし、立川市の砂川町に流れ着く。ここならば「清水書店」(2009/06/04参照)を見に行けるなと、玉川上水駅の南側に出て、小さめのロータリーで連続する鰐の腹の下のようなモノレール高架を潜ると、すぐにビル一階の大きなウィンドウを持つお店が見えて来た。外に向かった飾り棚に並ぶ洋書や和本に目を奪われた後、ガラス扉に目を戻すと、『店内ではイヤーホーンは外してください』の但し書きが目に入る。ということは、お店に入れるんだ。つまりは店舗営業しているんだ。全く持ってありがたいなぁ…とドアに手を掛ける。だが、開かない…良く見ると小さい札が置かれ『外出しています』とあるではないか…悲しく切ないバッドタイミングである。
shimizu0930.jpg
開かぬドアを前にくよくよしていても仕方ないので、西武線に乗り込み乗り換え鷺ノ宮へ。夕暮れの光に輝く「うつぎ書房」(2008/08/06参照)に飛び込み、本日の古本を探し求める。奥の生活空間ではオヤジさんが壁に背を預け、ゴルフの『日本女子オープン』を興奮気味に鑑賞中である。白水社文庫クセジュ「ニッポン人の生活/ピエール・ランディ」を100円で購入し、一目散で家に舞い戻る。
utsugi0930.jpg
いよいよ明日は「LOFT9 BOOK FES.2017」なので、その準備に勤しみつつも、昨日手に入れた上林曉「小説を書きながらの感想」をニヤつきながら精一杯愛でなければならないのだ。忙しい忙しい…というわけで、展示に続き、明日の古本販売もよろしくお願いいたします。たっぷりと良い古本おかしな古本安い古本妙な古本を並べ、円山町のラブホテル街で、みなさまのご来場を心よりお待ちしております!

★BOOKS 9 × 鬼子母神通り みちくさ市 presents
「LOFT9 BOOK FES.2017」
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/71625

■10/1(日)LOFT9 Shibuya 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス) 1F
■古本市:OPEN 12:00
■トーク:START 13:00
(古本市は19:00まで、古本フリマは17:00まで)
※軒先&店内の古本市は入場無料!
※トークイベントのチケットは前売り1500円/当日2000円 (+1オーダー)

【トークイベント】
■「闇を抱える読書」タブレット純×姫乃たま
OPEN 12:30 START 13:00(終了:14:30)
とても個人的で人には薦められない、心の闇に寄り添う暗くも楽しい読書経験を語る!

■「ヤクザと男色」鈴木智彦×山田参助
OPEN 15:30 START 16:00(終了:17:30)
ボーイズラブでは定番のヤクザものですが、実際はどうなのか。『ヤクザ1000人に会いました!』の鈴木智彦さん、『あれよ星屑』の山田参助さんによる男集団談義。

■「覚醒めよ!」能町みね子×サムソン高橋×石丸元章
OPEN 18:00 START 19:00(終了:21:00)
本人たちさえも当日まで何を喋るかわからない衝撃のフリートーク…

【古本市参加店舗】
ハナメガネ商会、にわとり文庫、BOOKS青いカバ、古書現世、三楽書房、立石書店、JUNGLE BOOKS、ブックギャラリー・ポポタム、ひぐらし文庫、北書店(新刊 From新潟)

【古本フリマ参加者】
小山力也(古本屋ツアー・イン・ジャパン)、とみきち屋、つぐみ文庫、ドジブックス、えほんやハコのなか、甘夏書店、レインボーブックス、雨の実、M&M書店、ロフトブックス、朝霞書林、嫌記箱(塩山芳明)
posted by tokusan at 20:02| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする