初版「ひらけ胡麻!」は「初期創元推理文庫書影&作品目録」では、編者の個人的入手難易度『C』となっている。そう言えば先日の京都取材行で、移動中読書の「棺のない死体」は無事に読了し(ラストで畳み掛けるような数種の怒濤の疑似解決展開が面白かった。同じ作者の「首のない女」が読みたくなった!)、宣言通り「凶悪の浜」に取りかかっているので、これを読み終わったら「ひらけ胡麻!」を繙くことにしよう。そんなことをボンヤリ思いながら家に帰り着き、秋の某イベント用の重い精選古本箱第一弾を郵便局までエッチラオッチラ運び、発送する。さぁ、第二弾の箱に取りかかりつつ、明日は腰を据えてテープ起こしをしなければね。
2023年08月07日
8/7次の予定は「ひらけ胡麻!」。
正午過ぎに国立の丘の上に流れ着いたので、もくもくと流れる壮大な雲の群れを眺めながら、駅までダラダラ歩いて行く。おや?古本も置いていた古道具屋さん「ニコニコ堂」(2018/11/08参照)が影も形もなくなっているではないか…またもや移転したのか、はたまた閉店したのか…(後で調べたら武蔵五日市に移転していることが判明。いつか訪問しなくては)。やがて駅南口に出て、『国立デパート』内の「みちくさ書店」(2020/05/27&2021/02/28参照)参照)へ。通路棚を一渡り眺めてから、右側店舗へ。奥通路の海外文学・ミステリSF文庫棚に意識を集中する。なかなか良さげなラインナップですな…おっ、創元推理文庫「ひらけ胡麻!/マイケル・ギルバート」がちゃんと白帯付きであるじゃないか。初版で二千円はお手頃価格と言えるので、即座に目が眩んで旺文社 中学時代二年生8月号第4付録「中二ライブラリー 名探偵ソーンダイク博士/原作・フリーマン 文・白木茂」とともに計2200円で購入する。

初版「ひらけ胡麻!」は「初期創元推理文庫書影&作品目録」では、編者の個人的入手難易度『C』となっている。そう言えば先日の京都取材行で、移動中読書の「棺のない死体」は無事に読了し(ラストで畳み掛けるような数種の怒濤の疑似解決展開が面白かった。同じ作者の「首のない女」が読みたくなった!)、宣言通り「凶悪の浜」に取りかかっているので、これを読み終わったら「ひらけ胡麻!」を繙くことにしよう。そんなことをボンヤリ思いながら家に帰り着き、秋の某イベント用の重い精選古本箱第一弾を郵便局までエッチラオッチラ運び、発送する。さぁ、第二弾の箱に取りかかりつつ、明日は腰を据えてテープ起こしをしなければね。
初版「ひらけ胡麻!」は「初期創元推理文庫書影&作品目録」では、編者の個人的入手難易度『C』となっている。そう言えば先日の京都取材行で、移動中読書の「棺のない死体」は無事に読了し(ラストで畳み掛けるような数種の怒濤の疑似解決展開が面白かった。同じ作者の「首のない女」が読みたくなった!)、宣言通り「凶悪の浜」に取りかかっているので、これを読み終わったら「ひらけ胡麻!」を繙くことにしよう。そんなことをボンヤリ思いながら家に帰り着き、秋の某イベント用の重い精選古本箱第一弾を郵便局までエッチラオッチラ運び、発送する。さぁ、第二弾の箱に取りかかりつつ、明日は腰を据えてテープ起こしをしなければね。
2023年07月18日
7/18「岡島書店」で最後の買い物を。
午前中、古いもの干し竿を廃棄するために最小三十センチの長さに分解していたら、すっかり体力と水分を消耗してしまう。だが午後に気力を振り絞って外出。中央線→総武線→都営浅草線→京成線と必死に乗り継ぎ、今月限りで閉店してしまう「岡島書店」(2010/02/02参照)の終焉を見届けるために、昭和感満載の京成立石駅に降り立つ。橋上駅舎から南口に出ようとすると、改装中のため階段は封鎖され、エレベーターでしか出られない。そして南口に延びる『立石仲見世』のもつ焼き名店『宇ち多''』は、平日昼間なのに入店待ちの行列が出来ている賑わいである。ラウンジミュージック風の間の抜けた映画音楽が流れる薄暗い仲見世を抜けて、明るい灼熱の『奥戸街道』に出て、全身をジリジリ焼かれながら西へ。…おぉっ、「岡島書店」はこの灼熱の中でも、しっかりと営業中であった。だがガラスサッシには、やはり『閉店のお知らせ』の貼紙があり、7月いっぱいを目処に閉店すること、店内全品3割引(ビニール入りのアダルト雑誌は2割引)、お客さんへの感謝の言葉が書かれていた。

この素晴らしい昭和的古本屋さんの佇まいを眺められるのも、これが最後となるわけか…そんな風に感慨を深めて店内に進むと、すでに閉店の準備は着々と進行しており、棚の1/4は空き、床にも整理を進めている証の結束本が積み重なり始めている。だが、自然科学・神秘学・民俗学・江戸東京・映画・図録類に強い店造りは、まだまだ色濃く棚のそこかしこに認められる。そう言えば最後にここに来たのは、京成線せんべろツアー(2017/11/20参照)の時であったな。酔っ払い過ぎる前に、駅からちょっと離れたこのお店を訪れることにしたのを、ボンヤリと覚えている。今帳場に座っているのは奥さまで、岡島書店さんは小休止で、番台裏の暖簾の奥で、横になってお休み中である。角川書店「朱鱗の家/皆川博子文・岡田嘉夫絵」を3割引の420円で購入し、この老舗店の最後の買物とする。長い間、お疲れさまでした。このお店の遺伝子は、催事で活躍中の直系古本屋さん、「立石書店」と「古書英二」に受け継がれているので、これからもこの下町のお店の影を、うっすら感じることでありましょう。

そして駅にとって引き返し、北口商店街の「BOOKS-U立石店」(2011/12/06参照)も見に行ってみるが、シャッターは下ろされ、少し荒れた雰囲気…ただ定休日であれば良いのだが…。
この素晴らしい昭和的古本屋さんの佇まいを眺められるのも、これが最後となるわけか…そんな風に感慨を深めて店内に進むと、すでに閉店の準備は着々と進行しており、棚の1/4は空き、床にも整理を進めている証の結束本が積み重なり始めている。だが、自然科学・神秘学・民俗学・江戸東京・映画・図録類に強い店造りは、まだまだ色濃く棚のそこかしこに認められる。そう言えば最後にここに来たのは、京成線せんべろツアー(2017/11/20参照)の時であったな。酔っ払い過ぎる前に、駅からちょっと離れたこのお店を訪れることにしたのを、ボンヤリと覚えている。今帳場に座っているのは奥さまで、岡島書店さんは小休止で、番台裏の暖簾の奥で、横になってお休み中である。角川書店「朱鱗の家/皆川博子文・岡田嘉夫絵」を3割引の420円で購入し、この老舗店の最後の買物とする。長い間、お疲れさまでした。このお店の遺伝子は、催事で活躍中の直系古本屋さん、「立石書店」と「古書英二」に受け継がれているので、これからもこの下町のお店の影を、うっすら感じることでありましょう。
そして駅にとって引き返し、北口商店街の「BOOKS-U立石店」(2011/12/06参照)も見に行ってみるが、シャッターは下ろされ、少し荒れた雰囲気…ただ定休日であれば良いのだが…。
2023年07月07日
7/7武蔵境で古本屋を巡り倒す。
ある秋のイベントについての相談が舞い込む。…ううむ、となると、古本をたくさん準備しなければならぬなぁ……と早くも気をもみながら、午前十時に高円寺まで移動し、「西部古書会館」(2008/07/27参照)で「西部古書展書心会」(7/7〜7/9)の熱気溢れるスタートを体験する。集中力の凄まじい古本修羅の激しい思念に晒されながら、北原尚彦氏やPICOROCO氏とお会いし、学研 少年・少女新しい世界の文学9「オルリー空港22時30分/ポール=ベルナ」早川書房「新青年の頃/乾信一郎」出版芸術社「悪霊の群/山田風太郎 高木彬光」を計780円で購入し、ひとまず家に引き上げる。そして午後、武蔵境に出たついでに、古本屋さんを巡り倒すことにする。まずは西武多摩川線で一駅移動し、新小金井の「尾花屋」(2017/06/15参照)を訪問。春陽堂「江戸川乱歩全集3」を300円で購入し、武蔵境に取って返す。次は駅北側の「おへそ書房」(2019/07/28参照)へ。彰國社「西洋建築史圖集/日本建築學會編」あかね書房「もじのえほん かたかなアイウエオ/やまもともりひさ・ぶん むらかみつとむ・え」を計200円で購入する。「かたかなアイウエオ」の『やまもともりひさ』は山元護久で、五十音すべてのひらがなに対応するイラストを村上勉が華麗に描いている。“ア”の紙容器のアイスクリームの絵が、ノスタルジイを激しく刺激する!

次は南に赴き、「プリシアター・ポストシアター」(2015/01/03参照)へ。「この暑いのにようこそ」と慌ててマスクを装着した店主に出迎えられるが、店内に蔓延る大量の買取品である露&仏演劇系洋書が、棚の邪魔者であることを告げられる。と言うわけで見られるところだけ見て、文春文庫「長谷川一夫 男の花道/山村美紗」を350円で購入し、「本が片付いた頃にまた見に来ます」と宣言しておく。帰りに元「境南堂書店」(2009/02/11参照)前を通りかかると、建物は荒れ始めているが、新しい催事(「中央線はしからはしまで古本フェスタ」)のポスターがしっかり掲出されているので、何だか不思議な雰囲気である。特に隣りのガレージ側が、荒廃度合いがアップしているのでより好ましい感じに!

最後に阿佐ヶ谷にて「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に立ち寄り、三一書房「竜二・ちょうちん/金子正次」を110円で購入し、本日の古本買いを終了する。
次は南に赴き、「プリシアター・ポストシアター」(2015/01/03参照)へ。「この暑いのにようこそ」と慌ててマスクを装着した店主に出迎えられるが、店内に蔓延る大量の買取品である露&仏演劇系洋書が、棚の邪魔者であることを告げられる。と言うわけで見られるところだけ見て、文春文庫「長谷川一夫 男の花道/山村美紗」を350円で購入し、「本が片付いた頃にまた見に来ます」と宣言しておく。帰りに元「境南堂書店」(2009/02/11参照)前を通りかかると、建物は荒れ始めているが、新しい催事(「中央線はしからはしまで古本フェスタ」)のポスターがしっかり掲出されているので、何だか不思議な雰囲気である。特に隣りのガレージ側が、荒廃度合いがアップしているのでより好ましい感じに!
最後に阿佐ヶ谷にて「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に立ち寄り、三一書房「竜二・ちょうちん/金子正次」を110円で購入し、本日の古本買いを終了する。
2023年07月03日
7/3今日は西荻別ルートを。
午後一時過ぎに宮前一丁目に流れ着き、ここはちょうど西荻窪と荻窪の中間なので、どちらに行こうか悩んでしまう…と言うか、昨日どっちも行ったばかりなんだよな……うむしかし、西荻窪に行ってみよう。事は簡単な話だ。昨日とは違うお店を巡れば良いのだ。そう確信して、まずは久々の「にわとり文庫」(2009/07/25参照)にたどり着く。ななななななな、何だ!大小多種多様なこけしが一杯じゃないか!どうやら『KOKESHI EXPO』という展示販売の真っ最中らしく、ヴィンテージこけしとこけしに関する本や同人誌が、お店の三分の一を占領している。異様で面白い光景に圧倒されながら本棚を眺めて行くと、博文館の世界探偵小説全集が十数冊、千円均一で並んでいるのが目に留まる。ふむふむと吟味して、水谷準訳の「マシヤール集」(後半はルヴエル集である。こちらは田中早苗訳)を購入する。『KOKESHI EXPO』は7/17まで開催中である。

続いて「ねこの手書店」(2010/07/27参照)に向かい、パシフィカ「シャーロック・ホームズのライヴァルたち/中島河太郎+押川曠編」を四百円で購入した後、さらに「en=gawa」(2014/12/04参照)へ。店頭ワゴンの絵葉書系を漁っていると、バスター・キートンの写真絵葉書を発掘したので、百円で購入する。だいぶ満足して阿佐ヶ谷に帰り着くと、最近畳み掛けて購入しているヤフオク落札品がポストに届いていた。盛光社ジュニアSF「新世界遊撃隊/矢野徹」である。ライバルなしの五百円で落札す。装幀はスタイリッシュな依光隆だが、口絵と挿絵はおどろおどろしい柳柊二…イカしたコンビネーションである。

そして再び表に飛び出し、新たなヤフオク落札二件の支払いをスパッと済ませる。またもや届くのが、楽しみ楽しみ。
続いて「ねこの手書店」(2010/07/27参照)に向かい、パシフィカ「シャーロック・ホームズのライヴァルたち/中島河太郎+押川曠編」を四百円で購入した後、さらに「en=gawa」(2014/12/04参照)へ。店頭ワゴンの絵葉書系を漁っていると、バスター・キートンの写真絵葉書を発掘したので、百円で購入する。だいぶ満足して阿佐ヶ谷に帰り着くと、最近畳み掛けて購入しているヤフオク落札品がポストに届いていた。盛光社ジュニアSF「新世界遊撃隊/矢野徹」である。ライバルなしの五百円で落札す。装幀はスタイリッシュな依光隆だが、口絵と挿絵はおどろおどろしい柳柊二…イカしたコンビネーションである。
そして再び表に飛び出し、新たなヤフオク落札二件の支払いをスパッと済ませる。またもや届くのが、楽しみ楽しみ。
2023年07月02日
7/2一気に読了することに決める。
夏休み中の真面目な小学生のように、午前の涼しいうちに集中して原稿書きを進める。そして午後、精選古本を携え、ビーサンを引き摺り西荻窪へ。「盛林堂書房」(2012/01/06参照)内の「フォニャルフ」にたっぷりと補充する。今月も早速面白い本お得な本など最近買った本も含め並べていますので、暑い夏になろうとも、引き続きよろしくお願いいたします!しばらく小野氏とヨタ話に花を咲かせ、お店を出たら高架際の「忘日舎」(2015/09/28参照)に立ち寄る。うわ、店内が何だか棚卸し的に整理中のようだが、店主に聞くと近々セールを開催するつもりで、その準備中とのことであった。八月初め辺りを目標としているそうなので、忘れずに覚えておくことにしよう。主婦と生活社 21世紀ブックス「植草甚一の英語百貨店」を二百円で購入する。続いて「古書音羽館」(2009/06/04参照)に回り込み、角川文庫「骸骨の黒穂/夢野久作」講談社ミリオン・ブックス「推理小説ゼミナール ミステリー解読術/長沼弘毅」(荒正人宛署名入り)を計1300円で購入し、西荻窪を後にする。さらに続いて荻窪に姿を現わし、「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)にて改造社「ワイルド選集1 ドリアン・グレーの畫像/平井程一譯」を百十円で購入し、暑いので阿佐ヶ谷に電車で戻る。
ところでこんな細かい移動中にも創元推理文庫「アクロイド殺害事件/アガサ・クリスティ」をちまちま読み進めているのだが、残りがついに80pほどになってしまった…当然物語も佳境に差し掛かっているので、もう家で一気に読了することに決める……あぁ、いったいどうなっちゃうんだろう…。
ところでこんな細かい移動中にも創元推理文庫「アクロイド殺害事件/アガサ・クリスティ」をちまちま読み進めているのだが、残りがついに80pほどになってしまった…当然物語も佳境に差し掛かっているので、もう家で一気に読了することに決める……あぁ、いったいどうなっちゃうんだろう…。
2023年06月27日
6/27突然の閉店に出くわす。
正午過ぎに中野に出て用事を片付けた後、『早稲田通り』沿いの「古書案内処」(2015/08/23参照)を覗く。河出書房市民文庫「上林曉集/山本健吉編」を百十円で購入する。いつもならここから高円寺にテクテク向かって「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)を見るはずであるが、何故か今日は北東に足が向き、広大な『平和の森公園』脇を通過し、沼袋の「天野書店」(2008/11/14参照)にたどり着いてしまう。お店は開いているだろうか…と多少心配しながらお店に近付くと、店前に自転車が停められ、ドアが開け放たれている。店頭台などは出ていないので、これから開店するところだろうか?しばらく様子をうかがおうかと思っていると、店内の本のほとんどが結束されているのに気付く…これは、様子がおかしい。と思ったその時、ドアと窓に貼られた『閉店のお知らせ』を発見してしまう。マジか…そこには2023年6月をもって閉店するとの悲しい文章が記されていた。

今日は6月27日だが、本の結束具合を鑑みると、もう営業はしていなのだろう。とそこへ、小さな本束を抱えたご婦人が、店の奥から店頭に出て来た。すかさず「閉店しちゃうんですか」と声をかけると、爽やかな笑顔を浮かべながら「そうなんですよ。本当は八月くらいまで続けるつもりだったんですけど、片付けに組合の人たちが来てくれたら、一気に終わっちゃって。だから本は全部縛っちゃったんで、もうお見せすることはできないんですよ。ごめんなさいね」とのことであった。本は買うことは出来なかったが、古本の虫が知らせたのか、偶然閉店に出くわすことが出来た。いつものように高円寺に向かっていたら、「天野書店」の閉店には当分気づかなかったのではないだろうか。おぉ、入口前の本棚脇では、「天野書店」宛の田中小実昌の色紙が神々しく輝いている。長い間、おつかれさまでした。これでまた、西武新宿線沿線古本屋事情は、一段と寂しくなってしまった…。そんな寂しさを少しでも癒すために、上井草まで移動して「井草ワニ園」(2019/01/05参照)に飛び込む。店内のレイアウトが多少変わり、中央フロアの見通しが良くなっている。それにしてもグラノーラがお腹が空くほど香ばし過ぎる!などと感じながら、講談社漫画文庫「悪魔が来たりて笛を吹く/作・横溝正史 画・影丸譲也」ハヤカワ文庫「日本SF傑作選3眉村卓/日下三蔵編」を計六百円で購入する。
今日は6月27日だが、本の結束具合を鑑みると、もう営業はしていなのだろう。とそこへ、小さな本束を抱えたご婦人が、店の奥から店頭に出て来た。すかさず「閉店しちゃうんですか」と声をかけると、爽やかな笑顔を浮かべながら「そうなんですよ。本当は八月くらいまで続けるつもりだったんですけど、片付けに組合の人たちが来てくれたら、一気に終わっちゃって。だから本は全部縛っちゃったんで、もうお見せすることはできないんですよ。ごめんなさいね」とのことであった。本は買うことは出来なかったが、古本の虫が知らせたのか、偶然閉店に出くわすことが出来た。いつものように高円寺に向かっていたら、「天野書店」の閉店には当分気づかなかったのではないだろうか。おぉ、入口前の本棚脇では、「天野書店」宛の田中小実昌の色紙が神々しく輝いている。長い間、おつかれさまでした。これでまた、西武新宿線沿線古本屋事情は、一段と寂しくなってしまった…。そんな寂しさを少しでも癒すために、上井草まで移動して「井草ワニ園」(2019/01/05参照)に飛び込む。店内のレイアウトが多少変わり、中央フロアの見通しが良くなっている。それにしてもグラノーラがお腹が空くほど香ばし過ぎる!などと感じながら、講談社漫画文庫「悪魔が来たりて笛を吹く/作・横溝正史 画・影丸譲也」ハヤカワ文庫「日本SF傑作選3眉村卓/日下三蔵編」を計六百円で購入する。
2023年06月21日
6/21十二周年記念は巾着袋!
午前十一時半にまたもや千歳船橋に流れ着いたので、いつかのようにテクテク歩いて経堂に向かい「ゆうらん古書店」(2022/09/25参照)を…しまった、まだ開いていない。すぐさま諦め、駅から電車に乗って下北沢に向かい、毎回頼りになる「ほん吉」(2008/06/01参照)へ。時刻はちょうど正午を過ぎたところだったので、お店は開店準備の真っ最中である。しばらく道の角で様子をうかがいながら準備が終わるのを待ち。頃合いを見計らって店頭棚&木箱にピタッと取り憑く。すると本日も相性良く、mole「1万5千回の夜の間に/奈良原一高」東京フレーベル館「ヌリエ 第一號/日本幼稚園協會編」葦書房「落ちる男/坂本祐介」東和出版社「南航瑣話/朝倉文夫」(彫塑家の巨匠が、実は明治時代の若かりし頃に、さる老侯の依頼により、秘密裏にマレーやシンガポールに渡り、現地解放のために情報収集&活動していた、冒険の記録である!なんだそりゃ、押川春浪の小説か!)を計1320円で購入する。「ヌリエ」は初版が大正拾五年で、購入したのは昭和四年の三十三版。中の塗り絵はクレヨンで意外と丁寧に塗られているが、本の造りや色味から、大正〜昭和初期の息吹がドウドウ伝わってくる。それにしてもフレーベル館、大正時代から営業していたのか…と興味を持ち調べてみたら、何と1907年(明治40年)の創立であった。すげぇ。

そして一旦帰宅し、不要&読了本を一抱えして、再び外出する。昨日偶然神保町で「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)天野氏と会ったことで、古本を売りに行かなければならないことを思い出したのである。お店に入り、査定をお願いする。そして今年の周年記念グッズはどうなっているのか聞かなければ…と思っていると、店内に貼紙を発見。『2200円以上お買い上げで、巾着袋プレゼント』とあるではないか。今年は随分スムーズに準備が進んだのだな、と大いに感心する。買取は無事に交渉成立したので、早速古本を買わなければと棚に素早く目を凝らし、これならちょうど良いと、長崎出版 海外ミステリGem Collection1「証拠は語る/マイケル・イネス」を2530円で購入すると、天野氏が「一発で決めましたね」と記念巾着袋を渡してくれた。わーい!開店十二周年、おめでとうございます。
そして一旦帰宅し、不要&読了本を一抱えして、再び外出する。昨日偶然神保町で「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)天野氏と会ったことで、古本を売りに行かなければならないことを思い出したのである。お店に入り、査定をお願いする。そして今年の周年記念グッズはどうなっているのか聞かなければ…と思っていると、店内に貼紙を発見。『2200円以上お買い上げで、巾着袋プレゼント』とあるではないか。今年は随分スムーズに準備が進んだのだな、と大いに感心する。買取は無事に交渉成立したので、早速古本を買わなければと棚に素早く目を凝らし、これならちょうど良いと、長崎出版 海外ミステリGem Collection1「証拠は語る/マイケル・イネス」を2530円で購入すると、天野氏が「一発で決めましたね」と記念巾着袋を渡してくれた。わーい!開店十二周年、おめでとうございます。
2023年05月25日
5/25手書きの紙袋。
午後二時前に高井戸東と成田西の間に流れ着いたので、勘を頼りに細かな住宅街を北に遡上し、どうにか荻窪に到達する。「竹中書店」(2009/01/23参照)にて中央公論社「林芙美子 巴里の恋 巴里の小遣い帳・一九三二年の日記・夫への手紙/今川英子編」読売新聞社「鏑木清方展」を計200円で購入する。続いて「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)に向かうが、店頭のすべての棚前に、難しい顔をして百均古本と対決する修羅たちが、微動だにせず頑張っているので、なかなか店内に進めない状況……圧力の薄いところを見極め、どうにか店内に進むが、今日は良い出会いはナシ。最後に店頭入口左側の棚に集まる格安署名本コーナーとにらめっこするが、ここも収穫ナシ…だが今思えば、古処誠二・馳星周・内田康夫などのミステリ作家ものは買っておくべきだったか…。ワルツを離れた後は、線路の下を地下道で潜って北側に出て、「古書かいた」(2022/07/30参照)へ。店頭木箱の組み方が変わっていたり、店内百均池棚がほぼ文庫本&新書に変わっているのを確認したりして、サンケイノベルス「戦慄の意匠 江戸川乱歩賞作家集団ミステリー傑作選〈第3巻〉/中島河太郎編」を110円で購入すると、『Kaita old Books』とある紙袋に入れてくれた。いつの間にこんな物を作り始めたのか…と思いながら良く見てみると、それはマジックで書かれた手書きの店舗オリジナル紙袋なのであった。この感じ、いつかも味わったことがある…と記憶の宮殿を彷徨えば、駒沢大学が最寄り駅の「SNOW SHOVELING」(2012/110/21参照)が同じく手書きの紙袋に古本を入れてくれたことを思い出した。古本屋マニアとしては、大事に保存しておきたいグッズである。
2023年05月24日
5/24廃墟後スケルトン。
青空の下の正午に目黒の深い谷底に流れ着くと、すぐ傍の荒れた広大な敷地に、低層集合住宅廃墟群があることに気付く。すべての建物は繁茂した草木に囲まれ、またその表面には蔦類が這い回っている。こんなスゴいエアポケットが、まだ東京に存在しているのか…まぁいずれ再開発されて、ピカピカの新建材マンションにでも成り果ててしまうのだろうが、せめて今だけはこの異空間との出会いを、じんわりと楽しむことにしよ
う。

さて、せっかくの目黒なので、駅方面に向かい、目黒川を渡って急な『権之助坂』に足を掛け、「弘南堂書店」(2008/09/17参照)を訪ねてみるが、残念ながらシャッターアウト…仕方ないのでスッパリ諦め、山手線→総武線と乗り換え、中野駅で下車する。そのまま『ブロードウェイ』に突入し、四階の「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)で春陽文庫「幽霊紳士/柴田錬三郎」を440円で購入する。そしてそのまま北の『早稲田通り』に抜け出して「古本案内処」(2015/08/23参照)へ。集英社文庫「企画殺人/鮎川哲也」中公文庫「狂った機関車/鮎川哲也選 日下三蔵編」を計605円で購入する。お店を出たら物好きにも、4/30で閉店してしまった「ブックオフ中野早稲田通店」(2012/11/15参照)の様子を見に行ってみる。…うわ、お店は原状回復工事の真っ最中で、ブックオフの意匠がバリバリベリベリ剥ぎ取られている。店内はすでにスケルトン状態…嗚呼、何とも寂しくやるせない光景だなぁ……。
う。
さて、せっかくの目黒なので、駅方面に向かい、目黒川を渡って急な『権之助坂』に足を掛け、「弘南堂書店」(2008/09/17参照)を訪ねてみるが、残念ながらシャッターアウト…仕方ないのでスッパリ諦め、山手線→総武線と乗り換え、中野駅で下車する。そのまま『ブロードウェイ』に突入し、四階の「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)で春陽文庫「幽霊紳士/柴田錬三郎」を440円で購入する。そしてそのまま北の『早稲田通り』に抜け出して「古本案内処」(2015/08/23参照)へ。集英社文庫「企画殺人/鮎川哲也」中公文庫「狂った機関車/鮎川哲也選 日下三蔵編」を計605円で購入する。お店を出たら物好きにも、4/30で閉店してしまった「ブックオフ中野早稲田通店」(2012/11/15参照)の様子を見に行ってみる。…うわ、お店は原状回復工事の真っ最中で、ブックオフの意匠がバリバリベリベリ剥ぎ取られている。店内はすでにスケルトン状態…嗚呼、何とも寂しくやるせない光景だなぁ……。
2023年05月19日
5/19神々のいる神保町。
昨日は夕方に古本を携え西荻窪に出て、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)内の「フォニャルフ」棚をズバズバ思い切って入れ替える…大阪での古本販売が無くなったので、こちらに遠慮なく精選古本を投入出来るのである。そんな古本たちがスピード感を湛えつつくるくる棚を回りますので、引き続きよろしくお願いいたします。たまたま買取から戻って来た店主・小野氏の、買取本束店内搬入を徐に手伝いつつ、ついでに光文社文庫「悪魔博士/鮎川哲也」(あまり見かけない、鮎川ジュブナイル作品の文庫本である)宝石社「1962推理小説ベスト20 vol.2/日本探偵作家クラブ編」(この年の夏頃に、『日本探偵作家クラブ』は社団法人『日本推理作家協会』として認可される予定なので、巻末に『社団法人 日本推理作家協会 定款〈草案〉抜粋』が載っているのが興味深い)を計200円で購入する。
本日は迫り来る雨雲に巻込まれる前に古本を買ってしまおうと、午前十時過ぎの神保町に駆け付ける。「東京古書会館」(2010/03/10参照)で今日明日開催されている「趣味の古書展」を覗く。ほどほどの混み方を見せる会場を一回りして、都市出版社「妖談・霞ヶ関ビル十三階/武智鉄二」プレブス社「西歐物語/芹澤光治良」産報 ウラコミ・シリーズ1「首輪のない猟犬たち★トップ屋」を計800円で購入する。「妖談・霞ヶ関ビル十三階」は雑誌「血と薔薇」に連載していて未完に終わった『八重霞』を書き継ぎ完成させた、SF仕掛けの長編ミステリーである。

そんなささやかな報酬を手に入れて会場を出ようとすると、北原尚彦氏にバッタリ遭遇する。氏は古本市後に、東京宝塚劇場に『カジノ・ロワイヤル』を観に行かれるそうである。すっかりヅカファンになられましたな。その後は神保町をフラフラと流して行くが、特に手にする獲物には出会わずに、いつの間にか『神保町交差点』も通過して「NAGA」前。すると銀フレームワゴンを見ていた風書房さんに「こーやーまーさん」と声をかけられる。すると続いて、風のように森英俊氏が長身を、生温い風に揺らしながら姿を現わした。おぉ、連続して神々に会ってしまった…。森氏からは閉店した「古賀書店」(2011/12/16参照)が「矢口書店」(2011/04/20参照)になったことを教えられる。ということは、あの看板建築は二店とも「矢口書店」になったわけか。とにかく跡地に古本屋さんが入って良かった良かった。そう喜びながら店舗を見に行ってみると、「矢口書店」レフトは開店中だが、「矢口書店」ライトはカーテンが閉ざされており、13時から営業するとの貼紙がガラス戸にあった。開店まで後二時間もあるので、次の機会を待つことにしよう。
本日は迫り来る雨雲に巻込まれる前に古本を買ってしまおうと、午前十時過ぎの神保町に駆け付ける。「東京古書会館」(2010/03/10参照)で今日明日開催されている「趣味の古書展」を覗く。ほどほどの混み方を見せる会場を一回りして、都市出版社「妖談・霞ヶ関ビル十三階/武智鉄二」プレブス社「西歐物語/芹澤光治良」産報 ウラコミ・シリーズ1「首輪のない猟犬たち★トップ屋」を計800円で購入する。「妖談・霞ヶ関ビル十三階」は雑誌「血と薔薇」に連載していて未完に終わった『八重霞』を書き継ぎ完成させた、SF仕掛けの長編ミステリーである。
そんなささやかな報酬を手に入れて会場を出ようとすると、北原尚彦氏にバッタリ遭遇する。氏は古本市後に、東京宝塚劇場に『カジノ・ロワイヤル』を観に行かれるそうである。すっかりヅカファンになられましたな。その後は神保町をフラフラと流して行くが、特に手にする獲物には出会わずに、いつの間にか『神保町交差点』も通過して「NAGA」前。すると銀フレームワゴンを見ていた風書房さんに「こーやーまーさん」と声をかけられる。すると続いて、風のように森英俊氏が長身を、生温い風に揺らしながら姿を現わした。おぉ、連続して神々に会ってしまった…。森氏からは閉店した「古賀書店」(2011/12/16参照)が「矢口書店」(2011/04/20参照)になったことを教えられる。ということは、あの看板建築は二店とも「矢口書店」になったわけか。とにかく跡地に古本屋さんが入って良かった良かった。そう喜びながら店舗を見に行ってみると、「矢口書店」レフトは開店中だが、「矢口書店」ライトはカーテンが閉ざされており、13時から営業するとの貼紙がガラス戸にあった。開店まで後二時間もあるので、次の機会を待つことにしよう。
2023年05月05日
5/5久々の「古本 雲波」!
午前はダラダラノロノロと自堕落に過ごし、午後に外出する。阿佐ヶ谷で野暮用を済ませた後、荻窪までいつものルートをヒタヒタたどり、まずは「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で秋田書店 ぼくらの入門百科「マンガのかきかた/冒険王編集部編」(昭和41年20版)を550円で購入する。続いて「竹中書店」(2009/01/23参照)に向かい、こちらではイタリア文化会館「アドルフォ・フォルサーリ写真展」を200円で購入する。いつもだとここで阿佐ヶ谷に徒歩で戻るのだが、今日は国分寺に野暮用がひとつある…というわけで休日ダイヤの中央線に乗り込み、一気に西に移動して野暮用をサッサと済ませる。そして古本屋さんへ。「七七舎」(2016/09/12参照)では店頭では何も掴めなかったが、店内で良き出会いがあった。春陽堂「涙香全集3 鐵假面」と知性社「禁じられた地帯/五島勉」を計800円で購入する。装幀のイラストモチーフがワニ革トランクの「涙香全集」が300円だったのは、とにかく幸せ。五島勉の「禁じられた地帯」は、昭和三十年代前半の若者たちの赤裸々でクレイジーな性の実態を、海に山に街に車にフィールドワークするルポルタージュである。

そんな収穫にすっかり気を良くして、最近とんと開いていない「古本 雲波」(2017/02/03参照)の様子も見に行くことにする。すると久々に開店しているではないか!ここしばらくのコロナ禍で、大事をとって慎重な営業をされていたので、およそ四年ぶりにお店に入れるわけなのである…ガラリと戸をスライドさせて、店内へ。帳場に座る奥さま店主が「いらっしゃいませ。ごゆっくりご覧下さい」と迎えてくれた。息災で何よりです。静かにゆっくりと、ご無沙汰していた「雲波」の古本棚とじっくり対面し、ハヤカワ文庫「緑の時代/河野典生」を700円で購入する。店主手作りの、ページの角に被せる折り紙栞を頂戴する。

折り紙栞の図。これは裏面で兎の形になっている。
そんな収穫にすっかり気を良くして、最近とんと開いていない「古本 雲波」(2017/02/03参照)の様子も見に行くことにする。すると久々に開店しているではないか!ここしばらくのコロナ禍で、大事をとって慎重な営業をされていたので、およそ四年ぶりにお店に入れるわけなのである…ガラリと戸をスライドさせて、店内へ。帳場に座る奥さま店主が「いらっしゃいませ。ごゆっくりご覧下さい」と迎えてくれた。息災で何よりです。静かにゆっくりと、ご無沙汰していた「雲波」の古本棚とじっくり対面し、ハヤカワ文庫「緑の時代/河野典生」を700円で購入する。店主手作りの、ページの角に被せる折り紙栞を頂戴する。
折り紙栞の図。これは裏面で兎の形になっている。
2023年05月03日
5/3豊崎由美氏の蔵書セール!
心地良いポカポカ陽気にボヤボヤしながら、正午過ぎに三鷹と吉祥寺の間に流れ着く。まずは三鷹の「りんてん舎」(2019/03/30参照)に向かい、混み合う店内を巧みに移動しながら、春陽文庫「誰の屍体か/鮎川哲也」(昭和52年第12刷)を1100円で購入して景気をつける。水曜定休の「水中書店」の様子を一応確認してから、吉祥寺に向かってテクテク進む…進めば進ほど、街の人影が増えて行く…さすが祝日、さすがGW…。そんな風にして「一日」(2017/08/11参照)にたどり着くと、表に出ている立看板に『GWセール開催中!! 店内古本10%オフ!!』とある。よし、面白い本と出会えるといい開催中!! 書評家・豊崎由美さんの蔵書の一部をどーんと出しました! 1冊220円 10冊以上お買い上げで50%オフ』と書かれているではないか。これは良い時に訪れたものだと、ようやく鉄扉を開けて手指を消毒し、帳場前を通過してガレージの扉を開ける。いつものメイン平台にプラスして、手前にもうひとつ平台が出されている。そして奥の棚にもしっかりと本が詰め込まれており、どうやらすべて豊崎由美氏の蔵書放出本のようだ。90〜2000年代のエンタメ本が中心であるが、現代思想や評論の類いも混ざり込んでいる。カラフルで現代的なデザインの背を眺めて行くと、少し古めの新潮社「かくれさと苦界行/隆慶一郎」が目に留まる。「吉原御免状」の続編で、面白いんだよなぁ〜と何気なく引き出してみると、うひゃっ!署名入りではないか。これは嬉しい突然の出会い!と興奮していると、ちょっと離れた場所にこれも面白くて大好きな新潮社「鬼麿斬人剣/隆慶一郎」(そう言えばいつか日下三蔵氏に、「鬼麿斬人剣」は都筑道夫の「飢えた遺産」と物語の構造が同じであると教えられた。片や師匠が事情があって作った不出来な刀を弟子が探し求めて折る話、片や父の考案した殺人技を身に着けた殺し屋を息子が探し求めて消して行く話)があったので、もしや…と思って抜き出してみると、ズバリ勘が的中し、こちらも嬉しい署名入りなのであった。この二冊に文藝春秋「ウッツ男爵/ブルース・チャトウィン」を加え、計660円の10%オフの594円で購入する。豊崎さん、一日さん、ありがとうございます!最後に「バサラブックス」で早川書房「太陽風交点/掘晃」(2015/03/28参照)を百円で購入し、尋常ではない賑わいの人波を掻き分けて帰宅する。
2023年05月01日
5/1一年ぶりの「古書現世」。
朝から至極真面目にデザイン仕事と連載の原稿書きに勤しみ、どちらも昼前にはカタチにする。そしてちょっと早めの昼食を食べながら、読了本や不要本をまとめ上げ、植物の生殖の匂いが漂い始めている表に飛び出し、「古書コンコ堂」(2012/01/06参照)に持ち込む。店内で査定を待ちつつ、学研MU BOOKS「血ぬられた呪いの報告書/佐藤有文」を110円で購入して浮かれつつ、買取査定が無事に成立。身を軽くして、続いて中央線から山手線に乗り継ぎ高田馬場に出て、およそ一年ぶりの「古書現世」(2009/04/04参照)を目指し、『早稲田通り』を東にテクテク歩き続ける。そしてたどり着いた現世店頭ワゴンには、恐らく目黒考二氏の蔵書と思える色の本がたっぷりと並んでいる。理論社「オウリィと呼ばれたころ 終戦をはさんだ自伝物語/佐藤さとる」を手にすると、見返しには目黒さんの筆跡と思しき文字が踊り、本の感想が書き込まれている…これは是非とも買っておこう。開け放しの戸から、本を一冊抱え込んで店内に進み、一年前に見ていた棚から、当然かなり動きのあることを意識し、一冊一冊丁寧に見逃さぬよう眺めて行く。わっ!読みたかった出版芸術社「乱歩・正史・風太郎/高木彬光 山前譲編」が並んでいる…この本、何故か高いんだよなぁ…でもめったに出会わないし、ここであったが百年目かと、覚悟を決めて抱え込む。奥の帳場に近付き、店主・向井氏に「お久しぶりです!すっかりご無沙汰してすみません!」と挨拶しつつ、前述の二冊を計4500円で購入する。するとたちまち先日の目黒考二氏蔵書販売会の様相を呈した「みちくさ広場」の話から始まり、様変わりしつつある雑司が谷の様子や、目黒氏の蔵書整理の顛末や、好調快進撃『本の雑誌スッキリ隊』や、最近続々一時閉店した「ブックオフ」フランチャイズ店についてや、今後の『「みちくさ市」復活への道』などの話題に花を咲かせまくってしまう。ああ、楽しかった。それにしても蔵書販売会で、人々が競って椎名誠本を奪い合うレアな光景…是非とも見てみたかった…。

本日一番の収穫。コンコ堂で古本売ったお金をたっぷりと使いました。
本日一番の収穫。コンコ堂で古本売ったお金をたっぷりと使いました。
2023年04月27日
4/27「バサラブックス」で良い出会い!
すっかり忘れていたゲラを恐縮しながら慌てて戻し、正午過ぎに打ち合わせで外出。その帰りに吉祥寺に立ち寄る。「古本センター」(2017/03/06参照。店頭処分棚を見ていたら、横の古本&VHSタワーが自然にドサドサ崩れて来た。放置するわけにもいかないので、再び倒れぬよう頑丈に積み上げておいた)で良い出会いがなく、続いて「バサラブックス」(2015/03/28参照)に向かうと、こちらでは店頭と店内で良い出会いがあった。店頭では、300均木箱に投げ出されていた、句集紅鱒群刊行会「紅鱒群 浅原六朗句集」を手にしてみると、これが嬉しい献呈署名入りであった。さらに百均ラックから東京文藝社「天を突く石像/笹沢佐保」を抜き出して狭小店内に進む。するとハヤカワSFシリーズが並んでいる箱の中に、四冊の学習雑誌付録が紛れ込んでいるのを、目ざとく発見する。三冊が推理小説で、一冊がSF。すべて300円なので、良く見ずにまとめ買いすることにする。前記の二冊とともに、学研「高1コース昭和42年7月号第3付録 殺しの報酬/シリル・ヘア 高橋豊訳」「中学二年コース昭和41年3月号第3付録 切り取られた雑誌/ヒュウ・ペンティコースト 内田庶・文」「高1コース昭和40年12月号第3付録 宇宙逃亡者/ロバート・シエクリイ 南山宏訳 任務完了/ウイルスン・タッカー 福島正美訳 」小学館「中学生の友1年昭和34年12月号付録 恐怖の家/クレイグ・ライス(原作)梶竜雄(文)」を計1600円で購入する。そう、嬉しいことに一冊は梶竜雄の翻訳だったのである。ふぅ、今日の「バサラブックス」は最高だった。

そんな古本高揚感を維持しながら「よみた屋」(2014/08/29参照)にも足を運び、1963年公開当時のパンフレット「アルフレッド・ヒッチコック 鳥 丸の内ピカデリー」を110円で購入する。パンフはダブル表紙仕様で、鳥に襲われているverと鳥と仲良しver。
そんな古本高揚感を維持しながら「よみた屋」(2014/08/29参照)にも足を運び、1963年公開当時のパンフレット「アルフレッド・ヒッチコック 鳥 丸の内ピカデリー」を110円で購入する。パンフはダブル表紙仕様で、鳥に襲われているverと鳥と仲良しver。
2023年04月21日
4/21俺はまるで古本ハイエナ……。
正午前に代々木上原の丘の上に流れ着いたので、滑り止め付きのセメント坂をドドドと下って「Los Papelotes」(2008/07/14参照)に来てみるが、おや、まだ開いていない。仕方ないので小田急線沿いに西南に歩き、下北沢を目指すことにする。ずっと路線沿いを歩くわけにはいかないが、まぁつかず離れず歩いて行けば、どうにかたどり着くだろうと、見知らぬ道をトボトボ進む。途中、日本最大のモスク『東京ジャーミイ』前を通過し、東北沢駅を越えたところで、地上線路跡が遊歩道に変わったので、もうひたすらそこを歩くだけで、下北沢にたどり着けるわけである。と言うわけで最初に「古書明日」(2017/01/31参照)へ。おっ、タイミング良くちょうど開店したところである。東京創元新社「創元推理コーナー SF特集号 その2」を200円で購入する。続いての「ほん吉」(2008/06/01参照)店頭では、うぅ、白川書院「みんな不良少年だった ディープ・インタヴュー/高平哲郎」が330円で挿さってる!と喜び素早く確保し、さらに絵本箱から福音館書店 こどものとも年少版「しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん/高野文子作・絵」を選び出し、計440円で購入する。さらに久しぶりに『下北沢南口商店街』の横丁にある「DORAMA下北沢ゲーム・古本販売店」に足を伸ばして見ると、何と5/14に閉店し、5/26から古着アウトレットモールに変身するとのことで、古本50%OFF、DVD・CD50%OFF、ゲームソフト30%OFFの、閉店セール真っ最中であった。

古本が安く買えるのは嬉しいが、二日連続で閉店セールとは……俺はまるで古本ハイエナのようだな…。だがしっかりと、ちくま文庫「ベルリンは晴れているか/深緑野分」中公文庫「旅の絵日記/和田誠・平野レミ」を計625円で購入する。
※そして4/22(土)・23(日)と、『代官山蔦屋書店』で『SFカーニバル』が開催されるのですが、両日共SF古書店として参加する「盛林堂書房」のハードお手伝いで、私も秘かに参戦いたします。絶賛発売中のちくま文庫「疾走!日本尖端文學撰集」などお持ちいただければ、手が空いていましたらこっそりサインいたします。どうか奮ってご参加ください!
古本が安く買えるのは嬉しいが、二日連続で閉店セールとは……俺はまるで古本ハイエナのようだな…。だがしっかりと、ちくま文庫「ベルリンは晴れているか/深緑野分」中公文庫「旅の絵日記/和田誠・平野レミ」を計625円で購入する。
※そして4/22(土)・23(日)と、『代官山蔦屋書店』で『SFカーニバル』が開催されるのですが、両日共SF古書店として参加する「盛林堂書房」のハードお手伝いで、私も秘かに参戦いたします。絶賛発売中のちくま文庫「疾走!日本尖端文學撰集」などお持ちいただければ、手が空いていましたらこっそりサインいたします。どうか奮ってご参加ください!
2023年04月20日
4/20川崎の「朋翔堂」は五月二日まで!
正午前に家を出て、中央線→山手線→京浜東北線と乗り換え、一路川崎駅へと向かう。5/2(火)に、「朋翔堂」(2008/09/07参照)が閉店してしまうので、ぜひとも見ておかなければならないのである。雑本店でありながら、人文や歴史郷土にも硬く強い良店なので(つまりはその“雑本”のレベルが高いとも言える)、閉店は誠に残念至極である…。川崎駅に到着し、現代的大伽藍から東口に脱出し、大道芸の三味線の音が響き渡るロータリーを突っ切り、『新川通り』を焦りながら進む…「近代書房」(2008/09/07参照)は今日は定休日か…そして「朋翔堂」に到着。おぅ、すでに閉店半額セールが始まっている。

そんな風にわかっていたのにショックを受けていると、扉が開き、袋一杯に古本を詰めた老人がお店を後にして行った…。中に入ると、すでに棚の所々にブランクが生まれている。だがここは通路も長く棚も高いので、まだまだ見るべき古本はたくさん残っているようだ。時間をかけて、上から下まで端から端まで、目玉をギョロギョロ走らせて行く。そう言えばこのお店は催事では、神奈川で一番の売り上げを誇っていたと聞いたことがある。全方位対応の雑本は、強し!と言ったところだろうか…。右端のアダルト行き止まり通路以外の三本の通路を経巡り、神奈川県立近代美術館「清宮質文 木精の魔術師」日動画廊「澁澤龍彦画廊 人形」昭文社「横山光輝全集1 伊賀の影丸 半蔵暗殺帳その一」(やっぱり横山光輝は絵が抜群に上手いなぁ。そしてさすが影丸強過ぎ!)を、閉店セール半額の計3800円で購入する。閉店までもはや二週間弱である。お店に思い出のある方々は、急がれたし。帰りに高円寺で途中下車して買物を済ませた後、「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)に立ち寄り、PHP「おい、友よ」イザラ書房「ジャズ宣言」ともに平岡正明を計400円で購入し、『早稲田通り』を歩いて帰宅する。
そんな風にわかっていたのにショックを受けていると、扉が開き、袋一杯に古本を詰めた老人がお店を後にして行った…。中に入ると、すでに棚の所々にブランクが生まれている。だがここは通路も長く棚も高いので、まだまだ見るべき古本はたくさん残っているようだ。時間をかけて、上から下まで端から端まで、目玉をギョロギョロ走らせて行く。そう言えばこのお店は催事では、神奈川で一番の売り上げを誇っていたと聞いたことがある。全方位対応の雑本は、強し!と言ったところだろうか…。右端のアダルト行き止まり通路以外の三本の通路を経巡り、神奈川県立近代美術館「清宮質文 木精の魔術師」日動画廊「澁澤龍彦画廊 人形」昭文社「横山光輝全集1 伊賀の影丸 半蔵暗殺帳その一」(やっぱり横山光輝は絵が抜群に上手いなぁ。そしてさすが影丸強過ぎ!)を、閉店セール半額の計3800円で購入する。閉店までもはや二週間弱である。お店に思い出のある方々は、急がれたし。帰りに高円寺で途中下車して買物を済ませた後、「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)に立ち寄り、PHP「おい、友よ」イザラ書房「ジャズ宣言」ともに平岡正明を計400円で購入し、『早稲田通り』を歩いて帰宅する。
2023年03月28日
3/28驚異の70%OFFセール!
コメントタレコミで、日頃からおちょこちょこ世話になっている「ブックオフ高田馬場北店」(2012/11/15参照)が、三月一杯で改装閉店することを知る。しかも何と驚異の70%オフセール中とのこと。と言うわけで天気予報が外れて冷たい雨が降り続ける午前十時前に家を飛び出し、西武新宿線で高田馬場に駆け付け、濡れた坂を駆け下りて、開店二十分後の「ブックオフ高田馬場北店」に到着する。自動ドア入口のゲートには、『最終売りつくし!! 70%OFF!!』『本日在庫一掃セール!!』『店内改装のため、3/31から営業を一事休止いたします』『営業再開は6月中旬〜7月中旬頃を予定しております』などの貼紙がある。

それにしても“70%OFF”なんて聞いたことがないぞ。そう驚きながら店内に進と、すでに各通路にはカゴを持ったお客が品定めをしている。こちらも奥の古書コーナーから始めて、普段は見ない単行本棚や文庫本棚もしっかりとチェックする。どこもまだブランクはそれほどないが、すでに良い本は浚われたためか、普段の棚並びとは少し違う印象である。なので手にしたのは結局三冊にとどまり、レジにて精算。筑摩書房「星の声 回想の足穂先生/萩原幸子」「わが推理小説零年/山田風太郎」岩波少年文庫「怪盗クモ団 名探偵ハリー・ディクソン1/ジャン・レイ」を70%オフの計414円購入する。三〜四ヶ月後に、改装成ったら、お祝いに古本を買いに来ることにしよう。どうか古書売場がちゃんと残っていますように…。そして本日の嬉しい収穫は、古書売場の隅にあった「怪盗クモ団」である。2023/02/28に下北沢「ほん吉」(2008/06/01参照)で見つけた「悪魔のベッド」(なかなか面白かった)に続く『名探偵ハリー・ディクソン』シリースの第一巻。これで残りは第二巻の「地下の怪寺院」だけとなった。
それにしても“70%OFF”なんて聞いたことがないぞ。そう驚きながら店内に進と、すでに各通路にはカゴを持ったお客が品定めをしている。こちらも奥の古書コーナーから始めて、普段は見ない単行本棚や文庫本棚もしっかりとチェックする。どこもまだブランクはそれほどないが、すでに良い本は浚われたためか、普段の棚並びとは少し違う印象である。なので手にしたのは結局三冊にとどまり、レジにて精算。筑摩書房「星の声 回想の足穂先生/萩原幸子」「わが推理小説零年/山田風太郎」岩波少年文庫「怪盗クモ団 名探偵ハリー・ディクソン1/ジャン・レイ」を70%オフの計414円購入する。三〜四ヶ月後に、改装成ったら、お祝いに古本を買いに来ることにしよう。どうか古書売場がちゃんと残っていますように…。そして本日の嬉しい収穫は、古書売場の隅にあった「怪盗クモ団」である。2023/02/28に下北沢「ほん吉」(2008/06/01参照)で見つけた「悪魔のベッド」(なかなか面白かった)に続く『名探偵ハリー・ディクソン』シリースの第一巻。これで残りは第二巻の「地下の怪寺院」だけとなった。
2023年03月27日
3/27最後の「金木書店」で猫マークを。
午後に中央線から湘南新宿ラインに乗り換え、埼玉県浦和へ。様々な方からタレコミのあった、三月末で閉店してしまう、『旧中山道』沿いの「金木書店」(2010/06/24参照)をようやく訪れる。今日も含めて閉店まで後五日…。お店の様子は記憶の中とだいぶ変わっており、建物自体が新しくなっている。そして店頭に立つ『閉店いたします』幟が、なかなか派手で劇的である。

店頭両翼の百均コーナーを見てから店内に進むと、空間的雰囲気は並んでいる古本の効果か、以前とそれほど変わらぬイメージなのが不思議である。歴史・郷土・自然科学が背骨の、折目正しい街の古本屋さんなのも相変わらず。先客は地元のおばあさんが二人ほど。彼女らと似たような動きで棚を慈しむように眺め、求龍堂「二笑亭綺譚 五〇年目の再訪記/式場隆三郎藤森照信・赤瀬川原平・式場隆成・岸武臣」創元推理文庫「吸血鬼ドラキュラ/ブラム・ストーカー 平井呈一訳」を選び、閉店セール20%オフの計1760円で購入する。「吸血鬼ドラキュラ」は、以前は持っていたが古本販売で売ってしまった猫マークなので、念願のSFマークを入手したのを機に(2023/01/12参照)、ぜひともまた手に入れて並べなければ!と常々思っていた一冊なのである。まさかここで出会えるとは。「金木書店」さんよ、最後の最後にありがとうございます!

お店を出たら『旧中山道』を南に下り、「浦和古書センター利根川書店」(2010/08/07参照)も一応チェックしておくことにする。だがお店はシャッターを下ろし、使用感のないワゴンと自転車がその前に置かれ、シャッターには紙看板が一枚提げられている。そこには『古書買入 お売りの方は←不動産へ』の文字が…隣りの『利根川不動産』で、古本の買取のみを行っている模様…不動産屋さんと兼業だったのか。

※「猫額洞」さん(2014/05/10参照)のブログ『猫額洞の日々』で「疾走! 日本尖端文學撰集」を取り上げていただいております。しかもカバーデザインについて触れてくださっているので、デザイナーの端くれとしては、嬉しい限りなのであります!
https://byogakudo.exblog.jp/30271411/
店頭両翼の百均コーナーを見てから店内に進むと、空間的雰囲気は並んでいる古本の効果か、以前とそれほど変わらぬイメージなのが不思議である。歴史・郷土・自然科学が背骨の、折目正しい街の古本屋さんなのも相変わらず。先客は地元のおばあさんが二人ほど。彼女らと似たような動きで棚を慈しむように眺め、求龍堂「二笑亭綺譚 五〇年目の再訪記/式場隆三郎藤森照信・赤瀬川原平・式場隆成・岸武臣」創元推理文庫「吸血鬼ドラキュラ/ブラム・ストーカー 平井呈一訳」を選び、閉店セール20%オフの計1760円で購入する。「吸血鬼ドラキュラ」は、以前は持っていたが古本販売で売ってしまった猫マークなので、念願のSFマークを入手したのを機に(2023/01/12参照)、ぜひともまた手に入れて並べなければ!と常々思っていた一冊なのである。まさかここで出会えるとは。「金木書店」さんよ、最後の最後にありがとうございます!
お店を出たら『旧中山道』を南に下り、「浦和古書センター利根川書店」(2010/08/07参照)も一応チェックしておくことにする。だがお店はシャッターを下ろし、使用感のないワゴンと自転車がその前に置かれ、シャッターには紙看板が一枚提げられている。そこには『古書買入 お売りの方は←不動産へ』の文字が…隣りの『利根川不動産』で、古本の買取のみを行っている模様…不動産屋さんと兼業だったのか。
※「猫額洞」さん(2014/05/10参照)のブログ『猫額洞の日々』で「疾走! 日本尖端文學撰集」を取り上げていただいております。しかもカバーデザインについて触れてくださっているので、デザイナーの端くれとしては、嬉しい限りなのであります!
https://byogakudo.exblog.jp/30271411/
2023年03月18日
3/18ようやく今年初の「江口書店」。
三月の冷たい雨がようやく止み始めた午後四時過ぎに、学芸大学西の野沢の住宅街に流れ着く。従来なら学芸大学駅に戻り、「飯島書店」(2009/04/10参照)を訪れるのが正しい所作であるが、ここはあえて住宅街の丘と谷を越えて三宿に出て、今年初めての「江口書店」(2010/03/29参照)を訪れるべきではないだろうか!そうひとりごちて、ヒタヒタ北に歩き始める。そしてようやくお洒落で繁華な『三宿通り』に出て、「江口書店」前に到着すると、しっかりと営業中であった。有り難いことである。

サッシ扉をカラリと開けて中に入ると、温気がもわっと冷えた身体にまとわりつき、心がゆるゆる解けて行く。しばらく来ていなかったから、だいぶ品揃えにも変化が生まれているようだ。あちこち掘り返しながら、右側通路から左側通路へ。こちらは雨のため、店頭百均台が引き込まれているので、台をチェックしつつ、身を乗り出すようにして棚の本に目を通して行く。改造社「あらすか物語/祥瑞專一」暮しの手帖社「浦島太郎(復刻版)/中谷宇吉郎・文 藤城清治・影絵 松本政利・写真」東京大學館「美文散文 白砂青松」を選び、計1100円で購入する。ふぅ、楽しかった。300円で買った明治本「白砂青松」は拾い物。露伴・子規・鏡花・紅葉・水蔭・藤村・虚子・桂月などなどなど。

そしていよいよ大阪「梅田蔦屋書店」での古書販売は明日が涙涙の最終日。古ツア棚は50%オフ、「ジグソーハウス」さんの棚は20%オフ。最後の最後まで、よろしくお願いいたします!
サッシ扉をカラリと開けて中に入ると、温気がもわっと冷えた身体にまとわりつき、心がゆるゆる解けて行く。しばらく来ていなかったから、だいぶ品揃えにも変化が生まれているようだ。あちこち掘り返しながら、右側通路から左側通路へ。こちらは雨のため、店頭百均台が引き込まれているので、台をチェックしつつ、身を乗り出すようにして棚の本に目を通して行く。改造社「あらすか物語/祥瑞專一」暮しの手帖社「浦島太郎(復刻版)/中谷宇吉郎・文 藤城清治・影絵 松本政利・写真」東京大學館「美文散文 白砂青松」を選び、計1100円で購入する。ふぅ、楽しかった。300円で買った明治本「白砂青松」は拾い物。露伴・子規・鏡花・紅葉・水蔭・藤村・虚子・桂月などなどなど。
そしていよいよ大阪「梅田蔦屋書店」での古書販売は明日が涙涙の最終日。古ツア棚は50%オフ、「ジグソーハウス」さんの棚は20%オフ。最後の最後まで、よろしくお願いいたします!
2023年03月16日
3/16「一日」と「百年」。
本日はまたもや浜田山に流れ着いてしまったので、またも折り返すようにして吉祥寺に出る。「一日」(2017/08/11参照)のガレージに立ち寄ると、1500円以上お買い上げは50%OFFセール中であった。まぁここでそんなに買うことはないだろうと高を括りつつ、ノンビリと本の背を眺めて行く。すると壁寄りに、大量の古めの「キネマ旬報」が並んでいるのに出くわす。一冊330円であるが、戦前物は1100円となっている。戦前物はわりと薄手の造本で、大正時代まで遡れるようだ…そん風に感心しつつ、気になる分厚めの二冊を抜き出す。1930年&1934年の新春特別號なのだが、その造りがおめでた過ぎるのに目を瞠る。中身は和洋新春公開映画の紹介ばかりなのだが、当時の映画ポスターをそのまま色刷りで収めたページ満載で、満艦飾感溢れる昭和初期のモダンデザインの宝庫となっているのである。これはスゴい!むっ、このキネ旬にもセールは適用されるのか…ならば一冊1100円だが、二冊だと2200円となり、セールで1100円となる…ということは一冊550円。よし買おう!と喜んで購入する。

とにかくこんなページばかりで、造本がすこぶる贅沢なのである。映画が一級品の娯楽であった時代の副産物と言えようか。
続いて「百年」(2008/09/25参照)に移動し、文学棚を注視していると、一號館書房「日本探偵小説傑作集/江戸川亂歩編」が1650円で売られているのを発見したので、迷わず素早く購入する。吉祥寺で探偵小説の仙花紙本が買えるとは、嬉しい限りである。そして新たに作ってもらったスタンプカードが、一気に五つも貯まってしまった…。

表紙は裸女と線画の砂時計という、ちょっとシュールな構成。横溝正史「面影双紙」濱尾四郎「彼が殺したか」小栗蟲太郎「完全犯罪」小酒井不木「戀愛曲線」を収録。
「日本古書通信」3月号のリレー連載『ミステリ懐旧三面鏡』は北原尚彦氏の番。四十年前の、お花見の席取りのついでに、神保町で友人にお金を借りて改造社「ドイル全集」を購入する、古本心温まるお話を綴っておられます。
とにかくこんなページばかりで、造本がすこぶる贅沢なのである。映画が一級品の娯楽であった時代の副産物と言えようか。
続いて「百年」(2008/09/25参照)に移動し、文学棚を注視していると、一號館書房「日本探偵小説傑作集/江戸川亂歩編」が1650円で売られているのを発見したので、迷わず素早く購入する。吉祥寺で探偵小説の仙花紙本が買えるとは、嬉しい限りである。そして新たに作ってもらったスタンプカードが、一気に五つも貯まってしまった…。
表紙は裸女と線画の砂時計という、ちょっとシュールな構成。横溝正史「面影双紙」濱尾四郎「彼が殺したか」小栗蟲太郎「完全犯罪」小酒井不木「戀愛曲線」を収録。
「日本古書通信」3月号のリレー連載『ミステリ懐旧三面鏡』は北原尚彦氏の番。四十年前の、お花見の席取りのついでに、神保町で友人にお金を借りて改造社「ドイル全集」を購入する、古本心温まるお話を綴っておられます。

