2026年02月14日

2/14昭和初期の探偵小説が、買えた買えた。

正午前に三鷹の西久保に流れ着いたので、ブラブラ歩いて久しぶりの「りんてん舎」(2019/03/30参照)へ向かうと、ちょうど開店したところであった。グッドタイミング!人文書院「韓国の風水師たち/野崎充彦」EGMONT「STAR WARS SMUGGLER'S STARSHIP ACTIVE BOOK AND MODEL」ちくま文庫「古書狩り/横田順彌」京都書院アーツコレクション18「明治・大正詩集の装幀/工藤早弓」を計440円で購入する。続いて「水中書店」(2014/01/18参照)に足を延ばし、東京国立近代美術館工芸館「モダニズムの工芸家たち 金工を中心にして」を300円で購入して、三鷹駅から総武線始発に乗り込む。五駅移動して高円寺下車。北口ロータリーで何かのイベントが行われているのを横目に、「西部古書会館」(2008/07/27参照)の『杉並書友会』一日目へ。午後一時過ぎなので、館内はまだまだ賑わいの真っ最中である。早速血眼になって左側通路から左右の棚を精査していくが、何も掴めない……何も掴めない……何も掴めない……まぁ、こういうこともあるさ、と中央通路へ。片側すっかり見てしまい早々に折り返す……何も掴めない。だが「草古堂」ゾーンに突入し、四冊の黒いクロス装の裸本に古本心をキュッと鷲掴まれる。こ、これは、日本公論社の『翻譯探偵小説』シリーズではないか。「文化村の殺人」「變装の家」「消ゆる女」「アリ・ババの呪文」が並んでいる。すべて千円である。ちょっとだけ悩んで、「文化村の殺人/G・D・H・コール作 西村久譯」「アリ・ババの呪文/D・L・セイヤーズ作 黒沼健譯」を選び、幻想文学出版局「幻想文学23 特集●ホラー読本●クライヴ・バーカー・スペシャル!」とともに計2300円で購入する。ウヒヒヒヒ、昭和初期の探偵小説が、買えた買えた。
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2026年02月13日

2/13東京・吉祥寺 伊藤礼書店

午後に大量の映画VHSビデオを紙袋に詰めて吉祥寺へ。「バサラブックス」(2015/03/28参照)に持ち込み買取依頼する。査定を待つ間、フラッと外に出て「よみた屋」(2014/08/29参照)へ。絵本が店頭にたくさん出ているのに目を付け、福音館書店「ぐりとぐらのおきゃくさま/なかがわりえことやまわきゆりえ」(1966年初版)偕成社「ながいながいすべりだい/長新太」青木書店「NHKできるかな6 のっぽさんのおうち/枝常弘・八木紘一郎編」福武文庫「犬狼都市(キュノポリス)/澁澤龍彦」を計385円で購入する。四十分後に「バサラブックス」に戻り、無事に交渉成立す。いつもありがとうございます。お店を出たら、『吉祥寺通り』を北北東にグングン進む。『五日市街道』を過ぎて、夏葉社(2017/08/27参照)の入るビルも過ぎて、先へ先へ。すると以前「午睡舎」(2009/09/10参照)の入っていた商店長屋に行き当たる。そのうちの一軒、小さなギャラリー『ネオネコ』で、夏葉社主催による伊藤礼の蔵書を販売する「伊藤礼書店」が開かれているのである。伊藤礼は英文学者&元日本大学芸術学部の教授で、伊藤整の息子である。引戸を開けて中に入ると、空間は数人のお客さんと関係者ですでにいっぱいである。あっ、夏葉社・島田潤一郎氏が自ら店番中……挨拶をしなければならないが、まずは何より古本だ!と左右に展開する古本に集中する。昭和三十年代〜現代の古本で、当然文学関連が多いのだが、それ以外もちょろっと含まれている。値段は百・三百・五百が中心で、貴重な書にはそれ以上の値段が付けられいるのもあるが、それでも俄然安値なのである。水上勉の「フライパンの歌」が三千円なのだ。何が買えるかなぁと、五百円ゾーンの背が見難い文庫本を丁寧に繰って見ていると、小学館「女学生の友 昭和41年3月号付録」「推理小説 室生寺の少女/宮敏彦」が手に吸い付いて来た!こういうところでこういう本と出会えるとは!と喜び、青磁選書10「砂男/ホフマン」春陽文庫「人形佐七捕物帖 座頭の鈴/横溝正史」とともに計700円で購入する。島田氏と挨拶を交わし「まさか店番してるとは思いませんでした」と言うと「色々な縁からこういうことになりました」とニッコリ。「昔、日芸に通っていた友だちから、伊藤礼のことを『ものすごくユニークな先生がいる』と伝え聞いてたんですよ」というと、傍らに立っていた長身痩躯の紳士を紹介される。伊藤礼のご子息なのであった。こ、これはどうも失礼いたしました。この蔵書販売は15日(日)までで、補充もボチボチ行われるようである。ギャラリーを出た後は、帰り道の「藤井書店」(2009/07/23参照)に立ち寄り、日本テレビ「ヒロイック・ドリームズ 英雄夢想」を550円で購入して帰宅する。
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※もうとっくに書店に並んでいる「本の雑誌 春霞ええじゃないか号」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』では、久々に大宮の「橋本書店」を訪れ、偶然10%引きセールにぶつかったので、ついつい高い本を購入してしまう物語。あぁ……やってしまった……。
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2026年02月11日

2/11雨上がりのイレギュラーズ。

正午前に傘を差して西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に姿を現し、盛林堂・イレギュラーズとなる。本日は先日整理結束した本の搬出なのであるが、作業開始時にはどうにか雨に止んでいて欲しいものである。そう願いながら小野氏の駆る盛林堂2号に乗り、一路現場へ。今回の荷物は大量なので、馴染みの運送屋さんが神保町まで搬送(とは言っても今日は祝日なので古書会館は開いていない。なので料金割り増しで明日まで運送屋さんのトラックに荷物を積載しっ放しの予定)してもらうのだが、その運送屋さんが現場に到着するのは午後二時。それまでにマンションのエントランスになるべく本を運び下ろし、余裕を持って作業をしたいのだ!……なんたっていつもお願いしている運送屋さんは超人集団……たちまち恐るべきパワーとスピードを発揮し、こちらの作業ペースを強制的に高回転ゾーンに導いてしまうのだ……それは、私にとっては地獄なのである。というわけで午後一時前に現場に到着したので、依頼主への挨拶もそこそこに、残りの本の結束作業を進める小野氏を室内に残し、台車とエレベーターを駆使して運び下ろしを始める。まずは大量のダンボールから……十回近く一階と五階を行き来し、もう三分の一は下ろせたかな。しかも時間はまだ午後一時二十分……まだ運送屋さんが来るまでで四十分もあるのだ。楽勝らくしょ……ん、なんだ?入口自動ドアの向こうで、映画『卒業』のダスティン・ホフマンみたいにこっちにアピールしている人が……げっ!S運送のKさん!嘘だろ、もう来ちゃったのかよ!急いで階上の小野氏に連絡し、トラック搬入の準備が早速始まってしまった……あぁ、もっともっとアドバンテージを稼ぐはずだったのに。ともうここからは、超スピードのフル回転で本をガンガン下ろしていく。ちょっと油断すると、たちまち本はすべてトラックに運び込まれ、運送屋さんが待ちの体勢に入ってしまうのだ。なんとかそんな時間ロスを防ぐため、そこから一時間馬鹿みたいに働く。ゼェゼェハァハァ……おかげで午後三時前に作業は終了したが(雨が止んでいたのも幸いした。量は最終的に五カーゴ分)、身体は疲労の極致に達してしまった……小野氏が「まさかこんなに早く終わるとは」とボソリ。お。おつかれさまでしたぁ。そして帰り道に、恵比寿の新「九曜書房」に立ち寄り、催事で預かっていた本をお店に運び下ろす。実はこの新店に来るのは初めて。九曜さんに「盛林堂バイトの小山です」と挨拶し(ちなみに九曜さんは私の正体を知っている)、「改めてお店にうかがわせていただきます」と宣言する。そんなことがあって西荻窪に戻り、本日の労いとして店員特別価格で、背の外れた同光社「脱獄囚/楠田匡介」の裸本を千円で購入する。
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相変わらず裸本はまっ白なので、本扉の写真を。ちなみに外れた背は家に戻り次第すぐに修復し、無事に安心して読めるようになりました。
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2026年02月09日

2/9ワルツの店頭署名本棚。

午後三時に『日大二高』近くの阿佐谷北三丁目の端っこに流れ着いたので、ここからならわりと近いはず!と確信し、テクテク荻窪に向かう。予想通りにほどなく辿りつけた「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)では、店頭の署名本ゾーンがついに棚の片側一面を支配するほどに広がっているのを確認。何かないかな何かないかな……と目を必死に凝らすと、仙花紙本の北光書房「小説 役者/宇野信夫」なんてのも場違いな感じで並んでいる。だが手に取り本を開くと、これもしっかり献呈署名本だったので550円で購入する。
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達筆過ぎて薄ぼんやりとしか読めません……。

その後は商店街の「竹中書店」(2009/01/23参照)に回り込み、ちょっと欲しい本がたくさんあるなと感じつつ、今日のところは朝日新聞社「村のすがた/柳田國男」を千円で購入し、珍しく電車に乗って阿佐ヶ谷に帰還する。

そう言えば最近は、一気に読み過ぎた鷲尾三郎をちょっと放っておいて、大河内常平の「夜光獣」を楽しく読み進めている。メガネのハンサム私立探偵来栖谷一平(愛車は防弾ガラスのフォルクスワーゲン)が活躍する連鎖kル短篇スリラーアクションなのだが、大河内は設定が狂っていて色々容赦ないので、とても刺激的なのである……あぁ、もっともっとこんなクレイジーに尖った物語を、元本で読みたいものである。
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2026年02月08日

2/8雪の中のイレギュラーズ。

昨日は昼頃からしっかりと雪が降り出し、ペギラかギガスかガンダーが来襲したことを盲信しながら、午後二時半に下馬に流れ着く。震えながら祐天寺まで出て「北上書房」(2009/02/21参照)へ……うわっ、残念ながらシャッターアウト。というわけで東横線下りに乗って自由が丘に出て、緩やかな坂の下り口にある「西村文生堂」(2013/09/10参照)を訪れる。店内はなかなか混み合っており、右側通路では新たにレコード販売が始まっていた(そのせいか、店内には実験音楽のような前衛的なBGMが流れている)。だがいつものように古本のみに集中し、講談社 少年少女世界科学名作全集「海底五万マイル/アダモフ作 工藤精一郎訳」を500円で購入する。その後は早々に阿佐ヶ谷に戻って「銀星舍」(2008/10/19参照)に立ち寄り、旦那さん店主と挨拶を交わしながらジャパン・ミックス「スタートレック大研究/ジェームズ・ヴァン・ハイス他著」を400円で購入し、大判の本を小脇に抱えたまま帰宅する。そして本日は午前十時半に震えながら西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に姿を現し、今年初の盛林堂・イレギュラーズとなる。だがこの雪で盛林堂2号が出動出来ぬので、都内を店主・小野氏と二人で電車移動。地下鉄から地上に出ても、まだ雪だった……。お蕎麦屋さんで昼食を摂った後、買取現場のマンションへ。そこで後日の搬出作業に備え、本の整理&結束&搬出準備に四時間をを費やす。今日が搬出作業日でなくて、本当に良かった……。雪は上がったが極寒が続く午後五時に、西荻窪に帰還する。古本にはたくさん触ったが、まだ古本を買っていないので、文祥社「事件の背骨/松村喜雄」の裸本を店員特別価格の千円で購入し、震えながら帰宅する。
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裸本の表紙は味もそっけもない真っ白けなので、味のある本扉の写真を。昭和33年刊の長編ミステリである。
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2026年02月06日

2/6限定版「鴉白書」。

午前九時半に家を出て、ツラツラ歩いて高円寺へ。今日は三月並に暖かくなるとニュースで伝えていたが、まだその気配はなく、日影など冷蔵庫のようである。「西部古書会館」(2008/07/27参照)に到着し、午前十時ぴったりなので、ちょうど「西部古書展書心会」一日目がスタートしたところで、ガレージいっぱいの古本修羅がたちまち館内へ吸い込まれていく……今日は神保町で『書窓展』があるから、人出は少なめかと思っていたのだが……。混み合う通路をスルスル進みながら、棚を厳しくチェック。滞館時間二十分で、学研ジュニアチャンピオンコース「推理クイズ あなたは名探偵/藤原宰太郎・桜井康生」河出書房新社 世界新文学双書「路上/ジャック・ケルーアック 福田実訳」新潮社「野獣死すべし 復讐篇/大藪春彦」を計900円で購入する。うむ、いい感じだ。さて、このまま『書窓展』に行きたいところだが、吉祥寺で早い時間の打ち合わせがあるのでそちらに急行する。打ち合わせ終了後、「古本センター」(2017/03/06参照)にブラリと立ち寄ると、入って正面の棚脇新入荷棚に、一冊の函入り本が挿さっているのが目に留まる。東京創元社の二百部限定「鴉白書/渡辺啓助」ではないか。背に張られた値段シールには5500円とある……安い!外函は無く、白い夫婦函の状態である。函をカパッと開けると、くぉっ!渡辺啓助の袋入り鴉の肉筆画。当然本体は署名入りなのである。一瞬どうしようかと迷うが、なんのなんの!これを買わずば、探偵小説好きの名折れ!と思い切って購入してしまう……あぁ、やってしまった。これ、「古本センター」でで一番高い買い物だな。でもこの上なく嬉しいぞ!
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鴉の肉筆画は『帰郷』と題されている。本は総革張りで天金。番号は第20番である。渡辺東さんの装幀は抑制が効いており、この上なく優雅である。

そんな大物を抱えて家に帰り、休む暇なく古本ダンボールを持ち出し、郵便局で大阪に発送する。「梅田蔦屋書店」の古書棚に、もうすぐ珍しい良書珍書駄書がたっぷり並ぶと思うので、梅田にお出かけの際は、どうかチェックを怠り無く。
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2026年02月03日

2/3二人でお願いして古本を。

朝からコツコツデザイン仕事。細かい文字の調整を、背中をこわばらせながら集中して継続する。午後に大鞄半分の古本を携え、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ。「フォニャルフ」棚の補充入替を敢行するとともに、新宿書房「住所と日付のある東京風景/冨田均」を百円で購入する。すると帳場周りには、もはうや新築本の家で有名なすけきよ氏とホームズ研究家の北原尚彦氏の姿が。両氏とは今年初の顔合わせとなったので、遅ればせながら年頭の挨拶を交わす。店主・小野氏とは、デザイン仕事とイレギュラーズについてあれこれ打ち合わせる……三月以降、出張イレギュラーズが増えることになりそうだ。その後店内をウロウロし、北原氏と棚を眺めながら四方山話。その際氏が「……何か買っていきたいなぁ……」と呟くのを耳にする。「ならば北原さん、ここは二人で小野さんに、好みを本を出してもらうようにお願いしてみましょう。さぁ、二人一緒なら大丈夫ですよ」と氏を巻込み帳場へ。「小野君、私と北原氏の好みの本を、何か見繕ってもらえないかね」と尊大な態度でお願いする。すると小野氏は「え〜〜、だって『萬書百景市』で本全部出したばっかりなんだよ。あるわけないじゃん」「知ってますよ。オレもたくさん買ったから。だけどなんかあるでしょう?」と無理強いする。すると眉根に皺を寄せながらも、小野氏はバックヤードに姿を消した。およそ十分経過……ちょっと無理なお願いをし過ぎたかな?などと思い始めたところに、小野氏が小型本の束と裸本の束を持って帰って来た。おぉ、素晴らしい!やっぱり出て来た!北原氏は早速小型本の吟味を進めつつ、所蔵しているかどうかスマホで検索している。こちらは裸本束の中に、雄山閣出版「夜光獣/大河内常平」が入っていたので、一も二もなくこれをセレクトし、二千円で購入する。北原氏も満足行くお買い物が出来たようなので、二人で「小野さん、どうもありがとうございました」と深々頭を下げる。おかげさまで良い古本が手に入りました。
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これはセンス良い扉ページである。ちょっと鷲尾三郎を読み過ぎたので、次は早速これにとりかかることにしよう。
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2026年02月02日

2/2酩酊してしまうほどの古本を。

午後二時過ぎに吉祥寺北町に流れ着いたので、疲れた足を引き摺りながら吉祥寺駅方面へ。『武蔵野八幡宮』の角を曲がって『五日市街道』に進入し、「藤井書店」(2009/07/23参照)へ。そして左側通路の壁棚最下段から、何気なく引き出した小学館「鼻紙写楽/.一ノ関圭」が大ビンゴの大当たりであった。口絵裏に、某大漫画家宛の献呈署名&美麗な下書きしたうえにペン入れをした、美術品の如き漫画原稿の一コマに匹敵する絵入りなのであった!……あぁ、もう、一瞬間にこの古本に酩酊してしまった……夢心地気分で770円で購入する。きっと献本も果てしなく多い大漫画家さんだ。間違って流出してしまったんだろうなぁと思いつつ、その間違いに大感謝なのである。ちなみに一ノ関圭の名作「茶箱広重」の高橋克彦による解説は、漫に劣らぬ名作なので、機会があったら是非目を通していただきたい。
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そんな古本酔いをしながら古本千鳥足で荻窪へ。「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で、番町書房 イフ・ノベルス「狙われた警視/ジェローム・チャーリン」講談社ノベルス「樒榁 密/室/本!/殊能将之」秋元書房「いもうと/ハートウェル 田中小実昌訳」を計990円で購入し、すっかり「鼻紙写楽」の影に掠れた感じではあるが、ちゃんと良い本が買えたなとお店に感謝しつつ、トボトボ阿佐ヶ谷に歩いて帰還する。
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2026年01月31日

1/31下北沢と高円寺と吉祥寺。

午後一時前に新代田に流れ着いたので、東に歩き谷を下り、丘を上がって賑わいの下北沢に出る。駅前では節分イベントが行われており、エキゾチックさを求める外国人が大挙押し寄せている……そんな外国人の波を掻き分け、「ほん吉」(2008/06/01参照)着。私家版雑誌小説スクラップ「富貴寄せノ三」彰国社「スモールアーバンスペース 都市のヴェストポケット/ホイットニー・ノース・セイモアーJr編」を計550円で購入する。「富貴寄せ」は、恐らく明治〜大正の雑誌から落語家の小品を集めた一冊であるが、冒頭の『諸國珍談百話』の挿絵が川瀬巴水だったので、吃驚して思わず購入してしまった。絵は何だかヘタウマな感じなので、あの抒情溢れる繊細で精細な版画群とは、ちょっと結びつかない感じである。
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続いて「古書明日」(2017/01/31参照)に回り込み、ちくま文庫 怪奇探偵小説名作選9「氷川瓏集 睡蓮夫人/日下三蔵編」を1500円で購入し、下北沢を離脱する。そして小田急線各駅停車と総武線を乗り継いで高円寺で下車。「西部古書会館」(2008/07/27参照)の『萬書百景市in高円寺』(2025/01/17参照)二日目を覗く……すでに午後二を回っているのに、館内は大変な賑わいである。昨日は明らかに買い過ぎてしまったので、今日は厳しく自制しながら通路をツルツルと素早く移動する。自由国民社「旅行の手帖臨時増刊No.11 東京のよるとひる1954年版 一軒一軒の店から一人一人の女まで」秋田書店「ジャッキー・チェン大全科/日野康一」を計千円で購入する。「東京のよるとひる」はペーパーバックの盛り場ガイドブックであるが、刺激的で妖艶な表紙デザインは河野鷹思のお仕事なのである。
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そんな獲物たちを抱えて家に帰ると、ポストに嬉しいヤフオク落札品が届いていた。毎日新聞SFシリーズ ジュニアー版「緑魔の町/筒井康隆」である。カバーナシで、背の中ほどと下部に欠損があるが、ライバルチョイありの三十円で落札す。ウヒヒヒ、やったね。
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家で本日の獲物たちを愛でがてら、ちょっと休憩した後、押入れから掘り出した大量の映画VHSビデオ&多少の古本を紙袋に詰め、吉祥寺に向かう。「バサラブックス」(2015/03/28参照)に買取依頼し、査定中の待ち時間を利用して古本屋さんへ。「古本センター」(2017/03/06参照)でペヨトル工房「WAVE27 ポップ・エイジア」サンケイ「まるく、まぁ〜るく桂枝雀/廓正子」を計160円で購入し、「よみた屋」(2014/08/29参照)では不忍画廊「長谷川利行 描かれた詩」を110円で購入する。あぁ、今日も古本を買ったり売ったり、忙しくも楽しい一日であった。
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2026年01月30日

1/30やはり開始時間に駆けつけてしまう。

午前九時過ぎに家を出て、阿佐ヶ谷駅近くで用事をこなしてから、冷たい風が吹き抜け冷え込んでいる高架下を高円寺まで伝う。時刻は午前九時五十分……ちょうど良い頃合いだな。今日は「西部古書会館」(2008/07/27参照)で『萬書百景市in高円寺』(2025/01/17参照)の一日目が開かれるのである。だが、開始時間に行こうかどうかは迷っていた。まず人気の市であることと、今日は神保町でも五反田でも催事がないので、獲物を求める古本修羅が大挙押し寄せるのは必至なのである。大混雑の激しい古本修羅場が展開されるのは、必然なのである……だがやはり、古本の誘惑には勝てなかった。私も所詮は古本修羅……こうなったら、一冊でも良い古本をこの手に掴み取るぞ!そんな決意を固めつつ「西部古書会館」前に午前九時五十八分に到着すると、うはっ!もはやガレージから人が溢れてしまっている。おまけに斜向いで建物の解体が行われ、通りかかった車が立往生……などと面食らっていると開場になり、館内に風呂の栓を抜いたように、ガレージのお客がドドドと吸い込まれて行く。こちらは、空いたガレージを一渡り見てから、荷物を持っていないのでクローク行列の脇を擦り抜けて、古本熱気渦巻く館内へ。何処の通路も棚前も、すでに人の壁が出来ている。特に左奥の壁棚前は、人垣が三重くらいになっている上、それが有機的に蠢き手に古本を掴み取って行く……あそこが「盛林堂書房」ゾーンだな。そう確信して徐々に近付き、人垣の後に張り付く。だが当然の如く全然棚が見えなく、おまけに身動きも取れない。しばらく待機してみるが、状況は変わらずジリジリ焦るだけの時間が流れて行く。こりゃぁ、一周して来た方が良いかな?そんなことを考えた瞬間、たまたまエアポケットのように前方が空き、たちまち棚前に押し込まれる事態に。このチャンスを決して逃すまじ!と素早く動き、棚から気になる本&読みたい本を抜き出して行く……時間にして一分もかからなかった。たちまち九冊を手にして、人垣の外に抜け出す。やった、やったぞ!と心の中で凱歌を上げながら、本を抱えて増々混み合う開場を一周する。滞在時間二十分。小学館入門百科シリーズ25「名探偵入門/加納一朗」光風社「墓標なき墓場/高城高」すばる書房「SOS東京/山村正夫」春陽堂 長編探偵小説全集12「いつ殺される/楠田匡介」東光出版社「少年科学探偵小説 海野十三全集 第八巻」新潮社 新作探偵小説全集(7)「獸人の獄/水谷準」(函ナシ)彩光新社「淫神邪教事件/梁取三義」偕成社「謎の三面人形/島田一男」(カバーナシ)ポプラ社「幻影球場/島田一男」(カバーナシ)を計9700円で購入する。ああぁぁぁぁ、楽しかった……明日も覗いてみようかな。
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「獸人の獄」と島田一男二冊に歓喜!
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2026年01月29日

1/29カーテンを開けたら火事だった。

午前十時半に桃井の原っぱに流れ着いてしまう……ここから一番近いのは西荻窪だが、まだ古本屋さんは何処もお店を開けていないだろう。そう素早く判断し、トボトボ『青梅街道』を東に伝って荻窪に出る。時刻は正に午前中一時過ぎなので、開店したばかりの「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)でお買い物。講談社ノベルス「百鬼解読 妖怪の正体とは?/多田克己」フレーベル館 科学伝記シリーズ「ポルシェ博士/杉裕介」を計880円で購入する。あっ、そうだ。今日で新宿の「古本浪漫洲 Part7」(2010/03/04参照)の三百円均一が終りなんだ。というわけで荻窪駅まで引き返し、地下二階まで潜って丸ノ内線に乗り込み、新宿を目指す。これなら改札のある地下道から、『サブナード地下街』へのアプローチとなるので、ある程度楽ちんなのである。そして会場で、三週間弱の古本市期間で売れ残った古本たちの背を必死に追いかけ、早川書房「ベルエポックを謳歌した伊達男 怪盗ルパンの時代/和田英次郎」を300円で購入し、新宿から素早く撤退する。中央線でようやく阿佐ヶ谷に帰還し、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)にブラリ立ち寄る。ギャラリー・オルキュス「W.W.W. 長すぎた男・短すぎた男・知すぎた男 渡辺啓助、渡辺温、渡辺濟」を2420円で購入する。応対してくれたのは、三つ編みお下げのどうやら新人バイトさん。初々しい接客が、何故だか眩しいですな。コンコ堂をよろしくお願いします。
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そんなことを勝手に思い、家に帰ってこの文章をしたためていると、外が消防車の音で大変に騒がしくなり、終いには多数のヘリコプターの音がバラバラバラバラ、窓をビリビリ震わせる……どうしたんだろう?と窓のカーテンを開けてみると、うわっ!直ぐ近くで火事だ!空に白い煙がモクモク舞い上がり、気付けば焦げ臭い匂いが部屋に侵入して来ている。空気が乾燥してるからなぁ。どうか、被害がたいしたことありませんように。
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2026年01月28日

1/28今年一発目のアカシヤ。

午後二時に田無の街中の遊歩道に流れ着いてしまったので、駅北口に向かい、バスに乗って保谷駅を目指すことにする。見知らぬ車窓に二十分ほど視線を泳がせ、保谷駅南口で下車する。そして車道に圧迫された狭い歩道を軽快に伝い「アカシヤ書店」(2008/12/17参照)へ。ちゃんと開店していたので、「今年もよろしくお願いします」と、店頭棚前で勝手に呟き、本の背に視線を走らせて行く。むぅ、今日は何だか素敵な並びだなと感じつつ、店頭棚・店内入口よこ積み上げ台・そして百均壁棚と渡り歩き、たちまち七冊を抱え込んでしまう。中央公論社「癩王のテラス/三島由紀夫」青銅社「たばこの本棚/開高健・編」中央公論社「恋愛実務知識/丸尾長顕」聖紀書房「北極探檢記/パパーニン」都市文化社「シティ・サファリ 子供の都市探検のためのガイド/かロリン・シェーファー エリカ・フィールダー」NTT出版「ゲームクリエイター作法/木村央志」静山社「名人/写真・文 梅佳代」を計770円で購入する。「癩王のテラス」は帯付きだが四版。「ゲームクリエイター作法」は、プレステのアジア・サイバーパンク・ゲーム『クーロンズ・ゲート』の脚本・監督による、ゲーム作りのアレコレをまとめた一冊。今年一発目のアカシヤは良かった。そう満足しながら西武池袋線に乗って中村橋へ。「古書クマゴロウ」(2018/03/21参照)に立ち寄り、ナニワ・ブックス「殺す者殺される者/大藪春彦」を千円で購入する。おみせを出ようとすると、店主に「古ツアさん!」と呼び止められ追いかけられ、精算の際に財布から落としたレシートを手渡される。お手間をおかけいたしました……。ちょうど下校時刻なのか、女子高生ばかりで満員になったバスに乗り、阿佐ヶ谷に帰還する。
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この二冊が本日の収穫ですな。しかし「殺す者殺される者」は、ヘレン・マクロイの作品「殺す者と殺される者」とほぼ同タイトル……。
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2026年01月27日

1/27いくらやっても片付かない。

家でデザイン仕事を進めながら、いつものようにあちこち整理する……それにしても、いくらやっても片付かないな……まぁ本が多過ぎるのか。そんな風に片付かぬのを多少諦めながらも、地道にチョコチョコ整理して行く。午後四時前、読了本や掘り出した不要本などをダンボールに詰め込み、ガラゴロ西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に持ち込む。店主・小野氏はしゅうまつの「萬書百景市in高円寺」の準備でてんやわんやの様子だが、非情に持ち込んだ古本を番台に積み上げ査定してもらう。細かく色々見てもらい、二十分後には無事に交渉成立。忙しいのにありがとうございました。そのままイレギュラーズの打ち合わせやデザインの打ち合わせやあるプロジェクトの進行具合を報告したりする。あっ、そうだ!古本を買わなければ!と気付いて表に飛び出し一冊掴み、すぐさま店内に舞い戻り、左奥の明治〜大正探偵冒険小説棚から一冊掴み出す。古本を売ったら、そのお金で古本を買わないとね。筑摩書房「バトル・ロイヤル/サミュエル・フラー」實業之日本社 少年文庫第二編「冒險小説 赤い地圖/有本芳水」を計5100円で購入する……つ、遣っちまった……。大正三年十一版の「赤い地圖」は、以前から気になっていた本で、カバーナシで印アリ故の安値なのである。巻末の自社広告には、他にも多数の冒險小説が宣伝されているが、一番気になるのは正統派な硬めの児童書に混ざる、三津木春影の「皇帝謁見 少年旅行」であろうか。
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パラフィン掛かってます。
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2026年01月26日

1/26「BRUTUS」創刊号。

午後一時過ぎに笹塚の南に流れ着いたので、京王線と井の頭線で吉祥寺に出てしまう。「古本センター」(2017/03/06参照)で、小学館 地球人ライブラリー「デルス・ウザラ/V・K・アルセニエフ」を80円で購入する。続いて「よみた屋」(2014/08/29参照)に赴くと、店頭棚に八十〜九十年代の多様な雑誌が、創刊号や別冊含め放出されている……これは面白い!結構丁寧に一冊ずつ繰り、朝日新聞社「科学朝日 増刊 ハロー!パソコン」をセレクト。1984年刊のパソコンガイドブックである。当時のなりはデカイがスペックはショボイ、夢の機械が百機種以上掲載されている……素敵素敵。米国大使館文化交換局出版部「十人のアメリカの小説家」とともに計220円で購入する。そしてお店を出ようとして。出入口でふと右側を見ると、ラックに大量の初期の「BRUTUS」(平凡出版株式会社)が挿さっている……これはもしや!ピンと閃きラックを探ると、やっぱり出て来た!「BRUTUS創刊2号 特集・親爺たちの時代」である。昭和初期のモボモガ文化のきめ細かい特集号で、中でも十二ページに渡る「新青年」記事は白眉である。喜びつつさらに探ると、ぬはっ!創刊号が出て来た!これはスゴいぞ!すべて一律550円なので、さらに第7号の「本の特集」を選び、計1650円で購入する。「本の特集」には大好きな作家・谷譲次&久生十蘭のページあり。
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そんな獲物を勝ち取って、総武線で阿佐ヶ谷に戻り、最後に「銀星舎」(2008/10/19参照)で旦那さん店主と遅めの新年の挨拶を交わしつつ、出版協同社「「客船史」を散歩する/柳原良平」を三百円で購入して帰宅する。
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2026年01月25日

1/25チマチマ間に古本を。

朝からチマチマと、とあるラフ作りを進める。原稿を読み込んだり、写真を選んだり、全体の構成を考えたり……そんな作業を一日中進めるつもりだが、やはり古本は買いに行かなければならない。そこで一旦仕事を放擲して、ごぜん九時四十五分に家を出る。『早稲田通り』を東にテクテク歩いて、昨日も訪れた「西部古書会館」(2008/07/27参照)へ。『中央線古書展』二日目である。館内はすでに古本を求める修羅の群れが蠢いている。その群れの中に身を投じるが、己も修羅化しないうちに素早く各棚を見て、池田書店「四次元世界の神秘 超能力・超心理の驚異/橋本健」秋田書店サンデー・コミックス「まだらの恐怖/楳図かずお」を計200円で購入し、表に脱出する。そしてそのまま高円寺駅から総武線に乗って、次は新宿へ向かう。午前中の新宿駅は、すでに芋を洗う賑わいである。改札を抜けて、地下へ地下へ……『サブナード』の「古本浪漫洲Part6」(2010/03/04参照)に姿を現す。今回の「古本浪漫洲」は入替回転が非常に多い。なんたってすでにPart6を迎え、さらに27日からの全品300均のPart7まで続くのであった。300均が待ち遠しいなと思いつつ、小さな会場を一巡。井上書院建築デザインシリーズ3「バァー」を330円で購入する。「バァー」は“バー(BAR)”、つまり酒場のことである。昭和30年刊なので、ミッド・センチュリー感が横溢しており、写真を見ているだけで、ノスタルジーをカリカリ掻き立てられてしまう。
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そんなものを買って、家に帰館。またもやラフ仕事をチマチマ……途中気分転換のために押入れを整理していたら、嬉しい本が二冊出て来た。角川スニーカー文庫「アクアリウムの夜」角川書店「アムネジア」。ともに「何かが空を飛んでいる」著者の隠秘学研究家・稲生平太郎の迷宮悪夢的幻想小説作品である。ともに刊行当時に新刊で購入したもので、今や入手困難の奇書となってしまっている。「アクアリウムの夜」は、いつか元本の書肆風の薔薇刊行本を見つけたいものである。おっ、「アムネジア」には、「アクアリウムの夜」の広告チラシが挟まっていた。
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2026年01月24日

1/24もはや一月末に新年の挨拶を。

午後二時過ぎに、桜上水と経堂の中間に流れ着いたので、住宅街を縫って縫って経堂駅方面に進行する。おぅ!「ゆうらん古書店」(2022/09/25参照)が、長いお休みを潜り抜け開店している!と喜び、店頭棚から新潮文庫「冥土・旅順入城式/内田百閨v青英舎「智の粥と思惟の茶/松山猛」河出文庫「11/津原泰水」を選び取って店内に進む。帳場を挟んで「今年もよろしくお願いします」と、店主・今村氏と新年の挨拶を交わし、三冊を計300円で購入する。ここからは小田急線と総武線で一気に高円寺に出て、午後三時過ぎでもまだまだ盛況の「西部古書会館」(2008/07/27参照)の『中央線古書展』一日目に飛び込む。飛び込んだそばから嬉しい二冊を手に出来たので、もはや満足。後はゆるゆると、余裕をもって館内を一周する。美術出版社 美術選書「ある絵の物語/ベン・シャーン」河出書房新社「三日月国のレプス君/鴨沢祐仁」文藝春秋「ウッツ男爵/ブルース・チャトウィン」集英社「写真小説/荒木経惟」を計1600円で購入する。多くの古本屋さんが立錐する帳場で精算を担当してくれたのは、「古書 赤いドリル」那須氏であった。『早稲田通り』を西に伝って家に帰ったならば、月末&二月初めは色々たて込みそうなので、早めに連載の原稿を書き書き……。
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「三日月国のレプス君」(一九九二年初版)が二百円とは、喜ばしい本日の収穫であった。
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2026年01月23日

1/23「Books McQee」は二月末まで。

午前十時過ぎに家を出て、中央線と東海道線を乗り継ぎ、五十分後に川崎駅に降り立つ。東口に出て、ビルの谷間の冷蔵庫のように冷たく陽の当たらない繁華街に入り込み、やがて「Books McQee(ブックス マッキー)」(2008/0907参照)着。今月末で閉店してしまうので、やはり見に来ずにはおられなかったのである。自動ドアのガラスには『30% OFF 閉店セール』の貼紙が……おや?だがその下にある閉店の挨拶の貼紙には、閉店が『2月末』とあるではないか…ちなみに“2”の部分は、後から紙で貼付けてあるので、どうやら何か変更があったらしい。
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そんなことに気付きながら長細い店内に進む。中は少し、奥に行けば行くほどちょっと薄暗くなる感じである。店内BGMはRCサクセションのライブ音源。棚には所々にブランクが生まれているので、閉店セールの効果が顕れているのであろう。まだ正午前なのに、お客さんの数は多い。左奥のアダルトコーナーは特に人気のようだ。こちらは単行本棚を流しながら、やはり右奥の古書コーナーに入り込む。じっくり別れを惜しむように棚に目を凝らし、岩崎書店 恐怖と怪奇名作選7「墓場から帰る/作●ロバート・シルヴァーバーグ他」を30%オフの1386円で購入する。ちなみに閉店が二月末に延びたのは、テナント契約都合上のことらしい。それを知って大喜びするオジさんあり、またまだ買取も受け付けているよう模様。というわけで「ブックス マッキー」、まだ後一ヵ月ほどは楽しめるのであった。お店を出た後は、白昼の白けた繁華街裏通りから脱出し、連載の取材をこなす。午後二時前には家に帰り着くと、おっ!ポストに嬉しいヤフオク落札品が。ナニワ・ブックス「事件小説 大阪駅/佐川桓彦」である。ライバルなしの1900円にて落札す。東の島田一男“事件記者”と人気を分かち合った、元大阪府警刑事が手掛ける、駅……と言うか鉄道を舞台にした事件小説である。
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2026年01月22日

1/22四者四様。

昨日は寒過ぎる夕方に「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に不要&読了本を持ち込みつつ、店主・天野氏より有力なタレコミをいただく。訪れるのが楽しみな街なので、早く開店して欲しいものである。そして本日は正午前に南荻窪に流れ着いたので、駅方面にツラツラ向かい、古本屋さんを一回りする。「竹中書店」(2009/01/23参照)では、光風社「日本の壁/水上勉」を二百円で購入する。昭和三十八年刊の『社会派推理文学の闘将(帯文より)』による異色のドキュメンタリー集。帯の背は『拝啓池田総理大臣殿』となっている……時代ですなぁ。「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)では、サンポウブックス「ザ・ルーキーズ 命がけの青春/クレイル・パーカー 上田純一郎訳」を110円で購入する。アメリカの新世代(七十年代当時)異色新人警官ドラマのノベライズである。そんな古本を買った後、中央線で中野に移動して、野暮用をひとつこなす。そして中野に来たら当然『中野ブロードウェイ』の階段を折り返しながら駆け上がり、四階の「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)へ。おぉ!南寄りの一番右奥にある古書文学棚最下段で、再版だが港の人「胞子文学名作選/田中美穂編」が770円で並んでいるのに巡り逢い、喜んで買うことにする。他にミステリ&SF通路で、鎌倉文庫 現代文學選「手品師/久米正雄(川端康成選)」に目を付け、計1870円で購入する。
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というわけで本日の収穫は、四者四様と言ったところなのである。
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2026年01月20日

1/20乱歩脚色の絵物語。

今日は家から一歩も出ずに、デザイン仕事と原稿書きとラフ作成に従事する。冷たい強風が吹き荒れる音を窓越しに耳にしながら、集中してあれやこれや。だがこんな状態でも、古本は入手する。午後三時、ポストにヤフオク落札品が届いた連絡があり、急いで回収する。昭和二十五年の光文社「少年痛快文庫」第二號別冊ふろく「洞窟の怪人/江戸川乱歩作 阿部和助画」である。ライバルアリの2300円で落札す。背など傷んだ部分を速攻で修復。「怪人二十面相」「少年探偵團」「妖怪博士」の名場面を巧みに合わせてひとつにした絵物語である。冒頭には『江戸川先生がとくに本誌のために絵物語風に脚色』とある。ウフウフと喜びながら、表紙も含め二十四ページの冊子を繰ってみると、最初は「少年探偵團」、中盤が「怪人二十面相」、終盤が「妖怪博士」という展開になっているようだ。おぉ、読んだことのない乱歩が読める喜びが、この胸を満たして行く!
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2026年01月19日

1/19今日もまた嬉しい署名本を。

そう言えば昨日色々片付けをしていると、新書サイズ本の山の中から、レアな講談社ノベルス「赤きマント/物集高音」が出て来た。すっかり『フォニャルフ』で放出したと思っていたのだが、大いなる勘違いであった。しかもこちらは、買い直した本と違ってちゃんと帯付きである(2024/11/11参照)。というわけで帯ナシの方は、盛林堂・小野氏がこの本を探していたので、お店に売りに行くことにするか。
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そんなことを目論みながら、午後一時過ぎに浜田山に流れ着いたので、すぎ丸に乗って阿佐ヶ谷方面へ。途中の『青梅街道入口』で下車し、トボトボ『青梅街道』を西に伝って荻窪に古本を買いに行く。「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)店頭ゾーンに早速食らいつくと、店頭棚の一面が『署名本コーナー』となっており、内田康夫・藤田宣永・馳星周・乃南アサ・白石一文・奥田英朗・芝木好子・古山高麗雄・戸板康二・角田光代などなど、多種多様の大量の署名本が、だいたい550円前後で放出されている。ふぅむ、何か良い物が紛れ込んでいないだろうか……と期待に胸を膨らません、目を皿にして本の背を眺め続ける。やっ!河出書房新社「書斎の死体/田村隆一」があるではないか!これは完全に欲しい!と喜び抜き出し、見返しを開く。確かに献呈署名が入っており、『一九七八年三月三日 佐藤病院一一〇号室にて』とある……この本は昭和五十三年(1978年)二月二十五日初版。つまりこの前所蔵者は、出版したばかりの本を携え、入院している田村隆一の元を訪れ、署名を貰ったということか。何かドラマを勝手に感じてしまうなぁ……などと感じ入りつつ、他の署名本よりちょっと高めの880円で購入する。いや、それでもこれは安いのだが。ありがとう、ワルツ!
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posted by tokusan at 16:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする