2026年07月03日

7/3目論見、潰える。

昨日はしつこく降り続く雨の中、午前十一時に荻窪に流れ着いたので、お店を開けたばかりの店頭が雨仕様の「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)へ。朝日ソノラマ「飛行船時代/田中新造」中央公論社「末っ子物語/尾崎一雄」「天狗の羽風/尾崎一雄」を計330円で購入し、テクリテクリと阿佐ヶ谷へ。閉店セール中の「銀星舎」(2026/06/07参照)に立ち寄り、フィルムアート社「寺山修司イメージ図鑑」新潮社フォトミュゼ「さっちん/荒木経惟」(1994年初版)を計1100円で購入する。旦那さん店主は「いやぁ〜、いよいよ後二ヶ月ですよ。お店っていうのは、開く時は夢があって良いけど、閉める時は色々やることが多過ぎて大変です」とのこと。がんばってください。私に出来ることは古本を買いに来ることだけなので、また来ます!そんな風に勝手に意気込みながら帰宅し、大阪に送る古本箱の準備を始める。本日は午前九時過ぎに家を出て、阿佐ヶ谷で用事を片付けた後、JR高架下を伝って高円寺に向かう。途中、移転した「ゴジラや」(2026/03/29参照)&「ゴジラや2」に出くわしたので、折りを見て見に来るかと心に留めておく。その先の元「ゴジラや」があった『高円寺ストリート6番街』は、再開発のための立ち退きがほぼ終了し、人の活動の気配が消え失せ廃墟然としてしまっている。
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この調子で駅近くの5番街4番街も寂しくなって行くのだろうか。そんなことを感じつつ、午前九時五十七分に「西部古書会館」(2008/07/27参照)の「書心会」一日目に到着すると、「時間前ですけど開けま〜す」と肉声アナウンスがあり、ガレージで臨戦態勢を採っていた古本修羅の群れはたちまち館内に吸い込まれて行った。一呼吸置いてこちらも館内に入り込み、おりゃおりゃと一巡する。理論社 日本の創作童話「北極のムーシカミーシカ/いぬいとみこ」「ちびっこカムのぼうけん/神沢利子」光風社「部長刑事/島田一男」講談社「二つの陰画/仁木悦子」CBS・ソニー出版「タモリだよ!/平岡正明」改造社 日本探偵小説全集3「江戸川亂歩集」(悪戯書き多し)を計2780円で購入する。「北極のムーシカミーシカ」と「ちびっこカムのぼうけん」が嬉しい。「ちびっこカムのぼうけん」は、実は裸本の署名入りを持っているので、函を転用して完本にするぞ!と目論んでいたのだが、署名入りは初版で、この函本は第7刷で、函の定価も40円高い『¥360』……くぅ、残念である。
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2026年06月27日

6/27二つ目の台風が来る前に。

昨日はダブル台風の予兆に追われながら、午後三時に南荻窪に流れ着いたので、ここしばらく一向にカーテンの開く気配のない「絵本タイム猫タイム」(2016/02/19参照)の様子を窺ってから(変化ナシ……くすん)荻窪駅方面へ。「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で、鹿島出版会「東京路上博物誌/藤森照信+荒俣宏」講談社文庫「真夏のミステリーズガイドブック 2001年6・7月」を計660円で購入し、雨を避け高架下を伝って阿佐ヶ谷に帰還する。夜、恐い地震に脅かされる……台風と地震が一緒に来るなんて……。そして本日は、予想外に朝の雨足が弱いのを良いことに、さっさと古本を買いに行くことにする。傘をさしたり窄めたりしながら、午前九時五十七分の高円寺「西部古書会館」(2008/07/27参照)に到着。まったくもう、これから二つ目の台風が襲来するっていうのに、ガレージは既に「大均一祭」一日目(二百円均一)開場を待つ人でいっぱいなのでった……全員の強い古本バイタリティには、ただただ感心してしまう。そして午前十時過ぎ、すこし遅れて開場。たちまち館内に人が吸い込まれて行く。その流れに巻込まれながら、中央通とから探索を開始し、続いて左側通路、そして最後に右側通路と、なるべく空いている通路を選ぶように変則的な棚の見方をして行く。講談社「苦海浄土 わが水俣病/石牟礼道子」朝日新聞社「対談集 樹の中の鬼/石牟礼道子」啓明書房「私立探偵・技術全書/全国リスク・マネージャー連盟編」大陸書房 ムーブックス「エロ寺傑作展 ふまじめな参拝者にも神仏の加護を/目黒遊」集英社マーガレットコミックス「超少女明日香/和田慎二」新光社「心靈現象の科學/文學士小熊虎之助」(函ナシ)TBSブリタニカ「植田正治 私の写真作法/植田正治」を計1400円で購入する。見失わぬよう鉄門に掛けておいた傘を回収し、強くなり始めた雨の中を帰宅する。
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この二冊がなかなか面白いところ。「私立探偵・技術全書」はタイトル通りに現代探偵技術が満載なのだが、後半は何故か危険を予知し回避するための卜占関連にページが割かれている。「エロ寺傑作展」は、もうみうらじゅんのためにあるような本である。表紙写真の一部が思いっきりなので、画像処理してあります。
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2026年06月07日

6/7「銀星舎」の閉店セールが始まっていた。

本日も動き出しは午後であったが、せめて雨の降る前にと古本を携え西荻窪へ向かう。とその前に、阿佐ヶ谷「銀星舎」(2008/10/19参照)前を通りかかると、ガラス窓に『閉店セール 全品30%OFF』の貼紙が、三枚も出現していた。
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……ついに始まってしまったか……早速店内に入り込み、帳場の旦那さん店主に挨拶しつつ「ついに始めたんですね」「ハイ。スタートしました」と言葉を交わす。色々お互いの阿佐ヶ谷話などしながら、扶桑社文庫 昭和ミステリ秘宝「魔婦の足跡/香山滋」早稲田大学演劇博物館「古川ロッパとレヴューの時代」を計1500円で購入する。「こうなったら、これからちょくちょく寄らせてもらいますよ」とお店を後にする。そしてようやく西荻窪に移動し「盛林堂書房」(2012/01/06参照)内の『フォニャルフ』棚に古本を補充する。そして帳場に向かい店主・小野氏の『萬書百景市』での奮闘を労いつつ、今月のイレギュラーズについて打ち合わせる。古本をたくさん売ったから、古本をたくさん仕入れねばイカンのね……。お店を出たら荻窪に移動し、「竹中書店」(2009/01/23参照)で講談社「映画館(こや)がはねたら/山田洋次」桃源社「魚河岸の石松 旅情篇/宮本幹也」を計400円で購入する。まだ雨が降らぬのをよいことに、阿佐ヶ谷まで歩いて帰還する。ちなみに足は、歩く分には何の問題もないほどに回復中である。
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2026年05月22日

5/22神保町で喜びと座談会と閉店の悲しみ。

朝からデザイン仕事に取りかかり、順調に片付けた後ゲラ読みに突入する。そんな静かな雨の午前を過ごし、午後一時過ぎに傘を持たずに外出してお茶の水へ。着く頃には雨が止んでいると予測したが、大外れでそれなりに濡れてしまう。「東京古書会館」(2010/03/10参照)の『趣味の古書展』一日目に飛び込む。すでに午後なので、会場内はゆったりムードである。だが嬉しいことに、猛者共が嵐のように過ぎ去った後でも、良い本が買えたのである。河出新書「入社試験/上林曉」論創社「シナリオ・コレクション 幻を追う男/ジョン・ディクスン・カー 森英俊訳」武侠社「犯罪科學 12」(昭和六年)を計二千円で購入する。超絶嬉しいのが、長年探していた「犯罪科學」のこの号である。背がすっかり剥がれているが、二十ページに渡る組写真グラビア『首都貫流ー隅田川アルバムー』が、“監督・編輯 村山知義 撮影 堀野正雄”なのである!
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これは日本写真史に刻まれる、写真&レイアウト&タイポグラフィが際立つモダンなお仕事なのである!地上に出た後、雨のかからぬビルの軒を借りて、ちょっとの間うっとり眺めてしまうが、イカン!こんなことをしている場合ではない!と現実に戻り、『本の雑誌社』に急行。ある座談会に参加する。二時間弱の座談を終え、同席した北原尚彦氏とちょっとだけ神保町をウロリウロリ。裏路地で氏に「アカシヤ書店」(2011/10/13参照)が三月に閉店していたことを教えられがっくりした後、開店したばかりのマグロ居酒屋に飛び込み、ビールを飲みながら色々お話しする。TVアニメ『名探偵プリキュア』、ホームズ研究家としてやっぱりちゃんと追っかけてるんですね……。
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2026年05月21日

5/21阿佐ヶ谷「銀星舎」は六月から閉店セールを開始する。

午後一時にすっかり雨に怨みを重ねながら祖師ケ谷大蔵に流れ着く。すぐさま小田急線に乗り込み。代々木上原駅で下車。坂の下の「Los Papelotes」(2008/07/14参照)に入り込む。半地下左奥の幻想文学コーナーで、国書刊行会復興版の昭和3年10月号「新青年 十月増大號 本格探偵小説十五篇」を掘り出し1500円で購入する。所詮は復刻なのであるが、江戸川乱歩『陰獣』(挿絵:竹中英太郎)はやっぱり嬉しい。その後は代々木八幡に向かい「リズム&ブックス」(2011/08/10参照)を覗いてみるが、お店のドアは開いてい明かりは点いているが、入口を台車が阻んでおり、入店出来ぬ状況……あっけなく諦め、『山手通り』まで坂を上がり、バスに乗って阿佐ヶ谷に帰還する。そしてコメントタレコミで店舗閉店情報が入ってしまった『中杉通り』の「銀星舎」(2008/10/19参照)へ。むぅ、絵本&児童書の30%オフセール……こ、これは……と戦きながら店内に進む。棚をしばらく眺めていると、帳場の旦那さん店主に「こんにちは」と声を掛けられる。そして「古ツアさん、お店ですが…」と呼び掛けられた後、指でバッテンマークを作りこちらに向ける。やはり情報通り、建物老朽化取り壊しのため、遅くとも九月までには店舗閉店になることを告げられる。ぎわぁっ知ってはいたのだが、改めて聞かされるとショック大である。開店の2003年から親しんでいたお店だからなぁ……。閉店日はまだ確定していないのだが、取りあえず六月から閉店セールを行い、お店を畳んだ後はネットで活躍するとのことである。うぅぅ、この激しく見慣れた日常の風景画、後数ヶ月で消えてしまうなんて……、よし、それまで古本を思う存分買いに来ることにしよう。それがせめてもの銀星舎への恩返しだ!などと手前勝手に意気込み、実業之日本社 学年別シリーズ「おはなし宇宙めぐり 4年生/広瀬秀雄監修」放送映画出版 別冊テレビジョンドラマ「必殺ポスター全集」を計800円で購入する。
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「必殺ポスター全集」は、『必殺仕掛人』〜『必殺仕切人』までの番宣ポスター集(映画作品含む)。必殺シリーズは『必殺商売人』以降低俗マンネリ堕落の一途をたどるのだが(ただし『必殺仕事人』シリーズは、そのマンネリ&形骸化が受け驚異の大ヒット作品となる)、魂の籠った初期シリーズの初めて目にするポスター群がハードに素敵過ぎて、大満足してしまう。
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2026年05月19日

5/19取材にて横浜へ。

午前八時半に家を出て、総武線→山手線→東横線→みなとみらい線と長々乗り継ぎ横浜へ。ある本のための取材で、初夏の横浜港沿いの街を、南から北に駆け回る。午後一時過ぎには、中華街から中央卸売市場までの目的の場所をどうにかすべて回り終え、楽しかったが疲れ果てて帰宅の途に着く。だが、一刻も早く家に帰りたくとも古本は買って行こう。そう決めてまずは自由が丘駅で途中下車し、「西村文生堂」(2013/09/10参照)へ。ぴあ株式会社「サンデー・マガジンのDNA〜週刊少年漫画誌の50年〜」を500円で購入する。相変わらず面白い本がお手頃値で見つかるねぇ。そしてもうどうせたくさん歩いたのだから、さらに歩いても差し支えあるまいと思い、都立大学まで伸すか!と線路沿いに北東へ。二十分ほどテクテクして、都立大学駅前に到着する。『目黒通り』の裏に入って、超久々の「ROOTS BOOKS」(2017/04/03参照)へ。お店の奥がすっかり作業スペースと化しており、ついに奥には入り込めぬ仕様になっていたのを確認……。トムズボックス 武井武雄の繪文庫1「ハツメイハッチャン」を千円で購入する。さぁ、古本も買ったし、帰ろうっと。
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2026年05月11日

5/11結局西荻窪から阿佐ヶ谷まで。

午後二時半にまたも松庵の住宅街に流れ着く……今日は「盛林堂書房」(2012/01/06参照)も「Belly Books」(2026/04/22参照)もお休み……というわけで「古書音羽館」(2009/06/04参照)に行ってみるが、今日は残念ながら良い出会いはナシ。ため息をつきながら、ブラブラ荻窪に向かって歩き始める。ところが『平和通り』で「にわとり文庫」(2009/07/25参照)が開いているのに出くわしたので、即座に小さな店内に吸い込まれる。新潮社「血の来訪者「野獣死すべし」第三部/大藪春彦」を、『第三部なんてあったんだ…』と感じ入りつつ550円で購入する。
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よっしゃ、買えた買えた!と小喜び、その勢いを駆りテクテク荻窪へ(途中で「絵本タイム猫タイム」(2016/02/19参照)の様子をうかがってみるが、ドアには中からシェードが下ろされ、開いていない。しばらくお休みするとのことだったが、まだ再開していないのだろうか……)。「竹中書店」(2009/01/23参照)では大阪芸術大学「小池一夫のキャラクター造形学/小池一夫」を200円で購入。さらに「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で、講談社「若い女性DELUXE」付録「TOKYOおしゃれ地図帖」を330円で購入する。
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「TOKYOおしゃれ地図帖」は昭和50年刊。当時のファッション・レストラン・文化施設・雑貨類のお店が、イラスト地図とデータで網羅されている。うひぃ〜、『天井桟敷』とかも載ってるぜ。そんな1975年の小冊子を手の中にして、結局阿佐ヶ谷まで歩き通してしまう。最後に「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に立ち寄り、角川文庫「白と黒」「支那扇の女」「死仮面」すべて横溝正史を計330円で購入する。三冊とも初版なのであります。
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2026年04月30日

4/30「馬燈書房」閉店セールに滑り込む。

体調は未だ傾いだまま、午前十一時過ぎに宮前の住宅街に流れ着く。さて、どうしようか、下北沢に出てもまだお店は開いていない……それならばいっそのこと!と思い切り、富士見ヶ丘駅まで下り、井の頭線で渋谷まで出て、東横線&みなとみらい線で一気に馬車道駅へ!地上に出て『旧横浜正金銀行』脇を擦り抜け、観光客の行きかう『馬車道』を西に進み、JR高架下を潜り、『イセザキモール』に突入する。色とりどりの鯉幟が、串刺し鮎焼きのように頭上に渡され続ける道を、グングングングン奥へ突き進む……ま、間に合った。「馬燈書房」(2016/04/23参照)の閉店セール。
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ネット界でレア本以外は、業界最安値を常に争っている「馬燈書房」が、ついに主戦場をそこに移し、十年続けた実店舗を本日限りで閉めてしまうのである。閉店セールは店内全品50%OFFである。すでに多くの古本好きで賑わい、地元のいい味のオヤジさんたちも紛れ込んでいる。棚はほとんどネット用に組まれているので、まるで倉庫野中を見せてもらっている感じである。多くのブランクが生まれている棚を、必死に追いかけて行く。あぁ、前代の「なぎさ書房」(2016/01/23&2016/01/10&2015/12/17&2010/04/21参照)の時代から、何度この広めの空間を彷徨ったことか……この次も古本屋さんが入居してくれないだろうか?そんなことを妄想しながら、河出書房新社「ありんこアフター・ダーク/荒木一郎」を50%OFFの1800円で購入する。やっぱり看取りに来て良かったと思いつつ、『馬車道』方面に戻りつつ「雲雀洞」(2018/10/02参照)に寄り道。店頭ワゴンで色背の創元推理文庫「怪盗紳士リュパン/モーリス・ルブラン」(1966年3版)を見つけて喜び店内へ。東都書房 横溝正史傑作集4「本陣殺人事件・蝶々殺人事件/横溝正史」とともに計980円で購入する。
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さらに横道の「活刻堂」(2009/10/12参照)で講談社「御手洗潔の挨拶/島田荘司」を百円で購入し、伊勢佐木町を後にする。それにしても横浜は、有名無名の近代建築が、そこかしこに残存していて歩いているだけで血がざわついてしまう。昭和や大正を執拗に求める血が。
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2026年04月22日

4/22正式名称は「BELLY BOOKS」だった。

午後一時過ぎに、松庵三丁目の隅っこに流れ着く……というわけで、今日も西荻窪に来てしまった。そう思いつつ、駅方面へテクテク進む。すると「スコブル社」が開店している……おや?店頭ガラス面に店名紙看板が……そこには「BELLY BOOKS」とあるではないか(下には営業日カレンダーー)。
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どうやらこれが新生スコブル社(2026/01/18参照)の正式な店名らしい。そう言えば先にここに入った時に、いくつかの本にこの店名の値札が貼られていたな。ステップを下って薄暗い店内へ。棚の様子はあまり変わっていないようだが、相変わらず気になる本は目白押しである。だが値段の付いていない本は最初から諦め、今回はちゃんと値札の付いている本を買うことにする。毎日新聞社「二人で少年漫画ばかり描いてきた 戦後児童漫画私史/藤子不二雄」(昭和52年初版帯付き)を1500円で購入する。そのまま阿佐ヶ谷に素直に帰り、帰り道の「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)。岩波文庫「流刑の神々・精霊物語/ハインリヒ・ハイネ」中公文庫「心斎橋幻想 関西サスペンス集/黒岩重吾 日下三蔵編」を計580円で購入すると、「この辺のお店で買物します?」と奥さまに問われ、『新生活応援 縁結び!スタンプラリー』のカードをいただく。イベント参加店5店舗で買物&食事(500円以上)してスタンプを五個集めれば、500円割引になるという代物である……コンコ堂で、ガンガン古本を買うか……。
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2026年03月29日

3/29「ゴジラや」は明日移転閉店。

午前中は必死に原稿書き。火曜日でも良かったのだが、ここは真面目に早めに仕上げておけば、後が楽なのである。午後二時過ぎに外出し阿佐ヶ谷駅から高円寺駅まで高架下を伝って進む。それにしても一般道並に人通りが多い。やはり休日である。やがて『高円寺ストリート』に到着し、「ゴジラや」(2009/09/17参照)への階段を仰ぎ見る。この昭和の風情をたっぷりたたえた商店街も、今や再開発の並に飲み込まれる寸前である。なので多くのお店が閉店し、実に寂しい限りである。アンティーク玩具屋「ゴジラや」もその例外ではなく、明日3/30(月)で現店舗は閉店となるので、30%OFFのセール中。ちなみに閉店後はちょっと先の同じ高架下に移転し、四月中旬〜五月の新開店を目指すとのことである。二階への階段を上がると、狭い通路の店内はすでにお客さんでいっぱいであった。店主はお客さんに対応しながら、新店についてや、セールによる凄まじい忙しさや、マルサン&ブルマアク商品はもう払底しているなどと話している。血眼になって玩具を見繕う先客を尻目に、古本や紙物を見て行く……結果、五円引きブロマイド三枚(ビルを壊すウルトラセブン、ユートム、ウルトラマンの腕を咬むテレスドン)と「0011ナポレオン・ソロ 消された顔」映画パンフを、30%OFFの計2310円で購入する。実はこのパンフ、何と表4にスタンプが捺された『T蔵書』(2014/01/29参照)なのであった。だが書物破壊行為はこの表4スタンプだけなので、ホッと胸を撫で下ろす。それにしてもこんなところでT蔵書に出会うなんて……。
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そしてさらに「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)で創元推理文庫「黄昏のベルリン/連城三紀彦」を150円で購入してから帰宅する……その帰り道、盛林堂・小野氏より連絡が入り、火曜日の緊急イレギュラーズを依頼される。もちろん承諾し、結果原稿を早くアップしおいて良かったじゃないかと、己を軽く褒めそやす。
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2026年03月21日

3/21さらにひと足延ばして「リング」初版を。

午後二時過ぎに祐天寺の裏手に流れ着いたので、ひとまず駅に向かい「北上書房」(2009/02/21参照)の様子を見に行く……だが前回訪問時と同じくシャッターアウト……残念である。というわけで東横線下りに乗って三駅移動し、すっかり春らしい賑わいの自由が丘へ。坂を下って「西村文生堂」(2013/09/10参照)に到着すると、店頭&店内は大混雑なのであった。若者たちの隙間に身をスルッと割り込ませ、アニメージュ・ゲーム文庫「「名探偵ホームズ」より ウィザード家の秘宝/作 下村家惠子」九藝出版「ターザン日本へ来る ジャングルの王者たちと全作品/ゲーブ・エソー」を計800円で購入する。そしてここまで来たならと、南にテクテク足を延ばし、奥沢の「PINNANCE BOOKS」(2012/06/11参照)を見に行くことにする。だが到着したお店は、シャッターが半分下りているのに、店頭に棚が出ている状態……くぅ、残念ながらお店は開いていないのだが、店頭無人販売が挙行されているのであった。文庫本も単行本もノベルスもCDもすべて百均で、棚のうえに置かれた料金箱に百円玉を投入するシステムである。
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徳間文庫「太陽風交点/掘晃」を百円で購入する。面倒だが自由が丘までテクテク引き返し、東横線→山手線→総武線と乗り継ぎ高円寺へ。すっかり夕方なのにまだまだ賑わっている「西部古書会館」(2008/07/27参照)の『中央線古書展』一日目を覗く。チャッチャカ素早く一巡し、プレイブックス「楽天主義のススメ(狐狸庵閑話)より/遠藤周作」東京文藝社「消えた女/佐野洋」文藝春秋「ひとり旅教育●戦後派パパの大胆教育法/真鍋博」虫プロ「性蝕記/宮谷一彦」(貸本仕様の保護カバーが掛かっていたが、家に帰ってそれを外すと、下からキレイなカバーが出てきた)日刊工業新聞社「日本列島改造論/田中角榮」を計1350円で購入する。なかなか良い本が買えたが、古本心はまだまだ買い足りないようで、会館を出たら足が東に向いてしまい、ついつい「古書十五時の犬」(2011/11/22参照)へ。先客さんと場所を譲り合いながら棚を見て行くと、おっ!角川書店「リング/鈴木光司」の初版が400円で売られているのに出くわしたので、ウヒウヒ喜びながら購入する。やはりこちらにも足を向けて正解であった。
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大いに満足したので、ここで西に足を向け、帰路に着く。だがその途中で当然「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)の店頭に引っ掛かり、青弓社「天使のいない夜/今野裕一」を百円で購入する。
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2026年02月23日

2/23ついに第1巻見つかる!

正午過ぎに西新宿の『成子天神』脇の細道に流れ着いたので、『税務署通り』→『小滝橋通り』→『早稲田通り』と伝って、早稲田古本街を目指すことにする。それにしてもこの暖かさ、いや暑さはちょっと異常だ。歩くほどに汗ばむが、その先に古本が待っている!と必死に歩を進める。途中、高田馬場駅脇の細道に入り、完全なる大衆的古本屋さん「BookTaste」(2009/07/01参照)を見に行くが、あぁっなくなってる!中華物産店になってしまっている!と、時の流れの残酷さを少し嘆きながらさらに東へ、東へ。最初は『地蔵横丁』の「古書現世」(2009/04/04参照)へ。北冬書房「魔都の群盲/湊谷夢吉」TOTO出版「大竹康市番外地講座これが建築なのだ」ちくま文庫「禁酒宣言 上林曉・酒場小説集/坪内祐三編」を計1300円で購入する。店主・向井氏には、お客さんがたくさんいたせいか気付かれなかったので、面白いのでそのまま通りすがりのお客として過ごしてしまう。続いて「浅川書店」(2010/07/24参照)では、角川書店「深い深い水たまり/奈良美智」三省堂「看板建築/藤森照信・文 増田彰久・写真」を計200円で購入する。さらにその先の「飯島書店」(2010/04/01参照)で、春陽堂少年文庫「シャーロック・ホームズの冒険10 三枚の試験用紙/コナン・ドイル作 武田武彦訳」を百円で購入し、『早稲田通り』の北側歩道を高田馬場まで引き返し、西武新宿線に乗って帰宅する。
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良い買い物が出来ました。早稲田古本街よ、ありがとう。

ところで長らく探していた松本大洋の絶版野球漫画「STRAIHT」の第1巻であるが、ついに発見することに成功した。仕事部屋の、レーザーディスクなどをたっぷり収めていたキャビネットの中から発見!……なんでこんな分かり難いところにオレはしまったのか。全く過去の自分が理解出来ない……などと思いつつも、ついに全二巻が揃ったことに凱歌を上げる。よし、まずは何はともあれ、再読だ。私は蘭(あららぎ)より天草が好きです。
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2026年02月09日

2/9ワルツの店頭署名本棚。

午後三時に『日大二高』近くの阿佐谷北三丁目の端っこに流れ着いたので、ここからならわりと近いはず!と確信し、テクテク荻窪に向かう。予想通りにほどなく辿りつけた「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)では、店頭の署名本ゾーンがついに棚の片側一面を支配するほどに広がっているのを確認。何かないかな何かないかな……と目を必死に凝らすと、仙花紙本の北光書房「小説 役者/宇野信夫」なんてのも場違いな感じで並んでいる。だが手に取り本を開くと、これもしっかり献呈署名本だったので550円で購入する。
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達筆過ぎて薄ぼんやりとしか読めません……。

その後は商店街の「竹中書店」(2009/01/23参照)に回り込み、ちょっと欲しい本がたくさんあるなと感じつつ、今日のところは朝日新聞社「村のすがた/柳田國男」を千円で購入し、珍しく電車に乗って阿佐ヶ谷に帰還する。

そう言えば最近は、一気に読み過ぎた鷲尾三郎をちょっと放っておいて、大河内常平の「夜光獣」を楽しく読み進めている。メガネのハンサム私立探偵来栖谷一平(愛車は防弾ガラスのフォルクスワーゲン)が活躍する連鎖kル短篇スリラーアクションなのだが、大河内は設定が狂っていて色々容赦ないので、とても刺激的なのである……あぁ、もっともっとこんなクレイジーに尖った物語を、元本で読みたいものである。
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2026年01月23日

1/23「Books McQee」は二月末まで。

午前十時過ぎに家を出て、中央線と東海道線を乗り継ぎ、五十分後に川崎駅に降り立つ。東口に出て、ビルの谷間の冷蔵庫のように冷たく陽の当たらない繁華街に入り込み、やがて「Books McQee(ブックス マッキー)」(2008/0907参照)着。今月末で閉店してしまうので、やはり見に来ずにはおられなかったのである。自動ドアのガラスには『30% OFF 閉店セール』の貼紙が……おや?だがその下にある閉店の挨拶の貼紙には、閉店が『2月末』とあるではないか…ちなみに“2”の部分は、後から紙で貼付けてあるので、どうやら何か変更があったらしい。
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そんなことに気付きながら長細い店内に進む。中は少し、奥に行けば行くほどちょっと薄暗くなる感じである。店内BGMはRCサクセションのライブ音源。棚には所々にブランクが生まれているので、閉店セールの効果が顕れているのであろう。まだ正午前なのに、お客さんの数は多い。左奥のアダルトコーナーは特に人気のようだ。こちらは単行本棚を流しながら、やはり右奥の古書コーナーに入り込む。じっくり別れを惜しむように棚に目を凝らし、岩崎書店 恐怖と怪奇名作選7「墓場から帰る/作●ロバート・シルヴァーバーグ他」を30%オフの1386円で購入する。ちなみに閉店が二月末に延びたのは、テナント契約都合上のことらしい。それを知って大喜びするオジさんあり、またまだ買取も受け付けているよう模様。というわけで「ブックス マッキー」、まだ後一ヵ月ほどは楽しめるのであった。お店を出た後は、白昼の白けた繁華街裏通りから脱出し、連載の取材をこなす。午後二時前には家に帰り着くと、おっ!ポストに嬉しいヤフオク落札品が。ナニワ・ブックス「事件小説 大阪駅/佐川桓彦」である。ライバルなしの1900円にて落札す。東の島田一男“事件記者”と人気を分かち合った、元大阪府警刑事が手掛ける、駅……と言うか鉄道を舞台にした事件小説である。
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2026年01月18日

1/18「スコブル社」が復活していた。

午後、吉祥寺「バサラブックス」(2015/03/28参照)に家を整理し掘り出したコミックスやVHSビデオを売りに行く。買取先客がおり、査定は一時間待ちとなる。というわけで一時間後、無事に交渉成立。一番値段の付いたVHSが、香港映画『検事ミスター・ハー 俺が法律だ』だったので思わず笑ってしまう。未DVD化がその理由である。ありがとう、ユン・ピョウ!お店を出たら、西荻窪目指してテクテク歩き続ける。住宅街を抜け、裏通りっぽい『西荻窪駅南通り商店街』を駅方面に向かってさらに歩いて行くと、おぉっ!半地下風の「スコブル社」(2008/11/05参照)が開いているではないか!一月辺りに再オープンと聞いていたが、ズバリ有言実行ということであろう。数段のステップを下り、店頭棚を眺めてから(昔デザインしたケイブンシャの「機動戦士ガンダム大百科復刻版」の函入りがドカンと置かれている。懐かしいなぁ。幾らだろう……値段が付いてないや……)、ちょっと薄暗い店内に進む。古本の匂いと、長らくお店を開けていなかった埃の匂いが、プンと鼻を突く。三本の通路と、左端の袋小路は、すべてしっかりと動線が確保されている。棚に並ぶ本は、新たに手が入っているところもあるが、休業前のまま放置されているところも多い。雑誌・七・八十年代絶版コミック・サブカル・風俗・アングラ・アート・幻想文学・SF文庫・思想などが幅を利かせている。良い本・レア本がそこかしこに見つかり、かなり良い景色である。だが、長年放置されていた本もあり、そこは残念である。値段は殆どの本に付いておらず、左奥の帳場に聞かなければならない。すると女性店主がネットで調べ、だいたい底値から少し引いた値段を提示して来るシステムとなのである。値段に折り合いがつけば購入となるが、不成立の場合は店主がその本に値段を付け、棚に戻して行く。二度ほどやり取りし、秋田書店「八つ墓村/作・横溝正史 画・つのだじろう」を二千円で購入する。再オープン、おめでとうございます!
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と言祝ぎつつ、表通りの「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ。集英社 母と子の名作童話29「木いちごの王さま/トベリウス作 岸田衿子編著」を百円で購入しつつ、お互いに近況を報告し合う。一月末の『萬書百景市 in 高円寺』の「盛林堂古書目録」をいただく。
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2026年01月13日

1/13さらば「プリシアター・ポストシアター」の実店舗よ。

朝からエッチラオッチラ原稿書き。一進一退しながらどうにか書き上げ、昼食後に外出。気温は十五度と言っていたが、強い風が吹き荒れているので、そこまでの暖かさは感じない。中央線で西に移動して、武蔵境駅下車。南口に出て果樹園脇を南下し、コメントタレコミで知った実店舗閉店セール中の「プリシアター・ポストシアター」を訪れる。閉店日はもはや直近の一月十五日。店内全品三割引セールっ優である。二冊110円の店舗壁沿いに並ぶ古本箱を一通り眺めて店内に進み、右側の帳場で机に向かう店主に挨拶をする。「おーーっ!ようやく来てくれましたかぁ」と最大級の笑顔で迎えてくれた。しばらく、ここで事務所店(2011/05/08参照)としてスタートして十五年経つことや(実店舗としては十年。2015/01/03参照)、店主が七十歳を迎えるのを機に、年齢に合わせて経営規模を縮小するための実店舗閉店であることや(催事は所沢からは引退。「もう2トントラックで古本を搬入するのがキツくなってきた」とのこと。神田古本まつりのワゴン販売などは継続)、閉店後は同テナントの隣りにある倉庫を事務所とし(後で見たら古本を詰めたダンボールがたくさん!)、通販や催事に対応して行くそうである。閉店まで今日を含めて後三日であるが、次々とお客さんが訪れて来る……こんなにここにお客さんが来るのは見たことがない……などと失礼なことを感じつつ、店内をじっくりと一周する。ハヤカワ文庫「ファントマ/スーヴェストル&アラン」パシフィカ「エラリイ・クイーンとそのライヴァルたち」学研ジュニアチャンピオンコース「絵とき診断 あなたは占い師/浅野八郎」を計570円で購入し、「ではまた催事でお会いしましょう」とお店を後にする。これで武蔵境の残る古本屋さんは、北口の「おへそ書房」(2019/07/28参照)だけになってしまうか……寂しくなるなぁ。
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2026年01月03日

1/3“鷲尾漬け”継続中。

昨日実家に帰省した折り、弁護士の義理の甥と話す機会があったのだが、興味深いことを聞く。年末の、法律書に強い水道橋「丸沼書店」(2009/12/17参照)の閉店に(閉店の情報は事前に得ていたのだが、見送れず終いになってしまった。無念である)、弁護士界に衝撃が走ったと言うのだ。多くの人があのお店で、司法試験の参考書を買ったり、尊敬する研究者の論文を求めたりと、大いにお世話になっていたそうである。私は店頭でしかお世話になっていなかったが、見知らぬ古本世界の一面を知ることが出来た、驚きの瞬間であった。そして家では相変わらず鷲尾三郎漬けが継続している。光風社「地獄の罠」(短篇『影のある女』と『消えた屍』も収録)を無事に楽しく興奮のうちに読了し、現在は昭和三十四年五月刊の「結婚式殺人」に突入している。没落貴族の娘と成金の息子が、東京随一の高級ホテルで政略結婚の式を挙げるのだが、そこに双方の元恋人が不穏な影と動きを齎すようで……と、まだこんなところまでしか読んでいない。さぁ、続きだ続き。
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だがその前に、大阪から古本補充通信が入ったので、来週の発送を目指し、古本箱をひとつ形作り始める。西のみなさま、今年も『梅田蔦屋書店』のけったいな古書棚を、何とぞよろしくお願いいたします!そしてさらにフラリと外出し、なんと今日と明日時短営業してくれている「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)を訪う。三が日なのに、変わらず『ひらやすみ』ファンが見物に来ているのがスゴい。賑わう店内を一周し、帳場の奥さまと年頭の挨拶を交わしつつ、新潮社「エンピツ絵描きの一人旅/安西水丸」を440円で購入する。今年も絶対に色々お世話になります!
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2025年12月22日

12/22八年振りの「キヌタ文庫」で掘り出す!

冷たい北風で頬をすっかり冷たくしながら。午後二時過ぎに成城の野川の畔に流れ着く。急な段丘に足を掛け、間延びした高級住宅街を経て、小田急線の『成城学園前駅』へ……だがその前に、当然「キヌタ文庫」(2009/10/25参照)に立ち寄る。実に八年振り……おっ、ちゃんとやってるやってる、と喜びながら店頭安売本ワゴン&棚を眺めてから店内へ。おや、以前は入れた右側の小部屋的スペースが、帳場全体が前方に迫り出すことにより、バックヤードと化しているではないか。なので現在のお店は左右の通路(前方&奥で行き来が可能なので、回遊通路である)が、自由に古本を楽しめるスペースとなっている。それにしても、文学と歴史がせめぎあう、相変わらず折目正しい棚造りである。店内に流れるラジオ放送を聞き流しながら、じっくりと一周する。そうやっって選んだ二冊は、なかなかの掘出し物と言えよう。岩波書店「ちいさいおうち/ばーじにあ・りー・ばーとん ぶんとえ いしいももこ やく」新書館For Ladeies「ある日、トツゼン恋が/白石かずこ」を計1200円で購入する。「ちいさいおうち」は『岩波のこどもの本』シリーズではなく、1965年初版の大型絵本である。カバー付きでスリップも入っており、デッドストックといった感のピンピンさが嬉しい。
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そして「ある日、トツゼン恋が」は実は下部がちょっと水ヌレ本なのだが、何と見返しに白石かずこの献呈献辞署名が入っているのだ!献辞は『詩をかくことは How to liveである そしてHow to liveは いつも人間を人生を How to loveなのである』と書かれている。アート・ディレクターは宇野亜喜良で、イラストは横尾忠則が担当している。豪華だねぇ。
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2025年12月15日

12/15忘年会前に古本を買う。

昨日は窓の外の冷たい雨に濡れそぼる街を眺めながら、事務的原稿仕事をひたすら地道に進める。午前午後とたっぷり従事し、どうにか全体の半分ほど進行する。夜はある場所で用事をこなすとともに、帰りの足で学芸大学の「飯島書店」(2014/04/24参照)に立ち寄る。おぉ、何と毎月14・15日は、一割引のサービスデイらしい。ラッキー!と喜び、メディアワークス「怪獣画廊 開田裕治作品集」を一割引の2520円で購入し、おまけにオヤジさんから飴玉をサービスされる。ありがとうございます。うむ、新しく美しいが、オリジナルに大いなるリスペクトを捧げたウルトラがいっぱいだ!
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と喜びつつ、そのまま夜の新宿に向かい、クラシック・ミステリ評論同人誌「Re-ClaM」の忘年会に参加する。と言っても参加者は主催の、三門優祐氏と盛林堂・小野氏、それにスペシャルゲストの脚本家・柳井祥緒氏なので、気楽なものである。非常に楽しく酔っ払う。そして本日は正午過ぎに高井戸の来たに流れ着いたので、冬の『環八』を一生懸命伝って荻窪に至り、「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で買物する。店頭220円均一棚に五冊ほどの内田康夫署名本が放出されていたので、一冊だけ古いヤツをサルベージする。廣済堂「後鳥羽伝説殺人事件/内田康夫」(署名落款入り)河出文庫「水木しげるの妖怪文庫 三」文藝春秋「妖盗S79号/泡坂妻夫」東京創元社「樹のごときもの歩く/坂口安吾 高木彬光」を計550円で購入する。
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「樹のごときもの歩く」が110円なのは嬉しいね。特徴的な装幀は藤城清治の仕事。「後鳥羽伝説殺人事件」は昭和57年初版で、後にドラマ化され大ヒットとなる“浅見光彦”シリーズの第一作である。水谷豊の浅見光彦、好きだったなぁ。それにしても水谷豊は、時代時代にヒット作を持つ、稀有な役者である。『傷だらけの天使』→『熱中時代』→『浅見光彦シリーズ』→『相棒』。
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2025年12月06日

12/6「たけうま書房」さんと再会する。

午後一時に荻窪と高井戸が南北で肩を並べる住宅街に流れ着いたので、テクテク荻窪に出る。「竹中書店」(2009/01/23参照)に寄り、以前良い物を見つけた文箱をガサリゴソリ、東宝シナリオ選集「侍/脚本・橋本忍 監督・岡本喜八」川柳祭社「川柳の味ひ方と作り方/徳川夢声 古川緑波 吉田機司 正岡容」を選ぶが、値段が付いていない。そこで帳場のご婦人に聞いて見ると、「このシナリオの方は、そこに他にもあるでしょ。それと同じ値段でいいわ。幾ら付いている?」「五百円です」「じゃあこれは五百円。でもこの川柳の方はメンツがいいんで五百円というわけにはいかないの……千円でどう?」「OKです」というわけで計1500円で購入する。古川緑波の川柳が読める!と喜んだのも束の間、残念ながら緑波は“味ひ”担当らしく、ひとつも作っていないようだ。次に「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)に向かい、ミステリ棚前でしゃがみ込んで覗き込むと、最下段の文庫棚上に教養文庫「推理小説ノート/中島河太郎」が放り込まれているのを発見。220円だったら当然買うことにする。うむ、今日も楽しかった。
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そして一旦家に戻るが、午後六時前に再び外出し吉祥寺へ。「バサラブックス」(2015/03/28参照)に向かい、待ち合わせていた超久々の「たけうま書房」さんと合流する。伊那から上京して来たので、久々に飲もうということになったのである。騒がしい吉祥寺の居酒屋で、たっぷりと三時間弱、長野県・伊那&東京&横浜の三拠点を飛び回る古本屋生活について、興味深く耳を傾ける。よぅし、来年はどうにかして伊那に行き、「たけうま書房」で古本を買うぞ!
posted by tokusan at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする