2026年04月29日

4/29離れ小島の如きブックオフにチャレンジする。

疲労の重なりが続いていたので、結局体調を崩してしまう……うぅっ。だが今日は北烏山に午後三時前に流れ着いたので、いつもは足を向けぬ近場のお店に入ることにする。「ブックオフ北烏山店」……この『東八道路』沿い近くのお店、北には井の頭線の三鷹台駅、南には京王線の千歳烏山駅があるのだが(ちなみに三鷹台からは一キロ、千歳烏山からはニキロ離れている)、まぁそれでも徒歩で来られるとしても、遠い不思議な位置にあるお店なのだ。お店自体は倉庫をそのままお店に改装したような大きな平屋で、訪れる人はやはりと言うか、ほとんど車でやってく来るようだ(店頭の駐車スペースは広め)。大量の買取本&品を運び込む人が多いなぁ……などと思いつつ、賑わう不慣れな店内に身を滑り込ませ、何か買える本はないかと、最近刊本が多いので何かしっくりこない棚を必死に眺めて行く。結果、講談社ノベルス「黒い仏/殊能将之」「新本格謎夜会/綾辻行人+有栖川有栖=監修」角川文庫「犬神家の一族/横溝正史」を計506円で購入する。よくがんばった、オレ。「犬神家の一族」は旧カバーで三版(初版はレア。その初版は昭和四十七年六月十日発行だが、三版は同年の九月三十日発行。初っ端から売れてたんですなぁ)。
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そんなささやかな獲物を手に、『東八道路』を東に歩き、久我山から井の頭線に乗って東松原の「古書瀧堂」へ。光琳社出版「groovision van lines」(チャッピー人形欠け)シネマハウス「夢人間たちの共和国 東京国際ファンタスティック映画祭十年史/小松沢陽一」(こんな本が出ていたのを知らなかったので、出会えて嬉しい。当時のファンタスティック映画祭、とても刺激的で面白かったのだ!)講談社ノベルス「百鬼解読/多田克己」を計900円で購入し、帰宅の途に着く。
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2026年04月27日

4/27雨の日に大正時代の古書を。

強い雨が止んで、いきなり晴れ上がったのに、またもや雨……という午後三時に高井戸の丘の上に流れ着いたので、『環八』を谷底まで下り、井の頭線で吉祥寺に出る。「古本センター」(2017/03/06参照)で、河出書房新社「挟み撃ち/後藤明生」小学館入門百科シリーズ57「マジック入門/高木重朗」(カバーナシ)大和書房「手塚治虫ランド」を計450円で購入し、すぐさま総武線で荻窪に移動する。「竹中書店」(2009/01/23参照)で、店頭二百均ワゴンのビニールシートを捲って本を取り出し店内へ。色々見ながら左側通路の文箱から一冊。さらに帳場前を通過して右側通路の文箱を漁り始めると、帳場の老婦人が「どうぞ、本、ここに置いて下さい」と帳場を指し示した。「あ、ありがとうございます!」とお言葉に甘えて片隅に置くと、「どうぞゆっくりご覧下さいね」と優しい言葉。というわけでゆっくり見て一冊をピックアップ。宝島社「別冊宝島293 このアニメがすごい! ジャンル別ベストセレクション100」「別冊宝島 空想美少女読本 モニター画面で出会った禁断の初恋女性100人」梅津書店「山岳夜話/北尾鐐之助」(函ナシ。大正十年三版)行水社「都市之紋章 一名自治體之徽章/近藤春夫」(函ナシ。大正四年再版)を計1700円で購入する。「都市之紋章」が素晴らしい。明治〜大正に近代化を遂げつつある日本各都市(一部外国都市の紋章も)の徽章を、その由来とともに網羅している。
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二冊も百年前の大正時代の古書が買えるなんて、素敵素敵。東京市の紋章は、『亀甲型で東の字を象ると同時に京の字にも見え更に又市にも似ている』とあるが、著者は『何等の威厳がなく、優美な趣も存せず些かの奥床しさも漂ってはいないではないか』とほぼ全否定している……。

最後に「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)に立ち寄り、講談社 コミックボンボンスペシャル117「ガシャポンHGクロニクル バンダイベンダー事業部公認」を330円まで購入し、今週も初めから早速疲れ果ててしまって帰宅する。
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2026年04月25日

4/25疲れても下北沢で厚着本を。

午後五時半に、今週の疲労蓄積を象徴するように、すっかり疲れ果てて千歳船橋に流れ着く。すぐに小田急線に飛び乗り週末の喧噪の下北沢に出る。若者の間を懸命に縫い、「ほん吉」(2008/06/01参照)へ。創元推理文庫「カジノ殺人事件/ヴァン・ダイン」春陽文庫「生きた造花/黒岩重吾」を計220円で購入する。「カジノ殺人事件」は、1960年の初版で、とても嬉しい厚着本である。端正なルーレットをあしらったカバーデザインは、初版には表記はないが真鍋博のお仕事である。
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続いて二階の「CLARIS BOOKS」(2013/12/01参照)にて、カラーブックス「棟方志功/海上雅臣」ストマック「月刊アッコちゃん さとがえる'98/特別編集合」を計700円で購入する。「月刊アッコちゃん さとがえる'98」はどうやら1998年の矢野顕子コンサートツアーのツアーパンフである。そんな物たちを買って、井の頭線とすぎ丸を乗り継ぎ、すっかり暗くなってしまった阿佐ヶ谷に帰還する。そしてここ阿佐ヶ谷も、週末の夜の喧噪である。駅北口アーケードの「千章堂書店」(2009/12/29参照)の当然吸い寄せられ、マガジンハウス「クロワッサントークパーティー」黎明書房「続・私の読書遍歴/日本読書新聞編」を計200円で購入する。「続・私の読書遍歴」には、江戸川乱歩の『放浪旅行的な読み方』が収録されている!と小さく喜びながら、夜道をフラフラ帰宅する。
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2026年04月24日

4/24高円寺で連続古本的幸運を。

さて、当然の如く天城越え疲れなのである……もう今週はずっと疲れている気がする……。そう感じながら早朝からデザイン仕事をひとつ片付ける。そして今日は、神保町・五反田・高円寺で古本即売会が開かれているのだが、疲れているのでハシゴはパス。それなら思いっきり楽をしようと地の利を生かし、テクテク歩いて昨日もいた高円寺へ。「西部古書会館」(2008/07/27参照)の『西部古書展書心会』一日目を覗く。すでに午前十時を過ぎており開場してるが、先述の通り他の二ヶ所でも即売会が開かれているのでお客さんが分散しているためか、始まったばかりにしては余裕のある混み具合である。ぬおっ!ガレージにスゴい本が転がっているじゃないか!春陽堂 世界大都會尖端ジャズ文學「モダン・TOKYO圓舞曲 新興藝術派十二人」(昭和五年刊、カバーナシ)である。それが文字通り本が背を向けて並ぶ上に転がっているのだ!なぜっ!?と驚き値札を見ると1500円の激安値。だがその下に気になる文字が書いてあった。『不美 虫食い』……表を見ただけでは何も異変は無かった。だがページの中ほどに紙が挟まっている。そこを開いてみると、あぁぁ〜っ!291ページから338ページ辺りまで、ノドの下部に三センチほどの虫食い穴が貫通……文字が読めない部分もある。それ故の激安値でのガレージ行きであったか……だがちゃんと読めないのは二篇だけで、これは憧れの本である……よし、買おう!と決めて館内に進む。そしてここから喜ぶべき古本的幸運が、連続で舞い込んで来たのである。竹書房「ウルトラ怪獣名鑑戯画報 ウルトラ怪獣「名鑑シリーズ」のすべて/市川哲史編著」が500円で売られているのに出くわす。これは2002〜2008年に発売された、ウルトラシリーズの食玩を網羅した一冊で、今やレア本と化しているのである。素早く抱え込み、勢いづいて次々に棚を見て行く。さらに成光館書店「夜の巴里/奥野他見男」などを手にしながら先へ先へ。右端通路で何気なく、新潮社「恋文/連城三紀彦」を手にすると、何と見返しに毛筆署名がっ!……ふぅ、これで今日の私の役目は終わった。そう確信し、四冊の本を計2770円で購入する。
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「モダン・TOKYO圓舞曲」は、川端康成・久野豊彦・阿部知二・堀辰雄・藏原伸二郎・ささきふさ・吉行エイスケ・中村正常・井伏鱒二・中川與一・浅原六朗・龍膽寺雄の中短篇を収録。残念ながら中村と井伏の作品部分に穴が開いているのだった……。
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短篇集「恋文」は二三刷であるが、署名が入っているならばなんのその。
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2026年04月23日

4/23古本天城越え三度!

午前四時過ぎにショボショボ起床し、寝ぼけ眼で“盛林堂・イレギュラーズ”に変身。午前五時半に、近所でレンタカー・キャラバンにピックアップしてもらい、前列シートに盛林堂・小野氏&フミさんとともに三人並んで腰掛け、先月の『古本天城越え』(2026/03/26参照)の続きを行うため、伊豆下田に急行する。前回はたくさん渋滞に巻込まれたのだが、今回は恐ろしいほどスムーズに進軍!『環八』→『東名』→『新東名』→『伊豆縦貫道』などなど、一切渋滞に巻込まれことなく走り続け、何と午前九時には買取現場に到着してしまう!タイムは三時間半、これは素晴らしいレコードだ!などと栄光に浸る暇なく、すぐに三人揃って結束&運び出し作業に従事する。今回一番難儀だったのは、二階から下ろす、およそ五百冊以上の雑誌類。もう三十回以上、暗くて狭い民家の階段を上り下ろし、終わる頃にはすっかりヘトヘトになってしまう。だが、決して心を折らずに、三人ともノンストップで働き続け、およそ三時間経った正午には作業終了となる。実はこの買取現場には、庭に出しっ放しになっている温泉かけ流しが存在するので、本を運びまくり埃に塗れちょっと腫れ上がった手を、そこに浸す……あぁっ!気持ち良い!もう手だけじゃなく、全身浸かりたい!と思うほどのヒーリング効果を実感する。
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さて、ここから難儀な復路である。荷物室をすっかり古本で重くしながら、高低差五百メートル以上ある天城越え。途中、道の駅『天城越え』(思いっきりな捻りの皆無なネーミングですな)で遅めの昼食を摂り、さらにその先で少し寄り道し、観光名所の『浄蓮の滝』を見学(意外に迫力があって吃驚)したりする。
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東京に帰るまでは非常にスムーズだったが、残念ながら最後の最後である『環八』&『五日市街道』で渋滞に巻込まれ、結局本日の行程で、この二ヶ所が一番の難所となる。午後五時過ぎに西荻窪の店舗に到着し、本を濡らさぬよう苦心しながら運び込み、ちょうど午後六時に作業終了となる。おつかれさまでしたぁ!三人は疲れ果てた身体を引き摺って高円寺まで移動し、ガード下の焼肉屋で先日の『神保町さくらみちフェスティバル』無事完遂の打ち上げを行う。そんな本日の過酷な作業のボーナスは、講談社ノベルス「六枚のとんかつ/蘇部健一」である。先日のさくらみちフェスで、この本を買えなかったことを小野氏が知り、本日の買取本から提供してくれたのであった。よし!「占星術殺人事件」の次はこれを読むぞ!
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などと決意しながら、高円寺駅で盛林堂チームと別れる。ここから阿佐ヶ谷まで歩いて帰るつもりでテクテク。『庚申通り』の出口に差し掛かると、おや、「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)がまだ開いているではないか。というわけで店頭で二冊掴んでしまう。帳場でお仕事中の粟生田さんに差し出すと、「この時間に来るの珍しいですね」と聞かれたので「すいません、高円寺で飲んでたもので」と返すと「あやっぱり。飲んでたんですよね、飲んでましたよね。そんな感じがしてました」と畳み掛けられる……いや、そりゃもう、顔真っ赤ですからね……。晶文社「ニッポン秘境館の謎/田中聡」彩流社「欧米探偵小説のナラトロジー/前田彰一」を計800円で購入する。
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2026年04月22日

4/22正式名称は「BELLY BOOKS」だった。

午後一時過ぎに、松庵三丁目の隅っこに流れ着く……というわけで、今日も西荻窪に来てしまった。そう思いつつ、駅方面へテクテク進む。すると「スコブル社」が開店している……おや?店頭ガラス面に店名紙看板が……そこには「BELLY BOOKS」とあるではないか(下には営業日カレンダーー)。
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どうやらこれが新生スコブル社(2026/01/18参照)の正式な店名らしい。そう言えば先にここに入った時に、いくつかの本にこの店名の値札が貼られていたな。ステップを下って薄暗い店内へ。棚の様子はあまり変わっていないようだが、相変わらず気になる本は目白押しである。だが値段の付いていない本は最初から諦め、今回はちゃんと値札の付いている本を買うことにする。毎日新聞社「二人で少年漫画ばかり描いてきた 戦後児童漫画私史/藤子不二雄」(昭和52年初版帯付き)を1500円で購入する。そのまま阿佐ヶ谷に素直に帰り、帰り道の「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)。岩波文庫「流刑の神々・精霊物語/ハインリヒ・ハイネ」中公文庫「心斎橋幻想 関西サスペンス集/黒岩重吾 日下三蔵編」を計580円で購入すると、「この辺のお店で買物します?」と奥さまに問われ、『新生活応援 縁結び!スタンプラリー』のカードをいただく。イベント参加店5店舗で買物&食事(500円以上)してスタンプを五個集めれば、500円割引になるという代物である……コンコ堂で、ガンガン古本を買うか……。
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2026年04月21日

4/21刹那の店番。

昨日は四日間の過酷な暗算地獄の疲れを癒すために、完全休養日としてダラダララウダウダ過ごす。だが午後にやはり古本は買わねばと、重い身体を引き摺って戸外へ。まずは荻窪までテクテク歩き「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)へ。店頭サイン本棚から、角川書店「バースデイ/鈴木光司」を550円で購入する。当然見返しに、署名と日付入りサインあり。続いて総武線に乗って吉祥寺に出て、まずは「古本センター」(2017/03/06参照)へ。いつも頼りにしている処分品棚からは何も掴み出せなかったので、店内オカルト棚から一冊……霞ヶ関書房「奇蹟の人 エドガー・ケイシーの生涯/J・ミラード 十菱麟訳」を990円で購入する。一九六一年刊でちゃんと函付きなのに、本文内に三十行ほど線引きがある故にこのお値
段。グルジェフ、クロウリー、ブラヴァッキー、シュタイナーなど世界有数のオカルティストと並び立つ、アメリカの催眠霊能者の評伝である。
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さらに「よみた屋」(2014/08/29参照)にフラフラと向かい、別冊宝島1023「静かなる謎 北村薫」TOTO出版「藤森照信の特選美術館三昧」中公文庫「発想交差点/真鍋博」を計275円で購入してから帰宅する。

本日は午後一時過ぎに外出。西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に赴き、学研 新しい世界の童話シリーズ36「スプーンおばさんのぼうけん/アルフ=プリョイセン作」徳間書店「都筑道夫ドラマランド」を計200円で購入しつつ、店主・小野氏とフミさんと、疲れた身体をヨボヨボさせながら四日間の出張販売を労い合う。さらに事後処理を行いつつ、漁ってに迫ったイレギュラーズについて打ち合わせたりする。とここで、フミさんは疲労を癒すためにマッサージに出かけた。こちらは古本を四日間で二千冊以上販売して得たバイト代で古本を買おうと、小野氏に一冊の本を注文する。講談社「占星術殺人事件/島田荘司」である。恥ずかしながら読んでいなかったのだが、そろそろ読まないとイカンな(だが残念ながらトリックは知っている……)と思っていたのである。盛林堂にダブり以上にあることは知っている。帯ナシで開封版でかまわぬので……と言うと、小野氏は「何処にあったかな?じゃぁちょっと待ってて。倉庫行って来る。五分で戻って来るから、レジ、よろしく!」と鉄砲玉のように飛び出して行ってしまった。……啞然。ちょちょちょちょちょっと、レジどうすればいいの!?取りあえず番台に座る。お客さんはひとり……こちらに来ませんように来ませんように……と願いつつ、レジを打つ順番をキーを凝視しながらシミュレーション。お客さんが来たら、値段を打って、種類を押して、小計を押して、預かったお金を打って、お釣りを渡す……などとアセアセ考え、横に積み上がった本などを古本屋さんらしく拭いてみたりする。そんなことをしていたら、あっという間に小野氏が戻って来てくれた。ホッ。まさか刹那とはいえ、店番をすることになるとは……というわけで「占星術殺人事件」(昭和五十六年初版)を、一瞬店番サービス価格の二千円で購入する。もう、映画『ルパン三世カリオストロの城』で、ルパンにオートジャイロの操縦を、経験が無いのに一方的に任された、銭形警部の気分でしたよ…あぁこわかった。
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2026年04月19日

4/19三日間+今日で日焼けしました。

この三日間で、顔がさり気なく日焼けしているなと感じつつ、午前十時過ぎの神保町に出現。盛林堂・イレギュラーズ・エキストラとなり、フミさんとともにワゴンの開店準備をしていると、背後からドスの効いた声……「コラ、ワレェ。誰の許しを得てここで本売っとるんじゃぁ」……うわっ、なんか突然絡まれてる!いちゃもんつけられてる!なんかオレンジ色のヤ◯ザが迫って来る!と心臓をドキつかせながら振り返ると、古本神・岡崎武志氏の柔和な笑顔がそこにあった。なんて、質の悪い冗談を!と笑いながらしばし歓談させていただく。そして午前十一時の開始時間になると、今度は歌会の途中に寄り道した古本神・日下三蔵氏が登場。「昨日ヤフオクに負けたので、脳内資金は潤沢です」と買う気満々の寄り道行。さらに古本神・森英俊氏も姿を見せ、「最近辻真先を集め始めてるんですよ」と辻真先のノベルスを購入して行く。そんな風に神々の饗宴で始まった『神保町さくらみちフェスティバル』であるが、昨日より少し人波は緩やか。とは言っても忙しさは変わりなく、お客さんはひっきりなしに訪れ、ノベルス本と文庫本を買って行くのであった。本日最終日は撤収があるので、早めの午後四時に販売終了となるが、その間にもお客さんに労われたり、『みちくさ市』の様子を教えてくれたり、閉店セールタレコミがあったり、羨まし過ぎる収穫自慢があったり、ちょっと抜け出して『小川広場』で「古書クマゴロウ」さん(2018/03/21参照。お店でしか会ったことがないので、ここで会うのは不思議な感じ)と挨拶を交わしたり、「けやき書店」ワゴンで新體社「吹雪物語/坂口安吾」を五百円で買ったりする。それにしても今日は暑く陽射しも強く、午後はワゴンにギラギラ照射される陽光との闘いであった……夏みたいでしたよ。そんなまだまだ明るい午後四時に販売終了となり、直ぐさま撤収作業に取りかかる。什器を解体し、残った本を結束し、久々に顔を見る感じの小野氏が盛林堂2号で現れたので、速攻ですべてを積み込み、午後五時前に作業終了となる。四日間、おつかれさまでしたぁ!ここで組合の打ち上げに出る小野氏とフミさんと別れ、独りトボトボ帰り始める。水道橋駅にブラブラ向かう途中コンビニに立ち寄り、ビールを買ってプシュッと開けて、歩き飲み独り打ち上げをしながら帰宅する。連続ハード勤務で疲労の極致だが、古本と人の中に溺れた楽しい四日間であった。ワゴンに訪れてくれたみなさま、本当にありがとうございました!
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「吹雪物語」は東郷兒装幀で昭和二十二年刊。
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2026年04月18日

4/18三つの本に関するおまつりが。

『全ニッポン古本博覧会』&『神保町さくらみちフェスティバル』三日目である。疲労が蓄積し始めている身体で、午前十時に明治大学前の坂をゆるゆると下って神保町入りし、気合いを入れて“盛林堂・イレギュラーズ・エキストラ”となる。盛林堂ワゴンでは初っ端に、文庫本を新ネタに総入替。『すずらん通り』の『神保町ブックフェスティバル』も今日明日と開かれるため(よく考えたら狭い地区で三つの本に関するおまつりが開かれていることに!……ビバ!本っ!)、新たな初日という心づもりで、午前十一時に販売がスタートする。歩道を行き交う人も早速多数で、皆ワゴンに簡単に吸い寄せられ、覚悟はしていたがちあちまち過酷な暗算地獄へと陥る。特に午前十一時半〜午後一時半の二時間は、暗算地獄もさることながら、お客さんが全く途切れぬ大繁盛の状況で、しばしば会計待ちの行列が出来てしまう始末であった。それでも焦らずあくまで冷静に確実に声を出し、本を受け取り、値札をもぎり、暗算し、袋に入れて渡し、お金を受け取り、お釣りを渡すことをマシーンのように長時間反復する。暗算はまるで息を止めて潜水しているようだが、途切れぬお客の対応もさらなる潜水のようで、緊張感を途切らすことのできぬ恐ろしくハードな時間帯であった……まぁそれだけ古本が売れたということで、お目出度い事態なのではあるが。そしてそのハードな勤務内でも、ブックフェスの本の雑誌社ブースに挨拶に行ったり、お客さんが「東京古書会館」(2010/03/10参照)で入手してきた無料小冊子「古本屋ツアー・イン・ジャパンの総決算 十四年分」にサインを入れたりもする。西日が強く差し込む午後五時に、無事に作業終了となり、ただちに撤収作業に入る。そして今日は、三日間色んな人が手に取るが、何故か購入までには至らなかった、ハヤカワ・ライブラリ「007専科/シェルダン・レーン編」を二千円で購入し、勤務終了となる。
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明日はいよいよおまつり最終日。三日間同様こちらにどっぷり精勤予定なので、大変に残念ながら雑司が谷の「みちくさ市」には参加叶わず……うぅ、長らく参加出来ない羽目に陥っているので、十一月こそはどうにか……。そんなことを思いながら、今日も水道橋から帰ることにする。途中「アムールショップ」(2011/08/12参照)にて旅装新書「プロ野球 名選手物語/大和球士」河出新書「あかまら隨筆/谷崎潤一郎他」を百円で購入。さらに「日本書房」(2011/08/24参照)店頭で、フロッグ「写真有心/鈴木志郎康」(署名入り)を五百円で購入しようと店内に持ち込むと、日本書房さんに「この度はいろいろありがとうございます」と労われ恐縮する。そして精算を待つ間、机の上に座っていたマスコット犬をこれでもかと撫でまくってしまう。あぁ、一日の疲労がそのプリティさに、見事霧散して行くのであった……。
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2026年04月17日

4/17焦りながら小川広場を。

昨日の夕方からの寒さが引き続く午前十時過ぎ。お茶の水駅から神保町入りし、盛林堂・イレギュラーズ・エキストラとなる前に、神保町で一番早く開店する古本屋さん「三茶書房」(2010/10/26参照)にて、岡山文庫159「木山捷平の世界/定金恒次」を五百円購入する。そして盛林堂ワゴンにて、すでに開店準備中のフミさんと挨拶を交わし、『神保町さくらみちフェスティバル』二日目がスタートする。今日は少しノンビリ目かと思っていたら、午前十一時の開始時間とともに、頻繁にお客さんが訪れ、ノベルス&文庫本がともに旅立って行く……だがそれでも昨日ほどの忙しさではないので、フミさんに「今のちょっとヒマなうちに、小川広場の方を見てきたらどうですか?」ととてつもなく嬉しい甘い打診をされる。「いや、そんなわけには、古本を売らなければ、暗算をしなければ……」などとほざきつつも、足はすでに『小川広場』の方に向いてしまっているのだった。というわけでお言葉に甘えまくり、ちょっとだけ見に行こうとダッシュで広場へ。息を切らして駆け付けた、ビルの谷間のフェンスに囲まれたアスファルト敷きの広場には、青と白のダンダラ模様のテントが、全国の古本屋さんのワゴンを守るように整然と並んでいた……テントのせいか、ちょっと「新橋古本まつり」(2010/09/29参照)の雰囲気に似ている。
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などと思いながら、早くワゴンに戻らなければと焦りつつ、広場を素早く一周する。あぁ、楽しい。古本を見るのは楽しい。見知らぬ古本屋さんの傾向を知るのも楽しい。古本を買うのも楽しい!そう気分を高揚させながらも、私は今日も“盛林堂・イレギュラーズ”なのだ!と自制心を発揮し、創元推理文庫「交換殺人/フレドリック・ブラウン」(初版色背だが、値段は140円)講談社ノベルス「長野・上野新幹線四時間三十分の壁/蘇部健一」を計千円で購入し、どうにか正午半前に帰投する。その後は職場を楽しく離脱してしまった己を戒めるように、ひたすら例の如く暗算地獄。途中、小山正氏にアリナミンVを差し入れていただき、さらにYOUCHAN氏にどら焼きを差し入れていただく。ありがとうございます!ところでやはり真面目に働きつつも、盛林堂の魅力ある棚から何か買いたい気持ちは常にあるのだが、今回は昨日から売れ残っていた講談社ノベルス「六枚のとんかつ/蘇部健一」が売れ残っていたら、買わせていただくぞ!と心に決めていたのだが、夕方にあえなく売れてしまったのであった。いや、仕方ない。だがその代わりに、憧れの角川文庫「黒いアリス/トム・デミション 各務三郎訳」(扉に印あり)を二千円で購入する。今日は古本が買えて本当に良かったと感じ入りつつ、強い西日が『靖国通り』に降り注ぐ午後五時に販売終了となり、さらに午後後五時半過ぎに撤収作業をも完了し、お仕事終了となる、本日もおつかれさまでした。今日は水道橋駅まで歩き、BTSファンで賑わう中を総武線に乗り込み帰宅する。
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2026年04月16日

4/16春の暗算地獄、始まる。

いよいよ本日から、『全ニッポン古本博覧会』&『神保町さくらみちフェスティバル』のスタートである。そんな、ひたすら“古本まつりだ、ワッショイワッショイ!”な四日間を、微力ながらお手伝いするために、午前十時に神保町の盛林堂ワゴンに姿を現し、盛林堂・イレギュラーズ・エキストラとなる。ちなみに今回、店主・小野氏は「東京古書会館」(2010/03/10参照)の博覧会の方に傾注するので(来る時にチラリと見たら、会館前すでにはマスコミ&警備の警察&古本修羅で騒然としており、まるで何かの事故現場のようであった……)、もはやワゴンに姿は見えず。その代わりに、西荻窪の店舗をお休みにし、フミさんも四日間神保町に詰めることになったので、大変に心強い。ワゴンの品揃えは、思い切ってノベルスと文庫本のみ……だがチラッとブルーシートを捲ってみると、そこには恐るべきレアでマニアックなノベルスが……なんだ、今は二十世紀末か……。
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まつりは博覧会と同時開催なので、博覧会の方にずいぶん人は流れるのでは……などと思っていたが、やはり開始時間の午前十一時前になると、獲物を狙う修羅の群れは、三十人ほどに膨れ上がっていた。なので、スタートしてからおよそ一時間半、ず〜っと接客&暗算地獄となる。わかってはいたが、やはりとてつもなく過酷なのであった。だが、今回から首から提げるお札入れが、開閉も便利で収納力も高い大きな蝦蟇口となったので、精算がスコブル快適に。
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そんな風に一生懸命働きつつ、時々サインを求められたり、多くのお客さんに「本当は小川町の方に行きたくてしょうがないんじゃないですか?」などと切ない古本心を見透かされたりしながら、糞真面目に精勤する。途中、日下三蔵氏&北原尚彦氏&YOUCHAN氏が豪華なトリオで現れ、色々面白話を聞かされる。その過程で日下氏が当然古本を買い、領収書をお願いされたので、記入しつつ買った本を見て、“但”の部分について「“ダブり本として”でいいですか?」と聞くと(何たって、絶対にマンション書庫にある久生十蘭の文庫本なのだ)、「いいわけないじゃないですか!そんなのおかしいですよ!仕事に使うんですよ!」と笑いながら拒否される(聞いていた北原氏とYOUCHAN氏、爆笑)。そんあことがありながr、午後五時に無事に勤務終了。まつり初日をどうにか恙無く駆け抜ける。ワゴンをブルーシートで二重に包み込み、午後五時半に神保町を離脱する……あぁ、あんなに古本に囲まれ、古本を触りまくっていたのに、一冊も古本を買えなかった……と全身を絶望のペシミズムに覆われながら家に帰ると、その悲しい気持ちを救うように、ヤフオク落札品がポストに届いていた。八千代生命保険株式會社「謎の叔父さん/黒川壽雄編」である。ライバルなしの千円にて落札す。大正十五年刊の非賣品で、名探偵談六件を小説體に書き綴った短篇集である。『呪ひのコカイン』『忍びの術吉蜘蛛』『すすがれぬ罪』『代々木の夜話』『怨みの銀時計』『謎の叔父さん』を収録。だいぶ前に盛林堂で見せられたことがあり、恋い焦がれていた一冊なのであった。
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2026年04月15日

4/15明日から全日売子!

昨日は午後イチに特殊な古本を二十冊弱携え、中野へ。『中野ブロードウェイ』3Fの「まんだらけ買取処」に持ち込もうとすると、平日なのに買取待ちの列がスゴい。おとなしく最後尾に着き、しばらく『最後尾』シートを持つ羽目に。色々終わったら既に午後三時なのであった。よし、気を取り直して、古本を売ったお金で古本を買うぞ!と四階に駆け上がり「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)へ。すると怪奇幻想ゾーンに見たことのない仙花紙本を発見して色めき立つ。新星工房「世界怪談名作集/岡本綺堂訳」である。表紙にとてつもない味があり、たちまちぞっこん!昭和二十三年刊で、プーシキン『スペードの女王』リットン『貸家』ホーゾン『ラッパチー二の娘』ゴーチエ『クラリモンド』雀宗吉『牡丹灯記』の五篇を収録。状態もスコブル良好なので、2200円で購入する。
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そして本日は午後二時に喜多見に流れ着いてしまったので、小田急線で必死に都心方面へ戻り、下北沢駅下車。珍しく人が少なめなのに驚きながら、細かい街路をテクテク。「ほん吉」(2008/06/01参照)にて、講談社 名探偵ホームズ名作選12「なぞの二重底事件/C=ドイル原作 久米元一訳」(裸本)光文社「アク・アク 上下/トール・ヘイエルダール」扶桑社文庫「8マンU・V/平井和正・桑田二郎」を計550円で購入する。「なぞの二重底事件」には、栞代わりに使ったのか、『名糖ホームランチョコレート』のソロホームラン・1点券が挟まっていた。
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昭和の馨しい薫りがプンと鼻をつく。

続いて東松原に向かい、「古書瀧堂」(2014/05/01参照)に入店。リブロポート「銀河の魚/たむらしげる」の初版が帯付きで500円で売られているのに出くわしたので、喜んで購入させてもらう。やった!
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そして明日から神保町で始まる『全ニッポン古本博覧会』&『神保町さくらみちフェスティバル』の「盛林堂書房」ワゴン(書泉グランデ前)にて、全日四日間、売子店員として精勤します(つまりは暗算地獄の四日間……)!「本の探偵3 戦後探偵小説資料集U」も先行販売しますので、ぜひとも奮って古本を買いに来て下さい!マニアックなミステリノベルス&文庫が、手ぐすね引いてお待ちしております!
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2026年04月13日

4/13西荻窪〜荻窪〜阿佐ヶ谷と順当に。

午後二時半に西荻南に流れ着いたので、ブラブラと「古書音羽館」(2009/06/04参照)へ。すると店頭のちょっとお値打ち文庫箱の中に、デッドストックのように美しいハヤカワポケミス358「ライラック・タイムの死/フランシス・クレイン 南洋一郎訳」(昭和33年刊。巻末に「ブックブラザー源喜堂書店」(2009/08/11参照)の古い古書店ラベルあり)を見出す。少々珍しいポケミスなので、喜び300円で購入する。続いて総武線に乗って一駅移動し、荻窪下車。「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で、高文研「英伸三の写真塾 カメラの眼・人間の眼/英伸三」創土社「サキ選集/中村能三訳」を220円で購入する。お店を出て阿佐ヶ谷までテクテク歩き始めると、後でドカンとスゴい音。振り向くと、スクーターと軽自動車が衝突クラッシュしていたのであった……たちまち通行人に取り巻かれる事故現場。幸いすっ飛ばされたスクーターの運転手もそれほどヒドい怪我は負っていない模様……そう言え中学生のとき、坂道でスクーターに後ろから跳ねられたことがあったな。幸い背負っていた剣道の防具袋が緩衝剤になり、ただ転んだだけで済んだのであった。そんなことを突然思い出しながら、トボトボトボトボ阿佐ヶ谷着。「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)で、アンヴィエル「原爆を設計した学生の手記 ホームメイド原爆/ジョン・アリストートル・フィリップス デービッド・マイケリス」を110円で購入した後、『中杉通り』に出て「銀星舍」(2008/10/19参照)へ。集英社文庫「死都伝説/クライヴ・バーカー」学研のがくしゅう絵本3「にんげんつきへいく/監修・岡本哲史・村野賢哉 絵・依光隆」を計700円で購入し(旦那さん店主に「にんげんつきへいく」を指し示され「これは絵本なんですか?」と商品について逆質問される。「そうです。絵が、SF関連の挿絵を手掛けている依光隆なんですよ」と説明しておく。
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というわけで、西荻窪〜荻窪〜阿佐ヶ谷の古本成果は、こんなところであろうか。何はともあれ、今日も楽しく古本が買えて、幸せである。
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2026年04月12日

4/12探偵小説文庫セット、届く。

ケーブルテレビで一挙放送していた、“カラー”製作のアニメ『機動戦士GUNDAMジークアクス』を観始めたら、面白くて何も出来なくなってしまう。面白い面白いと聞いてはいたが、これほどの代物とは!と度肝を抜かれる。もはやCG臭さなど感じさせないメカ機構の詳細な描写満載のモビルスーツ戦は言わずもがなだが、物語作りの上手さ(正確に言えば、古い物語を損なうことなく新しい物語を巧みに嵌め込み、底上げするという感じ)にはとことん舌を巻く……感触としては映画『トップをねらえ2』に似ているか。特に庵野秀明が脚本を担当した第2話は、もはや『シン・機動戦士ガンダム』なのである……あぁ、止められない止まらない……だがこのままでは午後五時まで一歩も外に出られぬことになるので、番組を録画することにしてちょっとだけ外出。「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に読了本を持ち込み買い取ってもらう。そして早速の帰り道の途中でヤフオクの代金を支払いを済ませ帰宅。ジークアクスの続きに夢中になる。クライマックスが近付いたところで、ピンポ〜ンとベルが鳴ったので、舌打ちしながら玄関に出ると、春陽堂書店よりダンボール箱が届いたのであった。急ぎ開けてみると、おおぅ!これは日下三蔵氏編集の探偵小説文庫セット十二冊!この間の作業(2026/04/03参照)のお礼の追加として、日下氏が出版社に献呈をお願いしてくれたのである。2024年〜26年にかけて出された、主に戦前探偵小説の集大成シリーズ。「死仮面〔オリジナル版〕/横溝正史」「盲目の目撃者/甲賀三郎」「暗黒公使/夢野久作」「女人果/小栗虫太郎」「更生記/佐藤春夫」「金と銀/谷崎潤一郎」「白日鬼/蘭郁二郎」「彼の求める影/木々高太郎」「奇蹟の扉/大下宇陀児」「犯罪列車〔完全版〕/国枝史郎」「歪んだ顔/角田喜久雄」。装画は横尾忠則。いやぁ、これはゴージャスで大変有り難い献呈である。春陽堂さんと日下さんに大感謝。取りあえず手をつけたいのは、「白日鬼」「犯罪列車」「死仮面」あたり。そんな風に突然届いた探偵小説文庫に現を抜かしていたら、『ジークアクス』が大変な展開に……うわっ、出てきた出てきた。これは大変
だ……。
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2026年04月11日

4/11東京・高円寺 ひとひと書店

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午後二時に西永福に流れ着いたので、予報通りの暑さにすっかり顎を出しながら永福町へ。駅前でバスに飛び乗り、一路高円寺へと向かう。三十分後、南口でバスを降り、駅コンコースを抜けて北口に出て、やがて『あづま通り』へ。ここに北原尚彦氏からタレ込まれた、一年間限定の古本も扱う書店が誕生したと言うのだが……あぁっ!「中央書籍」(2011/11/15参照)がいつの間にか見事に消え去り、そこに件のお店が入っているではないか!うぅむ、なんということだ……。一口上の店名看板はダンボールで作製されている……かろうじて一年保つかもしれませんな。中に進むと、以前は古本がカオスにギッシリ犇めいていたのが、嘘みたいにスッキリあっけらかんとした空間である。中央にテーブル平台が置かれ、両壁には木箱を積み重ねた本棚。そこにかなり余裕を持って、様々な本が面陳されている。すべてポップなカバー&表紙の、若者(ティーン〜二十代)のための、カルチャー・サブカル・思想・社会・世界・文学・コミック・風俗などである。パッと見はすべて近刊の新しい本ばかりだが、良く見ると手書きオススメ帯が巻かれた古本なども混ざっている。奥の帳場下には、この若者文化一色の店内では異色な古絵葉書コーナーなどもあり。それにしても買える本があるだろうか……と、店内を二周する。手書き帯のコーナーに数冊の八十年代本が見受けられたので、エンドウユウイチ「東京おとなクラブ 創刊第1号」を購入する。そしてそのまま「西部古書会館」に向かい、『好書会』一日目を堪能する。岩波文庫「シャーロック・ホームズの歸還/コナン・ドイル作 菊池武一譯」(昭和十三年刊。赤い帯付きで新刊と見紛うほどピンピンなのである)徳間文庫「自動車教習所殺人事件/中町信」河出文庫「男の旅行カバン トラッド・コレクション/くろすとしゆき」日本評論社「天城一の密室犯罪学教程/天城一 日下三蔵編」毎日新聞社「片隅の迷路/開高健」工作舎「大博物学時代/荒俣宏」角川書店「病院坂の首縊りの家 金田一耕助最後の事件/横溝正史」太田出版「完全自殺マニュアル/鶴見済」を計1250円で購入する。「病院坂の首縊りの家」は四版だが、通常帯の上に『第1回角川ブックフェア 推理・SFベスト50』の細帯が巻かれている変わり種だったので、つい……。
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2026年04月10日

4/10不穏な収穫。

午後に用事で三鷹方面に出たので、当然の如く古本屋さんを巡りながら帰ることにする。まずは「りんてん舎」へ。今は止んでいるが油断ならぬ空模様鵜なので、店頭箱は店内に引き入れられている。というわけで店内で前屈みになり、床に直置きされた木箱を覗き込んで行く。河出新書写真篇18「動物園/古賀忠実道監修」横山プロダクション ハンドコミックス「独眼探偵 第2巻 殺人アンコール/横山まさみち」(貸本仕様。『古本切手売買 本町銀座 みその書房』の印あり)を計220円で購入する。続いて「水中書店」へ赴き、キネマ旬報社「映画、黒片 クライム・ジャンル/滝本誠」を500円で購入する。さぁ、ここから一気に吉祥寺まで歩いてしまおう。というわけで暖かな曇り空の下をテクリテクリ。まずは小ビルのコンクリ階段を上がって「古書防破堤」へ。文庫棚の片隅に、元パラ白帯付きの創元推理文庫「誘拐殺人事件/ヴァン・ダイン」(初版)があったので500円で購入する。続いて「藤井書店」へ。棚を定期的に見ているからこそわかる、小さな新たな動きを感じつつ、秋田文庫「コミック 金田一耕助の事件簿/影丸譲也・長尾文子・秋乃茉莉・永久保賢一・宗美智子」同朋社 ホラージャパネスク叢書「幽霊物件案内/小池壮彦」を計800円で購入しお店を出ようとすると、歩道に突き出たテント日除けに突然雨粒がバラバラ落ち始めた。雨足は驚くほど力強く、今直ぐ止みそうにもない。そこでお店から走り出て『サンロード』のアーケードに逃げ込み、もはや古本屋さん巡りは諦め、早々に帰宅することにする。
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今日の獲物を並べると、“幽霊”とか“殺人”とか“事件”とか“クライム”とか、なかなか不穏な雰囲気が漂っていますな。合計2020円也。
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2026年04月09日

4/9しまった定休日だった。

正午過ぎに下石神井に流れ着いたので、石神井川沿いの散り行くソメイヨシノをしばしうっとり眺めてから、坂を上がって石神井公園駅方面へ。裏路地の「きさらぎ文庫」(2009/01/21参照)にて現代書林「笑わせ者たちの伝説/ポール・牧」講談社「氏の棘/島尾敏雄」(昭和三十五年第一刷)を計900円で購入する。続いて駅前を通過して「草思堂書店」(2008/07/28参照)へ。新潮文庫「レベッカ(上)(下)/デュ・モーリア」を計200円で購入し、西武池袋線に乗って中村橋へ移動する。「古書クマゴロウ」(2018/03/21参照)にて、トレヴィル「廃墟大全/谷川渥監修」を500円で購入し、それなりに買ったなとある程度の満足を覚えつつ、バスに乗って阿佐ヶ谷に帰還する。そして夕方幾ばくかの精選古本を携え、「千章堂書店」(2009/12/29参照)で日本放送出版協会「童話への招待/神宮輝夫」を百円で購入してから西荻窪へ。あっ、しまった!「盛林堂書房」(2012/01/06参照)は第二木曜は定休日だった!と、未だに臨時店員なのに定休日を把握していないことを反省しつつ、電話してシャッターを開けてもらう……す、すいません。『フォニャルフ』棚を補充入替しつつ、出来上がってきたばかりの表紙をデザインした、盛林堂ミステリアス文庫「本の探偵3 戦後探偵小説資料集U/森英俊・野村宏平」を受け取る。今回は朝山蜻一・岡田鯱彦・下村明・宮野村子・鷲尾三郎を網羅。宮野村子&鷲尾三郎の章には、私が過去にデザインした本も掲載されているので、とっても光栄で嬉しい。4/16(木)からスタートの『神保町さくらみちフェスティバル』の盛林堂ワゴンにて先行発売開始。古本とともに、レアな古本が多数掲載された本書をお買い上げくだされば、もうその日は一日中古本塗れ!塗れて行こう!
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紫が妖しく気色悪くて煽情的で良い感じ!
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2026年04月08日

4/8至極素直に荻窪へ。

朝は冬だったが、昼間は春であった。午後二時半に成田東の奥地に流れ着いたので、『青梅街道』に出てそのまま至極素直に荻窪へ。まずは「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)へ。月曜に来たばかりであるが、そんなことは関係なく、しっかり古本が買えてしまう。秋田書店サンデーコミックス「大長編SFコミック 8マン 第1巻〜第5巻/平井和正・原作 桑田次郎・絵」(日下三蔵氏邸で桑田次郎棚を見る度に再読したいと思っていたのだ)扶桑社ミステリー文庫「危険なやつら/チャールズ・ウィルフォード」(滝本誠「きれいな猟奇」を読んで読みたくなった犯罪小説。タランティーノが自分の映画をチャールズ・ウィルフォード似と言ったとのこと。あ、解説は滝本誠で、この解説文が「きれいな猟奇」に収録されていたのか……)を計1430円で購入する。紐で縛られた「8マン」の物質感が心地良く、手に持ったまま移動して「竹中書店」(2009/01/23参照)へ。おや?店頭200均ワゴンに、異質な望月三起也!と喜び、いいかげん「8マン」をバッグにしまい、望月を手に取る。玄光社MOOK「プロのマンガテクニック ハードアクション&エロスの描き方 望月三起也」であった。すぐさま店内に持ち込み二百円で購入する。
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いつもとはちょっと違う良い景色。飛葉ちゃんは、ホント痺れるねぇ〜、格好いいよねぇ〜。

※そろそろ書店に並び始めておる「本の雑誌 空豆枝豆乾杯号」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』では、都立家政の「ブックマート都立家政店」に突撃。ハードロックな店歌も相変わらずですが、奥の古書コーナーも相変わらず楽しいのです。
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2026年04月07日

4/7珍しく古本でなく新刊を。

昨日は午後一時にポカポカ陽気の浜田山に流れ着いたので、すぎ丸に飛び乗り阿佐ヶ谷方面へ向かう。途中の『善福寺川』沿いの桜模様を楽しみながら、途中下車して徒歩で『青梅街道』沿いに荻窪へ。「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)にて、「ブルース・ブラザーズ」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ダウン・バイ・ロー」の映画パンフと、ペヨトル工房「銀星倶楽部15 特集・デヴィッド・リンチ」を計880円で購入する。「ブルース・ブラザーズ」のパンフはめっけものである。
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本日は午前中から古本まとめ作業に従事。午後にVHSビデオとコミックを携え吉祥寺へ。「バサラブックス」(2015/03/28参照)に買取依頼する。査定を待つ間、「古本センター」(2017/03/06参照)で徳間書店「都筑道夫ドラマランド」を550円で購入し、「よみた屋」(2014/08/29参照)では文藝春秋新社「渚にて 人間の歴史を閉じる日/ネヴィル・シュート」河出文庫「植草甚一ジャズ・エッセイ1」を計165円で購入するなどして、時間を潰す。お店にゆっくり戻り、まだしばらく店内で待った後に査定終了となり、無事交渉成立となる。……あぁ、店内にマニアックな香港映画VHSゾーンが出現しているが、これは私のせいであります。おススメはリンゴ・ラムの映画です。さぁ、古本を(VHSを)売ったお金で、いつものように古本を!と思ったが、今日はとち狂って新刊を買ってしまう。『ブックス ルーエ』二階にて、創元推理文庫「戦前日本モダンホラー傑作選 バビロンの吸血鬼/会津信吾編」を購入。この本、先日の日下三蔵氏邸片付けの際に、山の中から盛林堂・小野氏が見つけ「この本、イカレてるからとにかく小山さんに読んで欲しい。絶対に小山さん向き」と激しく薦められたのである。2025年4月刊の、戦前の近代的怪奇短篇小説を「新青年」以外に求めたマニアックなアンソロジーである。つまりは昭和初期の、変格探偵小説の中でも知られざる作品&作家オンパレードなのである(B級ゲテモノ率高し!)。薦められると同時に、たちまち読みたくなってしまったのであった。今移動中に読んでいるちくま文庫「氷川瓏集 睡蓮夫人」の次は、これを読むぞ!と分厚い文庫本を手に帰宅する。
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そして直ぐさま四十冊弱の古本を詰め込んだダンボールを抱えて郵便局へ。大阪に発送する。いつものように数日経過したら、『梅田蔦屋書店』のひっそり古書棚に、フレッシュな精選古本がならぶことでありましょう。西のみなさま、引き続きよろしくお願いいたします。
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2026年04月05日

4/5今日はやっぱり高円寺へ。

先日日下三蔵氏からいただいた石森章太郎セットを読み始める。まずはKCコミックス「ロボット刑事」から。子供の頃は、特撮テレビ番組『ロボット刑事K』の比重の方が大きかったので、漫画の方は暗くて地味だな(社会派的……いや、松本清張的と言うべきか)と、などと思っていた……すまん、石森!私がガキ過ぎた。なんて面白いんだ!設定と物語もさることながら、劇画のテクニックを使った、石森漫画の尖鋭的センシティブ感満載のコマ割りに、魂をぞっぷり抉られる。あぁ、もう止められない止まらない……ちなみに日下氏のセット内のおススメは「変身忍者嵐」なのである。早くたどり着かねば……。
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1巻の表紙の、Kの表情が絶品。ロボットなので、感情と表情は無いはずなのに、このアンバランスな口の結び方に顕れる、Kの心!

そんなことに夢中になりながら、昨日行けなかった高円寺「西部古書会館」(2008/07/27参照)の『大均一祭』二日目へ向かう。午前十時過ぎだが、今日は全品百円なので(明日4/6は五十円均一)、館内はすでに賑わっている。通路を一往復し、わりと丁寧に棚を眺める。偕成社 児童伝記(45)「ものがたりディズニー/塩谷太郎」鶴書房「趣味のサボテン 栽培と鑑賞/奥一」筑摩書房 松田道弘あそびの本2「ボード・ゲーム」リブロポート「メディア・レイプ/ウィルソン・ブライア
ン・キイ」出帆社「大坪砂男全集1 零人/澁澤龍彦・都筑道夫編」れんが書房新社「近代日本の下層社会 寄せ場文献精読306選/日本寄せ場会編」を計600円で購入する。大いに満足行く収穫である。特に「ボード・ゲーム」と「趣味のサボテン」が嬉しい。
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家に帰って昼食後、腹ごなしに押入れをツアー。いつものように無用コミックスや映画VHSを掘り出す。バンダイ・ビジュアルの「AKIRA〈国際映画祭参加版〉」なんかは、「バサラブックス」さんに喜んでもらえそうな一本。
posted by tokusan at 16:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする